城が崩れ始め、急ぎ脱出する突入軍。
劉備と船坂弘が先導に立ち、速やかに脱出をした!!
「なんだなんだぁ!?」
「喋ってる場合か!! 早く逃げるんだ!!!!」
崩れゆく城から逃げ切った一行。
そして城の異変は各本陣にいた群雄達と軍隊にもその報せを聞いた!
叢雲牙の中の魂は、実体を作り
その力を解放した!!!
解放したことで城だった拠点を中心に、大地に大穴が開いた!!
『いかん! 叢雲牙め、冥界を開きおったか!!』
「冥界……!?」
「開くとどうなるのさ!?」
「死者と生者を頒つ境界が無くなるんじゃ、わしらみんなはおろかここにいる各軍隊の人たちも皆おっ死んじまうぞ!」
「何!?」
「そんな!?」
「マジかよ!? それじゃあここにいる俺らや叔父貴達も危ねぇじゃん!!!」
「そうじゃ、何せ「天地人」の「地」を総べる剣じゃからなぁ」
「鉄砕牙と天生牙が争ったるうちに、奴めこの世界を冥界に取り込んでしまおうとしておるんじゃあ!!」
「なんということ……! このことを各軍に急ぎ報せるのだ!!!」
「はっ!」「承知!」「わかったぜ! 兄者!!」
関羽・張飛・趙雲達は速やかに場を離れ、各軍にことの事態を報せに行った!!
「我らもこの場から離れるのだ!!」
「……!」
その時、かごめは大穴の元へ走った!
『おっ!? バカ!! そっちへ近づくんじゃない!!』
かごめは
そこには死屍累々魑魅魍魎の亡者の群れが溢れかえっていた……!!
「なに……これ……!?」
「冥界の亡者どもじゃなあ」
「バカな……!? あれが!?」
「じょっ冗談じゃねえぞ!?
あれ全部がそうなのか!?」
「これは……近づくだけでも吐き気を催す邪気……。
このヤバさと危なさをなんとも思わない生き物なんていやしないだろ……!?」
「生きとる者達の魂を呼び寄せようとしておるんじゃ。
早いとこ逃げんと、お前達も魂を吸い取られてしまうぞ!」
「でも!! 犬夜叉と殺生丸に釤之助達がまだ……!!」
その時、突風が吹いてきた!!
「ぐあっ!?」
「うお!?」
「うあっ!?」
「っ!!」
「うわぁっ! そら来た!!」
突風は渦を描くように、関ヶ原を包み込んだ!
報せに来た将と本陣の人たちも、事態の異変をその身で感じ取った!!
その最中、七宝は身軽故に吸い込まれるが
邪見の杖にしがみつくも諸共吹き飛ばされる、その時刀々斎と島左近らに窮地を脱する
「やれやれ……世話が焼けるねえ?」
「全くじゃ、お前達も早く逃げるんじゃ。
じゃないと……ほれ!」
刀々斎が指を指した先には多くの魔物や竜が穴に入るかのように吸い込まれていった……!!
「ひぃっ!? 清正!! 早くここから逃げようぜ!?
じゃないと俺らも……!!」
「言われなくてもわかっている!!!
膝栗毛の一本二本抜けても魂までは抜けたら洒落にならん!!!」
加藤清正と福島正則の二人は全速力で走って穴から離れようと逃げていた……!!
「そうみたいだな? さて、劉備殿!
我らもさっさとずらかるとしましょう!!」
「うっうむ!!」
「お前達も早く逃げるんだ!!
ここにいてはかえって危険だ!!」
劉備達も同様に穴から離れて脱した!!
(……っ! なんなの!? この心の底から湧き上がるような……!?)
「………………」
珊瑚は意識を失うかのように、穴に誘われるかのように歩いた……。
「うっうお!? おい!! 何してるんだ!!」
「穴に近づくなっ!! あの穴は亡者の巣窟だ!!」
穴の付近にいたアリシア・プリム・マイアは珊瑚同様に意識を乗っ取られているかのように穴に向かって歩いていた!
「おいおいおいおいっ!?
あれやばくねぇか!?」
「なっ何故我が軍の兵士たちがっ!?
そっちいってはならん!!!」
「目を覚ましてください!!」
連合軍の兵士達は正気を失って大穴に近寄ってきた……。
それも魔物や竜が先んじて穴に入り、亡者の餌となっていった……。
「これは……!?」
「亡者の呼び声が魅力的なんでしょうね!!
