天守閣にて、殺生丸は刹那猛丸と対峙していた
一進一退の末、闘鬼神は打ち落とされ
窮地に立っていた……。
「ふっふっふっ……。
どんな気分だ? 自分の腕に殺されるというのは?」
「……所詮は貴様はその程度か」
「何?」
「叢雲牙に操られてるのにも気づかず、
「黙れっ!! 貴様の父親から受けた屈辱を返してやる!!」
殺生丸は咄嗟に攻撃を避ける、そして殺生丸は剣を拾いに行った!
それを刹那猛丸は阻むも
「何っ!?」
殺生丸は天生牙を拾い、そして抜刀した!
その陰に、戦いの終始を見ていた者がいた……。
(なるほど……確かに天生牙なら、亡者の猛丸を倒せるかもな?)
「光栄に思え、貴様は
「ふん……人一人、妖魔一体も斬れぬ牙が何ができる!!」
刹那猛丸と殺生丸は斬り合い始めた!
「その鈍刀如きに、我を倒せると思ったか!!」
「貴様こそ忘れてはいまい? 人は斬れずとも
切り結びの瞬間、隙をつき突き刺しからの逆袈裟斬りを仕掛けた!!
刹那猛丸は胴と腕が斬られ倒れた……。
「っ!! ……ふ」
その時、叢雲牙の柄頭の球体が輝きを放って再生した!
「!」
「ふっふっふっ……。どうした?
(うっはぁ……そりゃあ反則技だな?
叢雲牙は亡者の身体すら治せるってのかよ?
こりゃあ、奈落が目を付けるわけだ……!)
「なるほど、さすがの殺生丸一人では勝算はないに近いか……」
「あれ? まだいたんですか?」
「なに、少し
それを拾いに来て戻ったわけだ」
「……??」
「……さて、そろそろだな?」
「はい?」
殺生丸は斬り合いの隙をつき、何度も斬るも再生を繰り返す猛丸の前では悪戦苦闘を強いられていた……。
「どうした、殺生丸?
「っ!!」
(父上……?)
剣戟戦に押され一方の最中、
その時!!
「のわっ!?」
側面から風の傷と一筋の弾丸が刹那猛丸に直撃した!!
「相変わらず、鼻だけはいいみてえだな?」
「加勢に来たよ、殺生丸!!
ていうかよくあのタイミングで風の傷を気取るとは……!」
「貴様は……?
……犬夜叉の風など、そよ風ほどにも感じる……」
「せっかく、てめぇごとぶった斬ってやろうと思ったのによ……!」
「そんなこと言ってる場合?
まだ仕留められてないよ!!」
「ほお? 兄弟仲良く父親の仇討ちか?
物怪にも人並みの情があるとはな?
……見なれない顔もいるが、まあいい」
(アイツが刹那猛丸……!)
「そういうてめぇはバケモンじゃねぇか!!」
犬夜叉は刹那猛丸に切り掛かったっ!!
「ふっふっふっ……。お前を見ていると
「っ!?」
「私を捨てた挙句、貴様のような半妖を産んだ愚かな女……」
「てめぇ……!!」
「よく聞け犬夜叉……! 私は
「っ!!」「っ!?」
(まさか……あいつが犬夜叉の母を殺した……!?)
「伏せろ! 犬夜叉!!」
釤之助は狙いを定めて射撃する、しかし瞬時に避けられる。
そこをついて殺生丸は攻撃を仕掛ける!
しかしそれに乗じて犬夜叉も攻撃を仕掛けた!
「下がっていろ!」
「うるせぇ! 今度は抜け駆けはさせねぇぞ!」
(あのバカ兄弟……!!
何張ってやがるんだよ!?)
「……お前たち兄弟を同時に葬る、またとない機会だ!」
「猛丸よ、獄竜破だ。鉄砕牙と天生牙を滅せよ」
「言われずとも、わかっているっ!!」
刹那猛丸は獄竜破の構えを取った!
