Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King>   作:段段だ段

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ヤンデレってある意味良妻かもしれない


Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King>第四話

 

 

 

Muv-Luv ALTERNATIVE <The White Evil King>

第四話

 

 

『それで?

分かっててハニートラップ要員を喰いまくっているわけですか?』

 

状況を説明しよう。

今私はベッドに端末を立てかけ、サーシャと連絡している。

 

地面は床で姿勢は自然と正座だ。

仕方ないじゃん!

だって向こうからくるんだよ!

据え膳食わぬは男の恥って言うじゃん!

因みにハニートラップ要員の女は私の性技と脳量子波で、寝返らせ、こちらのスパイとして暗躍してもらっている。

 

 

 

『まあ、浮気は認めますが、あくまで正妻は私です。

ゆめゆめお忘れなくように…』

 

サーシャは眼鏡のブリッジを中指であげる。

顔に青筋立てていわれても、説得力ないんですけど…。

 

『お父様ーーー!!!!』

 

瞬間…。

サーシャは眼鏡を吹き飛ばされ、ミサイルに首を刈り飛ばされた。

普通のミサイルならざまぁ、私にGNミサイルぶちかました報いだ。

とおもうだろうが、ミサイルのあまりの可愛さに穏やかな笑みを浮かべる。

 

 

 

ミサイルの正体は私とサーシャはとの間の娘だ。

 

『アーニャ・リターナー』

 

外見的特徴を言い表すなら、私譲りの艶やかな黒髪にサーシャ譲りのくせっ毛。

髪は肩ほどで切りそろえてある。

顔はサーシャ似の小顔美人で目鼻立ちは私似だ。

本当に目はサーシャに似なくて良かったわ。

あの目ですごまれたら、屈強な兵士でも涙目になる。

この眼光で失禁させられた女性兵士をしっている。

 

 

「イエーーーーイ‼

お父様の大事なお母様にハグしちゃいました!

ねえ、今どんな気持ち?

ねえ、今どんな気持ち?」

 

俺を信じて送り出した愛人から愛娘とのハグレター送られてきた件。

やめなさい。

どこで覚えたそのシチュエーション?

NTRは滅ぶべき文化。

私がとっちめてやる。

 

5年前、俺氏サイボーグ化ヤンデレカニバリズム監禁逆レ事件から10ヶ月後。

サーシャは玉のような赤子を出産した。

体重約3500gの元気な赤ん坊だ。

因みにサーシャは妊娠が発覚した際、『ッシャッッッ‼‼オラァァァァァ!!!!!』と雄たけびをあげていた。

キャラ考えなさいよ。

 

 

兎に角。この子は私の才能を引き継いだ天才児だ。

例を挙げると…。

 

 

母親を思ってか30分の早産。

生まれてから既に目が開いている。

生まれてからすでにハイハイ習得済み。

産後、一か月後に直立。

産後、三か月後にはすでに簡単な会話習得。

産後、半年後には漢字すべて習得済み。

現在、スポーツ学勉強中とのこと。

5歳児の頃、私を罵倒した敵にブチギレし、サーシャと一緒にジンクスを盗み、勝手に出撃した(敵MSをほとんど撃墜したのはサーシャだがアーニャは初出撃で20機撃墜という大金星をかざった)。

 

 

 

 

やだ…うちの子優秀過ぎ…!

というか本当に人間か?

こいつ?

いや、生まれついてのイノベイターは確認できなかったはず…。

イノベイターとはこういうものなのか?

 

まあ優秀なのはいいことだ。

 

「元気そうだなアーニャ、少しやせたか?」

 

アーニャに気を掛けるが、違います!身長が1㎝も伸びたんです!と返答をもらう。

子の成長は親にとって嬉しい事だ。

本当にこの時期の子供は犬のようにあっという間に大きくなる。

と、家族の会話を切り上げ、仕事の話をしよう。

 

『間もなく一か月ですが、いつ頃帰還予定ですか?』

 

あれからもうそんなに立つのか。

 

「4日後を予定している。

3日後に出撃があるのでな」

 

胸をはることではないが、我々は今一文なしだ。

先立つものが必要で、3日後の進行するBETA迎撃作戦を引き受けたのだ。

もちろん莫大なほうしゅうで。

 

「間もなくブリーフィングなので通信を切る。

何か言い残しはないか?」

 

『お父様!

