周囲の反対を押し切って行動する合間に、「異変」が起きていた。
しかしその異変は「古代」、「中世」、「近代」
そして「異世界」上空に同じ現象が起きていた・・・・
「釤之助!!
お前がそれを握ればどうなるのか、わかってるはずだ!!」
「わかってるよ……
「!!」
二人の会話を聞いていたかごめと鞘。
「釤之助……!!
どうしてそんな危険を冒して……!?」
かごめは、釤之助の行動に驚いていた。
なぜ、そんな危険をするのかを……。
そして鞘は、彼の真意に気づく。
あやつ、叢雲牙を握ろうとするのは
「ええっ!?」
もし犬夜叉が叢雲牙を握ったら
「そんな……それって!?」
己が犠牲になってまで
(犬夜叉、釤之助君…………!)
人の子でありながら何故
半妖ではい、正真正銘の人間の子…………。
しかし、
二人を心配するかごめをよそに、鞘は釤之助の妖気を不思議がっていた。
「犬夜叉、いいな?
もし俺がこの剣に乗っ取られて暴れたら、
「いいのか!? そんな危険な賭けを、もししくじったらどうする!?
そうなったらお前は!!」
「わかってるよ、でもやらなきゃいけないだろ?
もしお前がこの剣に乗っ取られて、暴れたらどうする?
俺はお前みたいに戦闘能力も剣も持っていない、
なら持っていない俺がこの剣を、そして持っているお前が俺をってね?」
「…………!!」
釤之助の行動に驚いた犬夜叉は、言葉を失う。
自分の命を省みないその行動を実行するその力と意志に。
「おーい、かごめさーん!」
「!? なっ何? 釤之助!?」
「鞘を頼む、この剣を納めるのに必要だから!」
「鞘って……本気でやる気なの!?」
「まあな、このままにしたら危なすぎるから、
それに、今ここにいる三人にしか出来ないだろうよ」
「……!」
しかし、現にここにいる儂らしかおらん。
こうなってしまった以上、やるしかないのう……!」
「よし……なら決まりだな、
…………準備はいいな?」
「…………ああ、もうなる様になれってんだ!」
「わかったわよ!」
特に釤之助! お前の様な無茶苦茶な男はお館様以来じゃ!!」
三人と鞘の話がまとまった今、決行が始まる。
叢雲牙を引き抜くぞ!!!」
「もうっ!! わしゃ知らんからのっ!!!」
釤之助が叢雲牙を引き抜いた瞬間、崩壊した世界が元に戻る。
「街が……!?」
「よかった…………釤之助君!!」
「っ!?
釤之助!!!?」
「釤之助君!!!!」
だから言わんこっちゃない!!!」
釤之助の右腕には
手の甲はその巻きついた触手によって赤黒くなる、鬱血の状態になってしまう。
そして、釤之助の口から大量の血が流れる。
ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
「かごめっ!!!
早く鞘をっ!!!」
「っ!!
わかった!!!!」
さもないとあやつ叢雲牙に飲まれてしまうぞっ!!!」
急ぎ、叢雲牙に鞘を納めんと行動をする二人。
釤之助に接近を図る二人は、早く叢雲牙が暴れ始める前になんとかせねばの勢いと気迫を持ってことを当たる。
しかし彼に近づいた瞬間!!
大声を上げて叢雲牙を振る。
「はぁっ…………はぁっ……!!!
ぐっ!!!
人間風情がこの私を握るとはな…………?
なんと暗愚にしてウツケたものよ……!
「この声っ! 剣からか!!」
「なに!? なんなのこの感じは!?」
「!!」「なんですって!?」
そこの鞘が語っていたのに関わらず……
100年早いわぁ!!!!!!!! 我が力を受け入れろ、そしてこの
禍々しく歪に眩く光る柄頭の水晶……、そしてそれに伴い刀身も輝く。
「やなこった…………そんなのつまんねぇじゃんかっ!!
