オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】   作:D.D.D_Official

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原神ファンの皆様ごめんなさい。
今回、主人公が下劣で最低です。ご注意下さい。


バクスタを見逃すな

 

宿舎で僕が微睡んでいると、抵抗軍の兵士から海祇島へ向かうように言われた。とうとうこの時が来たみたいだね。

 

待ちに待った珊瑚宮心海との邂逅だ。珊瑚宮心海は優秀な頭脳を持っている。時間が経てば経つほど僕の本性を暴かれるリスクが上がってしまう。

 

珊瑚宮心海を確実に殺す。だからこうして、自然に珊瑚宮心海と邂逅する機会を窺っていた訳だ。

 

勿論、準備は怠ってはいない。誤魔化すために肉人形に幻影をかけて僕が寝ているように見せかけ、鳴神大社まで行ってとある「武器」を取ってきたのだ。

 

当然、八重神子に抵抗されたが存在の八割を消しとばしてやったから暫くは表には出て来れないだろう。しかも、魔妓阿の姿では無くロイ・マギアの姿で襲ったからバレてはいない筈だ。

 

問題は、スカラマシュの対処だけど…まぁ、都合が悪ければ始末すれば良い話だ。「散兵」程度今の僕には余裕だからね。

 

さ、船に乗って海祇島へ向かうとするか。

久々の蛍との旅だ。存分に堪能するとしよう。

 

 

◆◆◆◆◆

 

(心海視点)

 

「蛍さん、貴女をメカジキ二番隊の隊長に任命します!」

 

私が蛍さんにそう言い渡すと、哲平や魔妓阿さんがその出世を祝う。

 

「おおっ!相棒、大出世じゃないか!入隊して早々に隊長だなんて!良いなぁ!」

 

「まぁ!蛍ちゃん、私と同じく隊長になったんですね!おめでとうございますっ!」

 

褒めちぎられた蛍さんは心なしか嬉しそうにしています。それにしても、頼もしい事です。神の目なしで元素を行使出来る蛍さんに、敵の精鋭にぶつかり部隊が全滅してしまったとは言え強力な力を持つ魔妓阿さん。

 

この二人が居れば、幕府軍にだってきっと勝つ事が出来る…そう、信じています。

 

3人を見送った後、私の背後から強大な元素反応が現れます。

 

「ッ!?何者ですか!姿を現しなさい!」

 

そういうと、巨大な水の門から禍々しい力を帯びた存在が降臨してきました。

 

その存在は気取った異国の軍服を見に纏い、群青の髪を他靡かせ、紅い瞳を愉快そうに歪め見るものを不快にさせる笑みを浮かべながら現れました。

 

「ふぅん…僕に気付けるだけの実力はやっぱりあるみたいだね。邪魔な能力だ。排除しよう」

 

そう言い放つと奴は腰から枝分かれした剣を取り出し、私に向けて来ました。

 

「これは、【天逆鉾】…お前がどのような神性を持とうが、如何に存在の格が高かろうが関係無く貫く剣。態々鳴神大社から奪ってきただけはある美しさだね…」

 

やけに説明口調で語りながらじわじわと私に近づいてくる。現人神である私と同格の存在スケールを持つ奴は不快な笑みを一層深めると、突貫してきた。

 

まずい、このままではやられる。

 

「珊瑚宮様ァ!ぐああっ!」

 

そう思った矢先、私の忠臣が盾となりました。見たところ、傷は深い。それに元素力を阻害しているように感じる。これでは間に合うかどうか…

 

「む、いたのか犬っころ。僕、犬好きだからあんまり殺したくは無かったんだけどなぁ…」

 

などとボヤきながら再び近づいてくる敵。

 

ゴローがやられてしまった事は悲しいですが、お陰で好機が掴めました。私は咄嗟に自身の元素力を爆発させ、攻撃に転じます。

 

「んなっ!?コイツぅ!仲間の死を見ても何も思わないのか!?いや、そんな筈は…」

 

「私を侮りましたね、敵よ。私は回復に特化した力を持っています…そしてその力は私が攻撃する度に仲間に発動します。その意味がわかりますか?」

 

「ッ!まさか!これも想定通りだと言うつもりか!珊瑚宮心海ィ!!」

 

敵が強大な水の渦に飲み込まれていくのを見て、私はホッと安堵する。さぁ、ゴローを治療しなければ。

 

その時、私は確かに油断していたのだろう。

 

「なんて、ね♡」

 

背後から胸を貫かれる。

 

「が……ぁ…は…!?」

 

「いやぁ…危ないところだった。いや、実際本当にヤバかったんだけどね?天逆鉾を身代わりにしていなかったら危うかった」

 

「な、ぜ……たし、かに…飲み込まれた…筈…」

 

そうだ、この技は防げない筈だ。相手が自分と同格以上の水元素使いでなければ…まさか!

 

「多分、君が考えてる事で合ってると思うよ。全く…本当に厄介だ。早く死ねよな」

 

天逆鉾が私から引き抜かれ胸から血が溢れ出す。

 

「はぁ…全く…実に愚かだねぇ?珊瑚宮心海。部下を失い、自身まで殺される。こーんな間抜けな参謀がこれまでいたかな?うーん、居ない!ハハッ!ギャハハハハハッ!じゃ、僕は行くから。最期ぐらい部下に貞操の一つでもあげてみたら?ククッ!ヒャーッハッハッハ!!!」

 

下卑えた嗤い声と最低な言葉を言い放ち敵は今度こそ失せた。あぁ、まずい。意識が朦朧としてきた。

 

ここで何とかしなければ、抵抗軍の目標はおろか皆の命まで危うい…ここで、成長しなければ…

 

 

 

強くなりたい。

 

この状況を打破できる力が欲しい。

 

そして必ず皆を救える力を。

 

 

あ ぁ  神 よ




ロイしね

珊瑚宮心海は死ぬ?

  • キュートな心海は天才的な頭脳で生き延びる
  • ゴローが来て助けてくれる
  • 死ぬ。現実は非情である。
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