Shadow Corridor 回廊に迷い込んだ1人の少女   作:楠崎 龍照

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ー注意事項、必ずお読みください。ー


この小説は影廊こと、シャドーコリドーの二次創作です。
原作とはかなりの違いがあり、シャドーコリドーの原作を愛する方は見ることをオススメしません。

内容に以下のようなものがございます。
・主人公が岸谷(きしや)アリスという女の子で、神様とお話ができる力がある。
・青柳由奈さんの容姿、キャラが全く異なっている。
・回廊内で手に入れたアイテム以外の使用。
・勾玉やアイテムは次のステージに持ち越し有。
・パッシブアイテムの複数所持。
・オリジナル徘徊者有。
・原作とは違った物語。
・ご都合主義。
などなど、アンチ・ヘイトが形を成したような物語になっております。


史実の歴史
X話 三柱の神と一人の少女


 

 

 

 

とある世界の日本。

8月の後半。

某県のとあるスーパーで、一人の少女が買い物をしていた。

銀髪でショートヘアー、赤目という日本人からしたらかなり風変わりな見た目の女の子だ。

買い物客も、彼女の風貌に目を奪われていた。

しかし、当の本人は気にすることはなく、レジにて会計を済ませていた。

 

 

 

「お会計1980円になります」

「じゃあ、2000円で!」

「かしこまりました」

 

私はそう言うと、店員は二千円札をレジの中に入れて、そのまま20円玉を取り出し、私に渡した。

私はそれを財布の中に放り込んで、買った物を袋に詰めるために移動する。

 

「ありがとうございました」

 

店員が私に向けてお辞儀をするので、反射的に私も少しだけお辞儀を交わした。

 

「さて、帰ろうか」

 

私は買い物袋を持ってスーパーを出た。

自己紹介が遅れましたね。

私は岸谷(きしや)アリスって名前です。

外国人と日本人のハーフです。

よろしくお願いします。

先にいうと女、メスが大好きのバイセクシャルです。

 

さて、今日はミネストローネでも作りましょうかねー。

 

私はそう考えながら、自宅へと歩き出す。

 

『今日はミネストローネー?』

『とても美味しそうですね』

『私お腹グュリュリュってなってるよ』

 

すると、私の頭の中に語り描ける存在がいた。

いつもの事なので私は頭の中で、返事を返す。

 

「(そうよー。それと冷蔵庫に昨日の残りがあるから、今日の晩御飯はそれですねー)」

『ヒジキの煮付けに、レタスのお浸し……ミネストローネとは合いそうにないですねー?』

『私は何でも構いませんよ』

『早く食べたい』

 

すると、三つの声が私の頭に響く。

何故このようなことになっているのか、それはですね。

私の父の家系は、神と対話ができる力を秘めているのです。

私にもその力があり、興味本位で神様と会話をしようとしたら、3柱の神様とお話ができるようになり、実際にその神様たちと会うこともできました。

今は、その神様たちと一緒に住んでいるという訳です。

どうやら、その神様たちはかなりぶっ飛んだ神様たちらしく、時間を操る神様、空間を操る神様、反物質を操る神様と、とにかく凄い神様です。

 

『お腹ペコペコー』

 

今喋っている神様が、時間を操る神様。

私は「ディアルナ」と呼んでいます。

ふわふわとしたお姉さんっぽい性格をしてます。

 

『ミネストローネ楽しみですねー?』

 

この語尾に「?」がつく神様が、空間を操る神様。

「ルキア」と呼んでます。

間延びた性格で舌をデロンと出している不思議な性格ですね。

 

『納豆に梅肉をいれてご飯と食べたいですね!』

 

最後に、反物質を操る神様。

「ギルティア」と私は呼んでます。

生真面目で生徒会長やクラス委員長をやっていそうなイメージの神様です。

昔は凄い暴れてたらしいですが……。

 

『納豆も梅肉も買ってるよ』

 

早歩きで、私は語る。

ギルティアは凄い喜んでいるようで、言葉が弾んでいた。

20分した頃、私は自宅へと到着し、直ぐ様調理をすることにした。

携帯端末を使って、ミネストローネのレシピを確認し、一人三柱の数分のミネストローネを作る。

その姿を見た神様たちは、超能力と思われる力で、皿などの食器をテーブルへと置き始めた。

因みにだが、神様たちはかなり巨大な体躯を誇るため、そのままでは家に入れれない。

そこで神様たちは虚空から空間を開けて、顔だけをヒョコりと出して生活をしている。

 

「ありがとー! ミネストローネできたよ!」

 

私は鍋一杯にあるミネストローネを掬って、四つの器に入れた。

更に冷蔵庫から昨日の残りを取り出して、電子レンジでチンをする。

晩御飯の完成です。

 

『わー、美味しそうですね』

 

ギルティアは目をキラキラさせてテーブルに置かれた料理を見つめる。

 

「じゃあ、食べようか。いただきまーす!」

 

私は手を合わせてそういった。

神様たちも口を合わせて、頂きます。と言う。

神々との晩御飯が始まった。

 

 

 

「ごちそうさまー!」

 

晩御飯を食べ終えた私たちは、早々と食器を片付けて、入浴の準備をする。

神様たちは満腹になったのか空間を閉じて自分たちの時空へと戻っていった。

お風呂が沸けたので、私は全裸になって桶にダイブ。

全身の疲れが剥がれるまで、10分ほど入浴を楽しんだ。

 

 

「ふぃー、気持ちよかったー」

 

お風呂から上がった私は、ベッドへと向かった。

まだ9時だけど、睡魔が襲いかかってきた私は、すぐにベッドにインする。

 

