続きがかけなさそうなものを供養する場所   作:lkjhg

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主に人形の魔女(オリキャラ)のせい。だってなんかしらんけどアイツだけ世界観違うんだもん。5話まで出てこないけど。


原作:ありふれた職業で世界最強
ありふれにオリキャラ4人ぶち込んだら続きが書けなくなってしまったお話


私は魔女だ。

地球上に神秘は90%残っていないが残りの10%が私の他に何人かいる魔女仲間だったり、オーパーツと呼ばれる物だったりする。魔女仲間と言っても年に一回集まってお茶会をするだけ。お互い家が遠いから遊びに行けないっていうのと自分の研究が好きだから出不精なやつが全員ということが挙げられる。

 

私は特に研究するものがないというわけではないが、高校へ行ってみたいと思ったので数十年ぶりに自分の敷地から出ることにしたのが最近だ。魔女特有の見た目が若いってやつだから問題ないだろうし、一番の理由は単純な息抜きだ。

 

私は過去現在未来の観測ができるのだが一番面白そうなところがあったのでそこに行くことにする。勉強はまぁ、どうにかなるだろう。必要なものを色々と準備しないといけないからな。少し時間を飛ばそう。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「初めましてだな諸君。私の名は、星ヶ丘姫。なかなかな名前だろう?ああ、この目を覆ってる布は気にしないでほしい。別に見えないというわけではない。むしろいい方なんだがどうやら一般的ではないらしくてな。そのため隠している。」

 

現代用に作った名前。私を表すにはこんなものだろう。まぁ本名など忘れてしまっているからこれが本名と言えなくもない。他の魔女たちでさえ同じだろう。私が星眼の魔女と呼ばれているように○○の魔女というふうにお互いを呼んでいる。だから名前を忘れてしまうのだ。

 

「私には、星が見える。私には、星がある。私は、星である。」

 

教室中の視線が気持ち悪いものを見る目に変わったのは何故だ?

私たちの挨拶ではなんの問題もないのだが、魔女だからそれらしく名乗っただけというのになんなんだお前たち。

 

「え、えーとそれでは次の方お願いします。」

 

 

 

 

 

それから幾日かたったある日

 

私は綺麗なまでに孤立していた。流石に授業中のグループワークなどでは協力してくれる。しかし遊びに誘われることはないしクラスのグループチャットでは私だけ参加していない。息抜きがてら来たのに無駄に孤独感を味わうことになろうとは。これなら自室にこもって本を読んだり研究している方がマシじゃないか。とは思うのだが戻ることはしない。私が未来を観測したところこのクラスにいれば異世界に行けるらしいのでな。仲間の一人に空間を専門にしている奴がいて、そいつであれば自力で行き来できるだろうが私はできない。地球上での転移は問題なくできるが未知の空間への転移はできない。そういえばあやつ虚数空間がどうたらって言っていたな。まぁどうでもいいか。そしてどうやら時間のようだ。

 

「さて、息抜きを本格的に始めるとするか。」

 

ある人物を中心に魔法陣が展開され輝き始める。空間の魔女に比べたら粗末なものだ。だがクラス全員を転移させるという規模に関しては褒めないこともない。

 

 

 

 

 

転移してきてみれば草原やら海の中というわけではなく建造物の中にいた。

大理石のような建材を使用していて、人物の肖像画や無駄に華美な装飾が施されていた。

ふむ。あれがトップだろう。

目の前にいる集団の中で最も豪奢で煌びやかな衣装をきていて、割と覇気のある爺が歩み出てきた。

 

「ようこそトータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎いたしますぞ。私は、聖教協会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルトと申す者。以後、よろしくお願いいたしますぞ。」

 

この爺が金星の女神と同じ名か・・・

偶然ではあるのだろうがふさわしくないな。すでに醜い。近いうちに殺すとしよう。

 

魔女とは自由である。魔女に法律など存在しない。

あるのは己の欲求のみ。知りたいから、研究する。欲しいから画策する。寝たいなら寝る。何もしたくないのならしない。

倫理観の欠如していない奴などいないだろうし、道徳など糞食らえだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

大きなテーブルが並んだ部屋に通され、クラスメイトたちは順に座り、私は、離れた位置に壁に寄りかかって立っている。

 

「座らないのですか?星ヶ丘さん。」

「座る気はないよ。先生。私に構う暇があったらクラスの連中をまとめておいてくれ。」

「えっ、あっ、はい。」

 

先生はどんな先生よりも先生なのだが容姿のせいで威厳が全くと言っていいほどない。

代わりに、かどうかは知らないが今回の事件の発端である天之河はかなり高いカリスマを持ち合わせており、先生の代わりにクラスをまとめることも少なくはなかった。

 

メイドが来たから一つ思い出したことがある。

私も昔は家事をするのがだるくて自動人形やホムンクルスの研究をした。しかし、調整がうまくいっていなかったのか指定したところ以外もやりだしたので全て廃棄した。かえって邪魔になったのだ。それからは自分でやっている。そう言えば人形の魔女はどうしているだろうか。仲間たちが招待してもここ最近のお茶会に来ていなかったからな。ちなみに、のたれ死んだ説が一番有力だ。

