転生したら帆波ちゃんだったので、綾小路君の相棒になってみようと思います   作:レイラレイラ

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もうすぐ2巻の内容も終わりますが、3巻の内容に入る前に綾小路くん視点のお話を挟みたいと思います

今話は結構長いです


運命の日

 とうとうDクラスとの話し合いの日がやって来た。

 

 放課後を迎えてクラスのみんなの空気が明らかに重たくなっているのを肌で感じる。

 

 表向きには事件がなかったことになる、でも裏では大敗北を喫することになる運命の日。

 

「須藤くん。無理だけはせずに、落ち着いていこうね」

 

「分かっちゃいるが…………」

 

 自分の中の怒りを抑えられるかが不安なのはよくわかる。

 

 自分のためじゃなくて、誰かのためつまりは優しさから来る怒りは出来るだけ擁護してあげたい。

 

「言いたいことはハッキリ言っていいからね。さすがに度が過ぎるなら私も止めるけど、この話し合いを解決するには須藤くんの力も必要なの。だから一緒に頑張ろうよ」

 

「一之瀬…………おう、わかったぜ」

 

 とりあえず須藤くんの方は大丈夫そうだね。

 

「愛里ちゃんはどうかな? 頑張れそう?」

 

「う、うん。私は私の見たことを言うだけだから。嘘で誰かを陥れようなんて許せないもんね」

 

 まったく緊張していないわけじゃなさそうだけど、今の愛里ちゃんなら問題なく証言が出来るだろうね。

 

 入学したての頃とは見違えるほど成長したのが普段の言動からも読み取れる。

 

 これから愛里ちゃんが何処まで行けるのか本当に楽しみだ。

 

「それじゃあ行こっか。遅れたら相手にも悪いしね」

 

 話し合いは4時から始まるから、残りは後10分ぐらい。

 

 あまり悠長にはしていられないけど、だからと言って焦って行くようなことがあればDクラス側に精神的な余裕を与えることになりかねない。

 

 そんな余裕はすぐに消え去ることになるだろうけどね。

 

 私と清隆くんに愛里ちゃん、そして暴力事件の当事者である須藤くんを含めた4人で職員室まで移動する。

 

「やっほ~。Bクラスの皆さんこんにちは~」

 

 職員室の手前に着くと、現Cクラスの担任の星之宮先生がいた。

 

 いるのは原作の流れでわかってたはずなのに、つくづく何処にでも沸いてくる人だなと思う。

 

 何というかこの人が現れる度にくたびれる感じがするのは苦手意識のせいというのもあるのかもしれない。

 

「なんだかすごいことに…………」

 

「茶柱先生。本日はよろしくお願いします」

 

 気の抜けることを言われる前に職員室から出てきた茶柱先生に声をかける。

 

「これも教師の仕事だからな。だが、礼儀が良いことは素直に評価しよう。それより何をやってるんだお前は」

 

「ありゃ、もう見つかっちゃった」

 

 茶柱先生の鋭い睨み付けを意にも介さずに星之宮先生が可愛くウィンクしてくる。

 

 星之宮先生の年でもウィンクが様になっているのがどうにも不思議でならない。

 

 それだけ実際の年より若く見えるってことなのかな。

 

「ん~? なんだか失礼なことを考えられた気がするなぁ」

 

 エスパーかな? 

 

 顔には出してないから私だとはバレてないはず。

 

「そんなことより、私も参加しちゃダメかな」

 

「ダメに決まっているだろう」

 

「なんだ残念。まあいいか、1時間ぐらいで結果も出るだろうし」

 

 茶柱先生は職員室の中に無理矢理星之宮先生を押し込んだ。

 

 塩とか持ってたらその辺に撒いてそう。

 

「後で塩でも撒いておくか」

 

 想像してたら本当にそうする気だったみたい。

 

 星之宮先生は茶柱先生に悪霊とでも思われてるのかな。

 

「邪魔者も消えたことだし、さっさと行くぞ」

 

「確か生徒会室で行うんですよね」

 

「その通りだ。この学校には特殊なルールが複雑に存在するが、今回のようなケースでは問題のあったクラスの担任と、その当事者、そして生徒会との間で決着がつけられる。よく知っていたな一之瀬」

 

「生徒会には仲の良い先輩がいますから。聞ける範囲で色々と聞いていますよ」

 

「お前は人とのコネクションを作るのが異常なまでに上手いようだからな。今さら驚くことではないがな」

 

 これくらいで驚かれても困るんだけどね。

 

 今後は驚くどころか腰を抜かすことになるかもしれないよ? 

