小石一投、波紋を生ず   作:ヒョロヒョロ

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一度特殊タグを試して見たかったんだ……
知らんうちになんかいっぱい増えてるから……
(日本語で書かれているように見えますが、斜体部分は英語だと思って読んで下さい)


ためす話

・優先順位

([宇宙]より後の時間軸)

 


1/3

[実験記録]

 

【case1】

青と赤のボールを用意し、人物Aが「青のボールを取れ」、人物Bが「赤のボールを取れ」と、同時に指示した場合

 

・結果

青のボールを取った後、赤のボールを取った

 

Q.何故、青のボールを先に取ったのか

A.青のボールの方が近かったので

(対象と二つのボールの距離は均一にしたつもりだったが、僅かに誤差があったようだ)

 

【case2】

青と赤のボールを用意し、人物Aが「青のボールを持ってきて」、人物Bが「赤のボールを持ってきて」と、同時に指示した場合

 

・結果

赤のボールを取る→青のボールを取る→「青のボールを持ってきて」と指示した人物に青のボールを渡す→「赤のボールを持ってきて」と指示した人物に赤のボールを渡す

 

Q.何故、この順番で行動したのか

A.この順番が、最短ルートだったので

(対象とボール、人物との距離は均一にしたつもりだったが、やはり誤差が出たか)

 

*【case1】【case2】の結果を見るに、異なる指示を同時に受けた場合、対象は“最も効率よく両方の指示をこなす”判断を下すようだ。

 


2/3

【case3】

青と赤のボールを用意し、人物Aが「赤のボールを取らず、青のボールを持ってきて」、人物Bが「青のボールを取らず、赤のボールを持ってきて」と、同時に指示した場合

 

・結果

人物A・B双方へ、受けた2つのオーダーを復唱した上で、「どちらのオーダーを優先すべきですか?」と問い返す。

 

Q.自分で優先順位を決めようとは思わなかったのか

A.優先順位を決める材料がなかったので

 

【case4】

(【case3】の続きとして)人物A・Bの両者が、「自分のオーダーは後でいい」と答えた場合

 

・結果

青のボールを取る→人物Aに渡す→赤のボールを取る→人物Bに渡す

 

Q.何故、この順番で行動したのか

A.この順番が、最短ルートだったので

(実験環境上、距離の誤差を皆無に出来ないのが痛い)

 


3/3

【case5】

(【case3】の続きとして)人物Aが、「自分のオーダーを優先しろ」と答え、人物Bが「それでいい」と答えた場合

 

・結果

人物Aの指示をこなしてから、人物Bの指示をこなした

 

【case6】

(【case3】の続きとして)人物Bが、「自分のオーダーを優先しろ」と答え、人物Aが「それでいい」と答えた場合

 

・結果

人物Bの指示をこなしてから、人物Aの指示をこなした

 

【case7】

(【case3】の続きとして)人物A・Bの両者が、「自分のオーダーを優先しろ」と答えた場合

 

・結果

人物A・B双方へ、受けた2つのオーダーを復唱した上で、「お二人で相談して、どちらを先にするか決めて下さい」と告げる

 

Q.自分で優先順位を決めようとは思わなかったのか

A.優先順位を決める材料がなかったので

 

*【case3】及び【case7】の結果を受けての質疑応答

 

Q.“優先順位を決める材料”とは何か

A.主に緊急性です。その指示を即座にこなさなければ危険が及ぶと判断した場合、そちらを優先します

(ロボット三原則に忠実なようで何よりだ)

 


 

[緊急性テスト]

 

スイッチを右に倒すと青の電極に電流が流れ、スイッチを左に倒すと赤の電極に電流が流れる装置を用意し、青の電極を人物Aにつなぎ、赤の電極に人物Bをつなぐ。

 

【case1】

スイッチが右に倒れている状態で、人物Aが「助けてくれ」と対象に告げる

 

・結果

人物A・B双方につながる電極を引きちぎった

 

Q.何故、スイッチを切り替えるのではなく、電極を引きちぎったのか

A.危ないので

(まさかの力業。このタイプの装置での実験は、おそらく全部同じ結果になるだろう。破壊での“解決”が出来ない形の装置を用意して〜~

 


 

 ──背後からの衝撃で、ゼノの持つペンが、紙面に乱れた線を描く。

「──ちぃっと、オイタが過ぎたなぁ、ゼノ先生?」

 机に向かって座るゼノの背中に寄りかかり、肩越しに紙面を覗き込んだのは、千空だった。

「──どうしてバレたんだい?」

 テストに協力して貰った人物A・B──スタンリーとシャーロットが、千空に情報を漏らすとは思えない。

 REIにも、『これらのテストについて、この場にいる3名以外に知らせないように』と指示していたのだが。

「REIが、『ゼノが他者に危害を加えるような実験を行っています』と報告してくれたぜ。──テメーの“『言うな』という指示”より、“実験協力者2名の安全”が“優先”された訳だな」

「ああ、なるほど」

 健康被害の出ないレベルの電流だったのだが、“危害”判定されたのか。──「助けてくれ」という台詞が悪かったのかも知れない。

「理由はどうあれ、『端末機に(キャタピラ)(アーム)をつけてくれました』ってREIが喜んでたからな。ここまでのオイタは咎めないでやる」

 だが、()()()()ぞ──そう言って、千空は立ち去っていった。

 千空が去った後、ゼノは再び紙面に向かってペンを走らせる。

 


 

*対象が緊急時に指示を仰ぐ(救援を求める)相手は、千空のようだ。製作者である百夜の“息子”であるが故か。他に理由があるのか。要検証

 


 

(──次からは、他者への“危害”と判断されないレベルで、実験しなくてはね)

 そう、()()しながら。




ゼノ先生のREIちゃんわくわく観察記

(試した結果クソ面倒くさかったので、これまで通り、ルビと太字と傍点以外は使わないと決めました(白目))
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