あがっ!!!!!!!」
「くっ!
かごめ!! その鞘を持ってろ!!
こうなったら、やるしかないっ!!」
犬夜叉は臨戦体制をとり、鉄砕牙を抜く。
「待って犬夜叉!!
今ここでしたら街が!!」
「だからって、このまま放っておく訳にはいかねぇだろ!!
元を言えば、こいつが言い出してやったことだろうが!!」
人間に叢雲牙は無理だって、あれほど言ったのにっ!!」
その光景は付近にいた人たちと通報を受けて駆けつけた警察官たち全員が、恐ろしく禍々しく、そして近寄れば死ぬ……そのおぞましい空気雰囲気がこの場にいる人々の本能が刺激していた。
ざわめく中、踏み入れたら斬り殺される、巻き込まれて殺されるという空気。
警察官は己が職務故に
一般人からしてみれば恐怖と戦慄が走り、そしてこの場から逃げ出さないと自分達が巻き込まれてしまうという展開が脳裏によぎる。
対し、一触即発の戦いの舞台を生で見れるという刺激的な展開が見れる、現実に正真正銘の剣を使った決闘を間近に見れると言うこの場面を見逃せない、そうした事によって不良や学生たちが集まり、動画配信者までもが集まってきたのだ。
野次馬たちが集まる中、
よもやこの時代に蘇るとは……!!
しかし
周囲の人に気づかない三人と鞘、傍観の人々を前にことが始まろうとしていた……!!
「うがああああああっ!!!」
叢雲牙を持った釤之助が犬夜叉を襲いかかる!!
「くっ!!」
襲いかかってきた釤之助の攻撃を防ぐ犬夜叉、
暴れる釤之助の動きを封じるために、鍔迫り合いをする。
「釤之助君っ!!」
「かごめっ!! 鞘は!?」
「持ってるわ!!
でもあの状態じゃあ……!!」
一度握ってしまえば、叢雲牙の傀儡になってしまう!! ああなっては無理じゃ!!
もう止める手立てはない!!」
「だからって……!!」
「犬夜叉……かご……め……さ……」
「!?」
「釤之助君っ!?」
「手段なら……
「何っ!?」
「なんですって!?」
鍔迫り合いを解き、互いの距離をとる犬夜叉と釤之助。
「その……ために……じかんを…………かせい……で……!!」
「釤之助っ!! それはどういうことだ!?」
「釤之助君!! 一体何をする気なの!?」
「頼むっ……!
一か八かで…………!!
賭けに……出るっ!!!」
「っ! ……何考えてるのかは知らねぇが、
どうしたらいいっ!?」
「ちゃ……ん…………ばら……」
「!」
「それ……だけ…………で…………
十分……だぁっ!!!」
何を企んでいるかは知らぬが、この叢雲牙の支配から逃れられることはない!!
さあ、潔く我が力を受け入れろ!!
そして世の覇者になるのだっ!!!!
叢雲牙は眩く輝き、釤之助の右腕の触手が脈を打ち、締め付ける。
柄頭の水晶の輝きは妖しく、そしてその禍々しさは犬夜叉とかごめたちを始め、その場にいた野次馬と警察たち全員は、恐怖と戦慄を感じた。
静寂に包まれた空気は、騒めく風は木々を揺らす、そしてそれらの空気は人々を呑む……………………。
一般人からしてみれば「剣士の決闘」に見えるだろうが、
犬夜叉と釤之助は「叢雲牙を封印」をする為に戦っている。
「犬夜叉っ!! 釤之助君っ!!」
こうなってしまえばもうだれにも止められんっ!!」
(もし叢雲牙が
その光景と決闘を見ていた人たちは、声を荒げていた。
二人の剣劇を目の当たりにした人々はさらに驚愕な光景を目の当たりにする。
「うおぉぉぉぉぉっ!!!」
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
二人は剣を交え、そして…………
「犬夜叉っ……!」
釤之助は
「っ!!! 待てっ! 釤之助っ!!!!」
犬夜叉もそれを後を追うように大ジャンプをする。
「ちょっ!? 犬夜叉っ!! 釤之助君っ!!?」
犬夜叉はともかく、あの小僧の身体能力はなんじゃ!?」
「あの子は
「そんなことよりっ!! 早くあの二人を追わないと!!」
(釤之助君はどこにいったの!?
