オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
リアルがアホほど忙しく、更新できませんでした!
これからはペースを戻していきますので、何卒今後ともよろしくお願いします
2022/03/09 誤字修正。ご報告ありがとうございます
転生したらアビスだった件。一話
「突然だがお前は死んだ。
この余の戯れによって死をくれてやったのよ」
はい?ちょっと待って。私が死んだ?どういう事…?それに、ここはどこ?真っ黒な神殿なんか見覚えはないし、目の前の奴にも見覚えなんかない。
「ここは黒檀宮…白亜宮と対をなす場所よ。余は黒神ノワール。お前は我が宿敵ヴァイスを討ち取る為の尖兵だ」
!? 思考を読まれた!?
「フハハハ、余は神であるぞ?これぐらい余裕という訳だ」
……それで、私はそのヴァイスとか言うのを倒せば帰れるんですか?というか、戦えませんよ、私。元々私はただのオタクですからね、戦える道理はありませんよ。
「その点については安心しろ。余もヴァイスに倣い、転生者に“チート“なるものをつける事にしたのだ。と言っても、余の権能の一部を貸し与えるだけだがな!」
チートかぁ……どんなのくれるんです?デメリット付きのは嫌なんですが。
「大胆な奴め!まぁ良い。貴様にくれてやるのは深淵の水の力よ!む、深淵と聞いて臆したな。安心せよ、これは貴様を蝕むものではあるまいよ」
本当ですか?でも嘘ついてる可能性が…
「嘘だと!ヴァイスでもあるまいに、そんな事をするはずは無いだろう!彼奴が嬉々として話しておったわ、『ワタシのお気に入りの魂がいたので嘘ついてデメリットだらけのスキル渡してやったわwww』とな!全く、何故彼奴は邪神である余より邪悪なのだ!?」
ええと…まぁ、そのヴァイスとかいうのが酷いってのは分かったんですけど…貴方は違うって事?
「当然だ!余は黒神ノワール、嘘は吐かぬ主義だ」
そうですか…じゃあ、早く転生させて下さい。ここは暗くて寒いです。
「せっかち屋さんめ!良いだろう、貴様が今から飛ばされる世界は貴様も良く知る『原神』の世界!では、気張っていけよ!」
は?え、ちょっ!待っ…!
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「知らない天井だ…」
まさか本当に知らない天井を見る日が来ようとは。それにしても原神の世界かあ、空くんいるかなぁ。
因みに、私の最推しは空くんだ。あの可愛らしい顔に程よくついた筋肉がもう堪らない。全身舐め回したいくらいだ。
それはさておき、私の今の状況を把握しよう。私は今、黒神ノワールとかいうのに拉致されて転生させられたJK…という訳の分からない状況だ。
「よいしょ…いたっ!」
立ちあがろうとして転んでしまう。
え、これ…もしかして。
慌てて自分の身体を触って確かめる。
この服装、アビスの魔術師じゃね?
「NOOOOOOっ!!!!主人公が空くんだったらアウトじゃーん!!!恨むからね、神ぃっ!」
そうして取り乱す事1時間。何やら周りが騒がしいのに気づいた。見ると、そこには私のよく知ったヒルチャール達が私を見て騒いでいた。
「ヘウリス様!ヘウリス様!我ラをお導キくださイ!」
「魔統ノ末裔、ヘウリス様!」
「異端なル魔女、ヘウリス様!」
ヘウリス?魔統?異端?何を言っているかさっぱり…というか、私ヒルチャールの言葉がわかってる!?
「えと、その…あなた達は、ヒルチャールよね?どうして言葉がわかるの?」
「そレは、我ラがヘウリス様を光としテ来たかラです。我ラは元ヨり異端の魔女ニ仕えるモノ。それ故他の者とは違ク理性を持つのデしょう」
聞くと、ヒルチャールの中でも1番色褪せた個体が前に出てきて説明し始める。成る程、このヒルチャールたちは"異端"とやらに仕えていた者で、私が"異端"の仲間だから私を道標として理性を保った…
って感じかな?オタクの深読みスキルがここで活きてくるとは!やっぱりオタクは侮れないよね!
「それで…導くって言っても私は何をすれば良いの?」
「ヘウリス様にハ、どコかで生きテいるでアろう“王子”様と再会しテ頂きタく…」
「王子?それって…」
空くんの事!?だとしたらこの世界の主人公は蛍ちゃんだ!つまり、私は空くんの味方ポジなんだね!?
「王子様の名ハ…おそラく“空”かト思われマす」
「くくっ、ふふふっ…」
思わず笑いが止まらなくなってしまう。
こんな偶然、あるだろうか?いいや、無いだろう。
空くんと轡を並べられるなんて、どんな幸運だろうか。
「さて!早速空くんの所へ行くぞぉ〜っ!で、どこにいるの?君知ってる?」
「ここかラですと…我ラが故郷エデンハーストが近イです。南西に3日程行った所にあります」
「決まりだね!じゃあ行こう!で、まずそもそもここはどこな訳?現在位置と時期は把握しておきたいな」
「では、移動シながら話スとしましョう…」
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歩き始めてから、私たちは話し始めた。
「説明してもらう前に悪いんだけどさ、君の名前教えてくれない?なんて呼べば良いかわかんないんだよね」
「それはそれは…ワシは『赤光の楔』司祭長、ウォレアス・カインハートでございまス」
「ウォレアス…ね、覚えた。で、話してもらおうかな?今はどんな時代でここはどこなのか」
真剣な表情をして問いかけると、ウォレアスはどこか遠い目をした……ように感じる。仮面の上からじゃわかんないよ表情なんて。
「ここハ世界の最果テにあるアルシオン魔術塔でゴざいます。ここでヘウリス様は永きニ渡る眠りに付かれてイたのです。今がどんな時代カ…と言うなれば、火の時代…と言って良いでしょう」
「火の時代?そんなのあったっけ…」
私の記憶によると、そんな時代は無かったはずだ。どう言う事だろう?
「我ら『赤光の楔』が作りし星獣がレインドットの小僧によって世界中に解き放たれ、各地で戦火を起こしております。我々はこれを『火の時代』と呼んでおります」
へぇ〜。そうなんだ。
そう言えば、原神の文献に書いてあったよなそんな事。となると、この後起こるのはモンドで「獅子」と「狼」が魔獣と戦って「狼」が死ぬはずだ。
つまり、空くんはまだ封印から目覚めていないと言う事。私が空くんを起こせば、私がダインスレイヴポジに収まれる…って事!?
よーし、やる気がモリモリ湧いてきたぞう!
「みんな、エデンハーストへ急ごう!王子様が私を待ってるぞーっ!」
こうして、私のエデンハーストに行く旅は始まった。
用語解説 『赤光の楔』
カーンルイアに存在する異端の信奉者集団。
それらが操る秘術は神に対して特攻を持つ。
赤光は常に神を天に縛り付け、二度と世界に君臨させない。
いわばこれは、天より与えられた神を縛る楔である。
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カーンルイア動乱(主人公はロキ)
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璃月七不思議、黒い剣士の謎
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転生したらアビスだった件