ドラゴンボールFZ 真・超サイヤ人   作:カンナム

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はい、続きです〜

ようやく物語が動き出すかなぁ?

楽しんでください(´ー`* ))))


第22話 悟空、この神さま面倒くさいな

 

 暗がりの研究室のモニターを見据えて、唸る銀髪に丸眼鏡をかけた青年が居た。

 

「…あのゴクウブラックがタイムパトローラーになる世界があるなんて。しかも、彼も真・超サイヤ人に変身できるんだね〜」

 

 機嫌良く青年は笑っている。

 

「これは、楽しくなりそうだ。真・超サイヤ人、この力を研究するいい実験材料が増えたよーーん?」

 

 彼の背後の扉が開く。

 

 中に入って来たのは軽薄かつ底意地の悪そうなクローン悟空と、白衣を着た長い茶髪の美女。

 

 青年は、彼らに気付かれないようにモニターをすんでのところで変えていた。

 

「サイヤ人の悪の気で、圧倒してやったのに。セルの奴は負けを認めなかったよ」

 

「見ていたよ。完全にセルを圧倒していたね。仮にセルが本気を出していたとしても、悪の気を持つ超サイヤ人なら互角以上に渡り合えたはずだよ」

 

 青年の言葉にクローン悟空ーー折戸修二がニヤリと笑みを強くする。

 

 これに呆れた表情を浮かべて美女ーー人造人間21号が首を横に振る。

 

「あり得ないわ。あの時のセルは実力の1割も出していれば良いところよ? あの状態で遊ばれているのにフルパワー同士なら修二が勝つっていうの?」

 

「そうだよ、21号〜。折戸君は凄いんだよ。悪の気を食らって自分のモノにしちゃうんだからね。本来なら悪の気を吸収すると意識まで悪の気に持って行かれるはずなのに、彼は違うんだ」

 

 楽しげに笑う青年に折戸も笑いかける。

 

「ありがとう、フュー。お前だけだよ、俺の味方は」

 

「またまた〜。上手だなぁ、折戸君は」

 

 折戸の言葉にフューがおどけて笑う。

 

 仲の良い友人のような2人に21号は胡散臭そうに彼らを離れた位置から見ている。

 

「それじゃ、次の段階に移行しようか?」

 

「あの久住ってオッサンに、そこまでする価値があるのかい? テコ入れされてない俺にも負けた雑魚が、悟空に匹敵する? もしかして、悟空って大したことないのか? 漫画ならスゲーんだけどなぁ」

 

 二人の会話に21号の目が細まる。

 

「ちょっといい? その久住史朗とかいう転生者。本当にオリジナルの孫悟空に匹敵しているの?」

 

「まだまだ、オリジナルには届いてないよ。でも、ついに彼は神(ゴッド)の域に達した。セルを本気にさせ、ゴクウブラックに本気を出させるくらい、彼は成長している」

 

「…そう?それなら、とっても美味しいスイーツができそうね?」

 

 21号はニヤリと笑い、フューの後ろにある複雑な数式が並ぶスクリーンモニターを見つめる。

 

「16号ったら、悪い子ね。私を裏切るなんてーー。たっぷりと、オシオキをしてあげなきゃね」

 

 まるで先程まで紅朗達を映していたのを知っているかのように21号は笑いかけている。

 

「まずは、そうね。16号のお友達をスイーツに変えて食べてから。あの子がどんな顔をするか、見てあげましょうか」

 

「怖い怖い。優しくしてやれよ? 16号は、本来のお前の人格が大事なだけなんだからさ」

 

「あら? 私だって21号よ? ちょっぴり食いしん坊なだけの、ね」

 

 残虐な笑みを浮かべる21号に折戸も笑い返す。

 

「く、クク。そうだな。優等生もいいけど、俺はそっちの方が可愛いな」

 

「あら、ありがとう。素直に受け取っておくわ」

 

 そんな会話をする二人にフューはニコリと笑いかけた後で彼らの後ろを見る。

 

「ところで、魔界の栄養をたっぷり吸収した神精樹の実を彼らに食べさせたんだね?」

 

 そこにいたのは、額に「X」のマークが浮かんだクローンフリーザとクローンセルだった。

 

