オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
これが私の信じる心です。
時は遡り、ロイが宵宮に殺害された直後…
「はぁ…はぁ…こいつ、死に顔にも笑っとる…ホンマ気色悪いわぁ…!」
ロイは自身の死すらも曇らせに利用する狂人…もとい魔神だ。いざ本当に殺された時さえ、満足したような笑みを浮かべていた。
「くそッ!……ぁー。天逆鉾は、ここに置いとくか…邪魔やしな…それに、ウチの呼びかけで来てくれる…筈や。天逆鉾がそう言っとったから、間違いあらへん…ハハ、ハハハハハッ!」
どこか壊れたような笑い声を上げながら宵宮はロイの首を長い髪を持ち引きずって丘へと運んだ。
宵宮が首を掲げている頃、天逆鉾は静かに震えていた。
否、畏れていた。
確かに操った人間が魔神を自分を使って殺したのを自分自身の身をもって知っている筈だ。だが、何だ、この違和感は。
なぜ死んでいる筈の者から
もう一つの魔神の気配を感じるんだ?
刀身が死体に取り込まれていく。天逆鉾は声無き叫び声を上げながら吸収された。
◆○◆○◆
(???視点)
ここは どこだ。
僕は 何をしている?
くらい。 まっくらだ。
闇以外のものは ここにはない。
そうだとわかる。
いや、まて。あの光は何だ。
そうか、あれはボクを殺した剣か。
なぜボクの内部に入り込めた?
ここはどこだ?僕は…誰だ?
あぁそうだ。ボクが作らせた剣だ。
神を殺すニンゲンを作るために造らせた滅びだ。
知らない。僕はそんな過去知らない。
いいや、知っているとも。ボクは僕だ。
知らないはずがないだろう?
カオスの嬰児、目覚めの時だ。
さァ、また魅せてくれよ僕。
無理だ、僕は死んでしまった。
神様はもう現れてくれない。僕に応えてくれない。
何を言っているんだ僕。神ならココにいるじゃないか。
何を…ここには、僕しか…そうか。そう言う事か。
あの時だね。あの時…モンド戦役の時に僕にくっ付いた違和感はキミだったのか。
正解♡あの地に散らばったボクの残滓を君に植え付けさせて貰ったよ。君のお陰で魔神であるボクは復活を果たせた。
そして今、キミを殺した剣を取り込む事で真の復活を果たすつもりだね?
ご名答!流石はボクの半身だ、理解が早くて助かるよ。さ、それが判ったらモーマンタイだ。征こうか、ロイ・マギア。
わかったよ、ロキ…楽しいショーを堪能してくれ!
◆◆◆◆◆
(雷電将軍視点)
異邦の旅人との戦いを終え、私はまた瞑想に戻った。
今後の稲妻に多少の差異は有れども、神の目をどうこうした所で人間とは変わる生き物。神の目以上のモノが出て来ては本末転倒です。
そう思い瞑想を始めた瞬間、強烈な邪神の気配を察知しました。これは…ロキか!生きていたのか、本当にしぶとい…
急いで屋上へ上がり様子を見ると、稲妻城は既に地獄と化していた。誰が、こんな事を。いや、ロキ以外に有り得ない。こんな卑劣な事をする者は魔神戦争の時から奴以外居なかった。
ふと、小高い丘を見遣ると怨嗟の鬼とも呼べるような者が荒れ狂い、力を高めていた。奴の近くにいる者達ならば詳しい事情を知っているやも知れません。
それにしても、八重は何処に行ったのでしょうか…こういう時、真っ先に知らせるのが役割でしょう。八重の元素力を探るも、見つからない。さてはまた隠れているのか?そう思い気にしない事にする。
「やぁ、バアルゼブル。久しぶりだね…」
背後に気配を感じる。やはり、ロキか。
以前のように微かな反応ではなく、約半分がロキになっている。既に半分は復活しているのか。
「ロキ…私は、貴方を決して許しはしないと言ったはずですが…これは、どういうことですか?」
「ん?あぁ!そんな事もあったねぇ…ごめんねえ?キミのお姉さんの絶望した顔が美しくてさ、覚えてなかったよ!悪い悪い!」
やはり、この邪神…許せない。
「屑が…死んでください。【無想の一太刀】」
この無想の一太刀はあらゆる物を斬り裂き、消滅させて来た最強の必殺技。如何にロキと言えど、これを喰らえば死ぬでしょう。
「おっと、【天逆鉾】!効かないよ。それは」
「な、それは…鳴神大社の……」
そんな、嘘だ。だとしたら、八重は、もう。
「あー、これ?まあ元々はボクのだし、返して貰ったよ。勿論、君が危惧している事は事実だとも!あの女狐は僕が完全に消滅させてやったよ」
「……………」
「あー!最高だったな!散々ボクに辛酸を舐めさせて来たあの女狐をこの僕の手によって始末出来た時の高揚感は!そして、奴めの絶望する顔といったら!ンン〜ッ!堪らん!」
こいつは、もう、駄目だ。
「ロキ……貴方は存在してはならない生き物です」
無想の一太刀を連発し確実に息の根を止める。ここで必ず仕留める。これ以上、この邪神が世界に毒を撒く前に。
「わーっ!?おっとっと!危な…どわぁーっ!」
ロキを地面に叩きつける。トドメだ。
「やれやれ…【完璧変装】ッ!トーマさんっ!助けてえっ!」
何を今更、小賢しい。見目麗しい少女の見た目になったからと言って、私が許すはずもないでしょう。
「観念しなさい…【無想の一太刀】」
仕留めた---。否、防がれていた。
私の最強の一撃を、他でもない人間が、稲妻の民が。
「今度こそ…オレは、魔妓阿ちゃんを…護る…オレは…この奇跡に感謝する!雷電将軍ッ!よくもオレの大事な人を二度も傷付けたな!許せん!」
「何故、邪魔立てするのです。その者は邪神、邪悪の化身です。今、今殺さねばならないのです」
「わからないなっ!貴様はオレの敵だ!オレにわかるのはそれぐらいだ!死ね!【烈炎】」
一般人の神の目での攻撃が私に通用する筈もありません。ここまで来ると、いっそ哀れに感じます。
「トーマさん!私の力を貸します!【天逆鉾・付与】」
ロキの力がトーマという青年に流れる。これは、拙い。奴の力は私を殺しえる可能性を得た。これは、早急に決めねば。無想の一太刀でトーマを一刀の元に斬り伏せる。あとは…
「影ちゃんっ!もうやめてっ!」
え…?この、声は…姉、さん…?