「させるかぁ!!」
「往生際の悪い奴だっ!」
「うおおっ!」
犬夜叉と刹那猛丸の奥義の鍔迫り合いが始まった!!
「諦めが悪いんだよ、俺は!!」
「っ!? ばっ馬鹿な!?」
「犬夜叉が押してる!?」
「貴様……まだこんな力が……!?」
「この程度で、驚いてんじゃねえぞ!!」
「っ!? これは、犬夜叉の妖気!?」
「妖怪ではありえんことだ!」
「ったりめぇだ! 俺は
どんな生き物よりも自我が強く欲望が果てしない……! それが人間なんだろ!
「犬夜叉……!」
「それになあ、人間ってで奴は
「!」「!!」
「おかげでお前を倒せる! お袋には感謝してるぜ!!」
「……っ!」
十六夜……!
犬夜叉は力押しの一振りで、刹那猛丸を壁ごとぶち破って吹き飛ばした!!
その時、猛丸の脳裏に十六夜の声と言葉が、そして自身の本心を思い出す……!
あの方に、誰一人かなうものはいませんから……」
十六夜さま……!
「私は
たとえもののけに心を奪われようとも!」
そうだ……わたしは……あなた様を……この手で……!
「あなたたちを死なせたくないのです……」
それなのに、あなた様はわたし達を守ろうとして……!
なのに……! わたしは……!!
『猛丸! どうした猛丸!!』
「……思い出したのだ。わたしは……十六夜様を憎んではいなかったのだ。お慕いしていたのだ…………こともあろうに、もののけに……犬の大将に心を奪われたことに我を忘れていた……ずっと十六夜様を……」
十六夜さまを……恋していたのだ……。
額の角が取れたかのように憑き物が取れ、元の白骨遺体に戻った……。
「終わった……!」
「犬夜叉! ……って、殺生丸?」
殺生丸は天生牙を構え、骸の刹那猛丸一振り払った。
「……供養のつもりか? まあいいけど」
釤之助は速やかに叢雲牙を回収しようとした。
「けっ、何のつもりかは知らねえけど。
こいつを倒したのは俺だからな!」
「まだ終わってはおらん……!
……それで、どうだ?」
「どうって、なにを言って……」
「…………えっ?」
釤之助は叢雲牙を拾い、手に取った……。
「……!! 釤之助! それを持ったら!!」
「…………ない」
「!」「えっ?」
いや正確には
「何っ!?」「何だって!?」
「っ!?」「この声……!」「まさか!?」
奈落っ!!!
その時、天守の座に奈落が現れた!
「奈落!」
「てめぇ……なにしに来やがった!!」
「ふふふ……釤之助と言ったな?
お前の探している魂はこれのことか?」
奈落は懐からビー玉のような球を出した!
「っ!」
「はぁ? なんだそりゃ!?」
「そう喚くな、叢雲牙の中にいた魂は
「っ!!」「なんだと!?」
「……何をする気だ!?」
「ふふふ……こうするのだよ?」
奈落は球を念じ、殺生丸の切られた左腕に埋め込んだ!!
「魂よ? 釤之助の持っている剣、代えの身体にはちょうど良いぞ?」
「……え?」
すると殺生丸の左腕が脈打ち動き始め、釤之助の大太刀を奪取した!!
「のあっ!? 何を!?」
だか分身を寄越すとは感心せんなっ!!」
叢雲牙の魂は奈落を切り伏せた!
「っ!?」「分身……!?」
叢雲牙の魂は天井を突き破って外に出た!!
「あの野郎……! 俺から逃げるために一計案じたな!!」
「しぶとい野郎だ……!!」
その時、城が崩れ始めた!!
「っ!?」
「まずい! 早く出て……!?」
殺生丸は颯爽と突き破った天井の穴から脱出した!!
「あの野郎!! 抜け駆けしやがって!!」
「待ってくれ犬夜叉!!」
犬夜叉と釤之助も殺生丸の後を追った!!!
次回
最終決戦その2