 肌は青白く発光し、常に青いオーラと黒いスパークを身に纏っている。

 

「ああ。21号のエサになって食欲と力を満たした後、吐き出させた。古井と瀬留間は、まだ使い道があるからな」

 

「自分の子飼いを使わないあたり、君も優しいね」

 

「それはそうさ。敵対者にはエゲツなく。味方には甘い汁を。これで万事解決ーーってね」

 

 軽く語る折戸にフューもニコリと返した後、真剣な表情になってモニターを見据えた。

 

「でも、気をつけた方がいいよ?タイムパトローラーが来てる。それも、話の通じないのがね」

 

「タイムパトローラーねぇ? 時の界王神の使い走りだろ? そんなのが怖いのか?」

 

「怖いねぇ。特に今、来てる奴はホントにシャレにならないかなぁ」

 

 笑みを浮かべながら言うも、その眼は鋭く細まる。これにニヤリと折戸が笑った。

 

「身体が孫悟空だってだけで、中身はザマスだろ?あんなナルシストのバカに何をビビってるんだか」

 

 女や子どもを殺して、それを悟空に嬉しげに語るなど、三流の悪役だろうにと折戸は笑う。

 

「そうだよね。それが、ザマスなんだよ。だから、おかしいのさ」

 

「……?」

 

「なんでタイムパトローラーなんて、アイツがやってるのかが分からない」

 

 真剣な表情で考え込むフューに対し、折戸は肩を竦めて笑う。

 

「そりゃ、人間滅ぼすタイミングを探ってるんだろ? ザマスなんだからさ」

 

「…なら、どうして今、それをしないのかな?」

 

 21号は、興味深そうに2人の会話を聞いている。

 

「負けたからじゃないか? 全王に」

 

「…負けた、か。アレを負け、と言うのかは僕には分からないなぁ」

 

「は? 明らかに負けだろ? ブラックはザマスと合体して、消されて終わったじゃないか」

 

 赤い目を見開き、両手を広げて折戸は笑う。

 

「ま、結局は未来世界は消されたから。ザマスの勝ちなのかもしれないけどな」

 

「なるほど〜。君の世界では、それが本筋なんだね。それも漫画の話かな?」

 

「そうだよ。漫画とアニメ、どっちも結末は同じさ」

 

 笑いながら折戸は告げる。これにフューは口許に手を当てて考え込む。

 

「? どうした、フュー?」

 

「いや。君の言うとおりだ。僕の知る歴史も、ほとんどがそうなるよ」

 

「なんだよ、気になる言い方だな」

 

 折戸の問いかけにフューは笑う。

 

「君の知る世界と、この歴史は違うようだ。それが今、ハッキリしたーーかな」

 

「…なんだって?」

 

 その言葉を聞いて、21号がとても楽しそうに笑った。

 

「アハハ! そうなの? それは、最高ね。これで修二も知った顔できないってワケね」

 

 これに折戸の赤い目から感情の色が落ち、静かに21号を見つめている。

 

 彼が何かをする前にフューが声を上げた。

 

「いや、でも彼の知識は相当なものだよ。その知識は無駄にはならないね。この世界では」

 

「…フン。何よ、フュー。あなた、修二の肩を持つの?」

 

 21号の問いかけにフューは楽しそうに笑った。

 

「アハハ、僕は折戸君の友達だから、ね」

 

「…バカバカしい」

 

 不貞腐れたように呟くと21号は、研究室から出て行く。

 

 折戸は、それを見送った後でフューを見た。

 

「21号のクローンは、そろそろ出来上がったかい?」

 

「もう少し、調整がいるかな。彼女の捕食衝動は自我を持つくらい強力だからね。君の理想の女性を作り上げるには手間がかかるなぁ」

 

「そうか。ま、仕方ない。それまでは生かしておいてやらないとな」

 

 肩を竦めて冗談気味に笑う彼の目は、真剣だ。

 

「そう言えば、この捕食衝動を抑える研究が完成したら、彼女の本来の人格も助けられるけど?」

 

「…興味ないな。俺の言いなりにならない存在は」

 

「…そっかぁ、せっかくだし。助けられるなら、助けてあげない?」

 

 問いかけるフューに折戸は笑う。

 