私欲しいものがあるんです!』

 

おや、この子がおねだりなんて珍しいな。

お父様何でも買っちゃうぞー。

MSでも島でも何でも言ってみなさい。

殺してでも奪い取るから。

 

『あのね、私、妹か弟が欲しい!』

 

血が凍った。

 

「そ…それはおいおいに…」

 

私は言いよどむ。

私の脳裏にはあの頃の情景が浮かんだ。

アーニャ…お前が産まれたきっかけを教えてやろうか?

地獄だよ。

 

 

『ほーら貴方様。いいウイスキーが手に入ったんですよ。

今飲ませてあげます…んっ』

 

『飲ませるなら普通にのませろ!

つーかなんでお前が…んぐ!

むぐむぐむぐ!』

 

『さあ、夕食はステーキです。

もぐもぐ…』

 

『食感をたのしませろ!

それじゃ台無しでしょーが!

もが!

あがあががあがあがががあああ!』

 

『さあ、これで一心同体です…。』

 

『人体に瞬間接着剤使うな!

つーかベルト外せ!

人工筋肉のスイッチ入れろ!

うおっ…ナカが激しくうねって…あっ!』

 

『さあ、貴方様しーしーできます?』

 

『出来るか!

モラルたりてねーのか!

うお!

舌が尿道に…あっ』

 

『さあ、貴方様お風呂なんだからここも綺麗にしましょーね』

 

『おまっ!

どこに舌入れて…あっ…ああ!

なにこれ癖になりそう…あっ!』

 

 

 

将来アーニャに自身の生い立ちを話したら家族崩壊しそうだ…。

このことは一生胸に秘めておこう。

 

『一か月お預けを食らった分、期待していますからね…貴方様』

 

サーシャは愛欲にとろけた恍惚な笑みと共に舌なめずりをする。

やれやれ何発絞りとられるだろうか。

 

「お手柔らかに、ではまたな。

愛してる」

 

私も愛していますというサーシャの声の後、通信を切る。

今朝はブリーフィングがある。

そろそろいかなくては…。

コートを羽織り、鏡の前で身だしなみを整える。

ドアを開けるとベアトリクスがいた。

手鏡を見て不思議そうに眉をひそめて居る。

私に気づくと子犬のように走り寄ってくる。

 

「おはようございます!

同志ディアキリスティス!」

 

うむ、おはようブレーメ少尉と敬礼を返す。

 

「今朝はブリーフィングがあります!

参加いたしますか?」

 

「もちろんだ。

君も同行したまえブレーメ少尉」

 

はい!と元気に敬礼するブレーメ少尉は子犬のようについてくる。

なつかれた。

きっかけは戦場で助けられたからだからだろう。

命を助けた私との間に運命を感じたのだろう。

処女をささげただけなのに彼女きどりだ。

吊り橋効果で結ばれたカップルのはては破局だぞ?

私の監視役兼ハニートラップ要員をかねているのだろうが、それにしてもストーキングしすぎ。

私にプライベートは無いのか。

現在私はここ東ドイツ軍の基地に身を寄せていた。

客将扱いで左官並みの権限を与えられている。

こんな自称、異世界転生者にぽんぽん権限与えていいのだろうか…?

軍規緩すぎ…。

熟年娼婦なみのがばがばさだな。

 

「話しは変わるが最近頻繁に鏡を見るがどうした?」

 

「はっ!最近感じる違和感のせいです!」

 

違和感?

目にゴミでも入ったか?

 

「はっ!シミュレーション中、レーザーが来る場所が解ったり、他人の考えが解ったり、また最近体が妙に軽く感じます!

そして時折瞳の色が変わったように見えるため、手鏡を多用している所存です!」

 

そういうブレーメ少尉の虹彩は黄緑に発光していた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

イノベイターに覚醒しとるこの娘!!!!

