オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
原神ファンの皆様ごめんなさい、ありがとう。
さぁ、いよいよ雷電将軍との決戦だ。魔神の僕と旅人が居ればまぁ大丈夫だろう。天守閣を駆け登っていく。
「魔妓阿、ここが最上階みたい…!気を引き締めていくよ!」
「はい!行きましょう!」
九条裟羅が倒したであろう兵士どもを横目に見ながら巨大な襖を開き天守へ辿り着いた。さぁ、まずは雷電将軍の不意を…!
あれ?おかしいな、どうして…淑女がいないんだ?
僕の目前には目を爛々と輝かせた雷電将軍だけだ。これは…
「ついに、ここまで来ましたか。ロキ…では、ここで死んでください」
「はっ?」
「危ない魔妓阿ぁっ!避けてっ!」
ロキ?何のことだ。そう思った瞬間、目の前には無想の一太刀。やばい。避けられない。防御を…っ!?
「ぐああっ!」
「魔妓阿ーーっ!」
い、痛え!待て待て待て待て!?流石に初撃から必殺技は卑怯すぎるでしょう?や、やばい!咄嗟の防御で攻撃を弾くしかない!うおおおおーーっ!なんとかなれーーーっ!
「フン…これを防ぎますか…ならば…せやッ!」
「げふっ!?」
思いっきり後方にぶっ飛ばされ城外へ追い出される。
やったぞ!無想の一太刀は何とか耐え切った!下半身は吹き飛ばされ、腕はボロッボロになってしまったが、再生すれば良い話だ!理想とは違うが、蛍が曇ってくれるなら本望!
次の瞬間、僕は海へ墜落したが無事だ。まずは、海岸から這い上がって傷を癒そう。はぁ、くそっ…痛えなあ…!
「ようやっと見つけたで。この悪魔…」
は?何だ、誰だ…この声…まさか、宵宮か!?
「お前はウチから足を奪い、万葉を奪った…次は、ウチが奪う番や…」
「はっ!無駄だね!お前の攻撃なんざ、僕には効かないんだよ!ギャーッハッハッハ!ザマァねえなぁ!?」
そうだ。奴の攻撃程度、聞く筈が無い。存在の格が違うんだ。攻撃はおろか、触れることすら叶わないだろう。
「そんなん、関係ない。ウチはお前を殺す。悪魔、コレが何かわかるか?」
は…?それは、僕が心海を刺した時の…まさか!
「せや…これは鳴神大社の天逆鉾。どんな神さんでも殺す剣や。これで刺されたら…お前も死ぬやろ?さぁ、年貢の納め時やで!」
やめろ、やめろ!そいつで僕を刺すな!くそ、防御を…
「死ね。悪魔…二度と現れんなクズ」
「ぐぁっ…!ち、力が練れない…!こ、こんな、こんなドブカスに…僕が…!」
「まだ意地汚く生きようとするんか…首、落とすか。今度こそ、死ね」
「嫌だっ!僕はっ…」
あっ… い たい。
これが 死 か
ハハ…おも しろ い な ァ……
◆◆◆◆◆
(宵宮視点)
「ようやっと死んだみたいやな…クソ悪魔が!」
ウチはやった。ウチから足と万葉を奪った悪魔を殺してやった。ウチは、やったんや。
「見とるか、万葉ァ!ウチはやったんや!ウチはやったんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
これ以上ない幸福感がウチを満たす。あぁ、万葉。漸くそっちに行けるで。明るい世界にな。
「……首、持って帰って晒すか。悪魔が死んだっちゅう事を皆に教えてやらんとな…」
せや。皆に、コイツの被害にあったであろう皆に朗報を渡してやらな。
ウチは小高い丘の上の上で槍に悪魔の首を刺して飾った。はん、見た目だけは良え首や。フン、見せモンとしても上出来やろ。
「あははっ、あははははっ!アーッハッハッハッハッ!!!!ザマァ無いなぁ!悪魔ァ!!」
そう。こん時のウチは、興奮していた。せやから、今ここに誰か来るなんて誰も思わんかった。
「ぇ………ぁ…まぎ、あ…さま……」
振り返ると、そこには素朴そうな顔を驚愕と悲痛に歪めためんこい女の子がおった。
◆◆◆◆◆
