オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
あれから2年経った。13歳程度だった僕の身体付きは発達し、背が伸び声も低くなった。それに、貧弱だった体格もがっしりとした大人らしいものに変わっている。
さぁ、今日も修行だと張り切っていた時、申鶴が突然話しかけてきた。
「時にロイよ、人を殺したくなった事はあるか?」
「えっ」
何言ってんだこの鶴女…僕がそんな異常者な訳ないだろ。いくら必要でも相手が襲ってこない時は殺さないだろ普通?それに、死んだら曇らせが楽しめなくなるだろ!良い加減にしろ!
「フフフ…我には解っているぞ。貴様の中の羅刹が人を殺したがっているのがな…」
えっ怖、ただでさえ夢に現れてやれ使い方が甘いだの何だの言ってくるチートがいるのにそんな物騒な羅刹までいるなんて意味わからんぞ。
「いや、別に…(僕は力の差を見せつけて曇らせたり絶望させたいだけなんだけど)。その、困る…」
「安心せよ、我がいる限りは貴様の羅刹は何とかしてやろう。今日は趣向を変えた訓練をしようと思うてな、野盗狩りに行くぞ」
申鶴はやる気だ。もう止められないだろう。僕はこの二年の間に、申鶴は行動派という事を嫌と言うほど思い知らされた。
例えば、申鶴が一度「宝盗団を殺す」と決めた時は璃月のお伽噺に白鬼姫という物語が追加される程に殺戮の限りを尽くしていた。いや、まぁあれは完全に僕が申鶴に送った宝石を盗んだ宝盗団が悪いのだが。因みに、殺戮の原因が僕の送った宝石である事は内心少し嬉しかったものだ。
閑話休題。
野盗を狩りに山から降りてきた僕達だが、面白い物を見つけた。申鶴を胡蝶幻影で撒いて、それに近づいた。
「やぁ、こんな所で何をしているのかな?」
と声を掛けると、それは恐る恐ると言った様子で僕を見る。あぁ、やはり君だったのか。刻晴。
「だ…だれっ!?私は、璃月のっ、刻晴よ…!」
「僕はロイ。ロイ・マギアだ。よろしくね、刻晴?それにしたって、そんなに怖がらなくたって良いじゃないか」
おかしいな。今は力の全てを隠してるし、顔つきだって女好きする顔の筈だ。怖がられる要素なんて何処にもありはしないというのに。不思議ちゃんなのかな(笑)
「怖がってなんてないわ!ただ、アンタが胡散臭すぎて信じられないだけよ!顔も良くて、優しそうな表情だもの!何か裏があるに違いないわ!」
いや酷くない?言い掛かりにも程がある。確かに僕は破綻者かもだし人殺しでもあるけどそこまで疑われる謂れは無いと思う。
「酷いなぁ…刻晴、君は僕を信用出来ないと言ったね。それは当然だ、だって僕らは出会ったばかりなのだから」
「フン!話がわかるじゃない、怖がって損したわ!じゃあ、私はここで行くから」
そういうと刻晴は行ってしまった。うーん、名残惜しいな。もう少し話してたかったんだけどな。クソ鳥と鶴女以外の貴重なマトモな人間との対話だ。新鮮で楽しいと言う物だ。
さて、そろそろ申鶴と合流しようかな…
「ロイよ、随分とまあ楽しそうであったな?」
あ。
「我と言う者が在りながら…何たる事だ。これでは貴様への扱きをキツくしなくてはならないな?」
「…………てへ☆」
鬼は僕の首根っこを掴むと、僕を文字通り振り回しながら野盗の根城へ突っ込んだ。
3個目の野盗の根城を壊滅させた所で、申鶴から次は一人だけでやるように言われた。えぇ…面倒だな。
まぁ、行かないで申鶴にボコボコにされるよりはマシだな。因みに、申鶴は以前僕と戦った時よりもアホみたいに強くなっている。お前ほんとに人間かよ?分身と幻影を混ぜた全方位攻撃にスキル無しで対応するとかバケモンだよアイツ。