 

「さて、あなた方においてはさぞ混乱しているでしょう。一から説明させていただきいますのでな、まずは私の話を聞いてくだされ。」

 

私は未来視で話す内容を把握している。そしてこれからは未来視なんかは封印する。だって面白くないだろう。

 

イシュタルの話す内容を翻訳すれば、人、魔人、亜人の3種族がいる。このうち人と魔人の大きな戦争が始まりかねないということらしい。それで戦力増強のために私たちを呼び出した。

 

「あなた方を召喚したのは〝エヒト様〟です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という〝救い〟を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、〝エヒト様〟の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

 

流石に神殺しの魔女はいないが私一人で問題ないだろう。おそらく魔女の中で一番私が、攻撃性能が高い。毒やらわなといった搦手になると他のやつに軍配が上がるが。

 

先生がふざけるなと、怒る。(私を除く)子供たちに戦争をさせるなと。

私は正確な年は覚えていないが数千年生きているのでな。この世界では最高齢だ。ギネスなど相手にならん。

無論先生は私も含めてはいるのだろうがな。申し訳ないが一緒にされては困る。まぁ見方を変えれば若い方ではあるんだがな・・・

 

「嘘だろ?帰れないってなんなんだよ!」

「戦争なんて冗談じゃねぇ!ふざけんなよ!」

「ち く わ 大 明 神」

「誰だ!?今の!」

 

いやほんとに誰なのだろう。クラスメイトたちの声に該当するものがいなかったのだが。

先に言っておくがちくわ大明神の魔女は存在しない。もしいたら・・・そうだな、仲間全員で滅ぼしにいくとしよう。お前は魔女ではない。ただのちくわ大明神だ、とな。

 

「たかが数十年だろう?何を騒ぐ必要がある。人間は慣れる生き物だ。そのうちこの世界が第二の故郷にでもなるだろう」

「ねぇ・・・何をいっているの?」

「親に、会いたくないのか?」

「何をいっているも何も私は正気だぞ。人生100年と最近では言われているようだが平均では二桁だ。そして男女どちらも80程度。すでに4分の1弱を生きている。残りの4分の3などあっという間だろう?私の両親は(あまりにも昔すぎて)とうの昔に死んでいるわ。」

「なんかごめん」

 

謝られたんだが何故だ?

私たちのような存在でない限り寿命的に生きていたらそれはそれで驚きではあるが・・・なんかこう・・・すれ違っている気がしているが、うん、気のせいだろう。そのような人間がいたら例外なく研究対象にする事になるということを付け足しておこう。永遠の命にも等しい物を手に入れてはいるが、人体は不思議の塊だからな。

 

すると突然どこからともなく一人現れた。

 

「誰だ貴様!」

 

近衛の兵士であろう人間たちが警戒をあらわにするが当の本人は気にした様子はないよう。

 

「お母さん。ここにいたんだ。探したんだよ?全くぅ」

「おや、空間の魔女ではないか。引きこもりのお前がこうして出てくるとは珍しい。あと、お前の母親ではない。」

「うん。そうだよ。でも、お母さんだもん。お母さんのためなら外に出るよ?」

 

こいつは空間の魔女。精神だけが幼い。肉体は魔女の中で最も女性的と言える。ぶっちゃけ理想の体をしている。無駄がなさすぎるのだ。大きすぎず小さすぎず。

 

「それで、なんのために来たんだ?」

「お母さんが困ってないかと思って・・・」

「私が困ることなどそうそうないぞ。他には?」

「来月お茶会があるでしょ?それはどうするのかなと思って。」

「そういえばそうだったな。ではそのときに迎えに来てくれ。私はしばらくこの世界を観光することにする。」

「わかったよお母さん。じゃあ知らない人たちもじゃあね〜!」

 

お母さんではないと何度言えば気が済むのだろうか。まぁ彼女の生い立ちを考えればそういったものに飢えていると考えれるのだがこの場に置いて厄介ごとのタネにしかならない。血は繋がっていないし、年も2500年ほど離れている。私が空間の魔女の面倒を見た期間が短いがあるのでそのせいだろう。

 

「話を逸らして悪かったな。続けていいぞ。」

 

まぁこの後の話は簡単にまとめよう。

天之河がカリスマを発揮し、先生の言葉も聞かず、自身の正義を中心に戦争へ参加することを決め、周りの者はそれに同調した。

一部納得していない者もいたが、ご愁傷様といっておこう。

私か?私はドンパチ大歓迎だぞ。

戦争とは何かを正確に理解せずにいれば後で痛い目を見るぞ勇者(天之河光輝)よ。

 

「おや、見られているな。私に感づかれる程度では、私に殺されるぞ?この世界の神よ。」




ありふれの二次創作を考えてる時に思いついたオリキャラが魔女シリーズ。それ以来すでに3年ほど何かしら二次創作を書こうとするものの扱いにくくて書き上げられなくて消したりした。このありふれ二次創作で書いた内容が魔女たちの設定の大元になってる。

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