(深沙視点)
魔妓阿様と約束した場所へ急ぐ。今日、作戦が完了したらそん場所で魔妓阿様が待ってるってトーマさんが伝えてくれただ。オラは、小走りで約束の丘へ急ぐ。
「やあっとちゃんと話せるだ!寂しかっただよ、魔妓阿様…!」
だども、オラがそこで見たのは。
首だけになり、無惨な躯を晒している魔妓阿だった。
「ぇ………ぁ…まぎ、あ…さま……」
魔妓阿様の首の前で高笑いしている女がゆっくりとこっちを向く。
嘘だ。そんなの、嘘だ。
なんで、魔妓阿様が殺されねばならん。
魔妓阿様は、故郷に…帰りたかっただけなのに。
稲妻を思って、争いを止めようとしていただけなのに。なんで。どうして。
「あぁ…キミはあの悪魔に洗脳されてたコか。可哀想になあ、こんなにめんこい子が…」
「どう、して…嫌、嫌、いやあぁぁぁぁ!!!」
オラは叫ぶ。叫んで、全部忘れてしまいたかった。
「どうした、深沙…ッ!これは…!」
オラはもう、なにも考えたくはなかった。
◆◆◆◆◆
(トーマ視点)
「…宵宮、お前は。お前は何をしたか分かっているのか!故郷が恋しく、けれどもその優しさ故に稲妻を救わんとした魔妓阿ちゃんを!殺したんだぞ!」
オレは心の内から湧き出してくる怒りを噛み締めながら目の前の下手人を糾弾する。コイツは、コイツは魔妓阿ちゃんを…お嬢の魔妓阿ちゃんを殺した。
きっとお嬢は泣くだろう。きっとお嬢は悲しんで食事が喉を通らなくなるだろう。そして何よりも。
彼女と共に在りたかったというオレの魂が、
眼前の敵を許せはしなかった。
「なんや…社奉行の家令かいな。あんさんもこん悪魔に洗脳されよるか。ええか?奴はな、ウチからなんもかんも奪っていきおったんや。足も、万葉も…」
「万葉だと…?貴様、何を言っている!?楓原万葉は生きている!そもそも奪われてなどいない…まさか!」
まさか。この女は万葉を取られた嫉妬心から魔妓阿ちゃんを殺したのか。
どんな大義があるわけでもない、ただの愚かな人間の感情で、魔妓阿ちゃんは殺されたというのか?
ふざけるな。こんなひどい事が許されてなるものか。
殺す。奴の臓物を抉り、その脳髄を焔で蒸発させてやろう。幸い、槍はある。殺すための力は十分だ。
「万葉が生きとる…?それはホンマか!?」
「黙れ売女めが!何に変えようとも、貴様の息の根だけは止めさせて貰う!」
「ッ!来い、天逆鉾!…な、来へん!?まずっ」
何かごちゃごちゃと雑音を発している物体を焼き尽くしてからオレは静かに魔妓阿ちゃんの首の前に蹲る。
「ごめんよぉ…オレが、オレが守ってやれなくて…!」
魔妓阿ちゃんは何も言わない。
「オレがっ…オレが君の無念、必ず晴らしてみせるから…だからそれまで…見ててね」
どこからかクスリと誰かが笑ったような気がした。
私を含め皆が「ロイ死ね」と言うので、ロイくんは死んでしまいました!あーあ。
これにて、一件落着!とは行きませんよ。まだまだちょっぴり続くんじゃ
天逆鉾
とある妄執に憑かれた男が神を殺す為に作りし邪剣。鉾と呼ばれているがその持ち手は擦り切れ短くなっている。製作者の怨念が使用者に極度の精神汚染を引き起こす。これを使用する者は必ず「目の前の神を殺さねばならない」という強迫観念と過度な多幸感を得る。一般的に見れば邪剣だが、それは確かに誰かの光であったのだろう。
珊瑚宮心海は死ぬ?
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キュートな心海は天才的な頭脳で生き延びる
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ゴローが来て助けてくれる
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死ぬ。現実は非情である。