そこには「意外な偉人」たちと出会います。
民間兵社の社長は、まさか「渋沢栄一」!
その上、坂本龍馬だけじゃなく
「西郷隆盛」「真田幸村」「宮本武蔵」
「高杉晋作」「樋口季一郎」「石原莞爾」
彼らが都にいることに驚いたよ。
でも、その人達は他のところで仕事していて会う機会がなかった
これから行く「ギルド」にその人達がいるって話だ。
民間兵社を後にして、俺たちは「ギルド」ってところに向かった。
なんでもそこは妖魔や怪獣怪物の討伐や捕獲の専門組織だって話だ、そしてそのギルドは渋沢栄一が手掛けた施設の一つだそうだ!
そして、渋沢曰く「戦や学問に優れた者達が辿っている」って話だ……。
なんでもそこには「西郷隆盛」と「真田幸村」がそのギルドって所で働いてるらしい……!
「ここがギルド……!!」
釤之助たちは、「ギルド」に到着した。
外観は一昔前の学校に似ており、英国風に寄っているのだろうか……?
英国式に建てられいるが、内装や組み立ては日本式だ。
耐震強度、防災機能を取り付けられている
鉄柵を立てている、侵入者対策を徹底しているのだろうか、あちこちには防犯対策のカラクリがたくさんある。
短時間の鑑賞を済ませた釤之助たちは紹介状を差し出し、ギルドに入った。
「おお……!」
「こっこれは!?」
「すごい……!!」
中に入ると、西洋式のシャンデリアや様々な絵画や自画像が飾られていた。
その自画像の中には、阪急や宝塚創設の実業家「小林一三」や
インスタントラーメンを作った「安藤百福」、そして世界最速のエンジンを作り上げた発明者「本田宗一郎」と電化製品の開発者「松下幸之助」等の自画像があった……。
「これは……?」
「これって…………もしかして、めちゃくちゃ有名どころの!?」
「なんじゃ? 知っておるのか?」
「知ってるも何も、
「……へっ?」
「かごめ先輩……?
宝塚や東宝、インスタントラーメンにHONDA等は知ってるよね?
この自画像の人たちなんですよ?」
「……ええっ!?」
(あっ、これ
「まず、小林一三さんは「阪急」と「宝塚」、「百貨店」や「東宝」を立ち上げた実業家さ、宝塚や東宝は流石に知ってるよね?」
「えっ? ええっと、宝塚ってあの劇団の?
東宝はあのアニメや映画の?」
「まあな、最もわかりやすく言えば「デパート第1号(阪急百貨店)」や「阪急電鉄」で有名だな?」
「ほぉ〜?」
「あのう、こちらの方は?」
プリムはもう一つな自画像に指をさす。
「ん? ……ああ、安藤百福さんね?」
「ご存じなのですね?」
「ええっと、一応聞くけどどんな人なの?」
「インスタントラーメンを作った人」
「えっ?」「いんすたんとらあめん?」
「ああ、それのおかげで震災復興の非常食や軍や工事の携帯食として世界的な有名になったって話だ、阪神淡路や新潟越中級の自然災害にはうってつけさ?」
「なんと……!」
「そんなにすごいの?
そのインスタントラーメンは?」
「うん、熱湯を入れる→3分待つ→出来上がりさ」
「は? それだけか?」
「そう、その「それだけ」がすごいんだよ?」
「なんじゃと?」
「考えてみろよ?
戦の最中や震災の中、
「それはさすがに……あっ!?」
「そう、そんな最中や被害の中でも
「そうか、それさえあれば如何なる状況下でも
七宝やオリガ達が感心する中、かごめは一つの自画像を注目していた。
「ねぇ、釤之助くん?」
「ん?」
「この人についてはわかるの?」
「ん……?
本田宗一郎のことか?」
「本田宗一郎……?」
「日本一を超えた世界最速の自動車を作った人だよ。
「HONDA」の創設者だよ」
「「HONDA」……って、あのHONDA!?」
「そう、日本一の自動車会社だよ。
世界最速の自動車を作った人さ」
「この人が……!
