ボーダーは変わり者と人が多い所だから僕を見つけてくれて、友達になってくれそうだという理由で入りました。後悔はしてません。 作:ガイドライン
どうも。
今の所は週一いけるかなーーと思ってますけど、きっとダメになるので期待しないでね(笑)
では、どうぞ。
「それじゃもう大丈夫なんだね」
「まぁね。でも本当に何だったのかしらアレ……」
「桐絵ちゃんのファンだったりして」
「はあぁ〜!?それはないわ。だって私ボーダーと私生活別だもん」
学校の帰り。綾辻 遥と一緒に下校していた小南。
学校の違う二人だがこうして本部までの帰り道を一緒に帰ることがある。
ここ数日、あのストーカーからの視線はなくなりホッとしているが突然なくなったらなくなったらで逆に不気味だと感じていたのを綾辻に話していた。
「でもそのボーダーからってことはないの??」
「うーーん……どうなんだろう。私、そんなに本部に顔を出してないしなー」
「そっか。でも桐絵ちゃんが怖い思いしなくてすむんだから良かったわ」
「ありがとう。このまま本部に行くの??」
「うん。今日は嵐山さん達仮想訓練するって言ってたから」
綾辻は嵐山隊のオペレーター。
のほほんとした性格ではあるがこれでも優秀なオペレーターである。
「へぇー。ウチの隊はあまりしないけどマメよね〜」
「桐絵ちゃん達はもうちょっとやったほうが……」
「私達は、私は大丈夫!!」
「あはは……」
これ以上言っても……と笑うしかないと思った綾辻だった。
そこでパッと思い出したように小南が
「そういえば木虎ちゃんは元気??色々忙しそうだけど」
「うん元気だよ。ただ……」
「ただ??」
………………………………………
「…………………………………」
「うわぁーまた来たんですねコレ…」
嵐山隊の作戦室のテーブルには大量の手紙があった。
それも一人に宛てた、木虎 藍に向けられたファンレターの
そんな光景を見て時枝 充もげんなりとしていた。
なぜならコレは木虎だけではないのだ。
向かい側の席には嵐山もおり、その前には木虎と変わらないほどの手紙の量が………
「お疲れ様〜……って、またきたんですね」
「無視するわけにはいかないからな。しかしコレは…」
「ストーカーですよ。ストーカー」
そういって手紙の一つを手に持ち上部の方を
「な、何やってるの木虎ちゃん!!」
「離してください綾辻さん。破けません」
「破いちゃダメだからッ!!!!」
強硬手段に出ようとする木虎を止めた綾辻。
そういま木虎と嵐山が悩んでいるのはこの手紙。
それも普通の手紙ではなく、
「毎回毎回
「き、緊張して書けなかったり……」
「ありえません」
きっぱり答える木虎にもう苦笑いするしかない綾辻。
しかしそんな様子を見た時枝がフッと手紙を手に取り
「でもおかしいですよね。白紙の手紙なんて……」
「時枝先輩。ですからさっきからそうだと……」
「そういう意味じゃなくて。
「「「ッッッ!!!!??」」」
そう。普通なら届くはずの手紙。
しかしその手紙は何も書きていない。
なのに
それに気づいた途端木虎は一気に手紙から離れた。
気持ちの悪い。それが全身で感じたため本能的に身体が動いたのだ。
嵐山は冷汗を書いて苦笑いをしている。
あまりにも受け難い事実だが逃げるわけにもいないと踏ん張ったのだろう。
「……鬼怒田さんに、鑑定してもらおうか……」
…………………………………………………
「結論からいうとコイツは
その言葉に声が出ない嵐山隊。
一応危険性がないというのは前もって教えられたがそれでも
「な、なぜ、それが俺達の元に……」
「知るか!むしろワシが聞きたいわい!!!!こんな未知のトリオンなんて見たこと、聞いたことないぞッッ!!!!!!」
かなり興奮気味の鬼怒田だが、嵐山達はさらに謎が深まる。
そんな特殊な手紙がどうして嵐山隊の嵐山と木虎に。それもこんなにも大量に……
「それで、この手紙。なんて書いてあったんですか??」
「読めん」
「はい??」
「だから読めんと言っておる!!!!
