おかーさん先生の小説はさらにない・・・。
じゃあ自分で書く!ってなったのがこちらとなります。
オリキャラとの絡みになるのでご注意ください。
あんな先生居たら男子生徒大変だと思う。
私は松本頼子。とある高校で先生をしている。
「あっ、先生おはよー」
「はい。おはようございます」
名教師、っていうわけでもないけれど生徒たちからはそれなりに慕われてると思ってる。
「おかーさん先生、こんにちはー」
「おかーさん元気―?」
「こんにちはー。元気ですよー」
おかーさんってあだ名もつけられるくらいだし。
「おかーさんのおかーさんってどんな人?」
「元気な人ですよー」
まだおかーさんって歳でもないけれど、そう言われると生徒たちがかわいく見えてくるから良くなってきた。
「おかーさんって初恋とかあったー?」
「んー、どうだったかなー」
「その男の子あれだね。世界救ってるね」
「偉大過ぎるわ」
「でももしかすると女の子かもしれないよー」
「じゃあきっとあれだね。ジャンヌダルクだね」
「限定的!!」
部活の子たちの取り留めない話を聞くだけでなんだか嬉しくなってくる。
だから私は生徒たちが大好きです。
「先生、好きです。付き合ってください」
そんな日々の中だった。
放課後の教室で、男子生徒から告白されたのは。
「うーんっと・・・」
放課後の教室には、私とその子以外誰もいない。
その子は野々原さんと同じクラスの子の竹文くんだった。
見た目は黒い短髪で目もパッチリしている。ちょっと華奢なのが年頃の男の子としては少し心配かな。
そうじゃなくって。
これは由々しき事態です。
「ごめんね。気持ちはうれしいんだけど、先生なんかよりももっと同級生とかと恋愛した方がいいと思うな」
バツが悪そうに私は竹文くんの告白をやんわりと断った。
純粋に好意を向けられるということ自体は悪くない。でも今の立場が問題だった。
私は先生で、竹文くんは生徒。そんな関係で恋人同士になったら問題になるし、そうしたらこの子のためにもならない。それにみんなを見る先生として生徒一人を特別扱いはできないし。
あー、竹文くん。すごくこの世の終わりみたいな顔してるなー。男の子でもフラれたらこんなにガッカリするものなのね。
「あっ、別に先生を好きになることをダメって言ってるわけじゃないのよ」
その子犬みたいな様子が見ていられなくて焦ってフォローを入れる。
「そうじゃなくって教師と教え子って立場もあるし」
立場を理由に人の好意を断るなんて、ちょっと嫌な気分だけどしょうがない。でもこれで諦めて、新しい恋を初めてくれたらいいんだけど・・・。
「・・・・・・。教師と教え子じゃなくなったらいいんですね」
竹文くんが絞り出したような声を出す。その声はどこか決意に満ち溢れていたような気がする。
「だったら、卒業したらまた告白します。返事はその時聞かせてください」
そう言った竹文くんの顔は真っ赤だった。でもその目はまっすぐ私を見据えていた。
「失礼します!」
「あっ、ちょっと」
そう言って竹文くんは教室から走り去ってしまった。
私はその場をすぐ動くことができず、少しの間ボーッとしていた。
確かに卒業してしまえば教師と教え子という関係じゃあなくなる。そうすればもう個人の関係になるから恋人になっても多分問題はない。
でもそうは言っても元・教師と教え子だし。年齢もだいぶ離れている。そんな状態でも告白するのかな、あの子は。やっぱり同級生と恋愛した方がいいと思うけど。
私は確かにそう思っていた。思っていたはずだった。
でも何でだろう。
体が芯から熱くなる。
顔もカッカッと火照っていた。
『卒業したらまた告白します。返事はその時聞かせてください』
あの子の言葉を自然に脳内で反芻してしまう。
その時私は、どんな答えを返すのだろう。
私は松本頼子。とある高校で先生をしています。
その日から、私の由々しき日々が始まったのです。
高校生の時におかーさん先生に告白したいだけの人生だった。