「じゃあ、私は寝るね。おやすみ」

 

私は神様にそう言って、眠りについた。

眠りにつく前に、頭の中で『おやすみなさい』と聴こえてきたが、その時すでに夢の中に入場していた。

 

 

 

 

「ここはどこ……」

 

私は、薄暗い廊下にいた。

しかも、昔の日本屋敷のような廊下だ。

私は何も考えずにトストスと奥へと進む。

辛うじて壁際に燭台の火が灯されていたので、何とか奥が見えていた。

私は足をピタリと止めた。

 

「え?」

 

なにやら奥から音が聴こえてくる。

シャン……。

シャン……。

シャン……。

と、鈴らしき音が……。

しかも、その音は徐々にこちらに近づいてくる。

私は奥の方を凝視しながらゆっくりと後退る。

更に、燭台の火が激しく揺らぎ始め、これはヤバいと本能的に感じてしまう。

 

「やばい……!!」

 

夢と思っていても、私は全力で鈴の音のモノから逃げた。

私が走ったのと同時に、鈴の音が早くなる。

シャンシャンシャンシャン!!!

と。

これはやばい。

怖すぎる。

ただ、怖いと思っていても、私は後ろを振り向いた。

 

「ひっ!!!」

 

私は声をあげる。

 

 

 

『アリスちゃんどうしましたー?』

「え?」

 

ルキアの声で私は目を覚ます。

窓からは朝の日差しが射し込んで非常に眩しい。

 

『魘されてましたけど……』

 

ギルティアは心配そうに訊ねる。

 

『う、ううん。大丈夫だよ』

 

咄嗟に私はそういって誤魔化した。

そそくさと、顔を洗いに洗面台へと直行する。

 

何あの夢……。

 

私は顔を洗いながらさっきの夢のことを考える。

振り返った時にみた、鈴の音の存在の顔は能面だった。

思い出して少し寒気がする。

しかし、その寒気もお腹の虫が掻き消してくれた。

 

「朝食は……適当でいいか」

 

そう言って、私は適当に食パンを取り出して、バターを塗って大きく口を開けた神様たちに放り投げた。

神様たちは、満面な笑みを浮かべて美味しい美味しいとバターが塗られた食パンを食べていた。

 

「冷蔵庫みたけど、食材が無くなりかけてる……」

『お買い物ですか?』

 

パンを食べ終えたギルティアがそう言う。

私は頷きつつ、「そうね、ちょっとデパートに行ってくるから、お留守番お願いできる?」と神様たちに訊いてみる。

神様たちは、二つ返事でOKしてくれた。

多分、こっそりとついてくるだろうけど……。

時間は、9時。

ここから電車で行けば10時ちょうどにつく。

それなら、ちょうどいいと思った私は、直ぐに私服に着替えて家を飛び出した。

 

 

 

「デパート到着!」

 

時間を見ると、10時00分。

私は意気揚々とデパートの中に入った。

そして、食品コーナーで沢山の食材を購入した。

総額10000いくかいかないかの量だ。

これだけあれば、数ヵ月は持つと思う。

そして、一応私は頭の中でルキアを呼んでみる。

 

『どうしましたかー?』

 

超間延びした声と共に、舌をデロンと出した神様が姿をあらわす。

私はルキアの有無を無視して、ルキアのいる空間の中に買い物袋を投げるように入れた。

 

「これいまから冷蔵庫に入れといて!」

『はーい? りょーかいしましたー?』

 

そう言って、ルキアは空間を閉じた。

時計を見ると、まだ11時。

せっかくデパートに来たのだから、私は適当に色々と見て回ろうと思い、デパート中をうろつこうと考えた。

 

早速エスカレーターに乗って様々なエリアを見て回る。

 

洋服エリア、本エリア、自転車エリア、オモチャエリア。

特に買ったりはしないけどね。

色々と見ていた結果、2時ぐらいになってしまい、そろそろ帰ろうかと思ったのだが……。

外を見て唖然とする。

 

「大雨……夕立ち??」

 

窓からは大量の雨が降り注いでいたのだ。

さすがに、この中で帰るのは……そう思った私はもう少しだけ時間を潰すことにした。

デパート内にあるゲームセンターにでも行こうと思い、私は時間潰しに遊ぼうと考えた。

しかし、とあるフロアで足を止めた。

 

それは、キャンプ用品やサバイバルに必要な物が陳列されている場所。

私は少しだけ興味を引かれ、色々と商品を見ていた。

防水バッグや防水LEDライト、寝袋、様々な商品があった。

値段?

高い。

何が恐ろしいかって、そこで色々なものを見てたら4時になっていたことだ。

外を見ると夕立ちが止んで夕日が赤く街を照らしていた。

 

「帰ろう」

 

そう思い、早歩きでデパートを出て電車に乗り込んだ。

地元の駅についたときには、5時を回っていた。

ヒグラシがあちこちで合唱をしていて、更に夕立ちの後のため、凄い蒸し暑い……。

 

「あつい」

『デパートはどうでした?』

 

ギルティアの声が頭の中に響く。

私は『楽しかったよ』とだけ言う。

あまりの暑さに頭が回らない。

 

「あちゅい……」

 

私は汗を流しながら、フラフラと歩いていると少しだけ涼しい風が吹くのを感じ、足を止めてその方向をみた。

それは、路地の入り口だった。

路地の奥から冷たい風が吹き抜けてきた。

 

「……ちょっと涼んでいこ……」

 

あまりの蒸し暑さに、そう考えた私は、寂れた路地へと足を踏み入れる。

 

 

 

 

 

 

続く

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