投稿日見ればわかるだろうけど現在2024年12月末。
流石に供養かなって。
僕が神社へ行くといつもどこからか視線を感じる。
視線の方へ目をやればその視線は消える。
まるで
しかし実際にだるまさんが転んだをしているわけではない。
たった今だけれど僕は視線の方へと近づいている。もし隠れているのが悪い人だったら僕はとんでもない目に合うだろう。良い人だったら…だったら何があるんだろう?
ともかく己の好奇心に従って一歩ずつゆっくりと近づく。
そして覗き込んで見ればそこにいたのは狐の耳と尻尾のついた女の子だった。
人間ですらなかった。帰るとしよう。
「待て待て待て!お主われを見ておいて反応なしか!?何か1つくらいあるじゃろ!!」
「危ない人には近づいちゃ駄目ってばあちゃんが言ってた。」
「人!?確かに人に近い見た目ではあるがこのなりを見て人じゃと!?それにお主の祖母が言うことは間違っちゃおらんが…間違っちゃおらんのじゃが!」
「それではさようなら」
「少しくらい話聞いてよ!…あっ」
こういうのキャラ崩壊っていうのかな。
今の感じ悪い人(そもそも人ではないが)じゃなさそうだから聞いてあげよう。
「いいよ。話聞くくらいなら。でも帰りが遅くなっちゃいけないから短めにしてほしいかな。」
「はぁ…最初からそうしておればよいのじゃ…。ほれ、こっちへ来い。茶くらいはだす。」
今にも崩れ落ちそうな神社に招き入れられた。
そう、ここは地元の人間でさえ知らないような山の中の神社。無論整備されるはずもなく長い間風雨にさらされ続けた結果だろう。僕が偶然発見した秘密基地みたいなもの。そしたらそこに九尾の女の子がいたって感じ。
「さて、どこから話したものか…」
そうやって前置きをしつつ話し始めた。
「最近、と言ってもここ500年くらいじゃがな、参拝客が全く来なくて寂しかったんじゃ。」
「いつになったら人が来るのか、わしはいつここから解放されるのか。そればかり考えておった。」
「そして数ヶ月前。お主が現れた。しかも毎日ではないとはいえそこそこな頻度でここへ来る。」
「ならお主しかいないと思ってな。取り憑くのは気が引けたので契約しようと思ったのじゃがここで問題が1つ発生した。」
「数百年喋ってないせいで話しかけ方を忘れてしまったんじゃ。」
「なんともまぁ不甲斐ない九尾よな。それをさらに拗らせてずっと陰から見ていた、というわけじゃ。簡単にだがこんなところじゃ。」
なるほど。コミュ障ボッチだったわけか。
「契約ってどんなやつなの?」
「お互いの血を数滴飲む。なに問題はないぞ。終わったあとはわしが回復の術で治せるからの。」
「じゃあメリットは?」
「さ、最近の子供はそんなことを考えるのか…?メリット…メリットじゃが、まずわれがここを離れられる。次に護ることができる。そして家事ができる。」
あれ?あんまりメリットない?
デメリットはなさそうだけどメリットもなかったりするのか。正直悪い話じゃないと思う。僕は憑かれやすいみたいだし、何より可愛い。あともふもふしたい。
「いいよ。契約しよう。痛いのは嫌だけど。」
「やった!」
「ところでお互い名前知らないよね。僕は、神屋霊。レイって呼んで。」
「われは炎妃。始まりの炎の狐じゃ。」
これが孤独な僕と、孤独な狐の出会いだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
という風に回想をしてみるのも割と悪くない。
意味があるかと聞かれたらないと答えるだろう。過去を思い返したところで今現在に変化が生まれるわけでもない。だけど、つまらないわけでもない。
「なんじゃ我が主。われの制服姿に見惚れておるのか?」
「もちろんそう、と言いたいけど昔を思い出していただけだよ。」
「昔とな。われみたいに数千年を生きているならまだしもたかだか十数年で昔は何もないじゃろ。」
「炎妃とであった時のことを思い出してたんだよ。」
「ん…それは何もないわけではなかったな。前言撤回しよう。」
彼女からしたら十数年なんて最近だろうけど。
「僕は人間なんだ。妖狐の尺度で計ってもらっちゃ困る。」
「それもそうじゃな。」
炎妃は学校で一番綺麗で可愛い。その実人間に化けた狐娘なんだけど、誰も気づけない。他にも綺麗な人はいるけど幾分か劣る。
綺麗で可愛いとなると告白されまくると思うだろう?ところが一切ないんだなーこれが。
答えは単純で炎妃が入学式の新入生代表挨拶の時に
『霊はわれの物。故にわれは霊の物。手を出すんじゃないぞ。もし手を出したら呪ってやるからの♡』
と、茶目っ気たっぷりにおっしゃった。
それで、何人かが告白したり僕に嫌がらせをしたりした結果全員両足骨折した。それ以来何もない。
