無双OROCHI 天地人   作:梟帥

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ギルド回
主に世界情勢


士学校〜世界情勢〜

都:大通り

 

 

 

「…………」

 

 

 

 釤之助は歩いていた、休日的な中で暇を潰していた。

 

 

 

(今まで仕事……というか依頼のやまをすませたからなぁ……。

 

 ちゃんと都を見て回っても新鮮さは落ちないのがすげぇな……?)

 

 

 

 数多の種族、民族や人種が多い都を渡り歩く風景。

 

 それは当の人間たちからすれば阿鼻叫喚が一番に言葉を発する。

 

 ファンタジーの世界、ひいては古代から現代の人々がいる世界だ。

 

 こんな世界を見たらみんな即倒してしまう、誰だってそうなる……。

 

 

 

(公園・繁華街・病院・図書館・警察署まであるんだからなあ……。

 

 まあ、事実この街……都以外にもあるんだろうよ? ここに匹敵、或いは独自の勢力を持っている所があるんだろうな……?)

 

 

 

 人混みの中、一人歩く中……。

 

 

 

(…………)

 

 

 

 釤之助は歩いて路地裏に入った……。

 

 すると、人混みの中から一人の男が釤之助の後を追った! 

 

 その時、きらりと刀身が男の真正面に輝いた! 

 

 

 

「……さっきからついてきたのあんた? 

 

 なんの用だ?」

 

「っ!」

 

「……刃傷沙汰は都の法度。どこの誰なのかを言って欲しいな?」

 

「都の‘英雄’安倍釤之助君だね? すまないがその剣を納めてくれないか?」

 

「…………」

 

 

 

 釤之助は叢雲牙を納めた。

 

 男の服装を見て、黒色のタキシードスーツを着た大男。

 

 

 

(アメリカの人間……それも傭兵経験のある輩だな?)

 

「……改めて聞くけど、なんの用だ?」

 

「すまない……君を不快にさせるようなことをしてしまって……」

 

「そういうなら、もう少しフェアにできないの?」

 

「……上奈良? それにみんな? どうした?」

 

 

 

 上奈良と小夜風、そして伍楽と昏真たちも現れた。

 

 伍楽は大男を担いでいた。

 

 

 

「変に絡まれたから、ムカついたから」

 

「加減はしています。

 

 その点の心配は、ご安心を」

 

「……そうか、で? どうする?」

 

「まっ待ってくれ! 我々は……」

 

「いいってことだよ、アメリカくずれ?」

 

 

 

 その時、後ろから一人の男の声がした。

 

 

 

「誰だ?」

 

「……ビリーさ? アメリカンドリームを語るなら欠かせない男「*1ビリー・ザ・キッド」って奴さ? 

 

 西部劇を知ってるなら、俺という男は一番にその名前が出るぜ?」

 

「ビリー……西部のガンマンがなんでここに?」

 

「こんな場所で話すのはごめんだね? 

 

 ギルド? ってところで話そうや?」

 

 

 

 そうして、釤之助たちはビリーと一緒にギルドへと向かった……。

 

 

 


 

 

 

士学校:大広間

 

 

 

「悪いね? あんたらの噂を知りたくてちょいと試したのさ? 

 

 そしたらそこの鬼の大将が強い強い!」

 

 

 

 ゲラゲラと乾いた笑い声が大広間に響いていた。

 

 

 

「しっかし、ここはすげぇな? 

 

 インディアンやアジア系どころか、そいつら以上の強さと恐ろしさを併せ持つ亜人たちと美味い酒と美女たちと遊んでいるたぁ、驚いたもんだぜ!!」

 

「観光がてらに来たんならもう帰っていいか?」

 

「はっはっはっ! 悪いな、じゃあ単刀直入に言うわ。

 

 ……実はよ、水の都……というより‘海運都市’の盟主様があんた達のファンなんでね? 

 

 俺はたまたまそこで衣食住を得て、そこで働いているんだ。

 

 っても、要人警護だけどな?」

 

「海運都市?」

 

「そう、ここ都はセレヌス大陸の中心に近く。

 

 黒の大地や各地の交通の要かつ大陸一にして唯一の都市、他人様やよそから見たらここを‘都市国家’なんて呼ばれているんでな?」

 

「ふうん……? それで、あんたは何しに……って、言ってたわね?」

 

「海運都市の盟主が俺に会いたいってのか? 

 

 サインなら直にって話だけど……机仕事(デスクワーク)で離れられないのか?」

 

That's right.(その通り)

 

 本当は投げ出してでも会いたいだろうけど、こればかりは仕方ないさ?」

 

「…………」

 

「まあ、あんたはここ以外のところを知らないみたい雰囲気をしてるみたいだし、今この大陸のことを話してやろうか? 