「冗談だろ? アイツはどうせ、自分から消える選択をするんだぜ? そんな女を助ける意味ないだろ?」

 

 それだけを告げて、折戸は去って行く。

 

「助けるのに意味がいるのか。…分からないなぁ。助けられるなら、助けてあげたらいいのに」

 

 一人だけ残されたフューは、静かに扉を向いて呟いた。

 

「どうせなら、皆が笑ってる幸せな世界がある方がいいって思うんだけどなぁ」

 

ーー紅朗視点

 

 目を覚ましたら、ボロボロになっていた身体が完治していました。

 

「紅朗、無事か?」

 

 心配そうに覗いてくる16号に、問題ないアピールで手を振る俺。

 

「え。こ、コレがサイヤ人の超回復能力なのか?」

 

「そんなワケがあるまい。私が治してやったのだ」

 

 冷たい声が俺たちの前方から聞こえ、そちらを向くと緑色の肌をした界王神によく似た服を着ている白髪モヒカンの兄ちゃんが立っている。

 

 ヤツの左耳には深緑色のポタラを付けている。

 

 誰ーー?

 

「えっとーー? 界王神様の、お知り合いの方?」

 

 問いかけると、ヤツは冷たい目で見下ろしてくる。なんだ、このデジャヴ!?

 

 知ってるぞ、俺はこのいけ好かない目を。

 

 ついさっきまでーー!

 

「あ、テメェ、まさか?」

 

 すると野郎はヤレヤレと肩を竦めてから、右手の中指に嵌めた銀色に輝く2つ巴が描かれた指輪を見せてきた。

 

「コレは、変化自在の指輪と言ってな。我が魂に記憶された本来の姿を再現することが出来るのだ」

 

 指輪が輝いて、銀色の粒子が緑肌の男から剥がれていき灰色の上と黒のズボンの道着に長袖の黒いアンダーシャツ、赤い帯を腰で締め、白いブーツを履いた黒髪のサイヤ人ーーゴクウブラックに変化する。

 

「ーーこのように、な」

 

「テメェ、マジで神さまだったの?」

 

 思わず、そう言ってしまった俺を心底バカにした黒目で見下してきた。

 

「そう言っただろう?」

 

 悟空の顔で、その見下した目をされるとメチャクチャ腹立つんだが?

 

 頰をヒクつかせていると、指輪から銀色の光の粒子が現れてブラックの身体を取り巻き、先の緑色の肌をした神に変わる。

 

 何故かドヤ顔で俺を見てくる。ので、思ったことを言ってみる。

 

「キビトって人と同じ服だな。色は界王神様寄りだけど」

 

「異界人が第七宇宙の界王神の付き人の名を知るとは。お前は、神に信仰があるのか? それならば礼儀と言葉使いに気をつけぬか」

 

「ーーえ? あ、いや。どうも、すみません?」

 

「私の名はザマス。第10宇宙の界王神見習いをしていた。今は、単なる使い走りだがな」

 

 なんだろう?コイツの偉そうな態度で、使い走りって自称されると。ギャグなのか、マジなのか分からん。

 

「さて、お前に聞きたい事がある。そこの16号とやらから話を聞いたが、破壊神に連れて行かれた孫悟空に代わり、お前が混乱を納めるように言われているらしいな?」

 

「え?ええ。ビルス様の無茶振りでーー」

 

 あの猫神、マジでロクな真似しませんぜ。

 

「異界人の起こしたトラブルは、異界人が解決せよ。真っ当な話ではないか」

 

「…俺、巻き込まれただけなんですが?」

 

「他の奴らも同じであろう? 違うのは、好き放題に暴れているというだけだな」

 

 それが一番大事なことでしょうに。

 

「ビルスの言い分も分からぬではない。が、お前が一人で解決できるとも思えん。たとえ、そこのクローンや16号と手を組んでも、な」

 

「…では、ザマス様が助けてくださるんですか?」

 

 ダメ元で言ってみると、ザマスは口許に手を当てて考え出した。

 

「…ふむ。私の目的を果たすには、手伝いも必要か。孫悟飯やトランクスを使えぬのであれば、お前で我慢してやろう。喜ぶがいい、紅朗」

 

