Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King>   作:段段だ段

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いよいよご対面です。


Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King>第十一話

 

 

 

Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King>

第十一話

 

 

 

アメリカ、ホワイトハウス

 

 

「素晴らしい…」

 

マクダエル・ドグラム社、開発本部長はホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社の提供されたフレームを

手に身を震わせ、目を輝かせた。

 

「素晴らしい!

まさに技術革新だ!

これで戦術機は別次元に進化する!」

 

開発本部長はたまらず叫びをあげた。

 

「このムーバブルムフレームは素晴らしい!

これで戦術機はまさに鋼鉄の巨人になる!」

 

ムーバブルムフレームは人体をモデルとしている。

これにより、MSは人間と同じ動きを可能とする。

 

「それで?

これらは可能なのかね?」

 

大統領は胡散臭げに問いかける。

 

「時間はかかりますが…可能です!」

 

「開発をいそがせろ!

他国に先んじさせるな!」

 

 

 

 

――――――

 

 

欧州連合、ダッスオー本社

 

 

 

「なるほどね…」

 

ダッスオー本社、本部長はリニアライフルのデータを前に唸りを挙げた。

 

「まさか机上の空論なはずのレールガンを一足飛びで、戦術機に搭載できるサイズに小型化できるとは…」

 

あの電波ジャック事件から一週間、世界は彼らのせいで大パニックに陥っていた。

こんな技術をぽんと提供できるかれらはどれほどの技術を有しているのだろう…。

 

「できれば技術者として語り合得たいものだ…」

 

 

 

 

――――――

 

 

大日本帝国、技術廠

 

 

 

「これこそ帝国がもとめるものだ!」

 

ヒートソードと高周波振動発生装置の理論を見て巌谷大尉は感嘆の叫びをあげた。

 

「これさえあれば、突撃級でさえ紙切れ同然だ。

帝国軍人にふさわしい戦いができる!」

 

相棒の篁大尉も興奮ぎみだ。

無理もない、今自身は未来の技術にふれているのだ。

 

「かれらは我々の救世主なのかもな…」

 

巌谷大尉は窓から空を見上げる。

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

私はアーニャを膝に乗せ、モニター上の『パールハーバー』を見ていた。

かつての再会からアーニャが離れてくれない。

死んだと思った父親が生きていたのだ。

無理もない。

モニターでは大尉が突撃銃でハチの巣にされていた。

しまった。

子供向きではなかったか。

ドラえもんにでも変えようと思ったら、お父様!ぐちゃぐちゃです!ぐちゃぐちゃ!とけらけら笑う。

感性まで私似らしい。

ノックと共にサーシャが入室する。

 

「社長、失礼します。

入社試験の結果をお持ちしました」

 

サーシャにタブレットを渡される。

顔写真と経歴が示されたリストがあった。

私は口に含んだウイスキーを噴出した。

 

『アムロ・レイ』

 

『キャスバル・ダイクン』

 

は、はあああああああああああああああああああ?!

 

なんで二人がここに!

 

しかも…。

 

『カミーユ・ビダン』に『ジュドー・アーシタ』?!

 

『コウ・ウラキ』に『ユウ・カジマ』までいる!

 

しかも…。

 

『キラ・ヤマト』に『アスラン・ザラ』、『シン・アスカ』までいる!

 

極めつけは『グラハム・エーカー』と『アリー・アルサーシェス』!

 

サーシェス…異世界までストーキングしてくるとは。

こいつの魂胆はわかっている。

BETAを根絶させて紛争を起こす気だな。

そうはさせるか!飼い殺しにしてやる。

 

「それで?

どなたを採用としましょう?」

 

パールハーバーはいつの間にか消されていた。

アーニャは頬を膨らませる。

 

「全員だ。

各員のメールアドレス、所属する基地に連絡しろ。

また、各員の最適なピックアップと地点を待ち合わせ場所にしろ」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

「間もなく集合時間なのだが…」

 

アムロは腕時計を見ながらそうごちた。

 

オレゴン州キャノンビーチ、それがホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社の指定する待ち合わせ場所だった。

遅刻かと思いきや、突如雲を割り、純白の全長2000mの戦艦が下りてきて、海の着水した。

タラップが下りてくる。

それを渡り、でてきたのは秘書然とした紫髪の女性だった。

 

「ご足労いただき感謝いたします。

私、弊社ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社の副指令官兼副社長を務めさせていただいております。

サーシャ・リターナーでございます。

以後よしなに」

 

優雅に一礼するサーシャに敬礼をする二人。

 