俺らが正気でいられるのがやっとだってのに!!」
「まずいぞ……!! このままだと全滅するぞ!!」
本陣の人たちは正気を保っても、各兵士や少年兵達はそうはいかなかった。
ゆっくりとゆっくりと歩き、穴に向かう人たち……。
「なっなんだ……この感じは……!?」
「なんじゃ……まるで生気が失くなるような……!!」
誰もが全滅すると思っていたその時!!
どこからともなく怒号の一声が関ヶ原全土を響き渡った!!
「いいっ!?」
「きゃあっ!?」
「どわぁっ!?」
「どしぇっ!?」
突然の一喝に、かごめ達と劉備達は驚くも
アリシア達は瞬時に正気に戻った!!!
『なっなんじゃこの覇気と大迫力の声は!?』
「っ! アリシアさん!? それにみんな!?」
「かっかごめ!?」
「あっあれ? 私たち何でここに!?」
「ていうか、あたし達何してたんだ!?」
「よかった、みなさん正気に戻ったのですね!」
「正気……?」
「聞いてください、あの大穴の中にいる亡者の呼び声に誘われていたんです!」
「っ!?」
「……という話はともかく、一体誰が?」
誰もが不思議がっていた、誰があれだけのでかい声を発したのか……?
そう思ったその時!
我の一喝だ」
「っ!!」
声の発した先には巨漢の大男がいた。
身の丈に合わないスーツ服
破れてもおかしくない筋肉質
鬼をも恐れ慄く強面
そしてその風格を見事に似合う声の大男がそこにいた。
「どひぇっ!? なっなんじゃお主は!?」
「……あっ!!」
「かごめ様、彼を存じてるのですか?」
「また会ったな、かごめよ」
「あなた……どうしてここに!?」
「ん? なんじゃ知り合いか?」
「知り合いというより、この前釤之助君が叢雲牙を抜いて暴れたって話をしたのを覚えてる!?」
『何……? ああっ! 思い出した!!
お前さんは重傷で昏睡に陥った釤之助を助けた!?』
「……なんと、そんなことまで覚えて……。
いや、今すべきことを優先しにここへ来ただけだ」
「……え?」
「話は後だ、下がれ!」
すると巨漢の大男の身体中に神々しい光に包まれた!
「えっ!?」
『なっなんじゃ!?』
すると巨漢の大男は衣装が突然変わり、雷鼓を彷彿させる飾りに猛々しい上半身の筋肉を露わになり。
黒く長い髪は白く怒髪天のものとなり、肌の色は黒紫色に変わった!!
「ぎょええええっ!? こっ今度はなんじゃあ!?」
「なっ!?」
「嘘っ!?」
「人の子よ、我の名を知る者ならば知っていよう……」
須佐之男命なりっ!!
「なっ!? なんじゃとおおおおおおおおおおおっ!!?」
「どえええええっ!? 須佐之男命!?」
「すっ須佐之男命!?」
「バカな!?」
「須佐之男命と言えば、かの「日本武尊」と共に「八岐大蛇」を退治したという神話の大豪傑!?」
「如何にも、だが時間が惜しい。
太公望! 左慈! 女媧! 伏犧! 神農!
参るぞ!!」
「助かったぞ! 素戔嗚!」
「流石、仙界最強の男」
「ほっほっほっ! では参ろうか!」
「うむっ! ゆくぞ!!」
冥界の門を中心に「六芒星」の陣が光の線を沿って展開した!!
輪廻結界の陣!!
大穴を覆い囲むように結界が張られ、突風が遮られた!!
「こっこれは……!!」
「この結界を持ちいれば、冥界の息吹は遮ることができる。
だがこれはその場しのぎの術に過ぎん!」
「!!」
「冥界の門を開いた黒幕「叢雲牙の魂」を滅さなければ世界は冥界に蝕まれてしまう!!」
強力な結界によって、軍や多くの生者たちは正気を取り戻す
ことの事態によって撤収の準備を急いでいた……!!
「殺生丸さまは? 殺生丸さまは無事なの!?」
「っ! そっそうじゃ!!
殺生丸様はまだあの中にっ!!」
(冗談じゃない、りんにもしものことがあったらわしが殺生丸様に殺される……!)
「……?」
その時、プリムは結界先にある城跡に
「誰か……。……っ!!
あそこに釤之助様たちがいるわっ!!!」
「何っ!? ……ああっ!!! 殺生丸様!!」
「ええっ!? あっ! 犬夜叉様もいるわ!!!」
城の跡地に殺生丸・釤之助・犬夜叉の三人は「叢雲牙の魂」と戦っていた!!
「どけぇ!!」
「邪魔だ!!」
「どいてろ!!!」
しかし、三人はバラバラに戦っているためか
劣勢に立たされていた。
次回
三剣士対悪霊