とあるボーダー職員の話。   作:天青石

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 UA数とかを確認したら1話で読むのをやめている方が多かったので自分でも確認してみたら凄い読みにくかったのでちょっと修正しました。行替えを増やしただけですが少しは読みやすくなったでしょうか


1話

 何の話をしてたかすらあんまり覚えていない。ただ、皆寝不足でまともに働かない思考で普段しないような話をしてた気がする。合宿だあ!なんて言って泊まった友達の家の屋上で夜通し話して、ずっと馬鹿騒ぎして、ふと気が付けば朝日が皆の顔を照らしていた。

 

 マジックアワーなんて呼ばれる時間帯。空は藍色から深青色を通り、オレンジへとグラデーションを作っている。

 

「東雲ってああいう雲のこと言うんだろ?」

 最近古文でやった覚えがある、なんて言われて彼が指さした方を見れば朝日によって優しいオレンジ色に染め上げられた雲がある。綺麗じゃん、カッケェ名字だなんて口々に言われるのがちょっと恥ずかしい。

 

「シノで良いよ、東雲って言いにくいでしょ。」

 

 仇名で呼んでよ、その方が友達っぽいからさ。なんて昔呼ばれていた仇名を提案してみれば、じゃあオレの苗字も長いから呼びやすいようにしてくれ!と友人の1人に言われる。

 だが、良いあだ名が咄嗟に思い付かない。暫くあーでもない、こーでもないと悩んだ挙句、結局下の名前でいいじゃないという一言で解決すると、そのまま徹夜明けの変なテンションで全員の呼び名を決めていく。一通り決まるとまた別の話題に移り変わり、早速決まった呼び名を使いながらそれぞれへのぶっちゃけ話みたいな内容が始まった。

 

「シノってなんか憧れやすいよねー。良く言われるのは嫌いじゃないけどさ。」

 

 おれそんなにかっこよくねーよ。と呟くように友達の1人がそんな事を言う。皆次々にわかるわー、シノそういうとこあるわよね何て同意の言葉を口にしていく。まあ、自覚はあるつもりだ。ついこないだも友達を神様みたいだと思っていた事を突きつけられたばかりである。

 

「うー、やめたいとは思ってるんだけどねー。」

「じゃあさ、おれらはシノって呼ぶからさ。友達ってこと忘れないでくれよ。」

 友達なら対等、どっちが上とかないだろ?と続けられた提案はとても魅力的だった。

「なら皆対等だ。遠慮なく頼るし頼ってよね。約束!」

 

 数年経った今でもずっと続いてる大切なその約束と見上げたマジックアワーの青い空、そして馬鹿な話でもして笑う皆の笑顔だけは一生忘れないだろう。

 

─今の私を形作る、とても大切な記憶だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで5件目。人的被害ゼロなのは奇跡だよなあ…。」

「その割にはそこまでヤバそうな未来は視えてないんだよねー。」

 車の運転席に座り、端末の通知を見ながら呟くと助手席の青年が返事を返して来る。でも時間の問題だよ、なんてまた呟くように会話を続けながら、はっきり言ってかなり不味い状況だと私─東雲縁連は焦っていた。

 

 三門市、人口28万人。─ある日異世界への扉が開いた街。今もこの街では異世界からやってくる侵略者、近界民との戦闘が続いている。戦闘が続いている、といっても別に常に戦争をしているわけではなくネイバーが戦闘用の機械─トリオンというエネルギーを利用しているのでトリオン兵と呼ばれる─を送り込んでくる(ゲート)が開く位置はある程度誘導することができるらしい。

 

 ボーダーと呼ばれる彼らと戦闘する力を持つ唯一の組織は4年半前、この街で初めて大規模な戦闘が起きた範囲を警戒区域とし立ち入りを制限、そこへ(ゲート)を誘導し戦闘を行うことで被害を抑えていた。街に住む人々は警戒区域から聞こえて来る戦闘音や閃光に慣れきって、その隣で日常を送っていた。

 

 そうトリオン兵は、危険は警戒区域にしか存在しない。その前提が、ボーダーへの信頼があるから成り立っていた日常だったのだ。しかし、昨日から突然、警戒区域外に(ゲート)が開くという事態が5回も発生していた。

 