「皆様がお待ちです。

さあ、中へ…」

 

促され、艦内におずおずと入っていった。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

「ああー…。

緊張してきたー…」

 

私はブリフィーングルームのドアをなかなか開けられずにいた。

かつて憧れたガンダムキャラが戸を挟んだ向こうににるのだ。

ガノタなら緊張するなと言う方が無理な相談である。

 

「総司令官、我が隊のトップがそれでどうするのです。

ちゃんと胸をはって、堂々としてれば良いのです」

 

サーシャに勇気つけられ、ええいままよとスキットルを飲み干し。ドアを開ける。

顔を見せた途端、一斉に立ち上がり、敬礼をされる。

 

「休め!着席!」

 

ベアトリクスの鶴の一声で全員着席する。

 

「ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社、総司令官ディアキリスティス様のお言葉だ。

心して聞くように!」

 

ベアトリクス…ハードルあげんなや!

しかし…うわ…何この超豪華メンバー。

一緒に写真撮ってくれないかな?

 

「諸君、まずは合格おめでとう。

厳しい試験だとは自身とは思っていたが、こんなに合格者がいるとは正直驚いた。

さて、諸君がどんな思いで弊社の戸を叩いたか知る由もしないが、不自由をしてきたことは核心している。

国、思想、宗教、政治、宗教…様々な鎖が諸君らにまきついていたが、もうそんな思いはさせないと約束しよう。

ここでは君たちの思う通り戦い、人類を守ることができる。

だから声を大にして言おう、諸君、自由へようこそ!」

 

喝采に巻き込まれる。

 

「さて、堅苦しいのはここまで、諸君らの機体を受領しよう」

 

途端に目を輝かせる一同。

男の子だもんな、ロボ好きは同じか。

 

「総司令官どの!

発言の許可を!」

 

グラハムが挙手をする。

許可をする。

 

「元アメリカ空軍、大尉グラハム・エーカーであります!

ぜひ総司令官殿のガンダムサタナエルを拝見したく、強く希望いたします!

可能でしょうか!」

 

まあ、断る理由は無いか…。

 

「許可する。

付いてきたまえ」

 

全員ぞろぞろ付いてくる。

ドラクエかよ!

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

「おお…、これが‼」

 

グラハムの眼前には巨人が二体鎮座していた。

 

「この瞬間をどれほど待ち望んだことか…。

会いたかったぞ、ガンダム!」

 

グラハムはサタナエルの脚部に手をやり、満足げにほほ笑む。

他の面々は支給した携帯端末で写真を撮ったりしている。

サーシェスは腕を組みサタナエルを見上げ、何かを企むような笑みを浮かべている。

いつかガンダムを手に入れようと考えているな。

 

 

「さあそこまででいいだろう。

諸君らの機体を見せよう」

 

収集が付かなくなったので手を叩き、注目を集め、再びMS格納庫を進む。

 

「こ、これは?!」

 

コウ・ウラキは悲鳴に近い声を挙げる。

これこれ、このリアクションが見たかったんだよ。

 

「ジンクスⅠⅤ…ガンダムシリーズの正式量産機。

我が軍の主力MSです」

 

サーシャが簡潔に説明する。

 

「コクピットはシミュレーターも兼ねている。

オリジナルハイブ攻略までの一週間で慣れておけよ!

それでは解散!」

 

ベアトリクスの一声で各々ジンクスに乗り込んで行く。

グラハム…全力疾走はやめなさい。

子供もみているでしょうが。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

「総司令官、少し厳しすぎるのではないのでしょうか?」

 

歓迎会の喧騒の中、サーシャに尋ねられる。

 

「試験内容の事か?」

 

私はグラスを傾けて言う。

 

「現在、わが社が人で不足であることはディアキリスティス様も存じ上げることだと。

しかしあれでは焼け石に水です」

 

ベアトリクスが料理を運んできながら言う。

連中は久しぶりの天然ものの食材と酒に大いにはしゃぎ、騒いでいる。

キャスバルがアムロに巴投げを食らい、吹っ飛ぶ。

 

「今回はこれでいい、今回は隊長格の募集だ。

一般隊員は面接でふるいをかけ、筆記と実技できめる」

 

カミーユはそんな大人修正してやるとキャスバルをぶん殴る。

キャスバルはこれが若さと涙を流し、壁にぶつかると動かなくなる。

サーシェスはテーブルに座り、酒瓶片手に爆笑している。

大丈夫かこいつら?

 

 

 

 

 




Gジェネかよ。

次回は息抜きの番外編。
大分先の話になります。

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