ふと思いを馳せる。
閃光の名は伊達ではない。
過去も未来も閃光のように脆く儚い。

pxivにも登校しています。

1 / 1
エイシンフラッシュの身体から出てくる擬音が煩すぎて会話が頭に入ってこない

「これは……中学校の時のお洋服」

 

 エイシンフラッシュの脳裏に危ない思考が走る。

 

「まだ……入るでしょうか……」

 

 圧倒的危険思想。しかし、その手は止まらない。

 

 

 

――トレーナー室。

 

 

「今日のエイシンフラッシュおかしいな。時間になってもやってこない」

 

「はぁ……はぁ……大変お待たせしました」

 

「大丈夫か、フラッシュ。何だか顔が赤いぞ、それに息も荒いような」

 

「い、いえ、お気になさらずに」

 

「そんなことは出来ない!俺は君のトレーナーだ!言ってくれ何があったんだ言ってくれ!」

 

「ほ、本当になんでもないんです。しいていえば室温が高いくらいで」

 

「そんなことはない!この部屋は常に24℃で設定してある。君がそうしたじゃないか。それにどうしてジャージを着ているんだ。そんな恰好じゃ暑いに決まっている」

 

「本当に、何もないんです!」

 

「脱げー!」

 

 恐ろしく速いジッパーを下ろすトレーナーの行動。

 

「あっ!」

 

 滑らかに進むジッパー。が、止まる。衝撃。動かない。

 

「ど、どういうことだ!?」

 

「こ、これ以上は」

 

「フラッシュ、君のためならなんだって出来る!!!」

 

 力の限り下ろしたジッパー。しかし、爆ぜる。

 

「きゃっ」

 

 ぼるるる~ん♪

 

「!?!?!?」

 

 まろび出る豊満な肢体。フラッシュの身を締め付けるほど短い衣服。

 

「う、うう……だからやめてくださいと」

 

 むちっ♡ むちっ♡

 

 後悔。逡巡。謝罪。

 駆け巡る失態の回想。最善の一手。

 

「す、すまん!!!!!」

 

「と、トレーナーさんのせいだけじゃありませんから」

 

 たゆん♡ たゆん♡

 

「ど、どういう経緯で」

 

「……です」

 

 ゆっさ♪ ゆっさ♪

 

「え?」

 

 失態。聞き逃し、繰り返し、耳を澄ませる。

 

「中学生の時のお洋服が今でも入るか試したんです!!!」

 

 バチーン!!!

 

 再び、爆ぜた。

 痛覚の理解。トレーナーの両目にあたるボタン。

 

「がっ!?!?」

 

「あっ、お洋服が!?……ってトレーナーさん?」

 

 ぼいんぼいん♡ ぼいんぼいん♡

 

 駆け寄る音。駆け巡る走馬燈。

 揺れる音。視界が揺れる。

 

「ふ、フラッシュ……っ」

 

「と、トレーナーさん!!!」ビタンビタン

 

 薄れゆく意識。近づく吐息。

 

「立派になったな……」

 

「トレーナーさん!」ブロロロン!ブロロロン!

 

 握られる手。安心。

 

――刹那

 

 襲う衝撃、鈍痛。理解、フラッシュの肉体。

 即ち、鈍器。

 

「あ、ああ!私の胸でトレーナーさんが意識を失ってしまいました」

 

 ぼよよ~ん♪ ぼよよ~ん♪

 

 失神。

 悔いなし。然らば、フラッシュの名誉のため。

 名誉の失神。

 

 これぞ正に。

 

――一片の悔いなし

 

 言葉はなく。意識はなく。ただ、誇りのみ。

 

 

「と、トレーナーさあああああん!!!!!」

 

 ムチ♡ ムチ♡ 

 

 バイン♪ バイン♪

 

 ブルルン♡♪ ブルルン♡♪


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。