続きがかけなさそうなものを供養する場所   作:lkjhg

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続きです。


プリズマイリヤに異世界の魔女をぶちこんでみた話その2

実は少し前に魔法少女になっていたらしいイリヤ。

もともとは赤いのと青いのの二人で魔法少女(笑)しながらクラスカードを回収するつもりだったらしいがステッキの姉妹が愛想をつかして契約解除。それでルビーがイリヤと、サファイヤが美遊と契約したとのことだった。

 

「衣装作れば魔法少女できなくもないぞ。年齢はもしかしたら5桁あるかもしれないが。」

「物凄くおばあちゃんだった!?」

「マギサ、と呼ばれていましたわよね?マギサさんに質問なのですが、貴女が使う物は明らかに魔術ではないのですが説明いただけますでしょうか?」

「大前提として私が話した昔話を理解してもらわなければいけないがそれは大丈夫か?」

「ええ、かろうじて。」

「まぁ続きを話すだけだがな。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

少女は立っていました。

なんにもない、ただの剥き出しの大地に。

復讐、にしては酷いものですが一応復讐を成し遂げました。少女はまず、エネルギーを物質化する魔法を作るために200年使いました。彼女は人のように食事睡眠排泄などが必要ない体になっていますが、娯楽の一つとして食事はとりたかったのです。次に森を作りました。方向感覚がなくなるような設計にしたり、魔法を用いて迷いやすくしたりしました。

 

次に、家を建てました。

これもエネルギーの物質化によりぽんっと出てきました。

小さいですが造りは立派なログハウスです。

それから10年ほど一休みしました。

寝て起きて、何かしら食べて、星空を眺めて寝る。

気が向いたら適当に戦闘用の魔法を組み上げたりしました。

 

彼女の用いる魔法は、彼女自身が生成し続けるエネルギーをどのように変換するかという式で成り立っています。彼女の頭脳はそれに最適化したためか魔法を行使するときのみ、計算速度が現代のどんな高性能なスーパーコンピュータだろうが量子コンピュータだろうが上回ります。

 

そうして、空を飛ぶ魔法、回復魔法、炎や雷などの属性系の魔法など多彩な魔法を趣味で作り上げました。

 

そして、切り札を作ろうと考えたのです。

隕石を落とす魔法はある意味では切り札ではありますがそれは対軍、対国ようなので対人用ではありません。

この魔法は誰にも教えない。

 

その魔法が完成する頃には日本で言うところの昭和になっていました。その世界で組み上げる最後の魔法として異世界転移魔法を作ろうとしました。どんな世界があるかもわかりませんから行き先はランダム。転移の際の危険を可能な限り取り除き、理論上成功率90%まで高めました。

 

ある時、人間たちは単なる好奇心かわかりませんが武装した状態でただ一人魔女の家にきました。

 

数千年の時を経て、魔女の魔力にあてられた植物たちは変わった進化を遂げていました。魔女を守るために人間たちを襲い貪ったのです。魔女は神秘を残さないために自分の家めがけて隕石を落としました。何もかもを粉砕するほど大きな大きな隕石です。隕石が着弾するタイミングで転移したのでその後の地球がどうなったのかはわかりません。

 

ですがきっと滅びたのでしょう。

跡形もなく。

 

終わり

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ねぇルヴィア。大師父に報告してどうにかしてもらったほうが良くないかしら?正直カードなんて二の次でしょ。」

「同感ですわ。こんな危険な存在放ってはおけません。」

「大師父があのゼルレッチの小僧のことを言ってるなら無駄だぞ。相互不可侵を結んでいるからな。」

「「な!?なんですって!?」」

 

平行世界の運営ができるとか言っていたが興味ないから覚えてない。

 

「ってことはつまり魔術師の結構深いところまで知ってる?」

「教会も知らないのではなく、手が出せない可能性が…」

 

このふたり同時に気絶したぞ。情報量的に処理できずオーバーヒートでもしたのだろう。仲がいいのか悪いのかどっちかにしろ。

 

色々教えてもらった対価として私の魔法をいくつか教えた。流石に同じことはできないからどうにか魔術で再現すると言っていたな。まぁあいつならいつかできるだろう。

 

置いてけぼりだったイリヤと美遊に話題でもふるか。

 

「魔法少女になった感想はあるか?」

「え?えっと…」

「感想なんてない。ただ、そうしなくちゃいけないから。」

「義務感か。それには何かしら理由があるんだろうがそれは聞く必要はないな。」

 

いずれわかる気がするしな。

 

「私は、大変かな?まだちゃんと戦ってないけど。本当に場の流れというか強制的に魔法少女になっちゃったからなぁ。」

「イリヤスフィールは戦う理由もないのに戦ってるの?じゃあ戦わないでいいよ。私がクラスカードを全部回収する。理由もなく戦うなんて馬鹿げてる!」

 

おっと…

 

「イリヤ、一旦帰るぞ。ルビーも来るだろ?」

『私って空気なんですね〜シクシク』

「うるさい黙ってろ。オーギュストさんお茶美味しかった。また機会があれば飲みたい。」

「その時は淹れましょう。ルヴィア様たちには私が説明しておきますので。」

「助かります。では、さようなら。」

 

