オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
と、言うわけで散兵をしばきに邪眼製造工場に来ましたー!イェーイ!ドンドンパフパフ!
まぁ初見じゃないからどこに何があるかぐらい把握してるんだけどね。制圧するついでにコッソリ一つ邪眼を拝借しておいた。これで不足の事態にも備えられるだろう。
そうこうしているうちに散兵が出て来る場所に着いた。
「おやおや、こんな所に来るなんてね。初めまして、僕はファトゥス6位「散兵」スカラマシュだ。まあ君達はここで死ぬから今後とも宜しくしないで良いよ?」
「お前がっ!邪眼をばら撒いている黒幕か!」
「いいや?違うとも。僕は代理でここに来ているだけなんだ。勘違いしないで欲しいなあ」
まあコイツが何であろうと、僕にとっては雑兵に等しい。蛍がやられてから即死させよう。
「なっ…!?ぐうっ!」
「旅人!はわわ、大丈夫か!?こ、ここには魔妓阿もいるし、散兵もいる…!お、終わりだ…オイラ、もっと美味しいもの食べたかったな…」
パイモンが大粒の涙を流しながら喚いているので後頭部をブン殴って気絶させる。
「…む?君はこいつらの味方じゃないのか?それなら…ぼ「超凝縮水圧刃」…く…ァ!?」
一撃で首を落とした。生命力も感じない。確実に死んだな。よし、時間もあるし丹念に殺してやろう。
後の憂いは絶っておかないとね?
◆◆◆◆◆
(一般蛍術師視点)
その女が手を振るったかと思うと、次の瞬間には「散兵」様の首は落とされていた。思わず絶叫しかける。だが、そんな事をすれば次に消されるのは自分だ。決して声を出してはいけない。
「お、おのれ!散兵様の仇!今すぐッ!?」
仇を討とうとしたミラーメイデンの首から上が消し飛んだ。あの人は確か、私と良く昼ごはんを食べる仲だった。良い人だった。
「ミッシェルゥゥゥ!!貴様ァァァ!!!」
恋人が殺され憤った炎銃士がバラバラに斬り刻まれる。あの人はファデュイに入って間もない私に戦い方を教えてくれた人だ。
私の友達、私の師匠、私の先輩、私の後輩、みんな、みんなゴミみたいに殺されていく。彼らが死ぬ度に私はその人の事を思い出してしまう。やめろ。やめてくれ。
私の大切なモノをそれ以上壊さないでくれ。
「もうやめてっ!貴女は何がしたいの!?何が欲しいの!?もうっ、やめてよっ…!私からもう何も奪わないでよぉっ!」
泣きながら殺戮者に説得を試みる。
殺戮者はその端正な顔を悍ましい笑みで塗り潰してこう言った。
「やめない。僕は君たちを皆殺しにする。僕は君達の命と尊厳が欲しい。やめないし、君から全てを奪ってやる」
すると急に私に近づいてきて、私のフードを外して囁く。
「君、モンドで見た事あるね…ああ、アリシアさんの所の失踪した娘って、君だったのか…」
こいつは今、何を言った?私の出自について何故知っている?誰にも知らされてない、死んだってされてた筈なのに。
「あぁ、安心してマリアちゃん…君の親は悲しんでなどいないさ」
「え…?」
「だって、君の親…僕に殺されちゃったんだからね!アーッハッハッハッハッ!!!!」
そんな、うそだ。どうして、
「どうしてかって?ンンン…それはね、楽しそうだったからさ!クヒヒ、ヒャハハハハ!!」
こんな、こんなクズに、おとうさんとおかあさんは
殺されたのか。
許せない。許せはしない!
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ブリンクを連発して奴を殺そうと元素を放つ。効かない。まさか、存在の格が違うって言うの!?