 

 俺の知る範囲でな?」

 

「……手短に……はできねえか?」

 

「まあな?」

 

 

 


 

 

 

「さっき話した通り、セレヌス大陸についてだ。

 

 以前西方面で戦争があったが、その戦争は‘白狼王’様の乱入で戦争どころじゃなくなって、黒の軍と同盟の軍も事態収集に向けて奔走した。

 

 っても、俺やそれ以外の時代の人間達をかき集めるって感じだ」

 

「その話は知っている、以前俺は坂本龍馬や新撰組に薩長の偉人。

 

 そして明治以降の方々と会った。まあ、ここ都だけどね?」

 

「だろうな? でもその件はおたくら以外にも行っていたらしいんだ。

 

 さっき話していた‘海運都市’もその一つだ、ほかにも(ここ)以外にも‘砂漠都市’と‘魔境都市’、そんで‘空中都市’があるんだ」

 

「ちょっと待て、砂漠と魔境はわかる。()()()()()()()()のか!?」

 

「聞いた程度の話だよ、実際あるのかどうかはわからない。

 

 でも何故かあるって話なんだよ? 行ったことないからわからないから」

 

「わからないって……まさか‘ラピュタ’があるのか?」

 

「あったら話題殺到、問答無用でそこに行く羽目になる」

 

「そりゃそうか」

 

「……まっここは話題の都市なのは間違いない。

 

 現に英雄様の存在があるからな?」

 

「英雄って、俺のことか?」

 

「そういうこと、実を言うと他にもすごい人がいるからな? 

 

 海運都市・砂漠都市・魔境都市。空中に関しては噂程度だから除いて、この三つの都市には有名どころが多い。

 

 海運都市にはアメリカと日本の軍人さんと当時幕府の有能家臣やカリブの海賊共がいる、俺みたいな悪党だろうと流れの傭兵様だろうと実力を第一に買う。

 

 砂漠都市は商業盛ん、海と陸に挟まれて各地からの行商人が行き交ってこの世界の珍品や物資や資材が揃えている。中東とアフリカ系等が多い。

 

 魔境都市は黒の大地の首都的地位を持っている、魔法と科学を両立して飛竜や翼獣の名物で意外にも軍事力や政治に優れた人がいるって話だ。そして統治しているのは意外にも欧州系や亜人たちを筆頭にしているって話だ。芯のある人間が仕切っているって話だ」

 

「なるほど? つまり()()()()()()()()()()()()()()()ってわけか?」

 

「そうだ、驚く話だけどよ? 

 

 その都市の連中は三国志と戦国時代の人たちと取り入れたいって話だ」

 

「はあ?」

 

「まあ、そうなるよな? 

 

 魏王朝……というより曹魏と織田家は海運都市。

 

 徳川と劉備はどういうわけか魔境都市……黒の大地が蜀漢と徳川幕府を目をつけている。

 

 砂漠都市は武田と上杉と北条の三家と孫呉辺りを交流を持とうと計画をしている。

 

 あとは秀吉がこの都市を掌握……という名の同盟を結ぶ計画をしている、その傍に毛利や島津と伊達等がいる」

 

「なんだってそんな……」

 

「なんだってって、そりゃあお前ここ()()()()()()()()()()()だよ? 

 

 天下統一を狙うことや泰平の世を作るとなるとそうなるんだよ」

 

「……! ギルドや技術力か……!」

 

「そう、現に織田家の当主は海運都市(あそこ)の港で水陸両用の戦艦を作ったんだ。

 

 一時は貸したつもりがとんでもないものを作ったことでみんな度肝を抜かれたさ?」

 

「そうだったのか……!」

 

「それに、砂漠都市はあの「*2クレオパトラ」を抱えている。そして女性を筆頭に王座に座る決まりがあってな? 才色兼備を兼ね揃えた女達が政務や執務をして、男達はそんな美女のお尻を敷かれて支えているって話だ」

 

「クレオパトラ!? それマジなの!?」

 

「ああ、大マジさ? 

 

 そして、魔境都市は黒の大地の真ん中にある。

 

 魔境都市は黒の大地の東西南北の魔族と人間達が仕切っている。

 

 元々は覇権を巡って対立していた魔族が一つとなってできた都市、その中心は欧州の騎士と魔法使いが事実上盟主様だ。

 

 北勢力のダークエルフ。東勢力の翼人・竜人・獣人。西勢力のオークとオーガとゴブリン。南勢力の悪魔・精霊。

 

 それらをまとめた騎士「*3アーサー・ペンドラゴン」が筆頭に魔境都市を興して黒の大地を統一したのさ」

 

「アーサー・ペンドラゴンって……アーサー王物語の!? 

 

 その人もかよ……!?」

 

「そうだ、俺の知る範囲でこの三都とここ‘都市国家はこの大陸を束ねる‘四大都市’として知られている。

 

 未だ謎の多い‘空中都市’は誰一人知られていない未開の都市として知られている…………。

 

 これでわかったかい? この世界には多くの猛者がいるって話だ、これから来るだろうの予測不能な大乱や事態。いつどこで起こるかはわからないんだぜ? 