美遊はいったいぜんたいどれだけ重たい事情を抱えているんだろうな。

 

「ちょ、ちょっとマギサ!いくらなんでも強引すぎるって!それにまだ美遊さんとちゃんと話せてないし…」

「あのまま話していたところでさらに拗れるだけだ。明日以降で、頭を冷やしてからじゃないとな。」

「…うん。わかった。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

かぽーんっと。

お風呂に入っているのだが。

 

「ルビーお前がくる必要はないだろう。」

『いえいえ必要ありますよ!数千年の時を生きる魔女の裸体を記録しておかねば!』

「死ね。」

『うわこっわ!?』

 

というかこの貧相な体型に需要など…あるからここにいるんだろうなこいつ。はぁ〜。

 

「ルビー。言ってなかったがこれは今を生きるために調整した体だ。本当はどんな体型でも再現できるぞ。」

『ほんとですか!?じゃああんな体型やこんな体型も可能というわけですね!?』

 

なんだこの食いつきよう。というか本当に女なのか?サファイヤが姉と言っていたから女ではあるのだろうがそれにしてもひどい。

 

試しに胸を掴んで前に出るようにひっぱると胸が大きくなる。ロリ巨乳の出来上がり。

 

『Fooooooooo↑↑!!最高すぎです!この調子で…』

 

扉の開く音。

 

「私も一緒に入るよマギ…さ…????」

『あ゛』

「イリヤじゃないかどうしたんだ?一緒に入るなら別に構わないぞ。」

「?????」

「どうしたんだ。まるで処理しきれないパソコンがフリーズしているみたいじゃないか。」

「だ、だだだだって、何なのそのおっぱい!」

「どストレート。」

 

母親のアイリスフィールが大きいのだからイリヤも将来大きくなると思う。

 

ん?

なんか電波が…

あ。

どうやら平行世界では17歳になっても今の体型のままらしい。

南無。

 

「揉んでみるか?」

「ごくり。」

『あの一切記録できていないの説明してください。』

「魔法だよ魔法。実際に見る分にはそのまま見えるが機械だろうとなんだろうと記録しようとするものに対しては空白を記録させる魔法だ。」

「ふおおおおおお」

『せこいですね魔法って。』

「魔法など道具に過ぎん。ルビーは作られた立場だろうが魔術師が根源を目指すのも正直理解できない。到達したとして何がある?ただの道具とした方が応用も広がると思うんだがな。」

『ところでマギサさん。くすぐったいとか感想ないんですか?イリヤさんめちゃくちゃ揉みしだいてますけど。』

「今そういう感覚は切ってるからな。触られているとすら感じていない。配慮してるんだぞ?ここで喘いでみろ。年齢指定が危うくなるからな。」

『あーなるほど。』

 

それにしても飽きないものなのか?

まぁ柔らかいのは認めるがなぁ・・・

もう少し弾力あるようにしてもいいし巨を超えて爆にしてもいいんだがそれだと私が辛くなるだけだからやらない。

 

「お、おい噛み付くな。」

「えへへへへへ」

「イリヤがなんか壊れたぞ!?私は上がるぞ。流石に噛み付くのは許さん!」

「へへへ・・・あれ?」

『イリヤさん。流石に引きますよ・・・』

「えっと私どうして・・・あっ」

 

羞恥心からかものすごく顔が赤いな。

まさしく茹で蛸と言ったところか。胸はすでに戻している。家政婦に見られたら困るし士郎には刺激が強すぎるだろうしな。

 

 

 

タロットカード改めクラスカードの解析を行うか。

と言っても正解がなんなのかはわからないから調べる意味もなかったりするんだがな。

 

えーっとここがこうなって?・・・そうなってるのか。ここはやけに複雑なんだが・・・はーんなるほどな。

 

「どうして英霊をこのカードに押し込めているのかは知らないがどういうふうに使うかはわかったな。」

『何かわかったんですかー?』

「いいところに来たなルビー。それとイリヤは?」

『いまだに真っ赤ですよ。巨乳の魅力ってやばいですね。』

「そうか?ルヴィアでは感じないだろう?」

『そうですね。結局人によりけりってことですか。そんなことより結果をお聞かせください。』

 

置換魔術が使われていた。

何かを別の何かに置き換える魔法、ではなく魔術。言葉にすれば簡単だ。英霊をカードの使用者に置換する。これが本当の使い方だ。デメリットはおそらく侵食。置換にはAとBが必要で、肉体か精神か、はたまた両方が英霊に置換され、戻ることがない可能性があるため侵食と呼んだ。

 

「短いがこんなところだ。」

『なるほどですねぇ〜。』

「カレイドステッキを通した場合はわからないがな。試してみる価値はあるだろう。戦力増強にもなるしな。」

『では後日試してみましょうか。ちょうどそのカード使えばいいですしなんなら凛さんが持ってますしね。』

「これは私が使うぞ?」

『正気ですか?ご自分でリスクを並べておいて?』

「体を自由に編集できるんだぞ。精神もできない道理はない。」

『大概ですね。あなた。』

「フン。国やらなんやら壊してるんだぞ?今更だろう。」

『それもそうですね』




いつか続きかけたらいいなぁ。

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