オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
今回曇らせ描写が難しかったです。あと、原作キャラの身体の著しい損傷があります!ご注意下さい!
宵宮殿は不思議な御仁でござった。心の折れた拙者に優しい言葉を掛け、更には子供達に見せるはずであったとっておきの花火を見せてくれた。それに、もうかれこれ二ヶ月も宵宮殿の家に住まわせて貰っている。
「万葉〜!ご飯、出来たでー!」
「辱い!今行くでござるよ」
果ては拙者の代わりに食事まで作ってもらっている始末。これは男としての沽券に関わるでござる。拙者も宵宮殿に何か返さねば。
「どうや?ウチお手製の焼き魚は?美味いやろ?これな、父ちゃんが昔ウチに教えてくれたんや。あんときはウチもちっちゃくてなぁ!ほれ、こんなんやったんやで?」
そう言うと宵宮殿は手でその時の大きさを指し示す。拙者は思わず笑みが溢れてしまったでござる。
「はぁ…ほんまに可愛いやっちゃな…」
む、可愛いとは。流石にそれは我慢ならないでござる。
「宵宮殿、拙者とて男でござる。そう可愛いと言われるのは、些か恥ずかしいでござるので…その、控えて欲しいでござる」
「そこでキッパリ断れん所もかわええなぁ!このこの〜っ!」
宵宮殿が拙者の頭をワシワシと撫でてくる。だから、そういうのをやめてほしいと…
咄嗟に拙者は話題を変えることにしたでござる。
「そういえば宵宮殿、宵宮殿の誕生日は何時でござるか?」
「そういえば忘れとったなあ、誕生日。えーっと、今がああだから…あっ!明日や!」
「明日にござるか!?少し、拙者は外に用事が出来たでござる!明日の朝には戻るでござるから、待っているでござるよー!」
急いで宵宮殿の家から飛び出し、街に繰り出す。急いで宵宮殿への贈り物を買わねば。しかし今拙者は無一文であった。故に魔物を狩り金を得る必要があるでござる。刀は折れてはいるが、宝盗団やヒルチャール程度ならバラバラに出来るでござる。
今宵の拙者は、鬼にござる。
暫くして、ある程度のモラが溜まったでござるので呉服屋へと急行したでござる。そこで宵宮殿へ贈るための品物を選定するでござる。
ふと、拙者の目に美しい蒼の花を象った首飾りが展示してあったでござる。思わず目を奪われた拙者は、この首飾りを宵宮殿に贈ろうと考え早速購入したでござる。
さあ、早く帰ろう。家で宵宮殿が待っている筈でござる。小走りで宵宮殿の家に帰ると、
そこには、拙者の心を折った金色の悪魔がいた。
悪魔はその紅の瞳を妖しく輝かせ、宵宮殿の首を掴んで締めていたでござる。
「ッ!貴様ァァァァ!!!宵宮殿を離せええええ!!!!」
折れた刀で一閃するも、やはり効かぬ。だが、ここでまた折れる訳には行かぬでござる。刀を正眼に構え元素力を解放して暴風を巻き起こすでござる。
「……ふぅん。少しはマシになったみたいだね。でも、無意味だよ。それでもまだ私には勝てない」
「万葉ッ…!逃げぇ…!こいつは、ウチが…ウチが万葉の心の仇を獲ったる!だから…!」
「すこし静かにしてね。そらッ!」
「ぐあっ!?」
悪魔は宵宮殿の腹を殴った。よりにもよって女の腹を殴るなど!男として、人間として、見逃せるものか!
「天誅ッ!」
悪魔のみを暴風で吹き飛ばす。宵宮殿は一瞬空に浮いたが拙者は空かさず宵宮殿を受け止める。
「万葉っ、助かったわ!ウチも加勢する!やったるで!」
「応とも!行くでござるよ!はぁぁぁぁ!!!」
火元素の矢と風元素の斬撃を悪魔に叩きつける。だが悪魔はまるで効かないかのように剣で応戦してくる。
いや待て、何故これ程の強者が応戦する必要がある?そうか、わかったでござるよ!恐らく拙者達の攻撃は効果を出している。攻撃を喰らいたくないから応戦しているのだ!