 

 

 

はあ?

なんで?

この世界にはGN粒子ないだろ?

まさかGN粒子を対外から取り込んだから?

となると原因はオレか?

オレにはこんな能力ねーぞ!

まさかオレの体液を吸収したから?

あのころは急にブレーメ少尉が来るからナマだったしな…。

それにしても性交してイノベイター覚醒とか。

性病じゃないんだから…死にかけて純粋種イノベイターに覚醒した刹那がいたたまれんわ。

 

「…ブレーメ少尉、よく聞いてほしい。

それは病気なんかじゃない」

 

私はイノベイターについてすべて話した。

 

宇宙に適用するため進化した人間であること。

理論的な寿命は人間の倍近いとされ、細胞そのものが変異し人間とは比べ物にならない身体能力と肉体強度を誇ること。

脳量子波を用いて他者と表層意識を共有し、驚異的な反射神経を発揮すること。

 

「イノベイター…進化した人類…私が…」

 

ブレーメ少尉は自身の両手を見つめ、茫然と呟く。

 

「イノベイターの役目は人類を革新に導くこと、君が導いていけ」

 

私は彼女の肩を軽く叩き、ブリーフィングルームへ急ぐ、遅刻しそうだ。

人類の革新者…ドイツを纏めあげ導くのはイノベイターのわたしが相応しい…とブレーメ少尉のつぶやきに振り向くと何か企む笑みを浮かべている。

見なかったことにしてブリーフィングルームへ向かう足を急ぐ。

何かやべー危険思想の女にやべー要素を与えてしまった気がしたのだ。

思えばこの一か月色々あった。

 

 

 

 

 

――――――

 

 

あの戦闘の後…。

 

 

「お疲れ様です。

ディアキリスティス様」

 

ブレーメ少尉の労いにうむと答える。

あーあ、やっと終わったわ。

下を見下ろすとバラライカからぞろぞろと衛士が出てくる。

見ろ、人がゴミのようだ。

彼らはサタナエルの足元に集まると両ひざを折り、手を合わせ祈りを捧げる。

いや、困るんだけど!

何人の機体を仏像扱いしてんの?

このまま見ていてもいたたまれないので、さっさと悩みの種(ブレーメ少尉)を返すことにする。

 

「さあ、君を彼らに返してあげよう」

 

でも、もう少し…ともじもじするブレーメ少尉の腰に手をまわし、コクピットハッチを開ける。

そのまま空中へ飛び出す。

悲鳴を挙げるブレーメ少尉をよそにヒーロー着地をキメる。

ここはひとつインパクトが必要だ。

プレッシャーを出し、無煙タバコをふかす。

私たちは歓声に包まれた。

 

『天使の降臨だ!』

 

『ご尊顔を拝見させて下さい!』

 

『あなたこそが救世主だ!』

 

うるさいよ!

強化された聴覚に響く。

私が右手を挙げるとピタリと喧騒が止まる。

お前ら忠誠むける相手間違ってるわ。

何水知らずの相手にしっぽ振ってんの?

すると、群衆を割って一人の顎鬚が特徴的な大男が現れた。

 

「ご協力感謝いたします。

私はこの大隊の責任者。アレキサンダー・クワトロ大佐です。

ぜひお名前と所属をお聞かせ願えますか?」

 

男は敬礼をする。

周りは期待に眼を輝かせている。

私はヘルメットをとる。

私の美尊顔にまわりの女はうっとりと顔をとろけさせ、男もポカンとする。

 

「初めまして。

私はPMC、ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社総司令官兼CEO。

プシュケー・ディアキリスティスです」

 

「民間の方でしたか…。

しかし、ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社とは?」

 

私は名刺を手渡す。

 

クワトロ大佐はあ、どうもと名刺を両手で受け取る。

 

『ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社は国家、宗教、思想。人種に関係なく、あなたの未来の可能性を守ります』

 

地球を泳ぐデフォルメされた白いクジラが飛び跳ねるアニメーションの立体映像とともに。機械音声が流れた。

クワトロ大佐は初めて見るホログラムにうわっと尻餅をつく。

 

「大丈夫ですか?

