オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
さて、昨日はゴミを一匹駆除した。さりげなくその事を刻晴に伝えておいたら、抱きついてきた。は?かわいいかよ。
折角なので、食事に誘う事にした。
「刻晴、君さえ良ければ僕が君に何か料理を作ろうか。エビのポテト包み焼き、好きだろう?」
「………っ///べ、別に…そんなでも無いわ!」
好きなのがバレバレだね。そんなに頬を染めて嬉しそうな顔をされたら、たくさん作ってしまうじゃないか。魔性の娘め。
「望舒旅館へ行こう。僕はそこで自分用のと友人…かな?に料理を作ってるんだ」
「ええ、早く行きましょう!時間は有限よ!」
そう言って刻晴は駆け出す。割と全力ダッシュじゃないか?あれ。仕方ないな、僕も全力出すか。
思いっきり踏み込んでえ〜…跳ぶッ!
この移動方法は直線にしか行けないけど、音速を超えられるので楽だ。音を置き去りにしながら、下で走っている刻晴を一瞥し望舒旅館に突き刺さる。
「なっ!?アナタ、またあの無茶な帰り方をしてきたわね!?」
おっと、ヴェル・ゴレットに見つかってしまった。
「あぁ、すまないね。これが一番速いんだからつい、ね?」
「つい、ね?じゃありません!いくらアナタがすぐに直してしまうとは言え、他のお客様が驚かれるでしょう!?」
うーん、正論だ。耳が痛い。
「すいませんって。あ、また厨房借りますよ。玉衝が来訪するのでね」
「は?」
なんかヴェル・ゴレットが真っ白になった。何でだよ、普段魈の相手してる癖に緊張しちゃって。そんなんじゃダメだよ?
暫くして、刻晴がダッシュでやってきた。
「やあ刻晴。遅かったね」
「ええっ!?何で私より速いの!?」
「ふふっ、秘密さ。さ、ここで待ってて」
そういって僕は厨房に入ろうとすると、言笑が仁王立ちしていた。一体何のようだろうか?
「おい、マギア。俺はお前の料理を食べたぞ」
「はぁ、ありがとうございます…?」
何だろうか。ひょっとして美味しくなかったとかかな。だとしたら弱ったな、刻晴に不味いものは出せない。あれでも璃月七星という地位を頂く人間だ。そんなのに下手な料理を出してみなよ、璃月に居られなくなる。
「結論から言わせてくれ。お前の料理……まだ、先があると見た。共に研鑽を…いや、そこまでは行かなくても良いから俺と勝負しろ。丁度玉衝刻晴が来ているんだろう?俺たちにお誂え向きだ。やろう、マギア。いや、やらせてくれ。ロイ!」
「なんと、そこまでの情熱を僕に向けてくれるとは…!良いでしょう!やりましょう!」
これは熱くなってきたぞ!なんとしても勝ちたい!
「っとその前に。おい、ゴレット!そこで見てないでお前も審査員を頼む!」
おや?ヴェル・ゴレットに見られていたのか。気づかなかった。
「ふえっ!?あ、いや、私は…その、貴方達ってそういう関係?」
「「?」」
「いえ!な、なんでも無いのよ!」
そういうとヴェル・ゴレットは行ってしまった。何だったのだろうか?疑問に思いながらも、目の前の勝負に集中する事にする。
「言笑、品目はエビのポテト包み焼きでいいか?」
「良いが、何故だ?」
「刻晴の大好物だ。それで決着をつけよう」
「望む所だ。では、調理を始めるぞ!」
「応とも!」
漢達の熱い闘いが幕を開けた。
〜〜〜〜〜
「エビがジューシーに仕上がるように…っ!完成!」
「出来上がったか。俺も丁度出来上がった所だ」
さぁ、いざ実食を待つのみだ。
「刻晴、お待たせ。少しお願いがあるんだけど、良いかな?」
「何かしら?私に出来る事なら何でもするわ」
「出来上がった料理を、食べ比べして欲しいんだ。良いかな?」
「ええ、問題ないわ。勿論公平でしょうね?」
「無論。僕はこの勝負に熱い情熱をかけている。決して不正は無いと神様に誓おう…言笑、用意はいいか?」
「当たり前だ。さぁ、玉衝様。ぜひご賞味あれ」
そう言って僕達はエビのポテト包み焼きを出す。その瞬間、刻晴の顔が満面の笑みに包まれる。刻晴は料理の匂いを嗅ぎ、幸せそうに微笑むと箸を使い僕の料理を食べた。
「これは…!私が普段食べているものと違い、ピリッとした辛さを含んでいて良いアクセントになっている!これは?」
「仙人仕込みの秘伝のタレ…甘辛ソースでございます」
「成る程、仙人仕込みの…道理で」
刻晴は納得したような顔をすると次は言笑の料理を食べた。次の瞬間、少し驚いたような顔をすると、なにかを懐かしむような顔になった。どういう事だ?
「この懐かしい味……お祖父様の味だわ!言笑、これは?」
「はい、璃月に昔から伝わる伝統的なレシピに俺自らの改良を加え一般的に家庭で使われている油の量にしました。それにより璃月人なら一度は食べた事のある味わいとなっております」
そうか、伝統料理…!お袋の味という奴だ!これを好きじゃ無い奴なんているか?いや、いない。断言できる。なんだかんだで母親の作る味噌汁が一番美味いのと同じ現象だ!くっ、僕が他人を慮る心に長けていたのなら!
言笑は料理人だ。だから、どういうものが良いのか理解している!
それから、刻晴は二人の料理を全て平らげると満足げな笑みを浮かべ、講評を述べ始める。
「まずはロイからね。ロイの料理からは新しい風を感じたわ。だけどそれは嵐では無い、何か良いものが来る予兆のような味わいだったわ。エビの食感もプリプリしていて非常に良かったわ」
「ありがとう」
「次ね、言笑!言笑の料理は…私の安らかな過去を想起させるが如く優しく、また郷愁に溢れていたわ。思わず涙が出そうになる程包み込むような味わいはいつか見た夢の続きのようだったわ」
「お褒めに預かり光栄」
「それじゃ、どっちの方が優れていたか言うわね。結果は!」
固唾を飲み勝負の行方を待つ。言笑との間に張り詰めた空気が蔓延し、この時間が永遠のように感じた。
「勝者は言笑!ロイも惜しかったのだけれど、どうしても懐かしの味には一歩劣っていたわ」
「よしっ!」「くっ!」
負けた。悔しい。だが、次は負けない。僕は負けず嫌いなんだ。今度、言笑をアッと言わせる料理を作ってみせる!
よーし、頑張るぞう!
ロイ 大 敗 北
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璃月山中で仙人組と刻晴と戯れる!