 

 1階の職員室があるフロアから階段を3つ上がって4階にたどり着く。

 

 教室の入り口には『生徒会室』のネームプレートが刺さっていて、一度来たことがあるだけに何とも言えない懐かしさのようなものを感じる。

 

 茶柱先生が生徒会室の扉をノックした後、茶柱先生に続くようにして足を踏み入れる。

 

「頑張ってね帆波ちゃん」

 

「もちろんだよ」

 

 愛里ちゃんの激励を背に、より一層気を引き締める。

 

 生徒会室の中は長机が置かれていて、きっちりとした長方形が出来上がっていた。

 

 既にDクラスの生徒3人と、担任の坂上先生も席についている。

 

 3人とも本当に酷い怪我だね。

 

 龍園くんも説得力を持たせるためとはいえ痛めつけ過ぎじゃないかな。

 

 彼が手加減なんてするはずもないんだけど。

 

「遅くなりました」

 

「まだ予定時刻にはなっていませんから、気になさらず」

 

「面識は?」

 

「存じています」

 

 原作知識で知っていたけど、ひよりちゃんからも一応情報は聞いているからね。

 

 特に警戒の必要もない相手だ。

 

「綾小路と須藤は知らないだろう。Dクラスの担任の坂上先生だ」

 

 まあ清隆くんと須藤くんだからね。

 

 そう思われても仕方ないかな。

 

 事実知らないだろうし。

 

 堀北会長は資料に目を通していてこっちには一瞥もくれなかった。

 

 茜先輩も中立の立場だからかキリッとした表情のままで、堀北会長の傍らに控えている。

 

 仕事モードの茜先輩もいいけど、やっぱり笑顔の時の方が私はずっと好きだな。

 

「ではこれより、先日起こった暴力事件について、生徒会及び事件の関係者、担任の先生を交え審議を執り行いたいと思います。進行は、生徒会書記、橘が務めます」

 

 茜先輩が軽く会釈する。

 

 その後、含みのある笑みを浮かべた茶柱先生が生徒会長に声をかけた。

 

「まさかこの規模の揉め事に生徒会長が足を運ぶとは。珍しいこともあるのだな。いつもは橘だけのことが多いだろうに」

 

「日々多忙故、参加を見送らせていただく議題はありますが、原則私は立ち会うことにしていますよ。生徒会の任を任されておりますので。欲を言えば一之瀬が生徒会に入ってもらえれば楽になるのですがね」

 

「だそうだが?」

 

「あはは…………」

 

 こういう時でも勧誘をするなんて、一周回って尊敬したくなるね。

 

 そんなにあのやりち…………もとい、南雲副会長に対抗するための人材として欲しているのかな。

 

 なんとなくそれ以外もありそうだけど。

 

 そうこうしているうちに事件の概要を茜先輩が説明し終えていた。

 

 これは双方理解していることだから多少聞き漏らしたところで影響は出てこない。

 

「────以上のような経緯を踏まえ、どちらの主張が真実であるのかを見極めていきたいと思います」

 

 茜先輩は軽く前置きをした後、私たちBクラスに視線を向けた。

 

「小宮くんたちバスケット部の2名は、須藤くんに呼び出されて特別棟に行った。そこで一方的に喧嘩を吹っかけられ殴られたと主張していますが、それは本当のことなのですか?」

 

「そいつらの言うことは嘘だ。俺はあの日、部活の練習を終えた後で小宮と近藤に特別棟に呼び出されたんだよ。無視してもよかったんだが、そいつらがとにかくしつこいから仕方なく出向いてやったんだ」

