しょうか   作:くりすてぃーぬ 

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あらすじ
:さおりんと高田青年は、さおりんの手料理を共有する仲、つまりは親しいお隣さん同士となった。そのやり取りの中でさおりんは、モテテクニック通りにアプローチをするのではなく目の前にいる高田青年に合わせて、自分にしかできないやり方で接して仲を深めていこうと学んだ。
ところで、高田青年は関係の進展よりも嫌われないことを第一とし、自己の内面に向き合う傾向がある。だが、さおりんの心情はそれとは対照的であり、きっかけさえあれば距離を詰めていきたいと考えている模様。そして、失敗して嫌われることをあまり深くは考えていない。
 お互いに慎重な2人だが、今話で進展するか否か。とくとご覧あれ。


 今週もお読みいただきありがとうございます。
キーパーソンであり、さおりんの想い人である、高田青年のプロフィールを、今更ながら載せました。


高田真一(たかだしんいち)
:水戸大学 経済学部 経済学科1年(現在)。水戸大学バレーボール部に所属。本人曰く部内の成績はあまり目立たないそう。
身長176cm。体形は細身で、腹筋が少し割れている。「マンシュタイン閣下っぽさのあるなかなかのイケメン」と秋山優花里に称され(『ようかい』第10話)、さおりんには「お顔も鼻筋が通っていてしゅっとしていてかっこいい!」(『しょうか』第1話)と言われる、酢顔イケメン。
成績は、約700人いる経済学科1年生の上から300番くらい(ちなみにさおりんは国文学科約600人中300番くらい)。好きな食べ物はラーメン、カルボナーラ。嫌いな食べ物は納豆、椎茸。

 さおりんの隣の部屋に住み、密かに思いを寄せている。さおりんからも思いを寄せられているが、お互いに気付いていない。最近、友人の河端くんに恋愛相談をした(『ようかい』第5話)。



第7話:先手必勝、しないとだめじゃん!

 昨日から12月になったよ~。

 ジャケットの下にセーターを着て、下にはタイツを履くとかしないと、も、もう寒いなあ。ぶるぶる。高校生の時はこれくらいの寒さだったら…ニーハイ履いて、絶対領域出して、外歩くことができたのに~~~!ぶるぶる。20歳女子大学生になっちゃった。街行く中高生の生足が眩しいなあ…。

 

 夕暮れ時に、大学の生協でカントリーマアムとドーナツの詰め合わせを買って、ロッカーに預けてたカルディのコーヒーリキュールを持ってから大学を出て。駅南中央通り沿いに水戸駅に向かって歩く。

 え~と、杏子の家ってどこだっけ?LINEを見て、送ってくれた住所をGoogle earthにコピペする。んーと。あっ、水戸駅から北西に15分歩いたところかな?んで、住所は水戸市南町。そーいえば。私の住む白梅とは歩いて30分くらいかな?の距離で離れてる。

 

 

 

 

 エスカレーターで歩道橋に上がって、ホテル テラス ザ ガーデン 水戸を横目に、も少し歩く。水戸駅北口の「水戸黄門 助さん格さんの像」の前に18時ね。腕時計を見ると、17時45分。急がなきゃ!

 

 17時55分。待ち合わせ場所まであと15メートルくらいかな。ふーー。5分前に着けて、よかった。

 

 あたりを見渡してみると。像の前に、華とみぽりんと麻子が、もういたよ。

 みんな今日は大学だったり、それぞれ予定があったりしたから。ここに待ち合わせることにしたんだ。

 

「お待たせ~~!待った~?」

 

「あ!沙織さん!ううん、みんなさっき来たところだよ!」

 

「そっか~、よかった~~」

「杏子の家、行ったことないんだよね~。みんなは行ったことあるんだっけ?楽しみ~!」

 

「今日もあの美味しいボロネーゼを振る舞っていただけるのでしょうか?」

 

「ああ、杏子のあれは絶品だな。楽しみだ」

 

「そういえば、杏子さんから合挽肉とモッツァレラチーズを買ってくるの頼まれてたよね?みんなは優花里さんを待ってて。私が駅ナカのスーパーで買ってくるよ」

 