 幸い(ゲート)発生地点の側には非番の防衛隊員がいた為、すぐにトリオン兵は倒されており現状人的被害は出ていない。ボーダー上層部はこの警戒区域外に発生する(ゲート)をイレギュラー(ゲート)と呼称、その原因と対応を急いでいた。

 

 ボーダー職員である私もイレギュラー(ゲート)を解決する為に助手席に座る青年と共に駆り出されていた。他の防衛隊員達と連絡を取りつつ、街に散開して警戒区域外に(ゲート)が発生した場合直ちに対応、市民の安全を確保する。同時に何か気がつくことがあれば情報を共有し、本部のエンジニアやオペレーターを中心に解決策ができるまで待つ。それが私の今の仕事だ。

 

 戦闘員の現在位置を確認しつつ、うーんと頭を捻る。ずっと「奇跡的に」人的被害が出ていないと表現していたが、よく考えればあまりにも運が良すぎる。侵略者側からすればせっかく警戒区域外に(ゲート)を開く手段を得たのだ、それなのに非番とはいえ戦闘員が近くにいるような場所ばかりに(ゲート)を開くなんて不自然すぎる。

 

 改めて5件のイレギュラー(ゲート)発生地点を確認する。大学に高校、中学校付近などやけに学校周りが多い気がする。学生が多いボーダーの戦闘員が側にいるということだからまあ、考えてみれば当たり前なのだが。

 

 トリオン兵に対して通常兵器等はほとんど意味をなさない。トリオンというエネルギーに対してはトリオンしか有効打がないからだ。しかもこのエネルギー、トリオン器官と呼ばれる見えない内臓によって生成される生体エネルギーであり、この器官は若いうちならば鍛えることができるが、基本的に歳を取るにつれて緩やかに衰えてしまう。まるで心肺機能や筋肉と同じように。

 

 つまりボーダーは成長の余地がある若い人、学生を中心に戦闘員として採用しているのだ。当然、非番の人の多くは学校にいるわけである。私も去年までは学生をやってたし。

 

 結局学校周辺ばかりにイレギュラー(ゲート)が発生してる理由は分からず、違和感があると言う報告だけ馴染みのエンジニアと本部のオペレーターに送っておく事にする。

 

「どうする、迅君。情報欲しいならあちこち回ってみてもいいけど、しんどくはない?」

「うーん。なーんか未来の可能性が凄い分岐してるんだよねー…。これ以上視ても今は意味ない気がする。」

「じゃあひとまず本部の解析待ちで。戦闘はよっぽどのことなければ私でも対応出来るから好きにしてていいよ。」

 手をヒラヒラ振りながら私は助手席に座っている青年─迅悠一にそう伝えた。

 

 迅悠一。古株のボーダー隊員で、めちゃくちゃ強くて、ちょっと未来が視える、私の友達。

 

 副作用、サイドエフェクトと呼ばれる、トリオンが脳や感覚器官に影響を与えることで稀に発現する超感覚。トリオンも元はネイバーが使っているエネルギーであり分かっていないことばかりだ。迅君は視界に入れた人の未来が視えるらしいが、その未来も確定していれば年単位で先のことが視えるが、分岐したり変わったりしているとあんまり先が見えないと結構扱いが難しいものらしい。

 

 それでも彼はその能力と付き合い、ずっと足掻いてきた。少しでも良い未来に辿り着けるように。その彼が今この場で出来る事は無さそうと言っているのだ、ならば大人しく待とう。友人の事をそれくらいは信頼している。

 

 定期的に他の戦闘員や本部と連絡を取りつつ、コインパーキングに停めた車の中で待つ。同い年の友人が大学の空きコマなのだろうか、ナスカレー食べたいだの食堂の新メニューが楽しみだのとグループチャットに送ってくるので適当に返していた。すると別の友人が真面目に授業受けろとツッコミを入れてきた。授業中だったのかよ。

 

 そんなやり取りをしつつ待機していると、6件目のイレギュラー(ゲート)発生の報告が入る。現在地からかなり遠い、三門市立第三中学校での発生だと言う。確かあの学校、C級隊員─訓練生ならいたが、実際に戦闘を行うことができるB級以上の防衛隊員─正隊員がいないのではなかっただろうか?