社会見学でよく話を聞いたけど、自画像を見るの二度目かな?」
日本の偉人の自画像を鑑賞を済ませ、目的の場所に向かう。
その途中には、訓練所にはガンランスやチャージアックス等を振るう士族の人たちやオークやオーガ達の姿や、様々な飛龍種や牙竜種の生体研究に打ち込んでいる学者達を見かけた。
「いろんな人たちがいるんだなぁ……?」
「ほぉ……ここはまるで……」
「珊瑚ちゃんの故郷と同じね……?」
「うん……」
(珊瑚の故郷?
……確か奈落一味に壊滅させられたってやつか?)
釤之助は、珊瑚の心中を察する
敢えてそこを触れずにおいた方が彼女の心のためだ。
「ところで、ここの人は誰なんだ?」
「わからないわ、会ってみないと?」
「だな、そろそろ着くな?」
釤之助たちは、「ギルド長」と書かれた部屋の前に着く。
「ここだな?」
「みたいね?」
釤之助はノックをした、
しかし反応がなかった……。
「???」
「???」
もう一度ノックをする。
「っ!?」
「今声が……!?」
扉を開けると、イビキを上げて爆睡していた男と昼寝から起きた男がいた……。
「…………大丈夫?」
「まあな、色々とあって忙しくて……やっと終えたところだ……」
「あっ、そうなのですね……お疲れ様です……」
「さて、君たちは誰かな?
このところ人の出入りが多くてね……」
「ええっと、安倍釤之助です……(汗)」
「ひっ日暮かごめです……」
「ん……?
んんっ!?
もしかして君たち、坂本さんが話していた!?」
「えっ?」「坂本さん……?」
「坂本さんというと、坂本龍馬?」
「そうか! 君たちのことは彼から聞いてるよ!
おっとすまない、私は「大久保利通」だ。
最もわかるはずだ、私が何者なのかを」
「大久保利通……?
っ!? 維新の三傑の大久保!?」
「ええっ!?
……じゃあ、ギルド長って……!!」
「ん……?
どうしたんじゃあ?
大久保?」
「おおっ、ちょうど起きたところか!
西郷!」
「さっ西郷!?
ってことは!?」
「そうだ、ここ「士学校」の校長にしてギルド長の西郷隆盛だ!」
釤之助とかごめの驚きの絶叫は士学校全体響いた……。
西郷隆盛。
みなさんご存じの西郷隆盛
幕末期の伝説の英雄。
日本政府創立の立役者の一人である
元々は薩摩藩士の若者だった、少年時代に喧嘩騒ぎで刀傷を負ってしまう。
藩士になってからその働きは「島津斉彬」の側近として大抜擢する、しかし斉彬の死後「久光」との確執によって「琉球」に流罪される。
流罪の最中「薩英戦争」勃発、壊滅的な被害を負うもイギリス軍と五分の戦いを繰り広げる。
その後は禁門の変や長州征伐で武勲を上げるも、この行いに疑問を抱いていた、その時「坂本龍馬」との出会いによって歴史を変えた。
桂小五郎(後の木戸孝允)と同盟を結んで、討幕の旗を上げる(薩長同盟)。
これによって、100年続いた徳川幕府を終止符を打つ。
一時は江戸を攻め落とす勢いだったが、「勝海舟」との会談でことなきことを得る(江戸城無血開城)。
その後は政府の役人として働くも、大久保利通達との方針と思想の対立によって政府を去る。
士族達のために学校を作るも、すれ違いによって「西南戦争」勃発して戦死する。
大久保利通。
西郷隆盛の幼馴染にして維新の三傑の一人である。
西郷とは違って頭脳明晰な好青年
西郷隆盛と共に討幕の旗を掲げる。
日本政府の立ち上げで西郷たちと対立してしまう
西郷隆盛が立ち上げた士族たちの学校を視察員を出すも、一部の勢力たちとのすれ違いによって「西南戦争」が起こる、これに大久保は涙流して後悔していたという……。
その一年後に不平士族たちとの襲撃に遭い、斬殺される。
今この世界の二人は、一時彷徨いかけていた
その時に「坂本龍馬」と「渋沢栄一」たちと再会に喜ぶ。
その後はかつての仲間たち(桂小五郎・高杉晋作等)と再会し、都を立てたのだ。
「坂本さんから、話を伺っておる。
叢雲牙のことじゃの?」
「ああ、そのことで力を……」
「貸してやりたいが、手を貸しづらい状態なんじゃ……」
「えっ!」
「どっどうして!?」
「君たちは、「ナチス」という組織を知ってるな?」
「っ!?」
「実はわしらは、ナチスと戦っていての…………。
ナチスに占領された国や地域の民を救ったり、連戦続きで士兵たちは満身創痍に陥っていたんじゃ……」
「そんな……」
「そういえば、渋沢の元でそのような話があったな……」
「おっ? おまんらは渋谷さに会ったのか?」
「ああ、坂本龍馬さんからの紹介を得てな」
「そうか、なかなかの会社じゃったろ?