 

「それが嘘です。僕たちが須藤くんに呼び出されて特別棟に行ったんです」

 

「ふざけんなよ! 一之瀬のことをバカにしたことだって許してねえからな!」

 

「身に覚えがありません」

 

「てめえ!」

 

「須藤くん」

 

 今にも立ち上がろうとしている須藤くんの袖を引っ張って大人しく座っているように促す。

 

 少しだけ落ち着きを取り戻したのか、しぶしぶ引き下がる須藤くん。

 

「双方ともに相手に呼び出されたと主張しており、食い違っています。ただ共通していることもあり、須藤くんと小宮くん、近藤くんの間には揉め事があったことは確かなようです」

 

「揉め事というか、須藤くんがいつも僕たちに絡んでくるんです。彼は僕たちよりもバスケがとても上手いので、ほぼ毎日その自慢をしてくるんです。僕らも負けないように懸命に練習しているのですが、それをバカにされるのは気持ちのいいものじゃなかったので、そういう意味では度々ぶつかっていたので」

 

「嘘つくんじゃねえよ。俺はそういう誰かをバカにするのは止めてんだ、バスケは特にな。むしろお前らが俺の練習を邪魔ばっかりしてくるんだろうが」

 

 どちらの意見もまるで一致することはなく、話しはまるで噛み合わない。

 

 つまりは平行線というわけだ。

 

「両方の言い分が合わない以上、今ある証拠で判断していかざるを得ませんね」

 

 さて、どうしようかな。

 

 このまま流れに任せて規定の流れに乗せてもいいんだけど、ちょっとだけ引っ掻き回しておくのもいいかもね。

 

「Dクラスの皆さんに聞きたいことがあります。よろしいでしょうか?」

 

「許可する」

 

「須藤くんが自慢をしていたと言っていましたが、具体的にどういう自慢だったのか教えてもらっていいですか?」

 

「そ、それは…………僕たちのプレイを見てお前らより上手く出来ると言って同じプレイをより上手くやって見せたりですよ」

 

「では、その自慢やバカにすると言った行為は具体的にいつから行われていたものでしょうか。1度や2度ならともかく、何度も行われていたなら先輩や顧問の先生など相談できる相手はいくらでもいたはずです」

 

「しましたよ! でもみんな須藤くんに怯えて、誰も相談にのってくれなくて…………」

 

「それはおかしいですね」

 

「えっ?」

 

 私の否定の言葉に、Dクラスの面々が驚きの表情を見せる。

 

 話しているところを唐突に止められたから驚くのも無理はないけどね。

 

「これはバスケ部の先輩に聞いた話ですが、そういった相談事などは受けていないそうです。それどころか期待されている須藤くんにちょっかいをかけている小宮くんたちに不満を募らせていたとか」

 

「なっ!?」

 

 もちろんこれは嘘。

 

 さすがにバスケ部の先輩たちに直接のコネクションはないし、あったとしても事実無根な内容だもん。

 

 でも私の繋がりの広さは周知の事実になっている。

 

 仮に嘘だと分かっていても、彼らには嘘だと断じることは出来ない。

 

 本当の事を言っているかもと疑わざるを得ない。

 

「一之瀬さん、それは本当のことですか?」

 

「録音したわけではないので、証拠はないです。これは私のミスなので聞き流してもらって構いません」

 

 物的証拠はないとわかって、Dクラスの人たちはホッと息をついた。

 

 その反応をするってことは心当たりがあるって言ってるようなものだよ? 