 

 あんたのお友達もいろんな世界を渡り歩いてるから、もしかしたら他の都市から声かけがあるかもよ?」

 

「…………」

 

「……っても、それはいつからの話だ。

 

 もしかしたらってこともあるからな?」

 

「……なるほどね? 冒険のネタには良いかもな?」

 

「だろうよ? んでよ? もう一つ、話いいかい?」

 

「なんだ? どういう話だ?」

 

「実はよ、海運都市の盟主様がよ? 

 

 なんでもここの都市と盟約を結びたいって話を持ちかけたんだ」

 

「え? ……ああ、なんか巷でそんな話を聞いたな?」

 

「へえ? もう噂になってんのか? なら話早いや!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その同盟話の場にアンタも来て欲しいんだ」

 

 

 

「はあっ!?」

 

 

 


 

 

 

?????? 

 

 

 

 とある辺境にて……。

 

 

 

「へえ……そんなことが?」

 

「悟空の兄貴、どうしやす?」

 

「どうするって……やっとお師匠さまから逃げ切れたってのに、余計な騒ぎを起こしたら見つかっちまうだろうが!」

 

「だからと言って、なんで私まで……!」

 

「何言ってんだよ? 沙悟浄、猪八戒。

 

 お師匠さまから逃げる時ノリノリだったじゃねえか?」

 

「それは……!」

 

「あ? なんだ沙悟浄? おまえ惚れてんのか?」

 

「やかましい!!」

 

「ブヒヒっ! 頭まで赤っ面じゃねえか! 女に弱えのは相変わらずだな?」

 

「……捌いてやろうか? 豚?」

 

「あぁん? てめぇの皿頭かち割ってやろうか?」

 

「喧嘩すんなって!! 

 

 大体、俺たちがこうしていられんのはあの()()のおかげじゃねえか!」

 

「その女狐ってあたしのこと? ‘*4蒼天大聖・孫悟空’さま?」

 

「ちっ! 聞いていたのかよ……!」

 

「相変わらずの猿頭ね? でもお仲間さん達がいたのは嬉しい誤算だけどね? 

 

 まあ、うるさいのは相変わらずだけどね?」

 

「そうかよ? それに、何を企んでいるんだ? ‘*5妲己’」

 

「そうね……とりあえずは様子見ね? 

 

()()()の命令でね?」

 

「あの人……? …………まさか!?」

 

「ブヒィっ!?」

 

「まさか……そんな!?」

 

「察しがいいわね?」

 

「……やれやれ、それを聞いたらやる気が出るじゃねえか? 

 

 殺生石の件より、やっぱその人が一番面白えからな!!」

 

「ブッヒャアっ!! となりゃあ今のうち鍛えておかなぁとな!!」

 

「……こうなった以上、沈むところまで付き合いますよ? 悟空?」

 

 

 

 妲己・孫悟空・猪八戒・沙悟浄。彼ら四者を見たものは誰も知ることはなかった……。

 

 

 

 

*1
ビリー・ザ・キッド。

 

 西部劇でその名を知らない者はいないと言われた凄腕ガンマン。

 

 西部開拓時代では名の知れた強盗(アウトロー)として恐れられた射撃のプロ。

 

 後世の創作では‘義賊’として扱われ、多くの若人の人気の人物となっている。

*2
世界三大美女の一人。

 

 古代エジプトの女王様で知られており、カエサルやアントニウスを魅了した魔性の美女。

 

 しかし不運が重なって毒蛇を使って自身の脈に噛ませて自殺をした。

 

 今世界では当時の奴隷と砂漠民族と都市集落の原住民達を束ねて砂漠都市を設立するという立役者となる。

 

 三国志の孫呉の「孫堅」と武田信玄や上杉謙信と北条氏康に夢中になっている。

*3
知る人ぞ知る伝説の王。

 

 数多の創作においてモデルとなったり題材に使われている。

 

 今作では自身の国が黒の大地の真ん中に立たされ、一時窮地に立つが科学技術と商業戦術に秀でた者や交渉話術の天才がいた為統一がなった。

*4
西遊記の主人公。

 

 DRAGON BALL等が有名だが、本家本元の人物です。

 

 過去名の知れた悪猿の妖魔だったが、お釈迦様の手のひらに踊らされ石に封じ込まれて数100年の歳月を経て‘三蔵法師’と出会う。

 

 あとは西遊記の話の通りである。

 

 今物語の孫悟空は「無双OROCHI」の孫悟空であり、沙悟浄と猪八戒は無双武将として扱う。

 

 そして何故三蔵法師から逃げているのかは後々のお楽しみに……。

*5
紂王の妻。

 

 封神演義でその名が出るほど有名な悪女。

 

 過去に日本に落ち延びて「玉藻前」と名乗っていた噂を持つ(同一人物説)。

 

 今物語の妲己は「無双OROCHI」の妲己。

 

 かつて魔王の参謀として当時の英傑たちを悪辣かつ嘲弄していた。




次回
新章編「都市編」

実はこれ第一章の真ん中
終わりは当分先。
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