レストラン白玉楼   作:戌眞呂☆

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文字数が少ないんですが、きりが良いので投稿します。

今度はもっと長く書けるように頑張ります。


第43話 小規模お料理教室

 

 月日が経つのは速いもので、結婚式からあっという間に1週間が経過してしまった。この1週間、俺は文と小傘と一緒に幻想郷の各地を旅行して回った。妖怪の山をはじめ、人間の里や霧の湖、紅魔館や命蓮寺など幻想郷の各地を文字通り飛び回り、たくさんの思い出を作ってきた。何度も立ち寄った場所のはずなのに、最愛の妻と一緒にいると言うだけでいつもの何倍もの幸せや楽しみを感じることができた。これも、大切な家族ができたからであろう。

 今は文と小傘と一緒に白玉楼の台所に立っている。何故って、それはもちろん一緒に料理をするためだ。ただ、文は殆ど料理を作った経験が無いらしく、作れる料理のレパートリーが少ないらしい。もっと料理を作りたいという文のために、俺が一肌脱いで小規模の料理教室を開くことになった。

 

 

「じゃあ、やるか」

 

 

「はい、先生!」

 

 

「よろしくね!…いや、よろしくお願いします!」

 

 

 いや、いつも通り普通に名前で呼んでほしかったのだが…まあいいや。

 今日作るのは子供たちに大人気のハンバーグ。ちょっと食材を大量に用意しすぎてしまったが、まあ幽々子様なら食べてくれるだろう。後で特大のハンバーグを作って…

 

 

「お邪魔するぞー!」

「お邪魔するのかー」

「あの、お邪魔します」

「お邪魔しまーす!」

 

 

 料理に取り掛かろうとした途端、入り口の障子を開けて元気な4人組が台所の中に飛び込んできた。

 

 

「あやや、お客さんね」

 

 

「たくさん来たねー!」

 

 

「うん、呼んだ覚えはないんだが…」

 

 

 と、台所に飛び込んできたチルノちゃん、ルーミアちゃん、大ちゃん、そしてリグルちゃんの4人を眺めて呟いた。レストランには招待していないし、この2週間は休業すると文々。新聞に載せてもらったからお客様は来ないはず。

 

 

「あの、みんなは何しに来たの?」

 

 

「料理を食べに来た!」

 

 

 チルノちゃんから予想通りの返事が返ってきた。

 

 

「え、でも…」

 

 

「これは人間の肉かー?」

 

 

 いつの間にかルーミアちゃんがテーブルの上に置いてあるひき肉に手を伸ばしている。

 

 

「これは豚と牛の合いびき肉よ」

 

 

「そーなのかー」

 

 

 人間の肉ではないことが分かり、がっくりと肩を落とすルーミアちゃん。そんな様子を見て、慌てて文がフォローに入る。一方の小傘はというと、大ちゃんとリグルちゃんを背後から驚かし、驚いた様子を見て満足そうな笑顔を浮かべている。

 

 

「なんだろう、この状況…」

 

 

 4人組の乱入によって台所は一気に騒がしくなってしまった。これじゃあ料理なんて到底できそうにない。かといって、せっかく来てくれた4人を無下に追い返したくはない。こうなったら、4人を含めて7人で料理教室をやるしかない。6人の生徒を見るのはちょっと骨が折れるけどね。

 

 

「みんな、注目!」

 

 

 張り上げた声に反応し、台所は一気に静まり返る。みんなの視線が俺に集中したところで、次の言葉を繋いだ。

 

 

「突然入ってきたチルノちゃん達には驚いたけど、みんなで一緒に料理を作りましょう!小規模じゃなくなっちゃったけど、料理教室を始めます!」

 

 

「私たちも料理するのかー?」

「やった!また欧我さんから学べるなんて嬉しい!」

「いいよ!アタイは料理においてもさいきょーなんだから!」

「うまくできるか心配…」

 

 

 みんなで料理をするという言葉を聞き、飛び込んできた4人はそれぞれが思ったことを口にした。なんかまとまりが無さそうな4人だけど、俺も負けずに頑張ろう。この前の料理教室と比べたら人数は少ないし、文もサポートしてくれるかもしれないし。

 

 

「そこで、今日のメニューを変更します。その準備をするので少し待っていてください!」

 

 

 テーブルの上に乗っているすべての食材を、空気を固めて作った巨大なトレーに移して食糧庫の中へと運ぶ。これらの食材はまた別の日に使えばいいとして、これから使う食材を選ばないと。もうメニューと必要な食材は頭の中に浮かんでいるから、あとはそれを探し出すだけだ。幽々子様の分は後で作るからいいとして、まずは7人分かな。

 

 

「おまたせー!」

 

 

 必要な食材を持ち、みんなの待つ台所に戻った。トレーからテーブルの上に食材を移動させながら、今日作るメニューについて説明を始めた。

 

 

「今日の食材は、豚のひき肉にキャベツ、ニラ、卵にしょうが、そして調味料の醤油やごま油、塩、中華スープのもとにおろしたにんにく、そして…」

 

 

 最後の一つ、円形をした真っ白なものをドンとテーブルの上に置いた。

 そう、今日のメニュー。それは、餃子だ!

 

 

「これが、餃子の皮です!」

 

 

「ぎょーざ?」

 

 

 そう、餃子。もしかしてなじみが無いのかな?

 餃子は誰でも簡単に、しかもみんなで仲良くワイワイと作ることができる。つまり、今のこの状況にピッタリというわけだ。

 

 

「さて、餃子を食べたことがある人はいるかな?」

 

 

 そうみんなに問いかけたら、大ちゃんがおずおずと右手を挙げた。

 

 

「食べたことはないけど、前、美鈴さんが作っているところを見たことならあります」

 

 

 なるほど、美鈴さんね。確かに美鈴さんは料理が上手いし、中華料理とか頻繁に作ってそうなイメージがあるからな。今度美鈴さんの餃子を食べてみたい。

 

 

「てことは、食べるのはみんな初めてと言う事だね。作るのはとっても簡単だし、本当に美味しいからぜひ覚えて帰ってください。では、料理教室を始めます!」

 

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