叢雲牙との戦いが始まろうとしていた
織田・魏軍には「白狼王」殺生丸がいて
徳川・蜀軍には「赤衣」の犬夜叉がいた
そして、秀吉と同盟軍と士学校の元には釤之助達がいた。
南北と東に陣を構え、戦いの火蓋が切って落とされるのであった……。
うっひゃあ……これまたすげぇ軍隊だなぁ?
北に殺生丸さまと織田と曹魏
南には犬夜叉と徳川と蜀……。
そして東には見たこともない連中の集まりか?
秀吉ってやつを筆頭に武田や上杉とか……、まるでデカい戦が始まるって感じだな?
「そのための戦だ
こうでなくては盛り上がらないからな?」
やれやれ、あんたはこんな世界の中でも随分と楽しんでるな?
まあ、俺もだけどな?
「ふふふ……。
しかし、刹那武丸の奴め
獄竜破を使えば奴らを一掃できると言うのに、近隣諸国の野武士と野盗に怪物どもをなで斬りに使うとはな……」
ふうん?
兵隊集めに行ってたのか?
ていうか、それあんたの入れ知恵だろ?
「そうだったかな?
まあしかし、これだけの兵力ならば
例え百戦錬磨の強者たちが犬夜叉と殺生丸どもを全力に加えたところで勝ち目などあるはずもない……」
悪りぃ人だなぁ?
…………ところで、一ついいですかい?
「なんだ?」
「…………。
構わん、その為に呼び戻したのだからな?」
そもそもあいつを見つけるのに
「そうだな、しかしそれのおかげで謀に精が出せる
それはそれでいいではないか?」
ふぅん……?
まあ
さて、あっしは持ち場に戻ろとしましょうか?
あんたはどうしやすか?
「少し見届けようと思ってな?」
へぇ? 犬夜叉と殺生丸、そんで釤之助って奴ですかい?
「そうだ……
鉄砕牙と天生牙
そして叢雲牙……
三本揃えば天下を取れると謳われた剣がこの地に揃っているのだからな?
この大戦の行く末を最後まで見ようとな?
お前もどうだ?」
夢幻の白夜
結構ですよ?
それに俺は
あいつは
この戦が終わったら褌を締め直さないといけませんよ?
奈落様
天守閣に立つ刹那武丸は、叢雲牙を用いて屍の兵たちを蘇らせ
陣形を整えさせていた……。
「何がだ?」
「それでは私の恨みは晴れぬ
奴らには……。
如何に大軍と精強な兵を揃えたところで
不死の兵には勝てないと言うことを思い知るのと、絶望に飲まれて苦しんで果ててもらおう……!!」
屍の各兵隊は陣形を整え、列を成した。
長柄の槍の兵
弓の兵
刀と剣盾の兵
銃器を持つ兵
それらを合わせて、その数は1000万…………。
関ヶ原に集い、各国の英傑たちは屍の軍団と異形の城を見ていた……。
蜀・徳川軍本陣付近
見渡す限りの屍兵たちの大軍を見た犬夜叉と鋼牙、そして蜀・徳川軍。
「こいつは……!」
犬夜叉が握っている鉄砕牙は、叢雲牙に呼応してるのか、カタカタっと震えていた……。
「鉄砕牙よう、どうやらドデけぇ戦になりそうだな?」
魏・織田軍「黒龍丸」
「…………」
殺生丸は一人先んじ、船に降りて戦地へと向かっていた……。
己が力を満足せずに父の力を得ようとするところが……
(弱い……この殺生丸が?)
殺生丸は、司馬懿の言葉に引っかかっていた……。
(愚かな……父上の叢雲牙を掴めば、
私は父上と力を持ったことになるのだ……!)
秀吉軍・士学校・同盟軍本陣
本陣を整え、壮観な軍を目の当たりにしたかごめたち一同。
眼前には屍の兵たちが陣を構えていた……。
「なんて邪気……!!」
「ここに立つだけでも素肌でも感じ取れるぜ?
