オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】   作:D.D.D_Official

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これにて稲妻編終了!
短め


後日談

 

無意味の名を冠する少女

 

(深沙視点)

 

魔妓阿様が死んでからもう一週間も経つ。

 

この一週間の間に、色んなことがあっただ。

魔妓阿様の首の供養、重傷を負ったトーマさんの治療、そして、魔妓阿の葬式に反対ばする楓原万葉との戦い。

 

本当に、嫌になる。

 

オラにとっての天女様は死んでしまわれた。何故殺されねばならなんだ。何故、嫉妬に狂ったバケモンに首だけにされねばならん。

 

まだ14のオラには、皆目見当もつかねえ。

 

なあ、魔妓阿様…オラはどうすりゃあええんだ。

 

虚に向かって問いかけれども、オラの問いに応える者は無かった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

陽炎の守護者

 

(トーマ視点)

 

 

オレが目覚めたのは、騒ぎがあってから二週間後だった。

 

その頃は、すっかり街も直っていた。だがそれでも、道行く人々の表情は暗いままだ。

 

街も守れず、魔妓阿ちゃんも護れず。オレは一体、何をしていたのだろう。

 

雷電将軍と戦った時、オレは魔妓阿ちゃんの幻覚を見ていた。死んだ者は蘇らないのが世の摂理だ。だが、確かに、あの時居たような記憶はあるのだ。

 

オレは一握りの希望を握りしめお嬢に話を聞きに行った。そうしたら、お嬢はとても悲しそうな顔をして、

 

「魔妓阿ちゃんはっ…!首だけの状態で放置されていてっ!私、私は…!」

 

そうか。やっぱり、オレは何も護れなかったんだな。

 

次こそ守ると誓ったはずなのに、オレはこの体たらくだ。ならば、いっそこの身は修羅に堕とそう。

 

オレになにも護れぬというのなら、オレは喜んで愛を奪う獣へと成り下がろう。

 

彼女の命を奪うような羅刹どもが世に蔓延っているならば、オレは情け容赦無く全てを葬り去ろう。

 

 

あぁ、楽しみだ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

死する竜は再誕せり

 

(珊瑚宮心海視点)

 

 

私が目を開けると、そこは白い空間でした。

いや、正確には違うのでしょう。ここは「白い」のではなく、「多い」のだと。

 

それにしても、私は何故ここに?私はあの悪魔に殺された筈では…?

 

 

 

「漸く目覚めおったか。随分と長く寝る者がおったもんじゃ」

 

背後から声がする。振り向いてみると、そこには完璧を現す金髪金眼のモノがいた。存在の格が私よりも高い。恐らくは魔神に属する何かなのだろうか。

 

「おやおや、ワタシを魔神呼ばわりとは随分とマヌケな奴よの」

 

思考を読まれた!?そのような事まで出来るのか、この神は!

 

「うむ!この程度造作は無いぞ!いやあ、ええぞええぞ素直な子は!ロイ某やらクロノ某よりも可愛らしいもんじゃな!」

 

ロイ…?クロノ…?それは、誰ですか?

 

「おや、知らなんだか。ならば説明してやろうぞ。ワタシは寛容なのでな。

いいか?まず、ロイというのはお前さんを殺した男の名じゃ。奴めは生意気にも神の領域に足を踏み入れおっての。これもロキの策略なのかの。恐ろしい事じゃ。

次に、クロノじゃが…奴は深淵の使徒に成り下がり、先程説明したロイに生首引きちぎられた奴じゃ。クロノはモンド付近で大規模な侵攻を企てたがロイにぜーんぶ破壊されてしまったのじゃ。いや!クロノも哀れじゃのう!ワタシが三つ力をやると言ったのにも関わらず一つで良いとか言って!

結局は三つ受け取ったロイに殺されてしまうのだから!滑稽じゃな!ガハハ!」

 

なんと…それでは、私を殺したロイという男は貴方の手先だったわけですか。

 

「はぁ?ちがわい!奴はもうワタシの管轄下から離れた。今はロキの言いなり…若しくは、考えたくはないのじゃが、ロキを使役しワタシを超えたモノになったかのどっちかじゃ!」

 

……つまり、ロイ某は神を超えた…と?

