「やっと着いたか……?」
馬車に乗っていた釤之助一行と石原莞爾とハンニバル・バルカを筆頭に宮本武蔵と新撰組の方々は海運都市を目の当たりにした。
「ここが……!」
「すっげぇ……!!」
海運都市の街並みは西部開拓時代のロサンゼルスのような光景だった。
陸地では馬と馬車が行き交い、港には蒸気船があった。
「これが……!」
「すげぇ……こんな街見たこともないものがいっぱいあるじゃねえか!?」
「そりゃあそうだ、何せアメリカの若い奴とおっさん達が日本人と協力して開発したんだからな?
*1黄禍論なんてほざいてるわけにはいかないこの世界だからな?」
「まあな……現に魔物が多いし亜人とかの対応も大変だろうしよ?」
「一時それで大変なことになっていたが,ある日本人のおかげで事なきことを得たんだ。
皮肉ってやつさ、アメリカが世界一と豪語していたアメリカ人方々が
……っても、俺は好きだけどね?」
「そうかよ、それで……盟約を結ぶのに場所は決まっているんだろ?
俺らはゲストだけど……新撰組を呼ぶなんて珍しいな?」
「それは我々だっていきなりだったんだ。
新撰組もなんとか立て直しと回復がなったばかりなのだからな?」
「まあな、現に俺たちも都の人たちのおかげで何とかやりくりしてるからな?
沖田の病気も良くなって、射撃訓練や騎馬訓練ができて一石二鳥の借りがある。
返すために害獣狩りや治安維持をしているからな?」
「はっはっはっ! 律儀ものだねえ!
あんたらのおかげで仕事が捗れるから大助かりだよ!!」
『やれやれ、相変わらずうるさい輩じゃのう?』
「あれ? 鞘? 久しぶりに喋ったな?」
『久しぶりもこうもあるかい!! この間のことと前のことでなんて言えばよかったんじゃ!?
喋るネタ以前の話じゃわい!!』
「おお! 鞘じいじゃないか? 久しぶりだな?
寝てたのか?」
『寝るも何も話かける必要あったか!?』
「そうか?」
『ったく、お主らと来たら……。
まあええわい、しかし……これまた奇妙奇天烈な都市じゃのう?』
「まあええじゃないか?
暇な時に話し相手になってやるよ?」
『…………』
「おいジジイ? 狸寝入りしてんのか? ……まあいいけどよ、どういう場所なんだ?」
「へっ。あんたが一番に知っていて、驚く所だよ?」
「…………?」
そして、馬車は目的の場所に到着した。
「…………なっ!?」
「ここって……!!」
「な? 驚いただろ? 「海援隊」の本部さ!」
そこには和洋折衷の屋敷があり、看板に「海援隊」と堂々と飾っていた。
一行は屋敷に入った、その中の光景と様式は真新しく懐かしさを兼ね揃えていた。
「こりゃすげぇ……! ギルドのようで違うのがすげぇ……!」
「そりゃそうさ? 土足で上がる俺たちが土足で上がることを躊躇うような場所だろ? もっとも、ここは土間って場所だからな?」
「はあ……!」
「さてと……おーい! 都市国家の方々をお連れしたぞ!!
そして、英雄の安倍釤之助様もいっしょだぞ!!!」
ビリーの一声は屋敷全体に響いた……。
「そう叫ばなくても聞こえてますよ、ビリー?」
「なんじゃ! 誰か来たのか……」
2階から二人の日本人が現れた。
「どおわぁっ!? しっ釤之助! 安倍釤之助!?」
「あれは……! 近藤さん!?」
「なっ!? 伊東!?」
そこに現れたのはかつて近藤勇たちの仲間であった「*2伊東甲子太郎」。
三菱の創始者「*3岩崎弥太郎」がいた……!
次回
海運都市の主要人物