いろんな武具や玩具や道具がいっぱいあったじゃろ?」
「ああ、見たことあるもの全部だったよ……。
あれはなんなんだ? 本来ならあれは全部……」
「そう、あれは
しかし同じ世界に異なる時代の物、本来なら
「しかし、この世界だと一緒にある物になっている……」
「そうじゃ……わしらもそれについては驚いとる。
とは言え、この話は二の次じゃ」
ギルド……もとい「士学校」の勢力はナチスとの戦いによって半減している。
今動かせるのは鉄砲隊200
近接系兵隊400
魔法系は150
本来の勢力の半分以下であった。
本当なら叢雲牙との戦いで力になりたいのも山々なのだろう、
しかし動かせる兵力数は少なかった……。
「兵力数はほとんどだけど、今ある装備でなんとかなれるかなぁ?」
「仕方ないよ、ナチスって連中に連戦続きで疲弊しきってる……。
私たちにできることをしよう?」
アリシア達は装備を整え、新調していた。
アリシアは「キリン装備」(槍)
プリムは「ザザミ装備」(杖)
マイアは「ガロン装備」(片手剣・片手斧)
クロエは「ナルガ装備」(短剣二刀流)
(オリガは普通のローブや杖の新調をしただけ)
かごめ達は装備と道具を揃えていた。
「いろんな武器防具があるけど、こんなにあるなんてね……」
「私たちは武器の手入れで充分ですから、急ぎましょう」
「そういえば、釤之助のやつは?」
一方、釤之助はというと……。
「さてと……俺はこいつでシャレこむか?」
釤之助は大太刀を背負っていた。
刀身は大きく太く長く、数倍の重量があった。
そして歩兵銃を持っていた。
しかしただの銃ではない、なんでも「魔法の弾丸」が撃てるらしい。
「ふむ……これだけの装備があれば多少なりとも戦えるか」
「これが彼らの装備か?
こんなものが役に立てるのか?」
「ないよりかはマシだろ?
さて、これからだ」
「西郷さんが手配してくれた部隊と合流、そして私たちは叢雲牙のいる「関ヶ原」という地に向かう……」
「ねえ、本当に勝算はあるのか?」
「さあな?
肝心の犬夜叉も殺生丸は関ヶ原についてもバラバラになるだろうよ?
やれることをしようや?」
そして、釤之助たちは士学校の大広場に出る。
大広場には魔法を使う人や、銃剣や機関銃を携わっている部隊や騎兵の姿がたくさんあった。
「すごい……!
少数でもこれほどの武器を……!」
「三八式どころか自衛隊の現行銃器まである……!
……おおっ!? あれは!?」
釤之助が見たのは、日本の誇りにして旧日本軍の翼「零戦」があった。
それだけではない、紫電や月光に隼、そして飛燕と疾風等があった。
「すっげぇ!!!!
これミリタリーマニアの人たちがいたら涙と歓喜の渦だぜ!!」
「釤之助君……(汗)」
「やれやれ、こやつ物知りなのはわかるが
実物を見て狂喜乱舞しておるわい……」
七宝やオリガ達は釤之助の興奮についてこれず、傍観していた……。
「これは……釤之助の奴しかわからん領域じゃのう?」
「ええ、ですがあれを見たところ
「そうなのか、弥勒?」
「いえ、形状的に見たらですがね?
見たところ雲母のように空を飛べることは確かな様子……」
「おや? 戦闘機の特徴を見抜くと中々だね?」
「っ!!」
突如、付近から声がした。
声をした方に向くと、
「あなたは……?」
「むっ?
