少女週末旅行的な物語を書きたかったお話
私は、孤独だ。いや、『だった』が正しいか。
「そうだよね?ミケ。」
「にゃ〜?」
ミケの可愛さに惚れて拾ってしまった。食料に余裕なんてないけど、拾ってしまったのだからしょうがない。ま、そこらへんに食料はあるだろうさ。
「燃料もどうにか補給しないといけないんだった。」
何もない世界。
いや、壊れた建造物と青空くらいはある。そんな世界でやることなどほとんどないけど私にはやることがたくさんあった。まぁ、大まかには『生きること』ただそれだけ。私の両親の願いだから。
私の旅の相棒はくっそはえー大型バイク。正直車のほうが色々物を積めたり雨風しのげるからそっちのほうがよかったけど、かっこいいからもーまんたい。最高時速400kmでぶっ飛ばせるぜ。イかしてるだろ?
「あーミケ、どこに乗りたい?」
400km/hでぶっ飛ばしたことなんてないからどれくらい怖いのかは知らない。出してもせいぜい200km/hだし。
ミケはあちこち回った結果、私の胸の谷間に収まった。エロ猫めぇ…。でもそれ以外だと落っこちる可能性があるのが拒否できない理由だ。
エンジンを入れてアクセルを回す。
さ、終わりなき旅路でも楽しもう。
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世界が、というよりは文明が崩壊し、誰もいなくなった結果星がよく見えるようになった。明かりがついているところはついているが、インフラはボロボロだから基本的に明かりがつくことはない。星が見えない理由は色々あるけど、街の光が強すぎるせいだ、というのを以前聞いたことがあった。
「猫でも星って楽しむものなの?そもそも言葉がわからないだろうけど。」
顔をスリスリして甘えてくるミケ。やっぱり猫はかわいいね。
「昔の人たちってさ。星と星をつなぎ合わせて絵に見立てて星座っていうのを作ってたんだ。残念ながら私にその知識はないんだけどね。」
満天の星空。きっと世界で一番美しい世界なんじゃないかな。大小明暗様々。それぞれの星が生きたいように生きている。そんな気がする。
「保存食しかないのがここまで寂しいとは。」
レーションだったり缶詰だったりレトルトだったり。味はいいんだけどたまに満たされないときがある。満腹なのにね。
「お酒はあるんだけどね。」
飲むのはコップ一杯で星空が綺麗なときだけ。焚き火と星空を見ながら飲む酒はこの世で一番さいっこうの飲み物だよ。
「明日の生存と願いの成就を祈って…乾杯。」
実を言うとそこまでお酒に強くない。だからちびちび楽しむ。まだ未成年っていうのもあると思う。ん?未成年の飲酒はだめだろって?この荒廃した世界にルールなんてあると思う?ルールがあるなら守らなきゃいけないけど、ここにはない。私以外誰もいないから私がルールだ。
「ねぇミケ。世界の終わりってどんなだろうね。人間の終わりは迎えた。じゃあその次は?って思ってね。」
「にゃー。」
「お、反応してくれた。何を言ってるのかわかんないけど。…痛い痛い引っかかないで!ごめんごめん!」
うあー割と痛い。なんだってんだこんちくしょう。
「ミケ。引っ掻くならご飯あげないよ?」
「んにゃ!?」
お前さん。もしかして理解しているのかな?ニュアンスで感じとっているのかな?どっちでもいいのだけれど。
「自由って素晴らしい。だけど、こうも自由すぎると、人でなくなってしまうような気がするよ。」
1000文字程度ならばそこそこ簡単に書けるだろうと思って始めたものの、展開が思いつかなくなって敗北しました。なんかいっつも展開が思いついてないなコイツ。
コンセプトは、少女と猫がバイクで荒廃世界を旅するお話。マジで他人が出てくる予定は一切なかったものの、案外あっさり敗北して2ヶ月ほど寝かせてたのでここに供養。今読み返してみると秒でタイトル詐欺紛いな文章を書いているという…何だこれ。
これを含めて3話分投稿予定。