「…っ!煩わしい!吹き飛べ!」
「ぐァぁッ…!?」
前蹴りをモロに入れられ、拙者は吹き飛んでしまう。壁に激突し、拙者の意識は途絶えた。
目が覚めると、宵宮殿と悪魔が戦っている最中であった。悪魔は拙者に背中を向けている。拙者の目覚めに気付いた様子は無い。今が好機だ。そう思い風の刃を展開し肉薄する。
「覚悟するでござるよ!悪魔め!天誅ッ!」
拙者は、悪魔の心臓に刃を突き立てた。
「フフ…まさか君が宵宮を斬るとはね。楓原万葉君。ククク…【完璧変装】解除。対象:宵宮」
「…ぁ…どう…して……万…葉……ウチ…」
ああ、ああああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
「万葉君、どうだい?自分の大切な人を自ら斬った感想は?クフフッ!」
悪魔は心底愉快そうに嗤っていた。
ころす。こいつは ころさないと だめだ。
「死ね、死ね、死ねよお悪魔ぁ!」
風の刃を悪魔めに突き立てんと突貫する。隙だらけだ。殺せる。殺せる。殺せる。
拙者の刃が悪魔の首に届いた…!これで殺せる!
「はぁ…えーいっ☆消えちゃえ!」
拙者の 風の刃が 消えた…?そんな、嘘だ、なら、初めから拙者は。
「やーっと気付いたみたいだね。そ、君の元素力なんて僕が本気を出せば効かないどころかかき消す事さえ出来る。さて、万葉君?恩人を殺し、恩人の仇に一矢も報いれない感想は?」
ああ。もういやだ。せっしゃは、いきているかちなんて、ないんだ。
とどかない。とどかないんだ。だからもう。いいや。
「万葉ッ!諦めんなや!まだ終わっとらん!ソイツが油断しとる今が好機や!やれ!万葉ぁっ!」
よいみや…?よかった。いきててくれ
「何だ、生きてたのか。それに、もう心が砕けたみたいだな。もう寝てて良いよ」
たーーー
◆◆◆◆◆
(ロイ視点)
「万葉ぁぁぁぁっ!!!」
ああ、良い。それだ。その顔が見たかった…!
希望が一瞬で絶望に変わる時のその顔が!
ンフフ、クフフフフフッ!
あーっ!最高!
今僕は万葉の頭を撃ち抜いた。もちろん、殺しては無い。このフヌケがいないと蛍たちは稲妻に来なくなる可能性すらあるかもしれない。だからずっと気絶するぐらいの弾を撃ったんだ。
いやあ、人助けって気持ち良いね!
さて。万葉に覆いかぶさって泣いてる宵宮だけど…この子は必要だから殺さないでおこう。だけど、足は必要ないよね。えいっ水圧カッター!
「うううっ!万葉ぁ…万葉ぁ…!ぎっ!?ああああ!足っ!ウチの足があっ!」
泣き顔も可愛いねぇ。宵宮ちゃん。
よし。切り取った足は…そうだな。深沙にでも食べさせるか。残念ながら僕にカニバリズムの趣味は無いので、他人に強要しようと思う。
さぁーて!深沙の所に戻る…前に、宵宮ちゃんがこのまま失血死されても困るから傷だけは塞いでおこう。
ジャッジャジャーン!仙人の傷薬!(青ダヌキ並感)
これを塗ればどんな傷も一瞬で塞がる!これを塗ります。
…ヨシ!治療完了!さてと、深沙の所に帰ろう!
次は誰を曇らせようかなぁ。クフフッ!楽しみで仕方ないよ!
なんでロイくんはこんなにクズなの?
私の当初の予定では愉悦神父程度だったのに。
深沙ちゃんの運命
-
絶望して死ぬ
-
曇っても苦しみながらも生きる