「みぽりん!悪いよ~。一緒に行こ!あと、他に、お酒とか食べ物のリクエスト!ある~?」

 

「沙織、あったらあとで連絡する。ついでに杏子の家にあるお酒と飲み物も聞いてみるか。あとな。華さんはまだギリギリ20歳じゃないぞ。ソフトドリンクも忘れないでくれ」

 

「麻子さん。わたくしは水道水でいいですよ。あと優花里さんが到着したら、また連絡しますね」

 

「いやいや。お嬢様かつ元生徒会長に水道水飲ませるわけにはいかないだろ。緑茶買ってきてくれ」

 

「はーい」「わかりました!」

 

 こんな感じのやり取りで、私とみぽりんは買い出しに向かったよ。

 

 

 

 

 

 今日は杏子の家で宅飲み会!私は予定が合わなくて行ったことないんだけど、あんこうチームのみんなは1回あるみたい。

 前に聞いた感じだと。杏子お手製のボロネーゼ!すっごく美味しいみたい!やっぱりアンツィオ高校にいたからかな?大学に持ってくるお弁当もパスタやラザニアが多いんだ。部のイタリアン担当の杏子の料理って!やーん、楽しみ~!

 

しかも今日は「みんなに紹介したい人がいるの」だって!ご家族かな?それとも去年の今頃から付き合い始めたっていう彼氏さんかな?

「え~、誰々?もったいぶらずに教えてよ~!」って聞いてみたけど「秘密。お楽しみで♪」だって。杏子、いつもよりうきうきしてたなあ。きっと杏子の大事な人、なのかも。ふっふ~ん!

 

 

「沙織さん。杏子さん、合挽肉を7、800gいるって言ってたかな。こうやってみると…量、多いね…。これどう?」

 

みぽりんが見せてきたのは、ちょっとお高めの国産700g合挽肉だよ。

 

「ボロネーゼってミートソースよりも結構お肉使うのよね~。んーと。これよりは800gで脂がのってるこっちがいいんじゃない?コクが出そう!あと、こっちのアメリカ産が安そうだよー」

 

「あれ、国産の方が脂肪分多そうじゃないかな?あと、沙織さん、太るとかあまり気にしないんだね」

 

「そお?私だってちょっとは気にするよ~!でも今日は華もいるからいいかなって!

あ!!華!あの子めちゃくちゃ食べるじゃん!800gじゃ足りないよ!」

 

「確かにそうですね!あと400gあればいいかな?」

 

「うんうん!それくらいあればさすがの華でも十分でしょ。よし、これでOK。次、チーズコーナー行こ~」

 

 

 

 

 

 買い物を済ませて、待ち合わせ場所に戻って来たよ。ゆかりんはさっき来たって連絡があったし、お酒は杏子の家にそこそこあるみたいだから。頼まれたものだけ買ってきた!

 

「武部殿~、西住殿!大変遅れて失礼しました!」

 

「いいよ、いいよ!大丈夫!買物も済ませてきちゃったし!さ、行こ~!」

 

 

 

 水戸駅から15分歩いて。杏子のアパートに到着!

 杏子の家の前まで来て、みぽりんがインターホンを鳴らす。

 

「あんこうチームです」

「はーい。杏子ちゃんのお友達?今開けますね~」

 

・・・・・・・え?男の人の声?!え?誰?

みんなで顔を見合わせる。

 

がちゃ。

 

「こんばんは!」

 高身長でスリムな人が出てきた…!うわっ!背が高い?!高田くんよりも高いかも!

 

 先頭にいたみぽりんが口を開く。

「…こんばんは…。えっと失礼ですが、どなたですか?」

 

「あ、杏子さんとお付き合いしている河端と言います。寒いですよね?早く上がってください」

 

 河端さんはそう言って、私たちにチャーミングな笑顔を見せたよ。

 

 

 

 

 

「ごめんねー。びっくりしたよね!私が出るつもりだったけど、僕が出るって聞かなくて」

 

「いえいえ!確かにびっくりしましたけど。で、河端さん、でしたっけ?」

 

「はい。水戸大学経済学科2年の、河端智典と言います。西住さん、武部さん、五十鈴さん、冷泉さん、秋山さんでお間違いないですか?大洗女子学園のあんこうチームと戦車道部でのご活躍は、かねがね聞いていますよ」

