少し明かすと
下手したら
「うおぉぉぉぉっ!!」
釤之助は二人の鬼娘「上奈良」と「小夜風」と手合わせしていた。
上奈良は巨大な斧を片手で振り回し、小夜風は両刃刀を振るって釤之助と対峙していた。
「っ!! あんたら見ないうちに強くなったな!!」
「言うねえっ!! あんただって強いじゃないか!!!」
一進一退、三人の剣戟が士学校全体に響き合っていた……。
『これはなんとも……!』
「すげぇ……!! あの二人を互角に試合うとは……!」
「己のことを風神雷神さまの娘と名乗ってるんだ、そしてあの実力……。
嘘偽りは無いのと
「……ほお? わかるか、ハンニバル?」
「……何やってんだい? エロ親父ども?」
「おお、マイアか?」「ん? どしたの?」
「見てる暇あるならこっちに来てくれない?」
「なんだよ〜。いいじゃないかあ〜?」
「そう言うなよ? わかったよ、ここにも可愛い娘ちゃんがいるからよしとするか!」
「…………」
心なしかマイアの表情はわずかに殺気がふくまれていた……。
⦅こりゃあ、下手に言ったらへし折れるな? ⦆
訓練場で手合わせを済んで、ロビーにて一息ついていた……。
ロビーには、釤之助を初めとする主戦力のメンバーが揃っていた。
「ディアブロス……「角竜」かあ……」
釤之助は辞典を開き、ディアブロスのことを調べていた……。
(砂ん中の時に音爆弾をぶちかませばいいんだな?)
周囲の人……もとい冒険者や傭兵達は意気揚々、常在戦場の雰囲気を出していた。
中には重装備の騎士と騎馬兵の服装の人たちがおり、弓使いと魔法使いの人たちもいた……。
(こんなに人がいるとは……。七盾の直々の依頼だからかな……?)
なんだろう……下心を感じるのは気のせいか?
七盾の美女と黒の城の女王さまとお近づきになれると思ってるのだろうか…………?
…………なんだろう、嫌な予感がするのは気のせいか?
…………どうしよう……上手く距離を作らないとあとが怖い……!!
「どうした、釤之助? 武者震いか?」
「ぬはっ!? 武蔵か……おどかすなよ……!」
「悪いな、なんか緊張してたみたいだったから…………」
「……まあな? でも、角竜相手に勝てるか?」
「ディアブロスってやつにか? 心配すんなよ!
俺だってこの間ツィツィヤックとかボルボロスを退治したんだからな!!」
「そうか……でも、相手は……」
「わかってるよ、心配すんなって!!」
武蔵の士気の高さに、釤之助は心のどこかにホッとしていた……。
(……そうだな、彼女達のことを気にしてたら戦に精が出せんな……!)
「釤之助、あんたなら大丈夫やろ?」
「怖気つくなんて、あなたらしく無いわね?」
「二人とも……」
「*1西郷どんから話聞いたきいな?
角竜をぶっ飛ばしに行くんやろ?」
「それなら、私達もお役に立ちましてよ?」
「……だな!」
みんなが励ましてくれたおかげで気合も整えられた……。
でも、違うんだ……だって…………
だって*2
釤之助の心の叫びは誰かれも知ることもなく虚空に響いた……。
⦅やれやれ……こっちもこっちで悲痛な気持ちが感じる……⦆
主力の面々は士気が向上しており、気合十分だった……!!!
(やるか! どうせ引き受けるハメになるんだからな!!)
釤之助は意を決して腹を括った!
「何ぃ!? 釤之助がいたのか!?」
とある賊の砦の中に、鬼の角を生えた男と鴉天狗の青年がいた。
「そうだ、それに例の二人組の娘が一番に見つけたらしくてな?
どうする?
「決まっとるじゃろうが!!
鬼の男こと「伍楽」は天高く飛び、谷を越えて飛び走った!
「やれやれ……しょうの無いやつだ……」
「昏真」という鴉天狗は翼を広げて伍楽の後を追いかけた……。
「ここは……なんと面妖な……!」
黒装束の忍び服を着た男は
足場が少なく、落ちたら最期とも言えた絶体絶命の場所に彷徨っていた……。
「……行くか!」
男はムササビの如くに空を舞うように飛んだ!
そして、無事足場に着陸した!
(邪悪なる気はこの都市にわずかに感じる……何故だ?)
男は物陰に死角に隠れて移動した……!!
次回
角竜退治