 

 本部通信室からのオペレーターから全体連絡が入り、緊張が走る。1番近くにいる正隊員である嵐山隊の面々が急行しているようだったが、これは間に合わないかも知れない。焦りが募るが彼ら以上に距離のある私達には何もできない。トリオン兵を倒すのに十分な戦力として嵐山隊が、救助要請や事後処理に関しては既に本部のオペレーター達が動いている。変に持ち場を動かず、冷静さを保つことが今するべき事だ。

 

 15分もすれば続報が入る。どうやら嵐山隊が到着する前に、その場にいたC級隊員がトリオン兵を倒した事で学校の生徒達に被害はなかったらしい。軽症者こそいるが、かなり良い結果ではないだろうか。

 C級隊員の武器使用は許可されていないとか、そもそも正隊員の到着が遅れたとか色々問題はありそうだが、個人的には被害がかなり抑えられた事に何よりもホッとする。すると、迅君がいきなり呟く。

 

「あー、これは不味いかなあ?」

「防衛隊員の到着が遅れたのが?それともC級隊員の戦闘行為?確かに問題にはなりそうだけど、本部の大人達がどうにか出来る範囲じゃない?」

 

 本部の大人達、今回の場合だと広報の根付さんや外務・営業担当の唐沢さん達だろうか?彼らを始めとしたボーダーの大人達は頼りになる人ばかりだ。最前線で戦うには才能が、資質が足りない。だからこそ未成年の隊員が安心して戦えるよう全力を尽くしてくれる彼らを私達は信頼し、背中を預けているのだ。

 

「いや、それとは別件。なんかヤバそうなトリオン兵が来るかも知れない。今度こそ被害が出るかも。」

 表情を引き締め、静かに彼の判断を待つ。意見を求められればまた別だが、様々な未来を─様々な死を視ている彼に余計な負担をかけないように。

 

「ダメだ、全然定まらない。場所も、被害も何パターンもあるな。」

 しばらく迅君が悩むような表情を見せた後、お手上げといった感じで口を開く。それを受けて、私は一つ頷く。

「オッケー。とりあえず今、フリーの隊員出来るだけかき集めとく。もし可能性が高いとか、被害が大きそうな場所がピックアップできそうならよろしく。」

 

 ボーダー隊員用の端末を操作し、正隊員の多くが参加しているボーダーのグループチャットに"何か起きそうなので出来るだけ手を空けておいて欲しい。あと現在地の共有よろしく。"と書き込む。

 迅君の能力は知られているし、それを受けて本部が動けないような曖昧な案件に関して私がこうやって要請を出すことも珍しくはない。防衛隊員の多くが持つ街を守るというモチベーション、そしてボーダーの出来高性という側面もあり結構な人数がこうした要請に協力してくれるのだ。

 

 今回も学校にいる非番の隊員達が次々と手を挙げてくれている。それを確認しつつ、今度は本部のエンジニアとオペレーターにも迅君が視たものをざっくりと伝える。これで実際に事態が発生した際、素早く対応してくれるだろう。横目で見れば、地図と睨めっこしつつ迅君も自分の上司に色々報告している。上層部も迅君のことは信頼しているし、付き合いだって私よりずっと長い。そちらは任せて平気だろう。

 

 ピックアップ出来そう?と報告が終わった様子の迅君に問いかける。すると彼は睨めっこしていた地図を私にも見せながら、詳しい情報を共有してくれる。

「1番可能性が高そうなのはこの橋。ただ、他の場所に出現する未来も結構視えてるから街全体をカバーできるようにしといて欲しい。」

 彼が指差したのはボーダー基地のある警戒区域からさほど離れていない、大きめの河川にかかっている橋だった。当然、普通に人が生活している地区である。

 

「了解。話してる感じからすると、ちょっとは時間がある?なら学校さえ終われば人手はどうにでもなると思う。」

「ああ、夕暮れ時っぽいな。時間はあんまりズレないと思う。それと橋にはシノが行ってくれ。」

 私を指す仇名が聞こえ、少し驚く。私は迅君に、他の正隊員に比べて強いわけではない。そりゃ普通のトリオン兵に負けることはないだろうけれど、今回は何かヤバそうとのことだし、周囲に被害が出ないよう素早く対応する必要もあるはずだ。

 

「私で良いの?」

「正直、可能性が高めってだけだからな。最悪の結果になりそうな場所ではないんだよ。」

 なるほど。別の未来になったらもっと被害が出そうだから、リスクが高い場所、例えば人の多いショッピングモールなんかに戦力を投入しておくと。納得はできる。

 