 

「改めて紹介するね。お付き合いしてる河端智典くんです。私はともくんと呼んでいるよ。今日はみんなに紹介したくて、来てもらったんだ」

 

「よろしくお願いします」

 

「頼んじゃったもの、買ってきてくれてありがとう!じゃあ、私は料理を作ってるね。みんなはくつろいでて」

 

 

 「くつろいでて」って言われても…。知らない人と急に一緒にされたら、さすがの私でも戸惑うよ~。どーしよ。

 

「杏子ちゃん。何か僕にできることある?見てるだけなの申し訳ないし、一緒に作ろ」

 

 すかさず、彼氏さん、河端くんが助け舟を出してくれたよ。気が利く人、みたい。

 

 

 杏子の部屋は。私のと同じワンルームだけど。広々としてて、住みやすそう!私のアパート—6畳一間のスペースで、入った時はコンロが一つしかなかった(後で2口コンロを持ち込んで改造したよ。やっぱり料理するには2つ以上コンロがなくっちゃね!)—とは全然違うなあ。

 部屋の調度品も壁紙もおしゃれだし。ふむふむ、青と紫と白のアジサイ模様みたい。

 

 壁紙だけじゃなくて、ベッドやカーペット、クローゼットやドレッサーも青や紫や白で統一されてて。一言で言うと、女子力が高い、素敵な部屋なんだ。

 

「宮本殿のお部屋はいつ見てもすてきですね!」

 ゆかりんもそう言ってるよ。

 

 

 すると、河端くんがこっちに戻ってきた。

「あれ?お手伝い、終わったんですか?」

 

「ああ、うん。杏子ちゃんが、せっかくだから話してきたら?だって」

「いつも杏子ちゃんがお世話になってます」

 

「いえいえ、河端殿!こちらこそですよ~!あ、河端殿って呼んでいいですか?」

 

「ははっ。いいですよ」

 河端くんが苦笑する。

 

 麻子が、口を開く。

「河端さんは、大学で部活に入ったりされているのか?」

 

「はい。バレーボール部に入ってます」

 

 あれ?バレーボール部?どこかで聞いた覚えがあるよ。

 

「バレーボールか。高身長を活かしてさぞかし活躍されているんだろうな」

 

「ともくんね、2年生ながら、ミドルブロッカーとしてスタメン候補になったんだって!」

すかさず杏子が説明してきた。

 

「スタメン候補か!それはすごいな。さすが、杏子の彼氏だ」

 

「いえいえ、そんなことないですよ。部のみんなのおかげです」

 

「あと、学科の成績もトップクラスでしょ?もっと自慢してもいいのに。謙虚なところも好きだけど」

 

「え?!成績いいんだ!すごーい!勉強のコツとかあったら教えてほしいな~」

 

 私、学科の今年前期のGPAが2.5なんだよね…。戦車道部のノルマは2.5以上で…。はわわ…。けっこー、ギリギリなんだよね…。成績上げないと、レギュラーから外されちゃう!

だからね、こーいうのは聞いてみなくっちゃ!

 

「沙織さん、まずは自分で頑張らないと。あと、麻子さんにもけっこう頼っていますよね?」

「沙織。華さんの言う通りだぞ。あと華さんにも結構、試験のヤマとか聞いているみたいじゃないか」

 

「え~。いいじゃん。せっかくの機会なんだしさ!」

「そうですよ~!ワタシも知りたいです!」

「せっかくなので。聞きたいです」

 

 そうだよね!ゆかりん!みぽりん!

 

 こほん。と河端くんが咳払いして。

「コツというほどのことではないですが…。どんなことを知りたいですか?」

 

「んーと。じゃあ、まずは数学からお願いします!」

 

 

 

 

 

 そこから、河端さんの勉強法の話で盛り上がったよ。そして、話は流れたりして、河端さんの学科のお話や、杏子とのなれそめ、2人のデートまで!いろんなことを話したかも。

 

 そのうちに杏子の料理が完成して。みんなで食卓を囲みながら、お酒を飲んだよ。杏子のボロネーゼは今日も安定して美味しいみたい!ソースの味に素材が活かされていて!う~~ん、美味しい~!さっき、レシピや作り方を隣で教わればよかったかも!