君たちは見たところ
「!?」
「構えなくていい、私は味方だ
この士学校の教官の一人として働いている
……って、正確には幹部だな」
老人の衣装は古代からのものなのか?
そのたたずまいは強大な重量感と圧倒的にな風格、そして何より
「よお、戦闘機の鑑賞済んだぞ……?」
「あっ! 釤之助さま!」
「どうした?」
「んっ?
……もしかして、君が噂の戦士か?」
「えっ?
なんだ、この爺さん?」
「おや、こうして会うのは初めてか?
とはいえ、名を名乗らなければ失礼だな。
私は
その老人の名前を聞いた瞬間、釤之助は
「釤之助っ!?」「釤之助ぇ!?」
釤之助のリアクションに驚いた一同
冷静さを取り戻すまでには数分がかかった……。
さて、何故釤之助がこうも驚いたのか
それは老人の正体は、かの「ハンニバル・バルカ」である。
世界各国の軍事学校の教科書に絶対載せられている
かつて古代の時代に「ローマ」が栄えていた、そのローマは世界の強国と大軍を恐れなかったが、このハンニバルというたった一人の男を恐れていたのだ。
しかし、そんな男を打ち破ったのは「スキピオ・アフリカヌス」である、ハンニバルの戦術戦略を模倣してようやく打ち勝ったのである。
そんな彼は現在、士学校の教官を務めている
その手腕と戦術戦略は各英雄達を唸らせるものであった。
「ほっホンモノなのっ…………!?」
「はっはっはっ!
その反応だと
「釤之助よ、この老いぼれを知ってるのか?」
「知るも何も……。
オリガ、あんたが全盛期の魔力を持っても
「!?」「っ!?」
「そして、セレスティンが幾ら未来を見ても
「っ!!」「えっ!?」「はぁっ!!?」
「おっおい釤之助!!
この老人はそれほどの男なのか!?」
「そりゃそうだよ…………。
世界の英傑達が連合軍全員は口を揃えてもこう言う……
釤之助の発言に、一同は半信半疑で驚いていた……。
「ハンニバル殿!」
「むっ?
おお、幸村か?」
「……えっ?」
一隊を引き連れた若い将が現れた。
「幸村?」
「幸村って……まさか!?」
「おや、やはり
やはり、日本人ならば彼を知っていて
「うん?
ハンニバル殿、この方々は……?」
「おっと、会うのは初めてだったか
彼らは君と同じ日本人だ、幸村」
「なんと、それは失礼をした!
私は幸村、
皆からは真田幸村と呼ばれています!」
「えええっ!?」「やっぱりか!!」
真田幸村。
真田昌幸の子にして真田信之の弟。
少年期、織田家の人質として送られるも
本能寺の変にて脱出を余儀なくされる。
その後は上杉の人質として生活を送り、「第一次上田城の戦い」で武功を挙げて、真田の名を天下を広める。
その経緯で「直江兼続」や「前田慶次」との交流を深める。
そして、豊臣家の人質として送られ、その後は「石田三成」や「大谷吉継」との交流を深める。
石田三成率いる軍に加わり、「忍城攻め」で軍の被害を抑えたり、連携して持ち堪えるなどの働きを見せる。
それから月日が経ち、秀吉の亡き後の問題が起こる
「徳川家康」との対立によって「関ヶ原の戦い」が勃発する、真田昌幸と共に豊臣に付く、対して真田信之は徳川に付く(犬伏の別れ)。
関ヶ原の戦いの最中、「第二次上田城の戦い」によって「徳川秀忠」の軍勢を抑えて圧勝する、しかし関ヶ原の戦いは石田三成の敗走によって「九度山」によって親子共に流罪される(本来なら斬首刑にするはずだったが、信之夫妻の嘆願・本田忠勝の
父・昌幸の死後から数年経ち「大坂の陣」に参戦する、そして南の三の丸の不備を指摘し、「真田丸」を建造する。
冬の戦いによって一時的に優位に立つも、大砲を打ち込まれて和睦をする。
しかし、それは徳川家康の策謀であり「真田丸」諸共外堀を埋めて「内堀」を埋めたことによって城の守りを失ってしまった。
夏の戦いによって、野戦を持ちかけるも覆すことはなく惨敗、そして一矢報いるために「徳川家康がいる本陣」に特攻を仕掛ける。
この戦いぶりによって、後世の人々は彼をこう語った……。
真田幸村の死後、兄の信之は真田家の当主として務め
その後は息子に家督を託し、90年の生涯を送った……。
ちなみに幕末期に入って「佐久間象山」という兵法家が後に「勝海舟」「吉田松陰」「坂本龍馬」等の偉人を輩出をしたのであった……。
「釤之助、大丈夫か?」
「大丈夫、少し魂が抜けかけていた
というか発作していた」
「急に倒れかけてきたから驚いたよ!