「ふむ、僕は君の全てを奪うと言ったね。そうだな…なら、君は畜生の餌だ」
次の瞬間、私の意識は刈り取られていた。
目覚めると、そこは薄暗い部屋だった。
「ぇ…なに、ここ…」
「ブヒヒヒ、ようやくお目覚めかな…?ボクのかわいい仔猫ちゃん…」
目の前には、太った豚のように汚らわしい全裸の男がいた。慌てて元素を使おうとするも、邪眼を奪われているのかまったく使えない。
「ンフー!抵抗しようにも何も出来ず、絶望する顔…滾ってくるモノがあるねぇ〜!」
「いやっ!いやあっ!来ないで、来ないでえええ!!!!」
「グヘヘ、いただきまーす!」
そこから、私の終わりのない地獄は始まった。
◆◆◆◆◆
(ロイ視点)
気絶した蛍とパイモンを回収して刃向かってきたファデュイを殲滅した。最後に来た子は中々良かったな。素質あるね。
ま、もうその子は変態のオッサンに売り払った後だけどね。今頃四肢切断されてんじゃね?知らないケド。
取り敢えず、蛍を木漏茶屋へ運び込んだ。
そこには深沙も来ていて、大層泣かれたが気に留める必要はないだろう。
「魔妓阿ちゃん…これは…どう言う事ですか?」
「綾華ちゃん。また会えて嬉しいです。実は…」
神里綾華に事情をぼかしつつ説明する。因みに、蛍は僕の膝の上で寝てるよ。
「ぅ…ん…?ハッ!魔妓阿、スカラマシュは!?」
「大丈夫ですよ、軍服を着た紅い目の群青の髪の人が助けてくれたんです。その人がスカラマシュを一刀の元に葬りました」
まぁ嘘だ。ここでロイ・マギアがファデュイと敵対している事を示唆しておく。そうすると、僕がロイ・マギアに戻る時に便利だろう。
「群青の髪…軍服…紅瞳…まさか、ロイ…?生きていたの…?」
「さあ、わかりません。ですがその人は自身のことを『咎人』と呼んでいました。きっと、何か思うところがあるのでは?」
そう言うと、蛍の目からほろほろ涙が溢れてくる。かわいいね。もっと泣いて?
思わず僕が我慢できなくなりそうな程かわいい顔をしていたのでハグしておいた。こうでもしないと僕は僕を抑えきれない。
だが、今は大人しくするべきだろう。全ては雷電将軍を殺してからだ。そうしないと、僕の穏やかな曇らせ生活はやって来ないんだ。
「……もしや、天領奉行がファデュイを手引きしていたのやもしれません。旅人さん、魔妓阿ちゃん?どうか天領奉行の不正の開示をお願いできますか?」
「勿論です。綾華ちゃんがそう言うなら!」
「わたしもやるよ。これ以上、悲劇を生まないために!」
そういうことで、僕らは天領奉行に忍び込む事になった。
九条家の人にバレないように、何て難しいお題だ。僕の外見はとても目立つ。それ故隠密行動に向かないんだ。力を使って消える訳にはいかないしね。
難しいが、まぁ蛍がいれば何とかなるかな。
こう言う時だけは凄く頼りになるんだ。
◆◆◆◆◆
(パイモン視点)
オイラは「散兵」と魔妓阿に挟まれた時、本当に死を感じたんだ。でも、頭の後ろに強い衝撃が来た後、目覚めた時に木漏茶屋にいてオイラは驚いた。
殺されなかった。
いつでも殺せたはずなのに、アイツは…魔妓阿はオイラを殺さなかった。どうしてだ?本当は良い奴なのか?
頭が混乱してくる。この悩みを何とかしようとウンウン唸って考えていたら、魔妓阿本人を見つけた。折角だから、魔妓阿に聞いてみる事にした。
「な、なぁ…魔妓阿…何であの時、オイラ達を助けたんだ…?」
すると、魔妓阿は心底不思議そうな顔をして
「友達を助けるのは、人として当然では?」
そんな事を純粋な眼差しで見つめられたら、オイラ…
もう、お前を疑えなくなっちまうだろ…?
ロイくんはさぁ、人の心とか無いんか?
「うん、前世に置いてきちゃった☆」
誤字修正しました2022/02/10 21:37
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