我々、ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社は人類の命運のため、武力を提供する民間軍事会社です」

 

クワトロ大佐に手をかし、立ち上がらせる。

 

「ありがとうございます。

それで…この戦術機は?」

 

「戦術機ではなく、我々の世界の兵器、MS。

ガンダムサタナエルといいます」

 

「ガンダム…」

 

クワトロ大佐は何かを考えるような表情でサタナエルを見上げる。

 

「しかし、我々の世界とは?」

 

クワトロ大佐は答えを確かめるように問いかける。

 

「ええ…私のMSの技術力、さっきの名刺からわかるように、私はここではないBETAのいない世界からきました」

 

私の答えに目を丸くするクワトロ大佐。

 

そういえばアレは試してなかったな。

 

「私の世界にも地球外生命体が地球にきました。

その名はELS…彼らは自身の星を無くし、人類に助けを求め、地球に来訪し、今は人類と共存しています。

しかし!BETAは違う!奴らが牙を向けるとしか能がないというのなら!徹底抗戦しかありません!!!

私…我々ホワイト・ホエール・セキュリティー・ガード社は対BETAのために全身全霊尽くすことをここに宣誓します!!!!」

 

周囲は歓声に包まれる。

 

「しかし…もう少し私が早く到着できれば、未来ある若者が救えたものの…。

私はそんな自分がふがいない!悔しい!情けない!」

 

膝をつき。地面を殴り、クレーターを作る。

両目から涙を流す。

訓練すれば故意的に涙を流すことは容易い。

 

「顔を挙げて下さい。

あなたのおかげで我々は助かりました…」

 

『そうだ!どうか自分を責めないでください!』

 

『ありがとうございます!同志ディアキリスティス!ありがとうございます!』

 

『あなたこそ救世主だ!あなたのおかげでまた婚約者に会える!』

 

周りから感謝の念がうるさいほど感じる。

 

  

 

「ディアキリスティス様!我が祖国ドイツは将来どんな国家になるべきでしょうか?!」

 

ブレーメ少尉にだる絡みされる。

はあ?

何言ってんだ?

当たり前だろ?

 

「完璧なる武装国家」

 

私は当然のように簡潔に答える。

 

「今は花をもつべきではない!

今持つべきは銃なのだ!

今、人類は絶滅の淵にいる。

今こそ国民全員で銃を持ち、BETAへ徹底抗戦するべきだ!

そしてBETAを根絶した後、花を埋め、手を繋ぎ、世界は一つになるのだ!

今こそドイツが対BETAの武装国家のモデルケースになるべきだ‼」

 

再び周囲は歓声に包まれる。

周りは絶好調だ。

何人か気絶してっけど、貧血かな。

 

「しかし!銃を持ちたがらない輩もいます!どうすればいいのですか?!」

 

だったら力づくしかねーだろ。

 

「ならば力づくしかない。

押さえつけ、手に銃をしばりつけるのだ。

今は恨まれてものちに感謝される時が来る。

今は我慢の時なのだ!」

 

民主主義とか語っている場合かよ?

頭お花畑か!

 

「やはり、ユルゲン…、あなたは間違ってなかった…」

 

ブレーメ少尉の目からボロボロと涙が流れる。

え!

なにこの娘泣いてんの?

私が泣かせたみたいじゃん!

 

ブレーメ少尉が胸に飛び込んでくる。

せっかくなので髪のにおいを堪能する。

甘い少女特有なにおいだ。

 

『『ジークサタナエル‼ジークディアキリスティス‼‼』』

 

いやうるさすぎるわ!

