無双OROCHI 天地人   作:梟帥

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日常回
伏線?回


都騒動

都・釤之助宅

 

 

 

 ある日、テレビで蔦谷通信で帝国の奴隷解放運動が起きていることが報じられいた、帝国周辺と辺境に帝国打倒の気運が上がっているというニュースが報じられていた。

 

 

 

「あの一件で何かと騒いでるなあ……?」

 

『やれやれ、物騒な話じゃのう……』

 

 

 

 正直な話、俺はギルドのことで頭がいっぱいだった。

 

 帝国だの奴隷だので騒いでいるが、俺みたいな人間には無縁に近い等しい話なものだ、最も今自分は生活費を稼ぐ使う支払う……ただそれだけだ…………。

 

 

 

(……この件、アリシアや劉備あたりが関わりそうだな……??)

 

 

 

 そう言い、釤之助はギルドへ向かった……。

 

 

 

()()()()()を持って行って……。

 

 

 

 

 


 

 

 

都・鍛冶場

 

 

 

 とある鍛冶場にて、ルー・ルーとマイア達がいた。

 

 

 

「はぁっ!? これでもダメなの!?」

 

「ダメなわけじゃないが、見てくれだけじゃ。

 

 鈍刀にすらなれん」

 

 

 

 鍛冶場では刀々斎が時たま通っており、主に刀や槍等の鍛治打ちをしていた。

 

 そんな時、ルー・ルーは日本刀という刀剣に度肝を抜かれており、製作に挑んでいるが……。

 

 

 

「ふざけんなっ!! 死に物狂いでやっと打てるようになったのに、なんでダメなのさっ!?」

 

「あのなあ、おまえさんの刀は確かに中々のものじゃ。

 

 しかしおまえさんの刀は()()()()()()()()()()……作り手のおまえ自身がどんな刀を打っても()()()()()に過ぎん」

 

「……っ!!!」

 

「いくらおまえさんが鍛治の腕が良くても使()()()()()()()()()様では鍛治師としてのおまえさんはその程度じゃ」

 

「…………クソジジイ!!」

 

 

 

 ルー・ルーは金槌を投げ捨て、鍛冶場を後にした……。

 

 

 

「やれやれ、全く反骨心と気概もガキ大将並みじゃのう……」

 

「言ってやんなよ? アイツあれでもここいらの打ち人たちより腕もあるからね?」

 

「まあな……ちとアイツにはキツかったかのう?」

 

「……じいさん」

 

「…………刀を打つってのは責任を問うものなのじゃ。

 

 その昔、村正という刀鍛冶がいてな? 

 

 村正の刀は鋭利で優れていたのじゃ、じゃが自身の打った刀は()()()()()()()()()()()ことになってしまったのじゃ……」

 

「……それで?」

 

「それ以来、村正は刀を打つのやめて放浪の旅に出たのじゃ。

 

*1放浪の旅道中、鍬と鋤を打って村人達に振る舞うも刀欲しさに領主に追われ、倒れて翁に救われたのじゃ。

 

 村正はその恩返しに、翁のために「鉈」を打ったのじゃ。作った本人も驚くほどの出来まえじゃったんじゃ。

 

 その鉈は硬い木だろうと太い木だろうと、大根を切るかのように見事な鉈じゃったんじゃ。

 

 ところが、その鉈のおかげで大蛇から身を守ったのじゃ」

 

「へえ…………」

 

「あの娘は無邪気な子じゃ、故に無垢に刀剣を打つからこそ()()()()()()()()()のじゃ……」

 

 

 

 刀鍛冶は平安から幕末にかけて日本刀を打ってきた、人を殺す武器にも美術価値のある物として打ち続けることで文化を支えてきた。

 

 融合された世界は武器の需要が跳ね上がると同時に()()()使()()()()こともある。

 

 刀々斎はかつて「灰刃坊」という妖怪の刀鍛冶の弟子がいた、*2弟子の不祥事沙汰によって破門するも、殺生丸が「闘鬼神」を打つために「悟心鬼の首」を素材に使った為に邪気に飲まれてしまった……。