 

 華も美味しい美味しいって言って沢山おかわりしているよ。あっという間に華用に用意した分が空になっちゃった。んで、杏子が別のパスタを作ってくれている。

 

 

 宴会もたけなわになったころ。私は、思い切って河端くんに聞いてみることにした。

「そーいえば、河端くん。バレーボール部に高田真一さんっていう人、いたりしますか?」

 

「ん?高田真一?いるよ。いるけどあいつがどうしたの?」

 

「やっぱり!高田くん、私のアパートの隣の人なんですよね」

 

「おっ。そうなの?大丈夫?あいつ迷惑かけたりしてない?」

 

「大丈夫ですよ~。そんな人に見えるんですか~?」

 

「いやいや(笑)。冗談だよ。あいつ真面目だし、人に迷惑かける奴じゃないと思ってるよ」

 

「ですよね~。とても律儀で丁寧な方ですよね」

 

「で、急にどうしたの?彼のことが気になるのかい?」

 

「えっっっ!」

 

 ひっく!想像してない答えが返って来ちゃった!どーしよ!

 

「沙織さん?顔赤いよ?お酒の飲みすぎ?大丈夫?」

 

 みぽりんが心配してきたよ。え?!顔赤くなってる?!!お酒もあるけど、彼のこと考えてたからかなあ。ますますどーしよ!

それはそうと、みぽりん。私以上に結構飲んでいるはずなのに…。全然普通に話してるし、顔も全然赤くなってない。

 

「そ~~~ですよ~~。武部殿~。まさかその高田、さんのこと~、好きなんですか~?」

 

 べろべろに酔っぱらったゆかりんが聞いてくる。まずいよ、話をずらさないと~!

 

「私以上に、ゆかりん!そんなに酔っぱらって大丈夫なの?!」

 

「ワタシはこれくらい大丈夫ですよ~~武部どの~。で~、どうなんですか~?」

 

……。否定しづらいよ。

 

「まあ、沙織さんにやっっっっと、好きな人ができたのですか?」

 

「違う違うって!」

 

「…じゃあなぜそんなに顔、赤くしてるんだ。……ほら、もっと赤くなったぞ」

 寝込んでいた麻子まで、むっくりと起き上がって聞いてくる。

 

「沙織ちゃんの恋バナ、久々に聞きたいな~^^」

 杏子はお酒もあって、頬を赤くして、上機嫌みたい。

 

 

 はあ……。腹をくくるしかなさそう。

 深呼吸をして。何を言うか決めて、口を開ける。

 

「嘘じゃないって言ったらどうなるのよ…///」

 

「「「きゃーーーーーー」」」

「おおお~~~!ついに!ついに!武部殿に春が来たんですね!」

「え~!何その言い方!まるで今まで1っ回も来てなかったみたいじゃん!?そんなに変?」

「沙織さん、おめでとう!」

「お赤飯を用意しなくては、ふふ」

「え!?!みぽりん!華!まだ決まったわけじゃないよー!」

「…頑張れ」

「…麻子。ありがとう」

 

 

「あ。…盛り上がっているとこ、ちょっと悪いんだけどさ」

 おずおずと河端くんが切り出してきたよ。どーしたんだろう。これ以上恥ずかしい思い、したくないなあ。

 

「あいつ、高田と最近話したんだよ。大学近くのパブで。相談事があるって言われてさ。そしたらさ。恋愛相談されたんだよね」

 

え?

 

「なんでも、あいつ。好きな人がいるらしい。どう進展していいか、それ以前に自分の気持ちを信用できないとぼやいてたぞ。僕も酒が入ってたから、その人の詳細は覚えてないけど…。アパートが一緒の人、と確か言っていた」

 

「え~?!それって~、武部殿のことでは?」

 

「…ううん、まだわかんないよ。私以外にもアパートに女性、何人かいるし」

 

「そうかな、沙織さん?」

 

「…とにかく。分からないことは置いておきまして。わたくしは沙織さんのことを聞きたいです」

「大事な友達の節目に関われるの、すごく嬉しいですし」

 