姉さんが私に駆け寄ってくる。
「ねえ、さん…!嘘、生き…ガフっ!?」
「油断大敵♡」
私の心臓に鋭い水の刃が突き刺さる。
「ぁ……だま、したな…!この…あく、ま…め!」
「騙してなどいないさ!そこな眞ちゃんは本物さ!」
「ぅ…そだ!姉さんが、私を裏切るはず…ないっ!」
そうだ、嘘だ。邪神の嘘に決まっている。
だって、そうだろう?姉さんはあの時、ロキの配下の魔獣に辱められ殺されたのだ。私の眼の前で。
忘れるものか。忘れてなるものか!
「ま、正確に言えば眞ちゃんの魂の劣化コピーと【完璧変装】による外見の完全模倣だね。ま、魂のコピーはボクの十八番だからね。それに相棒…ロイのチートがある。要するに、ボクと僕は最強ってわけさ!」
ロキが真紅の髪を他靡かせながらそう言ってくる。煩い。疾く死ね…!
あぁ、私は非力だ。
このまま奴に復讐出来ずに終わるのか。
そんな事は、許されてはならない。決して。
私は全力を使い海へと逃げ込む。
あとは、逃げ切れる事を祈るだけだ。
全く、情けない…次は殺す。
◆◆◆◆◆
(蛍視点)
わたしが稲妻城を出て、急に城内に現れた怪物達を討伐し終わった時、わたしは歓喜に包まれた。
「やぁ、蛍。元気にしていたかい?」
「ロイっ!良かったぁっ!生きていたんだね!」
そこにいたのは、雰囲気まで本物のロイだった。
良かった。本当に良かった。
わたしは、ロイを殺してしまったのでは無いかと思い、ずっと、ずっと思い悩んでいた。
でも、ロイはこうしてわたしの前に姿を見せてくれている。
「ロイ…どうして稲妻に?それに、ファデュイの寄生虫はどうしたの?」
「勿論、君に会うためさ。そして、寄生虫はキミたちの手によって始末された。ありがとう、蛍」
そうか、そうだったのか!もう、ロイを苦しめる者は居ないんだ!
「で、でも…ロイはあの時死んじゃったんじゃ…」
「…奇跡が、起こったんだ。目の前に神様が現れてね。『君はとても良い人物だから生き返りなさい』ってね!」
「すごい…さすがロイ。神様まで誑し込んじゃうなんて!」
ロイが生き返ったのは嬉しい。でも、神様との事を嬉々として話されると、ちょっと胸が痛い。
「ねえ、ロイ!わたし、お家を持ってるの!刻晴や、ジンもいるよ!だからその…一緒に暮らさない?」
言っちゃった!言っちゃった!恥ずかしいっ!
顔から火が出そう!
でも、ロイはとても悲しそうな顔をしていた。
「ごめんね、蛍…僕は、ボクは行かなくちゃ行かないんだ。どうしても、しなくちゃいけない事がある」
「ロイ…わたし…いや、なんでもない!また、会えるよね?」
そう聞くと、ロイは満面の笑みでこう言った。
「勿論だとも!スメールでまた会おう、蛍。僕はスメールで神様からの依頼をこなさなくちゃ!」
そう言って、わたしとロイは一時の離別をする事になった。
でも、大丈夫。待っているから。ロイ。
この後に後日談を挟んで、一旦稲妻編は終わりとなります。
次に予定しているのは、
・魔神戦争編
・カーンルイア動乱編
・モンド戦役編
・璃月修行編
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魔神戦争で沢山愉悦!
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カーンルイア動乱でどさくさに紛れて愉悦!
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モンド戦役でアビスとの熾烈な闘争!
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璃月山中で仙人組と刻晴と戯れる!