 

 

 

「刀を打つってのは用途がある。戦に使う……。

 

 儀礼用として使ったり……。美術品として出したりのことがある。

 

 じゃが、この世界は戦の傾向が強い……あの娘には鍛治師としての責任がまだ無いに等しい……。

 

 あの様にひたすらに打ち続けても、村正や正宗等いった名刀は作れぬ……」

 

「じいさん…………」

 

「年寄りの冷や水というものじゃが……、わしから言えばあの娘は燃えたぎる業火に熱した玉鋼じゃ、よく言うじゃろ? 「鉄は熱いうちに打て」とな?」

 

「まあ、アイツあれでも中々の腕をしてるよ? 

 

「日本刀」……あたしたちの元の世界の「倭刀」を、アイツは半年でそれを体得したんだ……」

 

「ああ……あの娘は天才じゃ、()()()心配しているんじゃ」

 

 

 

 

 

 その時、一人の職員が鍛冶場に慌てて入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

士学校・ロビー

 

 

 

「ディアブロス!? 角竜の代表格じゃないか!?」

 

「それって確か「荒野」で縄張りを張っている!?」

 

 

 

 受付広場では、今「ディアブロス」の話題に溢れていた。

 

 

 

『これは……??』

 

「何があったんだ?」

 

「おおっ! 釤之助! 実は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「七盾同盟の直々の依頼っ!? 

 

 ⦅じゃとおっ!? ⦆」

 

 

 

 

 

「ああ、実はあの「セレスティン様」自らの依頼なんだよ! 

 

 なんでも荒野の()()()()()()()()()って話でな、その退治の依頼がきたことで話題でな?」

 

「マジかよ……!?」

 

 

 

 この時、釤之助は()()()()を持っていた。

 

 しかし、封筒の中身を見ていないことで無闇に言うわけにはいかなかった……。

 

 

 

「……これは、総力に近い戦いになるのか? 

 

 支度に入るからその話は今度でな?」

 

「ああ、わかった……」

 

 

 

 釤之助は別室に入り、封筒を開封して中身を見た……。

 

 

 

 

 

拝啓、釤之助様。

 

 あなたにお願いがあって、手紙(これ)に記します

 

 私たちはオリガ様達と和睦を結びましたが、問題が生じました。

 

 それは「朽ち果てた荒地」にて、ディアブロスが現れたことです。

 

 以前綱吉様から彼の地の縄張り争いで制したディアブロスは彼の地で君主として居座る様になり、この間の魔族と魔物達が入って進もうとした其の時に襲われたと報せが入ったのです。

 

 オリガ様達も此度の件に戦線に赴くとのことです。

 

 どうかお助け願いませんでしょうか? 

 

 尚、此度の件に士学校の皆様にお話ししました。

 

セレスティン・ルクルスより。

 

 

 

 

 

 

(……だろうな? 行かなきゃあとが怖い)

 

 ⦅やれやれ……こりゃあ大変な任務になりそうじゃのう? ⦆

 

 

 

 セレスティンの封筒をしまい、支度を済ませて広場に戻ると……。

 

 

 

「……?」

 

 

 

「……??」「……???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釤之助っ!? (様っ!?)

 

 

 

「上奈良っ!? 小夜風!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 広場には、小さな雷様の太鼓を首飾りにしているピンク色の髪の少女と小さな腰巾着を常備している水色の髪をした少女がいた……。

 

 

 

 

 

 

*1
村正のなた

 

 日本昔ばなしの一つ。

 

 かつて村正が刀を打つのやめて流浪の旅をしている時の話。

 

 栃木県の鳥山町に伝わる御伽話。

 

 刀々斎はこの話を知ってるのは戦国時代の頃、即ち犬の大将が生きていた頃ではないかと……? 

*2
より強い剣を打つために村人や子供達を何人も自作の剣で斬り殺し続けた




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