ハンニバルといい、真田幸村といい……。
この人たちのことを知ってんだろ?」
「まあな…………
正直言って失禁してもいいレベルの展開……」
「漏らすほどの傑物なのか、この人たち?」
「わからないのも無理ないか……。
それより、何故?」
「私は石原莞爾君に猛烈に誘いを受けてな、
真田幸村君の場合は士学校の噂を聞いて入ってきたのだ」
「はい、私もここで様々な文や軍事を学べられる機会があると聞き、ここで隊員として務めていたのだが、今は一隊長として務めております!」
「そうなんだ……」
ハンニバルの元で鍛えられた人たちは、幸福だろうと感じた釤之助であった…………。
「おーい!
幸村!!」
「武蔵どの!!」
「武蔵……?
っ! 二天一流の宮本武蔵!?」
宮本武蔵
二刀流の有名な剣士。
かつては関ヶ原や大坂に島原で武勲を振るも、時代は学問中心となってしまい、お払い箱になってしまった不遇の英傑。
最も有名なのは吉岡一門・巌流島・五輪書である
そんな彼は現在、士学校に入り
幹部として剣客として大いにその手腕を振るう。
「なんだ? お前俺を知ってるのか?」
「知ってるも何も、剣道愛好家の人たちなら口を揃えて宮本武蔵の名前を出すよ」
「そうか! そりゃあ嬉しいね!」
「はあ……。
これまたわしらのついて来れん域じゃのう……」
そんな彼らのやりとりに、七宝たちやオリガ達はただ傍観していたのであった……。
その時だった、騎士の一団が大広間に現れた。
「ハンニバル先生!」
「おおっ!
いいところに帰ってきたな!」
騎士団の中心人物なのだろうか、それは麗しく
「ん?」
「おや、なんじゃあ奴らは?」
「あれは……?」
見たところ、中世の騎士なのだろうか?
どこの騎士団だ?
「おや、君たちは彼女を見るのは初めてか?
彼女はジャンヌ・ダルク。
元いた世界では「オルレアンの乙女」で通っていたのだ、知ってるだろ?」
「!?」
「ジャンヌ・ダルク!?
百年戦争のフランスを守ったあの!?」
ジャンヌ・ダルク。
フランスの英雄「オルレアンの乙女」の異名を持つ少女
元は一農家の一人娘であったが、謎の声に導かれ剣と旗を持つ。
周囲は名も無き少女として扱われていたが、度重なる戦で武勲を挙げて神の子としてその名を讃えられる。
しかし、戦争が落ち着く頃合いになり
次第に彼女の存在を恐れ疎まれるようになり、結果投獄されるのであった。
しかし悪漢たちの暴行と奸計によって、処刑の口実のでっち上げによって火炙りにされる。
その後は家族や仲間達の訴えによってその名誉は回復されたのであった。
現在この世界では一時彷徨い、そして士学校の噂を聞き入った。
その後は真田幸村と宮本武蔵と共に士学校の一員として暮らしている。
「まぁ、わたしたち以外にも!?」
「そうだ、彼らも私たちと同じくこの異世界に巻き込まれた人たちだ」
「そうであったか…………、我々のことを知っていて当たり前か」
「ああ、そうだったのか!