「物凄く穿って曲解すると。構わないよ、力を貸してあげよう紅朗くんって事でいいか?なんか、テメェに敬語使うのアホらしくなって来たし」

 

「私もだ、下らんお喋りに時間を費やすのは勿体ない。さっさと行くぞ」

 

 俺の肩に手を置き、ザマスは瞬間移動しろと目で催促してくる。

 

「あ、いや。道中のクローンで身体の使い方を学ぼうと思ってたんだけどーー」

 

「私を相手にアレだけ戦えたのだ。今更、クローン人形に用はあるまい?」

 

 言われてみれば。

 

 今回は、ちゃんと最初から最後まで記憶があるし。

 

 これなら。折戸くらいなら勝てる、かな?

 

 いや、待て。ドラゴンボールに置いて、油断とか慢心は敗北フラグだ。

 

 そもそも、ゴクウブラックとやらの存在さえ知らない俺には、折戸にどんなパワーアップ手段があるのか見当がつかない。

 

 最強だった超サイヤ人3やベジットの世界を破壊神クラスになるとアッサリ超えているらしいし。

 

 多分、真・超サイヤ人に目覚めてなけりゃ何も出来ないでセルかブラックにやられたんだろうな。

 

 そう考えると、複雑だ。

 

 あんな力に目覚めたから、破壊神に厄介な任務を言いつけられたと見るか。

 

 あの力に目覚めたから、今も五体満足で居られると見るかは、本当に微妙なところだ。

 

「だけどよ、ザマス。俺たちは、本来の21号の人格を助けてやりたいんだ」

 

「そんなことか?」

 

 それだけ言うとザマスは右手刀に構えると青紫色の剣を作り出した。

 

「その岩を斬りつける、よく見ておけ」

 

 言うとザマスは俺たちの目の前にあった巨大な岩を斬りつけた。

 

 斬り付けられた岩は、しかし何事も無く其処にある。

 

「え?今、確かに斬りつけたよな?」

 

 俺は悟空の眼を持ってるんだ、見間違えるわけない。確かにザマスは岩を斬りつけた。

 

「コレが、神の技ーー我が正義の刃だ。岩には善も悪も無い故に斬りつけたところで効果はないが、悪の気を持つものならば斬り捨てる。逆に善の気を持つならば刃は通り抜けるだろう」

 

 この刃なら、本来の21号は斬られずに悪の21号だけを斬れるってことか?

 

 この野郎は正直いけ好かないが、しょうもない嘘はつかないと思う。

 

 シレッと刃を納めるザマスを尻目に俺は16号に問いかけた。

 

「16号、取り敢えずかましてみるわ。いいか?」

 

 その言葉に16号が頷いた。

 

「分かった。21号の所に案内しよう」

 

 当然だが、敵の懐に行くんだ。

 

 なんか準備しないとまずいだろうな。

 

 壱悟を掌の球に戻し、俺は腕時計型変身ベルトのボタンを押す。

 

 一瞬で、今着ている山吹色の「紅」マークの道着が、クローンの着ているパチモンへと様変わりする。

 

「よし、コレでクローン悟空の出来上がり、だ」

 

 手鏡で確認し、頷くとザマスが奇妙そうな顔で聞いて来た。

 

「何故、わざわざ人形の姿になる?」

 

「そりゃ、奇襲をかけたいからさ。少なくとも、正面切ってやり合うよりかは、難易度が下がるはずだ」

 

「ほう? まぁ、いいだろう。調子に乗った異界人の油断を誘い、叩き潰すとは。中々、良い案だ」

 

 すごーく楽しそうに笑ってらっしゃる神さまにドン引きしながら、俺は16号を見る。

 

 ザマスと16号が俺の肩を掴んできた。

 

 座標軸を見ながら、気を探る。どうせ、基地の周辺にはクローンがいるはずだ。

 

 探してみれば、すぐに見つけられた。

 

「よし、飛ぶぞ!!」

 

 俺は瞬間移動を使って、21号が潜んでいるらしいレッドリボン軍の基地へ向かった。

 

ーーーー

 

 瞬間移動で、現れた先には悟空やベジータ、ナッパに少年悟飯と言ったクローン達がウロついている。

 

 16号が俺とザマスに向かって頷き、先頭を歩いて行く。

 

