調査隊の調べによると、俺たちのいた世界の街並みが古代の時代からあったものだそうだ。
なんでも異種族も人間たちもそこに住んでいたが、かつて戦争が起きて巻き込まれて崩壊したらしい……。
戦後復興も虚しいことに、疫病やモンスターの襲来で中止となって今は緑が多い茂って巨木と草木に包まれたビル群が名所の
その後、第一線の前線キャンプ地にて隊と合流して作戦の方針が決まった。
「捕獲せよとのことだ」
「捕獲? 討ち取るんじゃなく?」
「正確には
華岡医院の獣学部長「綱吉公」たちのお達だ」
「綱吉? それって……」
「そう、お前たちの時代の過去の時代の将軍「*1徳川綱吉」だ」
「へえ? そんな大物がなんで?」
「いや、実は調査隊や近隣の農村で「*2賊鳥被害」が相次いでな?
そこで綱吉公はクルルヤックを捕らえて隅々まで調べてやろうと思いついてな?
それで私たちもこの捕獲に来たんだが……」
「まあ、俺たちが来たから捗れるかもな?」
「すまない、恩にきるよ?」
釤之助・マイアと調査隊の構成員と共にクルルヤックの捕獲任務が始まった!
「さて……肝心のクルルヤックはどこやら……?」
「………………」
「……釤之助? どうした?」
「ん? 悪い、遺跡の建造物を見てた」
『……釤之助、この建物はまさか?』
「まだわからない、でも見覚えはあるものばかりだ」
遺跡の建物はほとんどが現代社会のビル群そのものだった。
草木と蔦に多い茂っているため、本来ならば崩れて跡形もなく崩落するものが草木と蔦の根っこによって建造物は形を保っていたのと支配されていたのとで今の遺跡の形を成り立っていた。
『ふうむ、わしらとお主たちのいた時代と世界が入り混じってるのはわかるが、これほど茂ってるとなると…………?』
「相当な年月ものだな?」
『じゃろうな…………?』
「…………っ!」
マイアは物陰に隠れた!
「?」『どうした?』
「しっ!」
釤之助もマイアに続いて物陰に隠れた。
そこにはのほほんとツボを拾ったクルルヤックが発見した!
「アイツは……!」
「まさかの一番槍だよ?
どうする?」
「…………」
『ん? どうした?』
「耳を貸してくれ」
クルルヤックはツボを持って歩いた。
とてとて歩いて移動しようとしたその時!
「今だっ!!」
釤之助は結界を展開した!!
クルルヤックは驚きのあまりにツボを落とす!
「試しにやってみたが、この辺りだけが精一杯かよ!!」
「この辺りだけでも十分だよ!!」
『全くじゃっ!! よくこんな術を!!』
「んなこといいだろ!! さっさとアイツをとっ捕まえるぞ!!」
釤之助とマイアはクルルヤックとの戦闘を始めた!!
「それで? 何か分かったか?」
「ええっと? この遺跡の構造か? それとも賊鳥の?」
「今は鳥だ、それ以外は帰って聞く。
女はともかく、彼のことだ」
「……安倍釤之助のことか?」
「そうだ、実は
「…………えっ!?」
「実を言うと
「ええ? どう言うことなんですか?」
「詳しいところはわからない、現にギルド長の西郷隆盛と最高幹部のハンニバル・バルカ氏もその秘密の依頼を私に振っているんだ」
「あなたが……? 何故?」
「私もわからん、現に石原の野郎が“お前が適任だからやっとけ”の一言だ」
「それ、理由にはなるのですか?」
「私にもわからん、かつて私もあの人の配下だったが……あの*3上等兵のせいで我が日本国は負けてしまったのだからな……」
「そっか……確かにあの人なら……でもそれ本人の前で言ったら何言われるか……?」
「でも今仕方のないことだ、今の石原さんはこの世界でしたい放題してるしな?
もしかしたら何処かで仲間と会えるかもしれないからな?」
「そう願いたいものです、その中に上等兵がいたら真っ先に殺すつもりかもしれませんね?」
「…………しそうだな?」
「……ですね?」
「お〜い!!」
「ん?」
「おや……?」
釤之助とマイアがキャンプ地に戻ってきた。
「君たち? 一体何しに……」
「クルルヤック捕獲済ませました」
「そうか、捕獲を……早っ!?」
「アレをもう捕らえたのか!?」
「まあな?」
「あたしたち二人がかりでボコ殴りにしたからな?」
『なにがボコ殴りじゃ、虫の息にするまでやるか普通?』
「はっはあ…………」
クルルヤック捕獲を済ませた二人に驚く二人
無論、報酬は手に入れた……。
(…………)
(あの……どうします?)
(そっとしておこう……後のことはゆっくりとしよう……)
(……ですね?)
「ほお〜釤之助の出世ぶりはなかなかのようじゃのう?」
「ふむ……関ヶ原の件で知れ渡り、ギルド……もとい士学校に入ってからこの短期間で山積みの依頼を片付けられたのだからな?」
「はっはっはっ! いいことじゃないか!
疲労困憊のベテランに未経験のど素人の負担も劇的に減って大助かりよ!!」
「莞爾さぁもウチに来て助かることも大ありじゃっとん!