お前らは俺たちのいた時代のその未来からの人間だったのか!」
「そう……でもこうして本人達と会えるなんて夢物語だよ」
「夢にしては現実味がないけどね……」
「そう言うが、わしらはこの人たちのことは全然じゃ」
「そりゃあ、お前達みんなは戦国時代の人でも
京の都の出来事なんて知っていたら怖いだろ?」
「それはそうじゃの……(汗)」
「まあ、それはさておきってところで……。
カルタゴの大将軍が士学校の教官を務めてるだけでもやばいけどな…………」
「それは言えてるな、でも君たちがここにきた事情について話してくれるかな?」
「おっとそうだったな!
実は……」
釤之助たちは叢雲牙のことをハンニバル達に話した。
「そうだったのか、それで我々の力が欲しいということか……!」
「そう……なんだけど……」
「確かに、我々の力が必要になるが
不幸なことに「ナチス」との連戦続きで今ある兵力は半分以下だ、しかし貸せないわけではない、今ある兵力を持ってすれば微力でも戦える」
「本当ですか!」
「うむ、実はこの間秀吉たちと会っていてな?」
「秀吉!?」
「秀吉の軍勢に武田・上杉・北条・毛利の同盟軍を加えれば戦える、我々の今ある兵力を加えればな」
「マジでか!?
それなら……!」
「そう、戦いに挑めれるが……
実を言うと私も参戦したかったのだが……」
「えっ?」
「本来なら私が行けば勝てる戦になれるが、ナチスのこともある…………。
すまない……」
「……!」
「ふふっ、安心したまえ。
ナチスなんぞ所詮は物盗りと国荒らしを繰り返してきた賊軍、私から見れば勢いだけの蛮軍だ。
ナチスのことは私と石原君たちに任せて、
ジャンヌ君たちと共に秀吉の元に行くが良い」
「はいっ!」
「先生、お気をつけて……!」
「うむ、君たちもな?」
こうして、釤之助達は装備を整え
ジャンヌ・ダルク・真田幸村・宮本武蔵たちと共に軍を率い、秀吉の元へとかけ走った……。
秀吉・同盟軍拠点
一方、秀吉たち軍勢は張り詰めていた空気に包まれていた。
織田信長の報せと任務を請け負った秀吉は緊張して横になっていた…………。
「はぁ……なんとかなったが……、やっぱり大物の大名は格が違うわ……!」
「秀吉様、お疲れ様です」
「くぅ〜、武田信玄に上杉謙信!
そして北条氏康に毛利元就とか、やっぱ格がちげぇよ!!」
秀吉の軍の元には「石田三成」「加藤清正」「福島正則」等の武将文官達がいた。
「三成、織田方と徳川方の動きは?」
「ああ、織田軍は曹魏と共に軍を率い「黒龍船」を用いて本陣にするとのことだ、そしてかの「白狼王」と出会えたことで軍門に招き入れたとのことだ。
徳川方と蜀軍と共に軍を率い進軍、そして「赤衣」の半妖と出会い軍門に加えたとのことだ」
「ほお……!
それは流れがいいな、あとは関ヶ原で南北抑え
そして我々は東の地に陣地を立てば、包囲は完成だ」
「まっ、最も上手く連携できたらの話ですがね?」
「左近、そうなっても我々がやるのだ!」
「へへっ、それなら頑張らないといけませんね?」
島左近
石田三成の配下の軍師。
流浪時代、一時武田の元に滞在していた
それ以降転々と各地に戦に出て、豊臣軍に居座る。
その経緯で石田三成に仕える。
主に有名所は「関ヶ原の戦い」の逸話である
敗走状態の最中、猪突猛進の如くに徳川本陣に突っんで戦死する。
その獅子奮迅ぶりの戦に、数多くの将兵にトラウマを植え付けたのである。
「しっかしまあ、あの坂本龍馬って人も中々のキレものでしたねぇ?」
「ふんっ、物売りに身を移した武士の力を借りずとも
我々の力だけでもことを進めれたというのに……」
「そう言うな?
坂本龍馬の交渉術と物資が無ければ同盟は結べられなかったのかもしれないぞ?」
かつて秀吉は坂本龍馬と会っており、同盟の交渉のために助力した。
見たこともない物と食材、そして武具等を提供したことで同盟は結びやすくなっていた。
武田・上杉は酒と武具
北条は食材
毛利は書物
それによって興味を示したことによって喜んで結んだらしい…………。
「しっかしまあ、坂本龍馬って野郎は面白ぇ奴だな!
