宇宙旅行も自由自在!
※外観が要塞級
1:名無しの重頭脳級
香月博士とイッチにはめられた模様
2:名無しの重頭脳級
草
3:名無しの重頭脳級
一応本人が言い出したことらしいから(震え
4:名無しの重頭脳級
ウッキウキで準備してたイッチに草生えますよ
5:名無しの重頭脳級
ピクニックかな?
6:名無しの重頭脳級
人類と手を取り合って(物理)ハイヴ攻略とか裏山
7:名無しの重頭脳級
嫉妬やない(憤怒
8:名無しの重頭脳級
狭い機体、二人きり、二日間。何も起きないはずもなく──
9:名無しの重頭脳級
何か起きたらまずいだろ!いい加減にしろ!
10:名無しの重頭脳級
要塞級に偽装して飛んでいくんだからそれなりに広い定期
11:名無しの重頭脳級
あの要塞級が重力無視して空飛んでるの想像すると笑うわ
12:名無しの重頭脳級
戦闘級ってホント無慈悲な性能してんのな
13:名無しの重頭脳級
誰相手を想定されて開発されたんですかねぇ?
14:名無しの重頭脳級
ワイらが使うには過剰戦力極まる
15:名無しの重頭脳級
人類の兵器も似たようなもんだからセーフ
16:名無しの重頭脳級
人類さんの怖いところはあと100年もしないうちにあの戦闘級くらいの機体を作りそうなところ
17:名無しの重頭脳級
とりあえず車輪ついてそう(偏見
18:名無しの重頭脳級
重力制御駆使してでかいタービン回してそう
19:名無しの重頭脳級
ワイら「はえー原子力発電! いったいどんなメカニズムで発電しとるんやろ!?」
原子力「お湯沸かすンゴwwww」
くそデカタービン「ぐるぐるたのしーwwww」
ワイら(死んだ魚の目)
20:名無しの重頭脳級
人類くんさぁ
21:名無しの重頭脳級
時折ロマンかなぐり捨てるところあるよね
22:名無しの重頭脳級
ワイらの情緒はボロボロ
23:名無しの重頭脳級
シロガネ氏が人類初のうちう進出だっけ?
24:名無しの重頭脳級
いや、月面基地作るくらいには人類うちう進出してたんやで。こっちの世界でもそうや
25:名無しの重頭脳級
そうなるとちきうよりはマシだけど月も権利関係うるさいんちゃうか?勝手に攻略してもええんか?
26:名無しの重頭脳級
香月博士「月面の、BETA駆逐後の権利関係についてはわかりかねますが、それまではハイヴの管理をしておいて差し上げますわ」にっこり
27:名無しの重頭脳級
草
28:名無しの重頭脳級
草ァ!
29:名無しの重頭脳級
これは強者
30:名無しの重頭脳級
許可をとるどころか恩を押し付けていくのか(困惑
31:名無しの重頭脳級
はえーハイヴをかんりしてくれるなんてやさしいなー(棒読み
32:名無しの重頭脳級
実際イッチにしか管理できないからね、しょうがないね
33:名無しの重頭脳級
オリジナルハイヴ攻略出来たら実質その星のBETA駆逐したも同然では?
34:名無しの重頭脳級
イッチ「地球が最優先なので」(官僚答弁
35:名無しの重頭脳級
堂々とカンペ読み上げてそう
36:名無しの重頭脳級
おっ傀儡ゥー!
37:名無しの重頭脳級
すまねぇ、ちきうの政治力学はさっぱりなんだ
38:名無しの重頭脳級
今んとこ月面攻略は特に問題なさそうってことでOK?
39:名無しの重頭脳級
問題あったら作戦決行してないゾ
40:名無しの重頭脳級
戦力的にもワイらと大差なし、制圧後の乗っ取りも可能っぽいので予想通りなら速攻で終わる
41:名無しの重頭脳級
なんかあっても力こそパワーで何とでもなる
42:名無しの重頭脳級
問題発生時に周り気にせずゴリ押しやれるってのは確かにでかい。この辺はイッチの言う通りやな
43:名無しの重頭脳級
そのための月面、あとそのための戦闘級
44:名無しの重頭脳級
今のワイらにできるのは無事を祈るのみや
45:名無しの重頭脳級
創造主様のご加護のあらんことを
とある一室。下手なプレハブより上質なそこは、人ひとりが普通に生活するには不便のない程度に施設が整っていた。
パック詰めされた水をストローで飲みながら、白銀は思う。まるで地上にいるようだ、と。
地上と同じ重力下、特殊な装備なく呼吸も可能、物資が詰め込まれているとはいえ、部屋にはベッドもあるし何なら宇宙用とはいえトイレやシャワーだって備えられている。
窓こそないが、それは横浜基地の自室とて同じことだ。
おまけに地上との連絡用に映像でのやり取り可能な通信機も備えられており、現在それを用いて香月とやり取りをしている真っ最中であった。
『どう、人類初の要塞級に乗っての宇宙飛行は?』
「めちゃくちゃ複雑な気分です」
これまで倒すべき憎むべき敵以外の何物でもなかったBETA・要塞級。
その中身をくり抜いてMr.ONEが準備した戦闘級と生活用の1LDKを放り込み、空いたスペースに物資を詰め込んで宇宙船と銘打たれたそれは、外から見ても中から見ても宇宙船としての体をなしていないにもかかわらず快適な宇宙の旅を白銀に提供していた。
一応体を固定できるちゃんとした座席があり、地球を飛び立った時にはそこに座っていたのだが、その時のMr.ONEとのやり取りは次のとおりである。
