オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
※今回登場すふオリキャラはアンケートで曇らせられる未来が確定した子です。なので、アンケート形式に則ってオリキャラの運命をアンケートに委ねたいと思います。是非揃ってご参加ください。
今回は曇らせ要素がとても薄いです。
ご注意ください
決めた。お前は死ぬしかあるまいよ。
「よいこらせっと…はぁ。今日も釣れねえなぁ…」
オラは深沙(ジンジャー)。稲妻城の城下町に住む一般釣り人だべ。なしてオラが釣り人やっとるかと言えば、オラん家は貧乏だからだ。だから、オラが病気のお父ちゃんを養ってやらないと。
元々オラは孤児で、お父ちゃんに拾ってもらって大切な一人娘として育てて貰っただ。だから、今度はオラがその恩に報いる番だべ!
「うおおおーっ!やる気がムンムン湧いて来ただよーっ!絶対大物を釣り上げるだーっ!」
突如、オラの釣竿に何かが引っかかったような感触が!慌てて引き上げようとすれども、大分重い!
「こ、この重さは…!きっと大物だべ!うおおーっ!待ってろ大物!どりゃああああ!!!」
大きな波飛沫と共に釣り上がったのは…!
紅い瞳の美しい別嬪さんだったべ…
「…って!魚じゃなくて女子釣ってどうするだ!これが最後の釣り餌だったんだべ!」
どっかに向かって突っ込めど、帰ってくる返事はねえ。と、とりあえず…この別嬪さん家まで連れて帰るべ…流石に濡れたまんまじゃ可哀想だべな。
さて、家まで別嬪さんを連れ帰って布団に寝かせてやったわけだが…よくよく見るとこの別嬪さん、えらい高そうな服着てるだ。もしかしてオラ、誘拐してると勘違いされちまうんじゃ…?
そうしてオラが不安がっていると、その別嬪さんは目を覚ました。
「……ぅ…ん…?あれ…ここ、どこですか?」
オラは衝撃を覚えた。タダでさえ神さまが御造りになられたみてえな面してんのに、鈴のように可憐な声ときた。
「あ、あの…あんた、いや、あなた様は…天女様であらせられますか?」
思わず口に出して聞いてしまった。
すると、その方は特段怒るでもねぇ。薄くオラに微笑んで、
「いいえ…僕、いえ私は天女などではありませんよ。そうですね、私の事は…魔妓阿(マギア)とでもお呼び下さい」
この時オラは、初めての恋をした。
◆◆◆◆◆
やぁ。僕だよ。
蛍やタルタリヤにズタズタに引き裂かれた筈の曇らせ大好きお兄さんさ!
\ワーパチパチ/\ハヤクシネヨー/\イキカエッテンジャネエゾクズガ/
はいはい。ありがとうありがとう…
さて。気がついたら僕は海の中にいたんだけど、恐らくこれは神様の悪い冗談だ。
前言撤回、冗談になって無い。窒息死はしないとしても苦しいものは苦しい。いくら僕が魔神として覚醒しても痛いものは痛いのだ。
海中の元素分析をしてみて判明したのだけど、ここはどうやら稲妻付近らしい。丁度良いや。今璃月やモンドに戻ったら今度こそ本当に八つ裂きにされてしまうだろう。
稲妻でゆっくり曇らせライフを送るのも悪くは無いだろう。
だが、もう死ネタは流石に僕も飽きて来た。
という訳で、稲妻では亡国の姫を演じてみよう!
そうだなぁ、設定は「かつて滅んだ国の姫だったが、謎の時空間転移が起こって稲妻へ流れ着いてしまった!」とかにしようかな?
え?お前男だろう?ってフッフッフ!ここで活きてくるのがさっき神様に貰ったチートなんだよね!その名も【完璧変装】!性別や声色さえも偽れる優れものさ!
さて!いざ…変装!
…鏡がないから自分の姿は見れないな。
でも概ね僕の要望通りの容姿だろう。
あれ、なんだか…眠いぞ?
ひょっとして、これ…凄いエネルギー…使う…
やあ!おはよう!(ヤケクソ気味)
早速力に振り回されるなんて思わなかったよ!
ていうかコレ、どういう状況?
目の前には黒髪美少女、そして荒屋。明らかにミスマッチ過ぎるだろ。
流石の僕も思わず
「ぅ…ん…?ここ、どこですか?」
と目の前の少女に困惑気味に聞いてしまったぐらいだ。
二人の間に気まずい沈黙が流れる。
なんか喋って!
「あ、あの…あんた、いえ、あなた様は…その…天女様であらせられますか?」
は?何言ってんだこいつ。僕がそんな御大層なものの筈ないじゃん。むしろ逆だよ?僕魔神。
「いいえ…僕、いえ私は天女などではありませんよ。そうですね、私の事は…魔妓阿(マギア)とでもお呼び下さい」
天女である事の否定と自己紹介をしておいた。
稲妻での僕の名前は「盧亥・魔妓阿」としておこう。読みはそのまんまロイ・マギアさ。
折角もらった名前なんだ。大事に使おう。
自己紹介をすると目の前の美少女は顔を赤らめて熱の篭った視線でこっちを見てくる。お?これはひょっとして…惚れてる?これは僥倖!顔もいいのもあって良い顔が見れるんじゃないか?
楽しみになって来たな。
さて…いつまでもこんなボロ屋にいるわけにはいかないな。早速この付近を案内して貰おう。
「そうですわ、貴女お名前は?」
「ふえっ!?オラ、わたし、ですか!?そんな!畏れ多い!」
ほう、勝ち気な子なのかな?普段はオラっ娘なんだね。
「私を助けて下さったのでしょう?恩人の名前を知らないなんて嫌ですわ。あと、口調を崩されても良くってよ」
にしても、男のお嬢様口調とか気持ち悪いな。だけどこれも曇らせの為。我慢我慢!
「そ、そうですか…オラは深沙だ、です。普段は、釣りとか…してる、です」
ジンジャー?ふむ、確か花言葉は…
「ジンジャーさんですか、良い名前ですね。愛情に満ちた良い名前です。誰がつけて下さったのですか?」
「えっと、お父ちゃんが…」
「お父様がいらっしゃるのですか?」
「そうなんだけんど…お父ちゃんはお父ちゃんであって、本当のお父ちゃんじゃないっていうか…」
成る程、孤児だったのを引き取られたか。これぐらい予想出来るな。
この子の前で父親を奪ってやったらどんなに泣け叫ぶだろうか?
「そうだったのですね…。お父様は今、どちらへ?」
「そ、それが…お父ちゃんは元素病で…」
元素病とな。あぁ、説明しておくと、元素病とは神の目無しで元素力を使い生命エネルギーを根こそぎ世界に持っていかれる現象の事だ。魔眼を使った奴はこれになりやすい。
「なんとまぁ…それはお辛い….私に元素病を治す術があれば良かったのですが……生憎、名前以外全て忘れてしまっていて…」
「っ!そうだったんか…!」
おっ!良い顔だぁ〜!やっぱり素質あるよ、君。
「まぁまぁ、私の事は兎も角…深沙さん、折角なのでお外に行きませんか?ほら、お空は晴れ渡っていますし!」
「あぁ、あぁ、そうだべな。行こう!」
そうして僕達は外へと繰り出した。
次回、楓原万葉邂逅。
深沙ちゃんの運命
-
絶望して死ぬ
-
曇っても苦しみながらも生きる