いろんな飯や道具を売買してるんだよな?
なんならうめぇ酒を用意してくれんだろうな?」
「馬鹿、戦前に酔ってしまったら支障が出るだろ!
そんなことをする暇があるなら叢雲牙ってやつを倒してからにしろ、正則!」
「ああっ!? なんだよ清正?
少しは楽しみを持てよ?
あの男、腹割ったら結構面白い男じゃねぇか!
お前もなんか欲しいもんがあったら言っとけよ!!」
加藤清正と福島正則
この二人は「賤ヶ岳の七本槍」で名を馳せた武将。
元々実子に恵まれない秀吉夫妻は養子縁組や孤児の面倒を見ていたため、「家族」なれど血のつながりのないものだったが、血のつながり以上の家族の一員である。
加藤清正は九州地方の大名として、福島正則は広島の大名として反豊臣秀吉派の大名達の監視を務める。
そして朝鮮出兵にて島津や毛利と共に先陣を切って猛威を振るう、しかし初戦は敗退して二度目は惨敗をしてしまう(←結果としてスペイン等格国は日本の軍事力を知るきっかけとなった)。
しかし、その最中に秀吉は亡くなり
石田三成の派閥と対立する。
その後は徳川家康に付き「関ヶ原の戦い」にて先鋒を務める、そして外様大名として徳川に警戒しつつ豊臣家を守る。
しかし、加藤清正は病没
福島正則は許可を得て修繕をしたにもかかわらず、でっち上げの冤罪によって流罪、「俺は弓だ、戦じゃあ使われるが天下泰平の世ではお蔵入りだ」と嘆き、晩年を過ごしてしまう。
「やれやれ、あの二人はこんな異世界でも変わらないな?」
「そう言って、案外この世界を謳歌してませんか? 吉継殿?」
大谷吉継
島左近同様石田三成の配下にして腹心。
そして、その娘君は真田幸村の妻である
即ち真田幸村の義父にあたる人物である。
かつては藤堂高虎と共に浅井長政に仕え、その後は織田家の家臣の家臣として過ごす。
そんな中、二人は秀吉の家臣となる。
秀吉の死後、吉継は豊臣に残り
高虎は徳川家康の家臣となる。
そして関ヶ原の戦いでは小早川隊たちの裏切りを予見するも、その他の隊の裏切りの連続によって敗走、そして己が手によってその生涯を幕を下ろした。
「そうか? 流れのわからないこの世界だからこそしれないな?
三成、お前もどうだ?」
「あいにく、そんなことをする暇があるなら支度に取り掛かったほうが有意義だ」
石田三成
秀吉子飼いの一人、
関ヶ原の戦いの西軍の顔役
秀吉との出会いは茶室に振る舞った時のことである。
一度目はぬるい茶を立て
二度目はあったかい茶を立て
三度目はあつい茶を立てる
その技に惚れ、秀吉の子飼いとなる。
豊臣家になってから、政務の中心に立ち
加藤清正と福島正則たちとの対立。
秀吉の死後、対立が激化し
徳川家康の留守を守った鳥居元忠を討ち取ったことで「関ヶ原の戦い」を起こす。
元々は「毛利輝元」を御大将としてあげるも関ヶ原に来れず、島津・宇喜多・毛利等の諸将と共に戦うも小早川の寝返りによって惨敗。
佐和山に逃亡を図るもの捕われてしまい、斬首される。
「しかし、こうして見ると壮観だな?
武田・上杉・北条・毛利と共に叢雲牙の軍と戦うのだ、負けてしまったら元も子もないのだからな?」
「そうだ、その為に勝たなければならない。
この戦は、もはや他人事ではないのだ」
「伝令!」
「む?」「なんだ?」
「京の都から、士学校の将兵がご到着されました!!」
「そうか……!」
「遂に流れがきたな、三成……!」
こうして、士学校の将兵たちと合流して
秀吉の軍勢は整った。
その将兵の中には、釤之助とオリガ達の姿があったと言う……!!
釤之助回完了。
ちょいと長すぎた
そして次回は本番!