犬夜叉の妖気を辿れば…………!!)
釤之助の跡を追った犬夜叉の妖気を感じ取れば、追いつきはできよう。
しかし、問題は
彼と話している時、
あそこに向かったのか? しかし、かごめの脳裏に彼の言葉を思い出す。
そして
なぜ時間を稼ぐ? 何を賭けている?
井戸に行けば事は済むものを、何を考えている?
(釤之助君……一体何を!?)
それに、妖怪と共に暮らしていた?
あの釤之助と言う小僧……何者なんじゃ?)
かごめは鞘を持って二人の後を追いかけるその時。
「!!」「!?」
突如かごめの前に立つ謎の大男。
その風貌はただならぬ威圧感と貫禄を感じさせていた。
「あっあの」
「すまない、今は急いだ方が賢明だろう」
「!!」
「行き先は見当がついている、全く
「……えっ?」
「いや、こっちの話だ
…………あっちだな」
大男の目線の先、それはかごめにとって
「ちょっと……あの先って確かっ!?」
「がぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
公園全体に響き渡る剣のぶつかり合いの音、犬夜叉と釤之助の二人が戦っていた。
ここに至るまで多くの人達が二人の戦いを見ており、その戦いぶりは常識を覆していた。
ビルとビルの合間に飛び交い、電線の上、列車の上、高速道路上の自動車を足場にして戦っていた。
そして公園までついて戦い続けていたら、
「はあっ…………はあっ…………」
「ぜえっ……ぜえっ……」
息を切らしていた二人、周囲なんてそっちのけで事を当たっていた。
「はあっ…………はあっ…………
うぐっ!? 」
流石に長時間戦えば、貴様も持つまい……!!
妖しく眩く光る叢雲牙、その輝きは周囲の報道陣に驚きを隠しきれなかった。
「釤之助!!」
「ああっ、もうちょ……っと……!!」
「あがっ!?」
釤之助!!! 使えっ!! 叢雲牙の力を!!
解き放つのだ、我が力をっ!!!
叢雲牙に巻き付かれた右腕は、突如上げて振り回す。
「っ!? なんだ!? この妖気はっ!?」
振り回した剣先には
それに伴い風の流れは釤之助を中心に吹き荒れ、唸り轟く振動によって地面が揺れる。
「!!
この気はっ!
まさかっ!?」
「なっ何っ!? 何なのこの妖気はっ!?」
『いかんっ!!!! 恐れていたことが起きてしまった!!』
「っ!? 知ってるの!? この妖気をっ!?」
「早く急ぐんじゃっ!!
叢雲牙の最大奥義が放たれるぞっ!!!!」
「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」
「なっ……なんだっ!? このバカでかい妖気はっ!?」
徐々に大きくなる妖気の塊、それを見た人々は逃げ始める。
あれは危険、死んでしまう、巻き込まれたら終わりだと。
「犬夜叉っ!!!!」
「かごめっ!?」
「…………っ!!?」
大男は妖気の球体を見て驚愕していた。
(まずいっ!! もう放たれてもおかしくない状態だっ!!)
「犬夜叉っ!!?」
「わかってるっ!!!!」
おしまいじゃあっ!!!!!!!!!」
そして、我が奥義の名を叫べっ!!