実は、というわけでもないが今日何かが起きると炎妃が言っていた。何が起きるかは聞いていないが把握はしてそうだった。教えてくれてもいいのに“お楽しみ”だそうで。
彼女がそうやって言うときは大抵何もしなくてもどうにかなるものか、彼女自身がどうにかするパターンが多い。前者になるか後者になるか、はたまたどちらでもないか。神のみぞ知るってところだ。
「なんじゃなんじゃ、心配しておるのか?」
「してるよ。得体のしれない事が始まろうとしてるんだから。」
「まぁ、無理もないが目の前にいるじゃろ。人間にとって得体のしれないものは。」
「確かにそうだった。じゃあ百鬼夜行でも起きるの?」
「ぶっぶー。残念ハズレじゃ。答えは神隠しじゃ。」
「神隠し。」
「そう。突然人がいなくなるあれじゃな。9割は人間による誘拐ではあるが残りの1割は本当の神隠しじゃ。」
「なんの…ために?」
「暇つぶしじゃろうて。自身の眷属にしたりモルモットにしたり殺し合わせたり食べたり…様々。それこそ八百万と言える。」
神は恐ろしい存在であるらしい。
無論すべての神がそうではないだろうが結局人類が勝てる相手じゃないので恐ろしいことに変わりはない。
炎妃は小規模の神社にこそ祀られていたが神ではないらしい。別に神様だとしてもこの関係は揺るがない。
「あ、おはよう。霊くん」
「おはよう。」
教室に入って挨拶してきたのは八重樫雫。
いじめられていたのを見つけた炎妃が助けた人間。何を吹き込まれたかは知らないがやたら僕の面倒を見ようとしてくる。僕に女子が関わるときは大体炎妃が黙ってないのだが彼女に関しては問題ないらしい。炎妃が数枚噛んでいるのは間違いないが何でなのかは検討がつかない。
まぁ困ることよりも助かることのほうが多いから迷惑というわけでもない。可愛いし綺麗だし。炎妃のほうが上だけど。
「どうかした?」
「いいや。」
何より大きい。何がとは言わないが大きい。
クラスでは他にも何人か大きい人はいるが八重樫さんは、うん、一番だと思う。僕が巨乳好きになったのは炎妃のせい。
「霊くん。宿題でわからないところがあったのだけれど…」
「ここなら…こうして…こうすれば…」
「あっ解けた。ありがとう。」
「どういたしまして。」
彼女は成績上位に入っていたはずなので今の問題は難しくないはずなんだが。何を難しく感じるかはその人次第だろうけど。
「えっとその…あたってるけど?」
「あら、嫌だったかしら?」
「え、いや、全然。」
「ならいいじゃない。」
と、こんなふうにスキンシップが大胆だし回数も増えてきてる。ああ、クラスの男子の目線が痛い。
そうしていつも通りの日常を過ごし昼休みになった。
炎姫は準備があると言い、一度家へと戻った。僕は炎姫の作ってくれた弁当を食べる。横には八重樫さんも居る。
「炎姫さんは?」
「家にいったん帰ったよ。多分お札とかそういうの持ってくるんじゃないかな。」
「お札?」
「うん。魔除けに使えるし爆弾にすることもできるって。」
「後半かなり物騒ね・・・。」
「もうそろそろじゃよ。」
「あら、早かったじゃない。」
「そうでもないぞ。分身体を教室に置いておいて本体の私は四時間目の授業を受けてないからな。」
「え、何それずるい。」
仲がよろしいようで。
百合の間に入りたくはないけど片方僕の婚約者だし、もう片方はスキンシップ激し目の友人だし。なんだこれラノベかよ。ラノベでもなかなかないね。
「準備って言ってたけど何を持ってきたの?荷物はなさそうだけど。」
そう。教室に入ってきた炎姫は手ぶらだった。
お札を持ってくるにしても、カードケースじゃないけどそんな感じのケースに入れたりすると思う。なのにそれがないんだ。
「おや?話してなかったか?異空間に収納する術があるんじゃよ。今日の朝、札も入れておこうと思ったのじゃが忘れてたのでな。」
「なるほど。」
なるほど?
なんでもできるんだな炎姫って。一緒に暮らしていたけれど妖術を使う時なんて見たことなかったから知らなかった。知らないことたくさんあるんだなぁ。
「さて、雫よ。準備はいいな?」
唐突に天之河光輝を中心に魔法陣が輝き始める。
「ええ、もちろんよ。」
ちょっと待って君たち。
僕を抜きにして作戦会議でもしていたのか?
別にそれで怒ったりはしないけれどちょっとくらい事前説明があってもよかったと思う。
まぁいいか。
「なるようになれって、昔からそうだもんな。僕。」
そうして僕たちは光に包まれた。
オリ主とかの能力考えるのって大変だよねって感じで続きが書けなくなったやつ。というかまあ基本的にその場のノリで書き起こしてるからその熱が冷めたら書けなくなっちゃうのが悪い癖なのは自覚してるんだけどもね…