 

 もう少し隠す努力をした方がいいと思うな。

 

「もう一つ質問させてください。そちらの主張では須藤くんに特別棟に呼び出されたと言っていましたが、須藤くんは一体誰を、どのような理由で呼び出したのですか? バスケ部ではない石崎くんを連れていった理由も含めて聞かせてください」

 

「呼び出された理由は分かりません。ただ、着替えている最中に顔を貸せって言われたんです。石崎くんは頼りになる友達なので連れていっただけです」

 

「暴力を振るわれるかもしれないと考えたわけですね」

 

「そ、そうです…………」

 

「なら尚更おかしいですね。いくら須藤くんの運動神経が良いと言っても、同じバスケ部の2人だけでなく、石崎くんも含めて3人がかりだったのに一方的にやられたというのはいささか不自然です。武術の経験が無い私ですがそれくらいはおかしいと分かります」

 

 清隆くんと堀北会長からおかしいのはお前だという目線が向けられる。

 

 そうでしょうね、あなたたちは嘘だとわかってますよね! 

 

 か弱い女の子ぶっちゃダメですか! 

 

「僕たちに喧嘩の意思がなかったからです。何より須藤くんには一之瀬さんの考えが当てはまらないということでしょう。彼は僕たちが無抵抗なのをいいことに、容赦の無い暴力を振るってきました。それは僕たちの今の状態が物語っています」

 

 まあ言うだけ無駄なのはわかってたけどね。

 

「よくわかりました。質問は以上になります」

 

()()は、ね。

 

「では、Bクラスから報告のあった目撃者を入室させてください」 

 

 茜先輩が促すとともに、若干の緊張を感じさせながらも愛里ちゃんが生徒会室に足を踏み入れた。

 

 視線もしっかりと前を見据えていて、一瞬だけDクラスが気圧される。

 

「1-B、佐倉愛里さんです」

 

「目撃者がいるというので何事かと思えば、Bクラスの生徒ですか」

 

「証言するのに問題はないはずですよ。それとも何かご不満でも?」

 

「いえいえ、どうぞ進めてください」

 

 完全に嘗めてるね。

 

 しょうがないことだけど、教師としてそういう態度はどうなのかな。

 

「では証言をお願いしてもよろしいでしょうか。佐倉さん」

 

「はい。私は確かに見ました。Dクラスの生徒が最初に須藤くんに殴りかかったのだけでなく、帆波ちゃん…………一之瀬さんに対する暴言も言っていました!」

 

 よく頑張ったね、愛里ちゃん! 

 

 今度特製のスペシャルケーキを作ってあげるからね! 

 

「証拠だってあります!」

 

 愛里ちゃんはそう言うとバン、と机に手のひらを叩きつけた。

 

 そこには数枚の写真が置かれている。

 

「私があの日、特別棟にいた証拠です!」

 

 茜先輩が一度断りを入れてから、堀北会長に写真を見せた。

 

 その中の一枚にちょうど喧嘩の現場を写した写真があったことで、Dクラス側に大きな動揺が起きる。

 

 かなり一時的なものだけどね。

 

「なるほど。どうやらあなたが現場にいたことは確かなようだ。その点は素直に認めますが、この写真ではどちらが仕掛けたのか分かりませんし、一之瀬さんに対する暴言というのも録音しているわけではない以上は証明も出来ない」

 

 坂上先生の言っていることは正しい。

 

 どれも決定的な証拠になっていないし、私に対する暴言というのも愛里ちゃんが言っているだけと受け取られるのも当然だ。

 

「…………どうでしょう茶柱先生。ここは落としどころを模索するということで」

 

「落としどころ、ですか」

 

「私は今回、須藤くんが嘘をついて証言したと確信しています。いつまで話し合ってもお互い証言を変えない以上、平行線であるのは言うまでもない。証拠も弱い。…………そこで落としどころです。私はDクラスの生徒にも幾ばくかの責任はあると思っています。そこで須藤くんには2週間の停学、Dクラスの生徒たちに1週間の停学。罪の重さの違いは、相手を傷つけたかどうかの違いです」

 

「結論は既に出たようなものでしょう、坂上先生の提案を断る理由はありません」

 

 清隆くんが微かにこちらを見てくる。

 

 このままで終わるはずがないだろうと。

 

 もちろんそのつもりだよ。

 

「あ~ダメだったかぁ」

 

 私の降参宣言とでも言えそうな諦め台詞に、清隆くんと堀北会長を除いた全員の視線が寄せられる。

 