 ふふっと華が微笑んで。それから翌朝に解散するまで、みんなが私の話を聞いてくれたよ。そして、応援してくれたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝9時頃。ようやく帰宅したよ~。疲れた~~~、けど楽しかったなあ~。荷物を下したら。ベッドに飛び込みたくなるのを堪えて、洗面所に向かう。

 

 

 ふ~~~。お風呂に入って、お化粧を落として洗顔するとさっぱりするなあ。

お風呂から上がったら、お顔に化粧水と乳液を染み込ませて、お次はクリームをなじませてっと。

 やっぱり有印良品のスキンケアグッズは最高かも~!始めてから肌の調子がすこぶるいいのよね。

 

 疲れているからオールインワン美容液だけですませたい、けど。

 

 

「けど、将来の旦那さま、それに高田くんのためなら、へっちゃらだよね~!」

 

 手間をもっとかけるなら、化粧水の後に美容液もつけたいなあ。高田くんにかわいいと思われるためなら、今度買ってみようかなっ。

 

 

 

 

「それにしても…。高田くんが好きな人って…誰なんだろう…?」

 

 

 高田くんには、友達に相談しちゃうぐらい、悩むくらい、好きな人がいるんだ。その人が私だったら。いいんだけど。きっと、私じゃないかもしれない。

 

 でも、誰と付き合うかは。高田くんに決定権がある。私が選ばれなかったからって彼を責めたりするのはお門違いだよ…。それにそんな姿は、私がなりたい自分じゃないし…。

 

 高田くんが幸せになってくれれば私も嬉しい。私にとって大切な人だし、自分の気持ちを押し付けすぎるのもおかしいってわかってる。

 

 だけど。何かもやもやする。高田くんと私以外の女の人が仲良くしている姿を想像すると。

う~~~ん。私はどうしたいんだろ。

 

 

 あ。そうだった。前に恋を自覚したのも。こんな高田くんが誰かに行ってしまうことにもやもやしちゃう、から、だった。

 だから私は、自分の切ない気持ちを、恋だって気づいたんだったよ。

 

 でも、このままだと。高田くんが別の人の所に行っちゃうかもしれない…。誰か私の知らない人に取られちゃうかもしれない。だから、動かないと。

 

 でも、失敗したらどうしよう。高田くんから嫌われたり、また変な噂を立てられたり…。そんな風になるくらいだったら、動かない方がいいのかな…。

 

 

 

 

 

 こんな風に1時間くらいもやもやとめぐってめぐって考えた。そしたら。昨日の河端くんの言葉を思い出したんだ。

 

「まず、動いてみたらどう?武部さん。僕も杏子ちゃんには勝率6割くらいの気持ちで告白したよ。確信もって動けることの方が、世の中少ないしさ」

 

 そっか。まず、動いてみて、そこから考えることが、大切なんだ。この恋が上手くいかなくても、自分の気持ちに正直になって、やれるだけのことをやってみるのは、大事かもしれない。

それに、もし失敗しても、経験値にはなるかもしれないし!

 だから、頑張ってみよう! 

 

 

 そしたら、どうやって。きっかけを作ろうか。急に誘うと、向こうも警戒するかもだし。考えよう、んーーーと、んーと、ん―――と。…。

 

 

 

 あ!そういえば!!おばさんから映画館の無料チケットを2枚もらって!手元にあるんだった!それを使って、映画に誘ってみよう!

 

 

 

 

 

 

 そう決めたのはいいんだけど…。なかなか誘いの連絡をするのには勇気がいることで…。しかも、女の子から誘うのってありなのかな?とかいろいろ悩んじゃって…。

 

 結局誘いを前に教えてもらったLINEに送ったのは、年明けだったんだ。

 

 

 

親戚から映画の優待チケット

2枚貰ったんだけど、期限が

3月末までなんだ。予定の合

う時に一緒に見に行かない?

 

 

 

 うう~~~!なんて返事が来るかな~~!どきどきだよ~~~~!!

 




紫陽花(アジサイ)の花言葉
…移り気、浮気、無常

青、紫…冷淡、無情、浮気、知的、神秘的、辛抱強い愛
白…ひたむきな愛、寛容、一途な愛情

アソビュー、https://www.asoview.com/note/2764/ より
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