 

「うむ。そう考えるのが妥当じゃな。おっ!そうじゃ!お主、力に興味は無いか?」

 

力、というと?

 

「勿論、あのロイめを打ち破る為の力じゃよ!あの子はアレでもワタシのお気に入りじゃった。それが知らん間男に寝取られているなど我慢ならん!というわけで、お主がロキを殺しロイをワタシのモノにする為に力を貸して欲しいんじゃ!」

 

それは良いのですが、私は死んでいますよ?それは不可能です。ですので、この話は…

 

「お主を復活させる。と言ったら?」

 

受けましょう。私にはまだやる事があります。

 

「うむ!よろしい!では、貴様に授ける力を教えよう!【断罪之剣】【摂理之輪】【神殺武装・朱槍】【概念防殻・天逆鉾】じゃ!これで確実にロキを殺せる!頑張れよ、そら!復活!」

 

 

そうして、気ままな神に協力する事を引き換えに私は甦った。

 

 

さぁ!まずは稲妻の主権を握るところからですね!

 

◆◆◆◆◆

 

(蛍視点)

 

 

「え…嘘。魔妓阿が、死ん、だ?」

 

「えぐっ…ひぐっ…はいっ…残念、ですが…!」

 

わたしの喉からは、掠れるような声しか出て来ない。きっと、わたしの顔は今ひどい顔をしているのだろう。

 

パイモンに関しては、何か深い罪悪感があったのか、「疑ってごめんよぉ…!」とボロボロ大きな涙を流しながら泣きじゃくっていた。

 

「だれに……だれに、殺されたの」

 

そうだ、これだけは、聞いておかないと。

それさえ知らないなら、わたしは誰に怒ればいいの?

 

「花火屋の…宵宮という人が殺しました。彼女は鳴神大社から天逆鉾を奪い、魔妓阿ちゃんを嫉妬心から殺したんです…」

 

そんな、そんなことがあって良いのか。なぜ、あの少女はそのような理由で殺されなければならない?ふざけるな。そんなのおかしい。

 

「宵宮は、今どこに?」

 

今すぐに殺さなきゃ。許せない。

 

「もう…死んでいます。トーマが、迅速に処理しました」

 

そうか…もう、わたしの怒りの行き場は無いんだ。

ロイとの再会に浮かれていた自分が恥ずかしい。

 

自分の恋を優先して、友達を失ってしまった。

 

ああ、本当に…嫌になる。

 




無意味の名を冠する少女
ロイは稲妻を去る時、その辺の女を殺し魔妓阿の生首に【完璧変装】をかけ死を偽装しました。故に、深沙は魔妓阿が死亡したと勘違いしています。

陽炎の守護者
トーマ修羅堕ち。世の中の人間全てを殺すまで止まりません。ですが、今後旅人の手によって始末されます。

死する竜は再誕せり
珊瑚宮心海復活。ただし神の尖兵として。ロキを殺す為に、四つのチートを授けられました。
・断罪之剣
相手のしてきた残虐行為を参照し、それに応じたダメージを与える。
ロキが喰らえば即死は免れないでしょう。

・摂理之輪
不当な手段で復活した者を拘束する。ロキは自身の因子をロイにくっつけて孵化して復活しました。そしてそれは正当なものでは無いので、確実に拘束します。

・神殺武装・朱槍
神性のあるモノに対する特効を持つ赤い槍。ロンギヌスでもありゲイボルクでもある。ロキは死ぬ。

・概念防殻・天逆鉾
天逆鉾メタの防殻。パッシブスキルな為、天逆鉾は完全に無効化出来る。

どれが見たい?

  • 魔神戦争で沢山愉悦!
  • カーンルイア動乱でどさくさに紛れて愉悦!
  • モンド戦役でアビスとの熾烈な闘争!
  • 璃月山中で仙人組と刻晴と戯れる!
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