 クローン達は、俺たちをジッと見つめてくるだけで襲いかかってはこない。

 

 どうやら16号を攻撃するようにはインプットされてないらしい。

 

「フン。見れば見るほどに不快な存在だな、クローンとやらは」

 

「それについては、遺憾だが同意する」

 

 ザマスに言葉を返しながら、岩肌のある丘へと登っていくと、デカい鋼鉄製の扉があった。

 

「コイツか。ドクターゲロは、似たような洞穴に基地を作りたがるんだな」

 

 原作で16号や17号、18号が眠らされていた基地に外観はソックリだ。

 

 とは言え、普通の人はこんな辺境に来ないだろうし。遭難者でない限り不気味な洞穴の奥にある扉の中なんて見ないだろうが。

 

 俺が、そんなことを考えながら、扉の見える洞穴へ足を運んでいると。

 

「16号、止まれ!!」

 

 咄嗟に気付いた俺は右手を突き出し、16号の脇から気弾を放つ。

 

 同時に、正面に赤く細い光が現れて俺の気弾とぶつかり爆発した。

 

 野郎、いきなり16号を撃ちやがった。

 

 俺が16号を止め、気弾を撃たなければさっきの光は16号の胸を撃ち抜いてる。

 

 ザマスがジッと睨みつける先には、クローンフリーザとクローンセルが立っていた。

 

「なんだ、あの額のマークは?バビディの洗脳か?」

 

 思い当たるのは、それしかないが。

 

 確かアレは額に「M」のマークが出るはずだ。

 

 今、奴等の額に浮かんでいるのは「X」のマークだ。

 

 しかも身体的な特徴も違う。バビディみたいに全身の血管が浮かんでるわけでもない。

 

 代わりに禍々しい青と銀の光に黒い雷が走ったオーラを纏っている。

 

「見〜つけた〜! おじさんだ〜!!」

 

「遊ぼうぜ〜、オッサン。こないだの続きだ〜!!」

 

 フリーザとセルの素の肌色が分からないくらい、オーラが全身を照らし出し訳の分からないテンションで言葉を発してくる。

 

「どうなってる? 明らかに異常な感じがするんだが」

 

 奴等の目は、瞳が消えて白く発光してる。コレはヤバい。明らかにヤバい。

 

 話が通じないだろ。間違いなくーー的に、ヤバい。

 

 会話してきた事と内容からおそらく、俺がカプセルコーポレーションで、ぶっ飛ばしたらしいガキどもだ。

 

「あのクソガキども。いったい、どうしたってんだ?」

 

 俺の問いかけに応えるように隣に立ったザマスが静かに告げた。

 

「アレは暗黒魔界の魔術師が使う洗脳だ」

 

「やっぱりか。でもよ、バビディとは違うんだよな?」

 

「ああ、アレは暗黒帝国軍の配下の紋だ。魔王ダーブラの一族だな」

 

 はあ?ダーブラって、あのバビディに初登場から洗脳されていた、あのダーブラか?

 

「ヤツとヤツの一族を甘く見ない方が良いぞ。孫悟空達が戦った奴はバビディに洗脳されて大した力を出せなかったが、本来の魔王はあんなものではない」

 

「何だよ、そのフリーザ設定。そもそもバビディの洗脳は潜在能力を限界まで引き出すーーじゃないんかい」

 

 事実は小説より奇なり、とはいえこうまで変わると納得いかねぇなぁ、もう。

 

 俺の心の不満など何処吹く風と言った様子で超ご機嫌な二人組は気を高めている。

 

「紅朗、来るぞ!!」

 

「ちくしょう! 潜入する暇も無いじゃねえか!!」

 

 叫びながら超サイヤ人に変身する俺を見て、ザマスが冷ややかに笑う。

 

「フン。下手くそな人形芝居を見るよりは、こちらの方が楽しめよう」

 

「悪かったな、演技派俳優じゃないんだよ!!」

 

 そんなことを叫んでいると、クローンフリーザとクローンセルーー古井と瀬留間が構えてきた。

 

 ほんと、前途多難だぜーー。

 

 だが、この時の俺は此処からが本当の地獄だということを知らなかった。

 

 




次回も、お楽しみに(´ー`* ))))
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