戦の始まりは、暗雲の落雷によって始まりを告げた。
「撃てぇ!!!」
戦車と大砲の砲撃は、屍の大軍に向けて発射した!
(すげぇ……!!
旧日本軍の兵器は健在か!)
釤之助は塹壕代わりに戦車の影で射撃をしていた!
上空では弥勒と邪見たちが空からの攻撃で応戦していた!
かごめは破魔の矢を打ち、珊瑚の飛来骨で一掃する
アリシアは騎馬兵として戦線を走り、薙ぎ払い
マイア掛け走って屍兵を切り伏せて走っての繰り返していた。
「なんなんだよこいつら!?
切っても切ってもすぐに再生しやがる!!」
「マイアっ!」
「釤之助!」
「そっちの首尾は!?」
「武田・上杉は戦線を押している!
でも屍兵の再生のせいで泥沼合戦だ!!」
「そうか……!」
「アリシアもクロエも戦線を押しているけど、やっぱり屍兵の再生能力で手こずっている。
これ以上は消耗するだけだ!!」
「だからって、引くわけにはいかないだろ?
こういう奴らには必ず
「弱点って、バカいうなよ!?
弱点ったって
雨が降ってるせいで
火の魔法や火炎放射器を使ってやっと倒せる程度だが、雨天の中故に火力が半減してしまう環境下だった。
(ちくしょう、やっば本場の戦場はキツいなぁ!!!)
銃で撃ち続けても敵の倒れる気配はなく、再生を繰り返していた……。
「釤之助! マイア!」
「クロエ!?」
「クロエっ!?
どうしたの!?」
「本陣から言伝!
作戦に取り掛かる、至急本陣に戻れとのこと!」
「はぁ!?」「なんだって!?」
「今、かごめ達と前線の軍に作戦があると伝えたから皆後退している!
お前達も引き上げろ!」
「わかった!」
「了解っ!!」
クロエ・マイア・釤之助たちは旧日本軍の隊と共に戦線を離脱して本陣に戻った!
「……さて、オリガ?
君の魔術は衰えいるとは聞いているが……。
どのくらいまでできるかな?」
「全く、人間風情が妾に指図しおって……!」
オリガは魔法陣を展開して、乾燥した空気を展開した。
その空気を強風として放ち、戦場の湿気を乾かした!!
「これはすごいなぁ!!
衰えていても、戦場の隅から隅まで風を吹かせるなんて!!
異世界の魔法は奥が深い!!」
「殿? あまり興奮なさらずに。
吉川殿? 各軍は本陣に戻られましたか?」
「ああ、大殿と殿と輝元様の策謀だ。
毛利三代の知略だ、おおいに張り切っておられたわ」
「そうですね?
何しろ輝元様のお父上……隆元様のおかげで元就様と輝元殿が張り切っておられる。
元いた世界は、本来隆元様が当主として務めるはずが急逝されて、ご子息の輝元様が当主になってしまった……。
この世界……セレスティン様と華岡先生との出会いがなければと思うと……」
「隆景よ、もう過ぎた事を浸る暇があるなら策を練ってくれ!
わしの軍略と隆景の司令があってこその「毛利の両川」だ!
秀吉のところの「両兵衛」に、わしらの年季の違いを見せつけてやるのだ!!」
「その事なんですが、実はこの策は大殿たちと両兵衛たちが立てたものなんですが……」
「……はぁ!?」
「吉川殿? もしかして話を聞いて勘違いをしていたのですか?」
「っ!!? そっそれは……」
「……まあ良いでしょう。
あとは秀吉様の軍と幸村殿の軍、そして孫呉の軍が
「なに……?
……っ!? 隆景、まさか
「そうです、ですが
本陣の言伝を聞いた各隊とかごめ達は本陣に戻る最中…………。
「なんだ!?」
「落ち着け! 今はこいつらをばら撒いて速やかに離れるんだ!」
加藤清正と福島正則は騎馬隊と輸送馬車を率いて乾いた藁と薪を戦場一体をばら撒いていた。
「おっおう、でもこれで行けれんのか??
雨でまだ濡れて湿気てる場所だってあるだろ?」
「安心しろ、なんでもだあくえるふの女王とやらが魔法で乾かすとのことだ!」
「ふうん、あの別嬪さんがねぇ?
…………清正?」
「なんだ?」
「あのさあ、幾らダークエルフ? の女王様ってもよ?
あの格好、あんた目のやり場に困らないか?」
「何を言ってるんだ?
おねね様とは大して変わらないぞ?」
「…………清正、それよその女の人の前で言うのやめとけよ?
ドン引かれて腫れ物のようになっちまうぞ?」
「あ? なんでだ?」
「……まあいいや、この話はキリないからやめだやめだ!!」
「……?」
加藤清正と福島正則は撒き終えてその場を離れた……!
一方、七宝は屍兵の群れに追われていた。
「なんでおらが
「そう言うなって!!
俺も小西も、片桐が引き受けて寄せて集めさせているんだ!