「それに、あんまり人を集めるとまた未来が変わってきそうなんだよね。出来るだけバラけておくよう伝えといて。」

「わかった。それで何故私か、は聞いても良い事?」

 

 そう、個人の戦力として私以上の人なんて山程いる。本部で組んでいる防衛任務のシフトに参加するメンバーを抜いても十分に。それなのに私を名指しするには何か理由があるのだろう。

「1番良さそうな未来に繋がっているのがシノなんだ。」

 

 そう言われて悪い気はしなかった。偶然かも知れない、消去法かも知れない。でもその場にいれば最善の未来に進んでくれると信頼されているのだから。分かった、任せてと静かに頷く。

「あ、まだ時間あるから一度本部に寄って用意しておいて欲しいものがあるんだけど。」

 なんだろ?わざわざ用意するものなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2時間程経つと日が暮れてきた。私は迅君に言われた警戒区域外、本部基地南の橋で周囲を警戒しながらひたすら待っていた。あの後、私はグループチャットにわかっている範囲で情報を載せて具体的な協力要請をし、本部に移動した。そして迅君に伝えられたものを用意する為に、イレギュラーゲートの対応で修羅場と化している開発室にお邪魔をして、どうにか馴染みのエンジニアさんを捕まえて必要なものを用意してもらうとそのまま警戒区域外へと蜻蛉返りしたのだった。

 

 夕日に染まる空を見上げる。決して嫌いではない、むしろ綺麗だと思う。でもやっぱり私は朝日の方が好きだなあ、なんて事をぼんやりと考えていた。

 

 そんなふうに黄昏ていると、中学生の制服を着た男女3人が目に入る。何やら話し込んでいるようだ。私はそのうちのひとり、先頭を歩く黒髪ショートの少女に見覚えがあった。

「お、木虎ちゃん。お疲れ様―。」

 

 ヒラヒラと手を振りながら声をかけると、少女─木虎 藍はこちらに振り向き、ペコリとお辞儀をした。彼女は嵐山隊の一員であり、今日の昼間は防衛任務のシフトに入っていた為大忙しだった筈だ。広報部隊という嵐山隊の性質に加え、彼女のプライドが高く、自他共に厳しい性格の為あんまりボーダー隊員以外と一緒にいる姿を見ないのだが、共にいる黒髪に眼鏡の少年と白髪で小柄な少年には見覚えがなかった。

 

「えっと2人とは初めましてかな?ボーダー職員の東雲縁連って言います。」

「あ、三雲修です。」

「空閑遊真。」

 うんうん、きちんと自己紹介できるとは礼儀正しい。木虎ちゃんと仲良くしてあげてねー。なんて話していると木虎ちゃんが三雲君は規則違反を犯した訓練生です、仲良くなんてできません!と不満げに口を挟む。なるほど、話題のC級隊員は君かー、と冷や汗をかく黒髪の少年を見る。別にやんちゃしそうなタイプには見えないし、単純に正義感が強い子なのかな?

 

「アンタもオサムが規則を破った事が悪い事だと考えるのか?」

 小柄な少年─空閑君に問いかけられる。こちらを真っ直ぐ見つめるその瞳は真剣で、どこか冷徹ですらあった。まあ、命懸けで自分達を救ってくれた友人を悪く言われたくはないだろう。彼らに向き直り、出来るだけ誠実に応えようと言葉を選ぶ。

 

「私個人として、一般人を守ってくれたことに感謝しています。同時に貴方に規則を破らせてしまうような状況を作り出したことに謝罪を。申し訳ありません。」

 

 そう、警戒区域外の安全を損なったことはボーダー側のミスだ。そのせいで三雲君は訓練生であるにも関わらず自身の命を懸けて戦う判断を迫られた。一方的に彼が責められるようなことはあってはならないだろう。ボーダー職員として、出来うる限り真摯に対応する。だからこそ、この感謝も謝罪も私個人のものになってしまうのだが。そうして私が頭を下げると木虎ちゃんが少し不満げな表情をする一方で三雲君は冷汗をかき、慌てている。うん、さてはめちゃくちゃ良い子だな?