さて、哀れな野盗を潰すとしよう。これは鍛錬だからね、仕方ない。挽肉になってもらうとしよう。
「なっ!?何だ貴様は!ここは夜狼団の…」
無言で門番の首を捻じ切ると、奥からゾロゾロと男女が出てくる。うん?何かコイツらイカ臭いな。まさか!そこまで想像して僕はゲッソリした。
「何だ何だぁ?天下の夜狼団に何のようだ…ってああ!?夜和伊が殺されてるじゃねえか!」
ゴミどもがザワザワし始める。てか気づくの遅えよ。僕がゴミを欠伸をしながら処理する。
「ぐあっ!?」「げふっ!?」「うわあっ!」「アリーシャ、逃げっ!?」「嫌ぁ"!?」「助けでっ!!」「死にたわっ!?」
雑音は聞こえない。この時だけは僕は無心だ。一々時間をかけて絶望させながら殺していたら中の人々が更に酷い目に遭うかもしれない。人助けの為に人を殺せ。
あと一人。髭面のオッサンだけだ。コイツは見ただけで弱いとわかる。さっさとバラバラに…
「もうやめてっ!おとうさんをいじめないでっ!」
おっ?何だ何だ。こいつ娘がいたのか。これは良いや!丁度鬱憤が溜まってたんだ。思わず口角が吊り上がってしまう。ンンン…少しなら良いよね?
「ばっ!?何で出てきたリルっ!隠れとけって言っただろ!」
「いやっ!おとうさんがあぶないとおもったの!リルがおとうさんたすけるの!」
「リルっ…!た、頼むアンタ!オレは幾らでも殺して良い!だからリルだけは!この子には生きていて欲しいんだっ!」
はぁーーー♡最高。美しいねぇ、尊いねえ。家族ってのは良いもんだ。僕にだって家族はいたし、気持ちはわかるよ。うん。
でも、駄目♡
「かヒュッ」
「あ、ああああ!リルっ!うわあああああああああああああああ!!!!!」
一瞬で喉笛を切ってやると、面白いぐらいに叫んでくれる。やっぱり家族ってのは最高だね!ククッ…あははははっ!ヒャーッハッハッハ!!!
「てめええええ!!!許さねええええ!!!死ねええええええ!!!!!!」
丸腰で殴りかかってくる髭面。鬱陶しい髭だ。切ってあげよう。
「死ねやああああ!!!ゆるさ「水刃一閃」えっ…?」
髭面の生首がぼとりと落ちる。これで最後かな?はぁ。さてと、気乗りはしないが被害者達を助けに…行かなくていいや。面倒くさい。親子の首を飾ってやろう。きちんと土になるんだよ。
そうして僕はその場を去った。
その後申鶴にニッコリされたのはご愛嬌だ。
◆◆◆◆◆
(刻晴視点)
先程出会った胡散臭い男…ロイと別れてから私は荷馬車を曳き始めた。今日はお父様が私の為にケーキを用意して下さっているそうだ。楽しみだ、早く帰らなければ。
「へっへっへ…随分と上玉じゃねえか。野郎ども!コイツを攫うぞ!」
まずい。私には一本の剣しかない。精一杯の抵抗をしたが、囲まれでボロボロにされて気絶させられてしまった。
気がつくと、周りは血だらけだった。
「な、何よ…これ…一体何が?」
ふと、驚いたような顔で死んでいる女の子の首と目が合った。
「嫌っ!いやあっ!なによ、何なのよ!コレは!」
放心状態で立ち尽くしていると、騒ぐような声が聞こえてくる。誰だろう…
「刻晴様!刻晴様!何ともありませんか!」
「ぇ………ぁ…。お前、は…執事の…」
「執事の番遵でございます!ご無事ですか!?」
そう、か。私の帰りが遅いから…迎えにきてくれたのか。それにしても、誰がこんな事を…?
「ええ、無事よ。何もされてはいないわ。戻りましょう、もしかしたら白鬼姫かもしれません」
「なんと!白鬼姫ですか。では疾くと!」
ロイ…何でも知ってそうな貴方ならもしかしたら知ってたりするのかしら?
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