「偽装要塞級宇宙船"いちつき"、発進!」
「ッ! ………? あれ、あんまり動かないですけどトラブルですか?」
「大気圏抜けましたよ」
「は?」
重力制御に慣性制御。話には聞いていたが、戦術機とは比べ物にならず──それどころか、車よりも快適なほどだった。
かなり謙虚なところのあるMr.ONEが自信をもって披露していた戦闘級の力の一端を垣間見たようで、ぞっとしない気分でもあった。
あ号標的が戦闘級を地球上で展開しないよう慎重に、というMr.ONEの主張も理解できようというものだ。
『あらそう。こっちはなかなか愉快だったわよ。要塞級が空に飛んでくのもそうだけど、それを見たお偉方の顔ったら』
香月の顔の代わりに、一枚の画像が表示された。
いかにもなスーツ姿だったり、大量の勲章をつけていたり、わかりやすく偉い人な多国籍の面々が空を眺めているところを撮影した画像だった。
全員が、ぽかんと口を開けている。
「ははっ、なんですかこれ」
『ひどいもんでしょ。現物と現実を目の当たりにして、少しはちゃんと状況をのみ込んでほしいものね』
画像が消え、楽しげに笑う香月が再度映し出された。
ここのところ、三人でいるときは大体この表情だ。かつての世界、BETAの影も形もなかった世界の、心底楽しそうに好き勝手やっていた先生の姿を思い出す。
前回、前々回ではいろいろあったもののかけがえのない恩人、恩師であることは変わらない。この人がこうして笑っていられるように、必ず月を墜とす。白銀は決意を新たにする。
『何よ、ずいぶんと生意気な顔しちゃって』
「え? あ、いや……」
『ま、いいわ。作戦開始までまだ18時間以上あるんだから、肩の力を抜いときなさい』
それじゃあね、という声とともに通信が終わる。次は、トラブルがなければ5時間後だ。
言われた通り、少し緊張しているのかもしれない。白銀は大きく息を吸い、ゆっくりと吐いた。
「お疲れ様です」
横からスッと、湯気だったコーヒーが差し出された。当然のようにコーヒーカップに入れられており、宇宙をなめ切っているとしか思えない状況だ。
白銀は礼を言いつつ受け取り、口をつける。その芳醇な香りは、さすがは香月の差し入れといったところか。
宇宙船で月へ行こうという面々にコーヒー豆を差し入れするのはそもそもおかしい気もするが、現在こうして楽しめてしまっているので何も言えない。
「そういえば、ちょっと気になってたことがあるんですが」
「はい、なんでしょうか?」
コーヒーで落ち着けたのか、少し前に抱いた驚きの記憶が白銀の脳裏によみがえった。
これまでに質問のタイミングがなかったわけではないのだが、基本的に3人で集まることが多く、またちょっとくだらない質問でもあったため香月の前でそれを口にするのはやや躊躇われ、そうこうしているうちにすっかり忘れていたのだ。
「少し前に、兵士級を殴り倒してたじゃないですか。あの時のアレって……」
「ああ、やはりお分かりになりますか」
まるで鼻の下を指でこするような挙動は、少しの照れの証であろうか。
「ええ、私が元居た世界で鑑純夏さんに教わりました。まだまだ未熟な技でお恥ずかしい」
そう答えるMr.ONEの回答は想定していた通りではあったが、それでも白銀は驚きを隠せないようだった。
Mr.ONEの世界でも、純夏が味わった地獄は、詳しくは聞いていないものの経緯からしてそう違いはないだろう。
だというのに、同じBETAであるこのMr.ONEとは必殺の右を伝授するほどに仲良くなっているということなのだ。
それは、きっといいことなのだろう。深すぎる傷から、前に進めている証なのだから。
「幻の左は全く手つかずですし。いやはや、精進が足りませんね」
「いやいや、見事でしたよ。懐かしさすら感じましたから」
そう言って遠い目をする白銀を、どこか温かい目で見守るMr.ONE。
つい先日の再会は記憶に新しい。今白銀の脳裏には、きっとかつての平穏で優しい日々が思い返されていることだろう。
「最初の世界のころは、何かとアレをよく食らいましたよ」
「そうですか、それは懐かしい……え、食らった!? アレを!? 生身で!?」
「左は滅多にありませんでしたが、成層圏越えはやられる方はたまったもんじゃなかったですからね」
「成層圏!? 成層圏越え!?!?」
懐かしそうに笑う白銀を、さっきまでと打って変わってドン引きした目で見るMr.ONE。
ひええやっぱ人類ってすごい。メールでみんなに共有しなきゃ(使命感
Mr.ONEがそんなことを考えているなどつゆ知らず、白銀はコーヒーを味わい思い出に包まれ、穏やかな時間を過ごしていた。
関係のない話ではあるが、のちに重頭脳級の間で『人類素手ゴロで戦わないのは縛りプレイ説』なる珍説が爆誕し、しばらく賑わいを見せることとなった。
オルタ発売前は狂気のマッドサイエンティスト香月院夕呼の手によって蘇った純夏がドリルミルキィパンチでBETAをバッタバッタと倒していくんだと信じてました