相当殺し回ってきてるな?」
眼前には木の根っこが突き上げていた、その風貌は禍々しく悍ましく感じ取れていた……。
「叢雲牙の奴、あそこを根城にしたか……」
「……アリシア、陣形図を見たか?」
「ええ、一通り見たわ」
「そうか、まずアリシアは真田幸村と加藤清正と福島正則と共に先鋒を務め、マイアとクロエは両翼の武田と上杉と共に行動すること。
そしてオリガとプリムの二人は毛利と北条と共に本陣の守護及び後方支援をするって話だったな?」
「あなたは?」
「俺はどういうわけか、
「遊撃隊?」
「そう、秀吉が筆頭の遊撃隊。
参謀は黒田と竹中の二人で、ねねが忍び組頭をやってるところさ」
「はあ……」
「かごめたちも一緒さ?
今空中偵察に行ってるところさ?」
「釤之助っー!」
「っと、噂をすればなんとやらだ!」
空中偵察に帰ってきたかごめたち、そこで見たのは
天守閣らしき場所に「刹那武丸」と「奈落」がいたこと、
そして屍兵の圧倒的な数と兵器……。
それらの全てを報告しに戻ってきたのであった……。
「マジかよ……!?」
「大した数じゃよ、幾らわしらと共にいる軍隊が強力なものでも、数の暴力を見事に体現していたわい!」
「空から見て、圧倒的でしたよ……!
その数はよくて1000万を超えているものかと……!!」
「そんなに……!?」
「幾らなんでも、殺し過ぎだ……!」
「叢雲牙……、獄龍破でそれだけの数をぶち殺したってのか?」
「じゃろうな?
そうでなければ、あれだけの大軍は出来ん!」
「秀吉さまの話によれば、織田と曹魏の軍は八万
徳川と蜀の軍は2万、そして武田・上杉・毛利・北条の同盟軍十万……。
数集めて、ようやく二十万近くと言ったところです……!!」
「二十万……!
官渡・赤壁・夷陵の勝者は肝を冷える戦いをしただろうよ?」
「ええ、北方の軍の先鋒は張遼と文鴦たちが率いて
その指揮は司馬懿と郭嘉等の軍師たちです。
南方の軍は諸葛亮と龐統たちが指揮を取り、
趙雲と関羽達が前衛を率いて行きます。
聞けば、その陣営には源平の強者たちがいるとの報せがありました」
「ほお、徳川は豪華だな?
んで、ここの軍は両兵衛と元就が指揮と策を練り、武田上杉が前衛。
本陣は北条とジャンヌの軍が守りつつ後方支援って感じだな?」
「はい」
「生ける屍の軍隊を相手にするのは、ちと骨に応えるな……?
「弱点はある、屍たちの邪気を払えば元の屍になる。
じゃが……あの数では確かに応えてしまう」
1000万の屍の兵たちを倒すのは、幾らなんでもキツすぎる
核兵器を持ってしても蘇る敵に無駄弾だ。
「そういえばよ、弥勒?
七宝は戦力に入るのか?」
「入りますよ?」
「へっ?
おい弥勒? 釤之助?
か弱いオラがなんで
「何、これでもあなたには期待しているんですよ?
あなたの「狐火」をね?」
「それに、化て空に逃げる手段にもなれるからねぇ?」
「ひっ!?
そっそうか……!!
おい邪見!!
奴らを倒すには炎が効くんじゃ!
頼りにしておるぞぉ……!!」
この人頭杖の力を見せてくれるわぁ!!!!」
「邪見?
大丈夫か?」
「めちゃめちゃ震えてる……」
「ばっばかもん! これは、武者震いじゃあ!!」
「さいですか……」
……っ?
突然、雨が降ってきた。
叢雲牙の邪気に混じって出来上がった黒い雲から雷雨が発生した!
(雨か……?
炎を持っての戦は難しくなりそうだな……)
「釤之助? どこへ行くの?」
「戦支度も済ませた、あとは持ち場に行って戦を始めるさ?」
そう言って、釤之助は戦線に向かって走っていった……!
「あっ釤之助!!」
この時、関ヶ原に犬夜叉と殺生丸が既に到着していた……。
敵を翻弄、蹂躙してなぶり殺せ!!!
三人の戦い開幕。
犬夜叉視点
殺生丸視点
釤之助視点
三者の戦いの舞台を作り、最後は揃います!!