強大にして巨大な妖気の球体は犬夜叉達に向けて放たれた……。
しかし
「なっ!?」「なんじゃとっ!?」
周囲の人々、そして獄龍破を見た人達は「天翔ける龍」の如く感じた。
そしてあの一撃を見た人達は、恐怖と絶望に包まれ、戦慄がほど走って感じた。
何故だっ!? 何故獄龍破がっ!?
「ようやく…………!!!」
「ようやく、
「!?」
「っ!? この感じっ!?」
「これはっ!?」
「なっ!? 何じゃっ!?
この妖気はっ!?」
突如、釤之助の身体中から
しかしそれは禍々しいものではなく、清らかにして自然かつ、美しく華麗なものだった。
(これがっ!? あいつの妖気っ!?)
(綺麗……まるで仙人みたい!?)
(この妖気……
ばっバカなっ!?
この
己ぇっ!! おぉぉぉぉのぉぉぉぉぉぉれぇぇぇぇぇぇっ!!!!
叢雲牙の眩い輝きは弱まった…………。
「がはっ…………やっと…………封印……とけ…………た……」
ドサッ
力尽きて倒れ込んだ釤之助、巻き付かれた触手は解かれ……
その右腕は、それを物語るかのようにドロっと出血をしていた。
「釤之助っ!!!」
「わかった!!」
握りしめていた叢雲牙を鞘に納める。
周囲の人々は、何が起きたのかわからなくなっていた。
しかしこれだけはわかっていた、「戦いは終わった」と……。
「釤之助君っ!!」
「釤之助っ!!」
釤之助は意識を失っていた、叢雲牙によるダメージと
なんと恐ろしい小僧じゃ、妖怪でも半妖でもない、人間の子がまさか叢雲牙を封じ込めるとはな……?
(しかし、この小僧の妖気はなんじゃ?
……まるで
「どうしようっ!? このままじゃあ……!?」
「どうするも……かごめ! こういう時は、この時代ときは確か救急どうこう言っていたよなっ!! それで!!」
「!!」「!?」
「確かにそれが常識ルールだか、今に至るまでの話は警察さんたちに話さないといけない……、そうなったら時間が惜しい」
「あっ……」
「……!」
「安心したまえ、私がその子を助けられる
少し失礼……」
大男は、釤之助の右腕に触れる。
「っ!?」
「嘘っ!?」
「ほげぇっ!? なんじゃあその力はっ!?」
釤之助の右腕は、
「んっ……」
「釤之助君っ!!」
「釤之助っ!!」
釤之助の容態が急激な回復によって良くなった。
「犬夜叉……?
かごめさん……?」
「釤之助っ!!!」
「釤之助君っ、良かった……!」
こんな場面は見たことがないわっ!!!」
「…………っ!!!
叢雲牙はっ!!?」
「大丈夫だっ!!」
「ほんっとうにヒヤヒヤしたわよっ!!
一時はどうなるかと思ったわよっ!!!」
「そうかっ、てかなんで俺こうもピンピンしてんだ?」
「あっ、それは…………っ!?」
かごめが大男を紹介しようとした矢先、
「いない……!?」
「何っ! 確かかごめと一緒にいたあいつ!?」
「えっ? ……誰かいたのか?」
此度の件は大男の登場によって急速に収まるも、
その大男がいなくなったことに驚いた二人は探すも、
見つからなかった……。
「なあ、犬夜叉、かごめさん?」
「んっ?」
「何っ?」
「ちょいとさ、叢雲牙で揉めていたから、気になっていたことがあるんだけどよ……」
「あっ?」
「気になること?」
冷や汗をかきながら、空に指を向けて指す。
二人が見上げた先、表情が険しいものになる。
しかし、
戦闘回、大変です。
とりあえず叢雲牙の封印は成功。
主人公の正体は後々に語りますので。
次は、仲間達と殺生丸一行が空の異変に気づいて巻き込まれます。
しかし、巻き込まれたのは「古代〜戦時中」の人達全員です。
結構大変な仕事になるぞ、これは!!!?