「須藤くんの無実を裏付ける絶対的な証拠なんてあるはず無い、それどころか存在しない。監視カメラに映っていたわけでもなければ、まして人もいない設備もない特別棟じゃどうしようもないもんね」

 

「い、一之瀬…………」

 

 やれやれと言うように、首を左右に振った。

 

 須藤くんも完全に諦めモードに入りかけてる。

 

 ごめんね、もう少しだけこの小芝居に付き合ってね。

 

「こんな平行線がずっと続くような話し合いなら、最初からしなかった方がいいくらいだよ」

 

「Bクラス代表の一之瀬さんは物わかりがよいようで何よりです。これで決着がつきそうですね」

 

「そうですね。ただし須藤くんの完全無罪という形で、ですけど」

 

「…………どういうことですか?」

 

「これはDクラス側が仕組んだ意図的な事件だと確信しているからです。つまり、1日だろうと須藤くんの停学処分は受け入れられないということです」

 

「はは…………何を言うかと思えば。おかしなことを言うものです。どうやらBクラスの一之瀬さん不出来と言わざるを得ませんね」

 

「てめえ、教師のくせして一之瀬を侮辱しやがって! ろくでなしばっかりだな、そっちのクラスはよ!」

 

「加害者のくせに被害者ぶってるやつに言われたくねえな!」

 

「んだとコラ!」

 

 

 

「そこまでだ。これ以上議論を続けても時間の無駄だろう」

 

 

 堀北会長の鋭い言葉と重い圧でピシャリと一刀両断される。

 

 一斉に押し黙り、生徒会室に一瞬だけ満ちる静寂。

 

「互いの言い分は常に真逆。どちらかが非常に悪質な嘘をついているということは明白だ。まずDクラスに聞く。今日の話に嘘偽りはない、そう言いきれるのか?」

 

「も…………もちろんです」

 

「ならばBクラスはどうだ」

 

「全部本当のことだ」

 

「では、明日の4時にもう一度再審の席を設けることにする。それまでに相手の明確な嘘、あるいは自分たちの非を認める申し出が無い場合、出そろっている証拠で判断を下すものとする。もちろん、場合によっては退学という措置も視野に入れる必要がある。以上だ」

 

 堀北会長の指示のもと解散が言い渡される。

 

 速やかに退室していくDクラスのみんな。

 

 須藤くんには今日は寮に戻るように伝えて、彼は複雑な表情のまま帰っていった。

 

 不安を煽るようなやり方だったからしょうがないんだけどね。

 

 静寂に包まれる生徒会室前で待っていると、堀北会長と茜先輩が出てきた。

 

「どうするつもりだ?」

 

「なんのことでしょう」

 

「惚けるな。お前が何の考えもなしにあのようなことを言うはずないだろう。何か策でもあるのか?」

 

「それはどうでしょう。もしかしたら悔し紛れで適当言っただけかもしれませんよ」

 

「そういうことにしておこう。行くぞ橘」

 

「は、はい!」

 

 堀北会長はほんの一瞬だけ清隆くんに視線を送ると、茜先輩を伴って何処かへ去っていった。

 

 堀北会長の清隆くんへの感心度は、私がいてもほとんど変化はなさそうだね。

 

「さてと、明日が本番だよ。気合い入れていこう!」

 

「入れる必要はあるのか? もうオレたちの勝ちは決定しているようものだろう」

 

「わかっててもそういうのは言っちゃダメなんだよ…………」

 

「そうなのか」

 

「…………?」

 

 愛里ちゃんが全く理解の追いついてない顔をしているけど、答え合わせは明日するから今日は我慢してね。

 

 Dクラスの人たちには悪いけど、最初の敗北を刻ませてもらおうかな。

 

 

 

 

 

 




帆波(憑依)は南雲雅のことは嫌いですね
私はどちらとも言えないですけど

帆波(憑依)に『■■のホワイトルーム生』的な二つ名をつけるとしたら

  • 慈愛のホワイトルーム生
  • 偶像のホワイトルーム生
  • 単純にホワイトルーム生No.2
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