周囲の衛士は腕を突き上げ、叫び続ける。

とは言え、実験は大成功だな。

 

(チョロい…‼)

 

ブレーメ少尉の豊かな黒髪に隠れているが、私の顔はゲスに歪んでいたと思う。

 

サイコジャック。

 

今起こっている現象は私が起こしている。

 

イノベイターが周囲と脳量子波で意識共有するなら、私…変異種イノベイター(支配種イノベイター)の力は支配、侵食だ。

自身の意識。記憶を相手に押し付け、上書きできる。

知らないうちに自身の意思のつもりが私の思う通り人を動かすことができるのだ。

捕らえた捕虜に友人のように重大な情報を吐かせることもできる。

本気をだせば自身のレプリカを作ることもできるが、そんなことしたら被害者は廃人になる。

演説のコツは何も難しいことはない。

ただ強い言葉で心を揺さぶればいい。

そこを脳量子波で振れ幅を増幅させればいい。

『けちけちせずにおしえてくださいよー!社長さん!』

かつて私の背中をバシバシ叩く悪友のアリー・アルサーシェス(戦争バカ)とのやり取りを思い出す。

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

私の隣の席で赤髭の男が喉を鳴らし、気持ちよさそうに酒瓶を傾ける。

バーボンなのによくやる。

ここはとある国の高級バー。

現在、とある戦闘を終え、悪友と一杯やっている所だ。

 

「ぷはーーーーーーーーーーー!!!やっぱ戦争の後の一杯は最高だな!!!」

 

ひろしボイスで声を挙げる。

 

赤毛の男―『アリー・アルサーシェス』、各地をわたり周り、平和のバランスが崩れた地域を刺激し、紛争を起こし、戦闘の享楽を楽しむ戦闘狂だ。

 

「今日もいい戦争だったぜ。

これも社長さんのおかげだな。

しっかし毎回、毎回なんでこんなに戦争をおこせるんだい?」

 

酒瓶片手に椅子にもたれかかり、問いかける。

 

「コツがある。

私はそれに従うだけだ」

 

グラスの中の琥珀色の液体を舐める。

 

「今取り掛かっている案件があってね。

後一息というとこなんすけど上手くいかないですよ。

なあ、社長さんよコツがあったらおしえてくださいよー‼」

 

背中をバシバシ叩かれる。

やめろ!この酒がいくらすると思っている!

今晩おごりますからとか言ううアリー・アルサーシェスを手で制し、咳払いをする。

 

「難しいことは必要無い。

大事なのは言葉だ。

神。世界、未来、強い言葉で心を揺さぶればいい。

人は単純なものにすがりたがる。

大事なのは自信だ。

神になったつもりで自分を疑うな」

 

そう言い放つとアリー・アルサーシェスはポカンと間抜け面さらした。

 

「ククク…あーっははははははははははははははははは!!!!!」

 

奴は膝を叩き、大爆笑する。

何だコイツ?

酔いが回ったか?

 

「なるほど…勉強になったよ。

早速試してみる!

またな!社長さん!」

 

そう言い放つと何も払わず店を出ていく。

あのカス…やっぱ払わねぇじゃねえか。

私はグラスを奴が出て行った扉へたたきつけた。

 

 

 

 

――――――――

 

 

ん…?

あれ?

ちょっと待て!

時系列整理してみよう。

私がアリー・アルサーシェスに演説のコツをおしえるだろ。

その後、アリー・アルサーシェスがクルジスで紛争を起こす。

刹那・F・セイエイが両親を殺す。

ガンダム00スタート。

あっれえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

もしかして私ってガンダム00の根源的な黒幕なんじゃないのーーーーーーー?

私がアリー・アルサーシェスに演説のコツを教えたせいで刹那の物語が始まったの?

私、ガンダム00のラスボスじゃん。

こんなの殺されてしかるべきだよ!

劇場版にふさわしい敵だよ!

すまん刹那…ご両親間接的に殺して。

でも殺されてやったからチャラだよね?

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

これからどうすべきか…?

わたしは東ドイツの基地の一室でブルーメ少尉に腕枕をしてやり、無煙タバコをふかしていた。

危機的状況にもかかわらず、今後の方針が浮かび上がらなかったのだ。

ふとブレーメ少尉の寝顔に視線を移す。

今は体を丸め、子供のように眠っている。

ハジメテで私の相手はきつかったようだ。

彼女の黒髪を撫で、ひとりごちた。

 

 

「これからどうすっかなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次は番外編です。
すみません、地獄を見たくないひとは封印したほうがいいです。
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