残滓のうち、ひとつ 作:花見饅頭@クー
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また、本文は原作を知らなくても問題なく読むことができますが、本項目では原作要素についての解説を挟みます。
原作要素についての記述を読む必要はありません。
異界クドラシア*1は剣と魔法が息づく世界です。そこに住まう人々は日常的に武器を携え、平穏を脅かす異型の生物(魔物)と生存圏を争っています。
魔法はクドラシアでは特殊なものではなく、生まれつきの才能によるばらつきや使える魔法の種類の傾向はあれど、学習によって誰でも身につけることができます。
本編開始の約80年前に起きた世界大戦に際し、クドラシアの国家の中でも特に魔法に秀でた国であるレウケ*2が他国を圧倒。本編現在ではクドラシアで最も強い権力・財力を持つ国家として実質的な世界の支配者となっています。
レウケによってクドラシア中から剣や魔法の実力者がかき集められた為、レウケ国外の武力は極めて低くなっています。但し、レウケの国民であっても、武人でない一般人の戦闘力が高いということはありません。
本編終了後に、王を喪った上での諸外国による奪取の結果として、公的にレウケ領とされる箇所は無くなったとされています。
レウケ王城だけは侵攻によっても一切手がつけられておらず、生き残ったレウケの民のうち、他国に下らなかった者が身を寄せ合う場所になっています。
レウケの民のうち、魔法を学ぶ意欲がある者には「レウケ王立魔術院」に入学する選択肢があります。魔術院はレウケが大戦の勝利後に設立した機関であり、将来的な国力増強の為、魔術師の育成を行う用途があります。
集められた武人のうち、魔法を使うものは魔術院に配備され、入学した院生の教育や魔法学の発展の為の研究を行います。
毎年、春先になると院生に対して大規模な試験が行われ、合格者にはレウケの守護を王に直接命じられる立場である公認魔術師の資格が与えられます。公認魔術師はその印となる物品*3を必ず身に着ける必要があります。
魔術院内での定期試験で繰り返し低い成績を修めてしまった者は、一定の猶予の後退学になります。作中、オルランドは退学措置の1歩手前の時点で新しい師の下に就いています。
本編6話時点で研究権を持つ魔術師以上の者が全員殺害されたことにより、実質的に機能を停止しました。生徒については、異邦の魔導師が受け持っていたオルランド以外の生徒については殺害、その他の生徒については離散し、他国に亡命するものや殺害される者等まちまちです。
オルランドはレウケに代々住まう魔術師の家系の末裔です。彼の血の者は、際立って目立った活躍を残した訳ではありませんが、大戦以前からそれなりの地位を得ていました。
オルランドは炎属性の魔法を扱うことができ、特に得意とするのは爆破系の攻撃です。魔法の使用の際には、触媒である鉄粉を周囲に撒くことによる攻撃範囲の拡大を図る戦法を取ることが多いです。
基本的には明るく楽観的なように振る舞いますが、素の性格はネガティブで極度に自信を欠いています。両親が魔術師であることから魔術院に入学するものの、自分の意思でないまま院に居続けることを心地よく思っていません。
代々受け継ぐ血の影響で、驚異的ではないにしろ、ある程度優れた魔法の才能があります。その性格からか作中で能力の真価を発揮したことはありません。
自分の意志で行動を決定するのが苦手で、院への入学や跋文での決定も含め、自発的な行動をあまり取れない傾向にあります。
本編終了後は異界人に対して強い不信感を抱くようになり、熱心に鍛錬をするようになりました。師から与えられたケープを常に身に着けています。
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イ・シェドはとある異界*4から来た魔導師です。彼が何処から来たのかは明かされていません。原作中では鳥の翼を持った、
エジプト風の衣装を纏う、鳥の形を模した杖を持った褐色の肌の男性として描かれています。
素性についての明確な言及はなく、彼が所属する魔導師の一族に伝わる「世界一の強者は新世界に至る」という伝承に従い、強者となるべく異界を渡り歩いています。この伝承の真偽は不明です。
彼及び彼の一族が目指す「新世界」の具体的な内容は不明ですが、彼らの一族は、それを成し遂げる為には手段を選ばないような描写があります。
イ・シェドには「他人の知識を喰らう」能力があるとされています。彼は「喰らう」ことにより、他人の魔力と知識、意識や姿かたちを写し取ることができます。「喰らう」ことが物質的な捕食であるかは不明です。
彼は他人から写し取った姿に自分を変化させることができます。原作中での姿についても、「自分の本来の姿ではない」と明言されています。
彼の本来の姿は不明であり、「喰らう」ことによって混濁した意識の影響で、当人も正確な元の姿を忘れているような描写があります。「翼は自前ではない気がする」「くちばしがあった気がする」と発言していますが、詳細は不明です。
クドラシア編ではフェザー素材のケープを身に付けた旅の魔導師の姿で描写されます。作中では「狭い研究室の中では邪魔だから」という理由で、常にケープの下に翼を折り畳んでいます。
レウケに集った無数の強者たちが伸びやかに学問を育ませるのを見、クドラシアを新世界だと判断して奉仕を決めるも、その後に院生でも特に軟弱なオルランドを発見した際、クドラシアは新世界ではないと考えを改めました。