 

「その上で、ボーダーが規則を作ったのにはそれ相応の理由がある。それは一般人はもちろん、訓練生も含めたボーダー隊員を守る為でもあります。組織として手放しに貴方の行動を褒めたり、謝罪したりということはできない。その点は理解して欲しい。」

「あの、大丈夫です。僕に規則を破ったことを正当化するつもりはありません。」

 

 三雲君は慌てて私に言う。中学生という割に落ち着いた子だと感じる。いや、比較対象の1人である迅君にべったりの中学生が特に落ち着きがない方である可能性もあるか。

「ごめんなさい、君達の恩人を悪く言ってしまって。」

 恐らく三雲君に救われた側であろう、空閑君にも声をかける。こちらは落ち着いたというよりは少し冷たく感じるほどの子だ。

 

「別にアンタの理論は間違ったものじゃないし、オサムも納得してるならオレが口を挟むことじゃないでしょ。」

「あー、私が君を不快にしたかも知れないと感じたから謝罪したかったってだけ。つまり自己満足だよ。空閑君がそれを受けたり、何かするような必要はないよ。」

 

 フム、そういうものか?と首を傾げる空閑君に、そういうものなんだよ、と返しておく。そんなやりとりを交わしていると痺れを切らした木虎ちゃんが少々尖った口調で言う。

「三雲君は本部に呼び出されていますので、そろそろ失礼します。」

 案内よろしくねー、なんて声をかけて彼らを見送ろうとすると、バチッと音が響く。見れば空中に黒い球体が出現し、徐々に大きくなっていた。

 

─イレギュラー(ゲート)が発生していた。




 初めまして、天青石と申します。二次小説好きで読み漁ってたら遂に書いてしまいました。本当は作中内で説明できれば良いのですが、頑張ってプロット練ってもどうしても入らない描写があったので後書きで設定出しちゃいます。


東雲縁連(シノノメ エレン)
 19歳の本部職員。つまり高卒でボーダーに就職した。就職前までは普通に学生兼戦闘員をしていた。トリオン量が多めなこと以外は特別な技能もない平凡な女性。努力の才能も、戦闘に関する技能も、オペレーターとしても、エンジニアとしても特筆するような才能はない、どこまでも平凡な人。
 精神的に強いわけでもなくただ知り合いや友人、家族が辛そうなのを見て、不快に思う普通の感性の女性。ただ1つ、普通でないと言えるとしたらその為に命を懸けられることかも知れない。

 何かに憧れやすく、それに影響を受けたり英雄視したりしやすい。けれどボーダーに入ってからその事を自覚し、憧れて真似るだけではなく「なりたい姿」をしっかり考えるようになった。友人達に言わせると、どこか芯がしっかりしてきたとのこと。
 誰かの為になら頑張れるタイプだが、逆に言えば自分の為の努力はそんなに得意ではない。男女関係なく友人関係を築ける性格。好きなものは友達、ゆず茶。

 人間関係としては19歳組と特に仲が良い。両親共に存命であり、関係も良好で今も実家住まいである。同級生以外の交友関係もかなり広いが、強いて言えば荒船や蔵内、東など理論派と良く話している。

 派閥としては玉狛寄りの忍田さん派。学力はそこそこ良く、進学校も狙えたが第1期生としてボーダーに入隊(嵐山とか柿崎と同じで設立時入隊)したので忙しくなったから普通校に進学した。入隊理由は第一次大規模侵攻でトリオン量の多さから狙われた際に救ってくれた迅に憧れた為。
 なお、心配する家族は旧ボーダー勢がトリオン量のせいで今後も狙われるから自衛できるようになった方がいいと説き伏せた。多分ボーダーとしても早く人を集めたかったのだろう。(勝手な予想。)

 赤みがかった茶色の髪を肩まで伸ばしている。いつもポニーテールにしていて洒落っ気はそんなにない。TPO重視みたいな。瞳は青系で、小柄な事を気にしている。もうちょっと背が伸びて欲しかったなあ、と本人は思っている。


各種パラメーター カッコ内は設定時参考にした人物(BBF参照)
 結構高めな数値もあるけど、ある程度成長しきっていてもう伸びしろがほぼないのが前提。

トリオン   12(出水と同値)
攻撃     7(嵐山と同値)
防御・援護 9(嵐山と同値)
機動     8(那須と同値、二宮+1)
技術     7(別役と同値)
射程     7(別役と同値)
指揮     4(歌川と同値)
特殊戦術   3(三雲−1)
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