利通も孝允さぁたちも再会できたのが何よりの喜びじゃっとん!」
「はっはっはっはっ!! 維新三傑の隆盛さんに言われちゃあ返しようがないよ!!」
「まあ二人とも、これからじゃ?
このところ「モンスター」……というか数多の竜種といい魔獣といい、被害が出てるところがある。
石原さんの伝手で樋口さんだけじゃなく、船坂さんや栗林さんたちのおかげで捗れてる。
それに、これからの問題は…………」
「古龍と言う化け物をどうするか……だな?」
「っ! お主は!?」
「おおっ! 永田っち!!
なんだ、もう戻ってきたのか!?」
「……石原殿? その呼び方をどうにかしてはくれませんか?
それに、今は私は東條に代わっての「元帥」だ。
親しき者にも礼儀ありだろ?」
「ツレねぇことをいうなよ? それで?
結果どうだった? 「*4永田鉄山元帥」?」
「……マッカーサー氏は連盟とナチス打倒を宣誓した」
「なんと!?」
「それは真か!?」
「……やっと重い腰を上げたか? あの鬼畜米の元帥様が……!」
「石原、私怨は法度だ。
……とはいえこの世界ではそんなものは石ころ、今なすことができた。
この件は彼らは?」
「いや、まだだ。
連盟の奴らも今頃ビビってウチに寝返るだろうよ?
何しろ奴らは統一を企てていたからな?」
「だが、蓋を開けて世に出れば世界の半分がどういうわけか
これには連盟も泡を吹いただろうな?」
「ああ……我々も渋沢氏もこの件には驚かれていた。
異世界の種族である「エルフ」と「ドワーフ」等種族が
何故彼らは喋れるのか、何故日本の文化に聡いのかわからない……」
「それだけじゃねえ、日本と中韓にフィリピンのアジア圏とイギリスやスペインのヨーロッパ圏とアフリカにアメリカの文化があるのに対して
どうなってるんだ?」
「そればかりはわからん……だが
「例の“失われた古代遺跡”のことかい?
見たこともない摩訶不思議な遺跡群が建ち並んで草木に繁られて根っこまみれの……?」
「そうだ、あそこの遺跡を調べた結果。
あの建物と巨木の年齢を調べた結果、あれは遥か
「5000年!? 紀元前ギリギリじゃないか!?
アトランティスとかムーとかじゃないよな?」
「それがわかれば苦労はない、まだ謎があるんだが……」
「眼前の問題は「奈落一派」と「古龍」か?
奈落は犬夜叉たちがいるとして、古龍となると……」
「わかっている、この世界は私たちや三国志と戦国史の英傑がいる。
だがかつて「テオ・テスカトル」を倒した源平武者と蜀漢と徳川の連合軍総出でやっと倒せたという話だ、幸い素材で武具兵器の強化ができたんだから良いじゃないか?」
「そうは言うが、幾ら無双の英傑といえども苦戦は必須。
噂ではある騎士の軍は「クシャルダオラ」に吹き飛ばされ、我々の兵器や魔物使いですらも「キリン」と言う古龍に惨敗。
頼れるのはやはり釤之助等の無双の豪傑……ということになるな?」
「…………」
「考えても仕方ないだろ? そう言うのは「犬公方」と「*5福島将校」が専門だろ?」
「それはそうだが…………」
「そうと決まったら、釤之助に褒美の一つや二つをやらんとな!!」
「はっはっはっ……流石陸軍の異端児とはよく言いましたな?」
「ああいう手合いの何がこそが、組織に欠かせないものだな?」
その後、安倍釤之助は褒美の知らせを聞いて喜んだ……。
本家嫡流の将軍で「生類憐みの令」で名を知る「犬公方」である。
現在では華岡医院の獣学部院長を務め、獣害被害やモンスター対策の防衛網の研究に勤しんでいる。
尚、「水戸黄門」の光圀公には頭が上がらないとのこと。
遺跡の骨董品や草食獣等の卵を盗んで食べる行為でその名が付いた。
満州事変の方針と主義思想の対立で予備役に左遷された。
尚、当人はこの件に根を持つものの
今は吹っ切れてギルドの人事をしてウハウハしているそうな……。
かの昭和軍史の大事件「永田事件」の被害者である。
とある軍人曰く「彼が生きていれば第二次世界大戦は起きなかった」
「東條英機の暴走を唯一止められた男」
異世界では仲間と合流して彷徨う最中に坂本龍馬と石原莞爾との出会いと再会を経て、現在は士学校の石原莞爾と並ぶ士学校の最高幹部の一人である。
単騎でユーラシア大陸を横断するという大偉業を成し遂げた陸軍将校。
ユーラシア大陸の受難を乗り越え、後の“日露戦争”を勝利をもたらす陰の立役者である。
現在では異世界で馬に乗って各地を転々して探っている最中、石原莞爾との出会いを経て士学校の参謀科に就て教鞭を振るっている。
尚、ハンニバルや伊能忠敬は彼の偉業を褒められて即倒したらしい。
次回
日常の中の騒ぎ