Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King> 作:段段だ段
二つの機体がビークゥオド号のカタパルトに吸い込まれていく。
二体が定位置に着いたのを見計ってコクピットハッチを開ける。
ようやく一息つけるわ。
「本当に宇宙船があるなんて…!」
ブレーメ少尉…いや、今はただのベアトリクスか…。
彼女は初めての無重力空間と広大なMS格納庫に戸惑っている。
さて、そろそろ今後の方針を決めないとな。
電子タバコを口に考える。
うかうか遊んでられない。
早く引退してスローライフ送るんじゃ。
地面に降りると突如ミサイルが飛んできた。
「おかえりなさいませ!お父様‼」
ミサイルの正体はアーニャだった。
カワイイ。
「おう。
ただいまアーニャ、お留守番ごくろうだったな」
抱きとめて撫でまわし、額にキスしてやる。
キャッキャッと笑顔がまぶしい。
カワイイ。
「お母様もおかえり!」
いつの間にかサーシャが隣にいた。
「無理言って留守番させて申し訳ありませんでした。
ただいま、アーニャ。
留守中変わったことはありませんでしたか?」
異常なしであります!副指令殿!と敬礼するアーニャに慈愛の笑顔を浮かべ、サーシャは頭をなでる。
カワイイ。
「あの…、その子供は?」
無重力にようやく慣れたベアトリクスが降ってきた。
手を貸し、支えてやる。
「初めまして!自分はホエール・セキュリティー・ガード社所属、臨時二尉のアーニャ・リターナであります!」
そうなのだ、あの大金星をたたえない訳にはいかず、お飾りの地位を与えた。
父親として娘を軍属に引き込むのは気が引けるが、あれから誓って出撃させてない。
ベアトリクスはご丁寧にどうもと、自己紹介する。
普通こんな少女が尉官とは思わなんよな。
ベアトリクスはサーシャアーニャとを見比べる。
「似ていますね…妹さんですか?」
サーシャに問いかける。
「娘です」
「ああ、そうだったんですか。
ご主人はどちらに?」
サーシャは私の右手を組む。
「こちらに」
サーシャはドヤ顔で伝える。
「え、ええええええええええええええええ‼‼」
ベアトリクスの絶叫がビークゥオド号のMS格納庫に響き渡った。
――――――
ビークゥオド号内、銭湯。
女湯の湯舟に沈み、ベアトリクスは打ちひしがれていた。
口元まで沈み、湯をブクブクふく。
(まさか結婚だけでなく、お子さんもいたとは…)
彼女は絶賛失恋のショックに傷心中だ。
(これでは望み薄、いや0%じゃない…)
はっきりとした既成事実が存在しているのだ。
最初から無理ゲーだ。
「ならばこっちに振り向かせて、いや最悪愛人にでも…」
「だれが愛人ですと?」
響く声に振り向くと、サーシャがいた。
眼鏡を外し、髪をおろしている。
同性のベアトリクスでも羨むボディをタオルで隠している。
ベアトリクスはご一緒しても?と言うサーシャにご自由に!と強い口調で言うと視線を戻すと、サーシャは体を洗い終え、隣に入ってくる。
とんでもない爆乳がお湯に浮き、サーシャはふうと息を吐き、湯を肩に掛ける。
その光景にベアトリクスは自身の発育中の胸をムニムニと揉む。
(大丈夫だ、まだ私は成長期!
必ず追いついてやる!)
「びっくりしましたか?」
サーシャの言葉で現実に戻される。
思わずはい?と突拍子のない言葉が出る。
「あの子の事です。
あの人が父親に見えないタイプだということはわかっています」
ベアトリクスはええ…まあと答えるのがやっとだった。
何が悲しくて恋敵と同じ湯舟につからねばないのだ。
沈黙が重い。
ベアトリクスはさっさと上がる前に最後の質問をする。
「あの、リターナ特務一佐はディアキリスティス様とお付き合いが長いのですよね?
あのお方のどこを好きになったのですか?」
我ながら女性としてバカな質問だと思う。
「全部です」
即答された。
「あの人の顔立ちも。
あの人の髪も。
筋肉質な肉体も。
たくましいチ〇ポ様も。
自己保身しか考えていないのに結局、他人を助けてしまう性格も。
程よいクズさが母性本能をそそられるところこも。
MSの操縦の腕も。
白兵戦の腕も。
銃の扱いも。
以外と家庭的なところも。
父親として優しいところも。
ニンジンが食べられない子供っぽいところも。
あの人の作った料理も。
あの人が選んだ映画も。
全て愛おしい…」
サーシャは両手を頬にやり、うっとり呟く。
ベアトリクスはあまりの迫力にたじろんだ。
「あの人のいない世界など、考えられない。
そんなもの世界とは言えない。
たとえ世界中の人間すべてを犠牲にしてもあの人は私が守る…」
そこまでの覚悟なのか…ならばとベアトリクスは勢いよく湯から立ち上がる。
「負けません!
あの人と出会ったばかりですが、覚悟は変わりません!
あの人のためなら魂すら捧げます!
必ず貴女からあの人を奪い取ってみせます!」
サーシャに盛大に宣戦布告した。
そんなベアトリクスを見てサーシャは一瞬呆気にとられた表情を浮かべたが、ふっ鼻で笑う。
自身も湯から立ち上がる。
その際、サーシャの爆乳がばるんと揺れた。
「それには及びませんよ。
あの人の魅力は十分理解してます。
すべての人間にとっての幸福はあの人に使われることです。
浮気は容認しております」
ならば…と呟くベアトリクスに続いてサーシャは言い放った。
「お互いあの人の魅力に落とされた女同志、仲良くしましょう。
実は私、同性の友人は初めてなのです。」
挿し伸ばされたサーシャの右手をベアトリクスをがっちり握る。
協定成立だ。
「よろしくお願いします。
リターナー特務一佐」
「サーシャで構いませんよ。
それに二人の時は敬語でなくて結構。
よろしく、ベアト」
よろしくサーシャとベアトリクスがいうと自然に笑みがこぼれる。
笑みはやがてどちらともなく大きくなり、浴室内は明るいムードがあふれる。
「こんなことでいがみ合ってバカみたいね私たち」
ベアトリクスは目じりを拭い、そう言った。
「ええ、本当に。
所でこの後『ドキッ!昏睡緊急ナマ出し逆レ〇プ!一か月の渇きを癒せ!プシュケー・ディアキリスティス
のあらゆる棒と穴を舐りまくり、しゃぶりまくり!そのキ〇タマのザーメンすべて寄越せや!
お前がパパになるんだよ!12時間耐久乱〇パーティー』を企画しているのですが、参加しますか?」
再びがっしり結ばれる二人の女の手。
同時期、アーニャと一緒に湯に沈んでいたプシュケーは寒気に身を震わせた。
プシュケー・ディアキリスティス…君は泣いていい。
下ネタでお目汚ししました