どうしてお前らに空白の手紙が届いてどう選別されたかも分からん!!!!分かっとるのはこれが未知のトリオンで作られた手紙だということだけじゃ!!!!!」
……………………………………
「って、ことがあったの……」
「それ、ある意味私より酷いわよ………」
謎の手紙。謎のトリオン。そして大量の手紙。
頭が痛くなるようなものがてんこ盛りである。
「うーーん。……なら、ちょっと迅に聞いてみる??」
「分かるのかな?? 」
「やってみる価値はあるんじゃない。ちょっと待ってて」
この前も迅のおかげで助かった。
こんなトリッキーな事件は悩んで時間をかけるよりも迅に聞いたほうが早い。
早速携帯を取り出して迅へ
「もしもし。ちょっといいかしら」
『……おいおい……見えていたけど、また妙な未来を……』
どうやらこの電話自体も見えていたようだが、なんか元気がない。
「なに??もしかしてヤバい未来が見えていたの??」
『いや危険性はないんだが……とにかく手紙のことだよな』
やっぱり歯切れが悪い。
しかしこういうときこれ以上聞いても答えてくれないことは知っているので早速本題に入った。
一通り話を聞いた迅は携帯の向こう側で「はぁ……」聞こえづらいがため息をして
『なら鬼怒田さんにこういって。
「それどういうこと??」
『悪いけど説明している
これから探さないといけないものがあるんだ。じゃ』
「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ迅ッ!!!!」
一方的に電話を切った迅。
なんか様子がおかしかったが迅なら大丈夫だろうと頭を切り替えて綾辻に迅から教えてもらった事を伝えた。
「それで、なにが分かるんだろう??」
「さぁ?まあ、無意味なことは言わないでしょう」
………………………………………
「読めたぞ。手紙」
「ほ、本当ですか!!?」
「流石迅といったところか。しかしこっちとしては自分達の手で謎を解析してかったんだが……まぁ、まだトリオンの謎があるからいいとしよう」
そういって鬼怒田さんは白紙の手紙を一枚手にとり、透明の箱に入れた。その様子を嵐山が見守る。
今回は一人だけで来ている。木虎にこれ以上の精神の疲れを負ってほしくないという配慮である。
「トリオン自体の謎はまだ分からぬが、コイツがどんな性質を持っておるかは分かった」
「性質、ですか??」
見ておれ。と鬼怒田さんは透明の箱に繋がれたケーブルの先にあるスイッチを押した。するとそこからは箱からトリオンが溢れ出して、手紙にそのトリオンが
「
「トリオンは生命エネルギーだということは知っとるな。
そのトリオンを利用してトリガーを使用しとる。つまりだ。トリガーでも生命体でもないこの手紙にトリオンが付着するなんてことは絶対にありえん」
しかし現に目の前で手紙にトリオンが付着している。
それどころかその付着したトリオンがまるで……
「これって……文字ですか!!?」
「そうだ。手紙には謎のトリオンがあった。どうやらその謎のトリオンに箱から出てきたトリオンが付着したんだ。これで手紙に書かれた文字が読める」
「付着って、そんな……」
「あぁ、ありえん。トリオン同士がぶつかればそれは一緒になる。しかしこれは付着としか言いようがない。もっと詳しく調べれば何か分かるかもしれんが………とにかくいまは手紙の内容だけは分かる。それを読んでさっさと帰らんか」
そういって鬼怒田さんは別の手紙を手に取り研究へと戻った。
そして残された嵐山は手紙から徐々に浮き出てくる文字をジーと見ていると
………………………………………
「はあ!!!??入隊志願書!!!??」
「そうなの。本当にビックリしたわ……」
手紙解明から翌日。
小南は綾辻から事の顛末を聞いていたのだが
「な、なんでそんなものが准と木虎ちゃんに大量に届くのよ!?」
「嵐山さんの推測だと広報役としてテレビに出てるからじゃないかって。ほら嵐山さんと木虎ちゃん人気あるから」
「それだと時枝先輩と佐鳥先輩が可愛そうね」
「アハハ………」
確かにそれだと二人が可愛そうだ。特に佐鳥が。
あのあと、とりあえず全ての手紙を見るために訓練室で部屋をトリオンで満たして手紙を読むことにした。
すると嵐山と木虎で4:4。そして時枝に2あったのだ。
紛れ込んでいたようだがそれでも時枝はまだ良かった。
問題は一通も書いてない佐鳥だろう。
ショックでしばらく手紙から手がはなれなかったという……
「で、何処の誰よ。そんな非常識な手紙を送ったのは??」
「名前は時崎 一。中学3年生みたいだけど……」
「だけど、なによ??」
「……いないの……」
「なにがいないの??」
「学校に問い合わせたけど
ーオマケですー
「な、なんでオレにだけ……」
「げ、元気だしてください佐鳥先輩!!!」
「探し直したらもしかしたらあるかも」
「そんな慰めはいらないですよ!!!」
「あっ」
「あ、あったんですかオレへの手紙が!!!!」
『小鳥先輩へ』
「オレの名前は佐鳥だあああぁぁぁぁ!!!!」
嵐(不憫だ…)
綾(不憫ですね…)
時(不憫だな……)
木(不憫ね……)