っても、お前みたいな可愛くて弱い小狐は屍兵達からしたら格好の的だから適任さ!」
「左近っ!! きさまっ!!!」
「はっはっはっ! 怒った顔は可愛くてたまらないねぇ!!」
七宝は島左近に抱えられて撒き餌状態となって追われていた。
「左近殿!! 早く!!」
「早くしろ!!
出ないとお前も
「大丈夫だって!!
最悪この小狐を頼って逃げる腹積りさ!」
「なんじゃとお!?
お前はおらをなんだと……!!!」
その時、屍兵は二人を囲うように群れを成して襲いかかった!!
「ひぃぃぃぃっ!!!!」
「おっと、こりゃあ笑えないな?
それじゃあ先生!
よろしくお願いしますよっと!」
左近は七宝を宙高くなげた!!
「のわあぁぁぁぁぁぁっ!!?」
屍兵は左近を襲いかかった!!
「ぬうおうりゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
島左近は自身の武器「斬馬刀」を振り回して屍兵を薙ぎ払った!!
「ふぅ〜! 流石ミスリルで作った得物だ。
普通の鉱物とは質も感触が違うねぇ?」
「おいっ! 左近!!」
「おお、悪いねぇ?
それじゃあ、いきますよっと!!」
左近は自身の斬馬刀を踏み台にして変化した七宝に向かって飛び乗った!!
「ぶみゅっ!?」
「おっと悪いな?
踏みどころが悪かったか?」
「むむっ……。
……おい左近、お前の剣は」
七宝が斬馬刀のことを言おうとしたその時、長く丈夫な紐を引っ張ったら斬馬刀が抜かれた!
「大丈夫、俺の得物は忍刀の工夫を拵えていましてね?
さっき踏み台にしたのはその為でしてね…………っと」
「はっはあ…………」
「……ん? あれは……?」
「……あっ!」
その時、りんは
「あれ、殺生丸様の!!」
「なっなに!?」
りんは天生牙を拾いに走った!
「こっこら! りん!!
戻ってこい!!」
「あっ!? りんちゃん!!」
「っ! かごめちゃん!!」「かごめ様!」
かごめはりんの元へと走った!
天生牙を拾いに行ったりん、拾うも屍兵に襲われる。
「っ!」
その瞬間、間一髪にかごめの破魔の矢を屍兵を射抜いた!
「りんちゃん!」
「かごめ様!」
「りんちゃん!
ここを早くここから逃げるのよ!
孫呉の軍隊が
「ええっ!?」
二人は急いで逃げようとしたその時!
鬼が二人と鞘を襲った!!
「きゃっ!?」
「なっなに!?」
「なっ!?」
突如現れた鬼に掴まれてしまった!
「よう、初めまして」
「「っ!?」」
二人の声をした方向に視線を向けると大きな折り鶴に乗っている優男に気づいた。
「悪いな? 叢雲牙……猛丸様からの頼みで天生牙を拾うようにって言われたが……こいつは良い餌になりそうだな?」
「だっ誰なの!?」「なんじゃお主は!?」
「俺かい? 俺は「夢幻の白夜」っていう者でさぁ?
まあ、そんなことはいいや……。
お二人さんには悪いが、お客人としてお城にご案内ってね?
…………鞘もおまけだな?」
白夜は鬼に指示して城へと共に向かった。
「っ!?」「かごめっ!?」
かごめとりんが鬼に誘拐された瞬間を目撃した七宝と島左近。
「おいおいやべぇぞっ!?
嬢ちゃん二人!! 鬼に連れ去られて城に拉致られたぁっ!!!」
島左近の大声に、付近の将兵がそれに気づいた!!
「何っ!?」「何だとっ!?」
「っ!?」
その報せは各本陣に届いた!
「なんじゃと!? かごめとりんが!?」
「……まさか、このような事態が起きようとは……!」
本陣はざわめきが走った……。
「どうすりゃ良いんだよ!?
孫呉の! 仲謀に作戦を遅らせるように伝えたか!?」
「即伝えた!!
今配下の周瑜達に二人の誘拐のことを伝えた!!」
「そうか!」
「秀吉様!!」
「なんじゃ!?」
「安倍釤之助、二人が誘拐されたと聞いて天馬を使って救助に向かいました!!」
「はぁ!?」「んだと!?」
安倍釤之助の行動に困惑していたその時だった。
「秀吉様、よろしいですか?」
「官兵衛か、なんじゃ?」
「ギルドからの援兵が来られました」
「援兵?」
「石原莞爾曰く「わしの選りすぐりの兵」とのことです」
「選りすぐり……?」
「……ここだな?」
「……? お前さんが石原殿が寄越した援兵か?」
「はっ!」
その援兵は旧日本陸軍の人間。
そして
釤之助視点回完了
合流・乱戦は複雑なものになりますが、最後は自分なりに締めて見せます!
旧日本軍最強の男はいるけど、「この人」を知らなければ語ることはできない。