オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】   作:D.D.D_Official

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例のアイツが出ます


転アビ 三話

 

ガヴィルを倒した私達はエデンハーストへ至る次なる街である城塞都市ベルメスに向かう為、星見の洞窟路と言う所に来ていた。

 

「うぅ〜っ、狭い…」

 

「もう少しで広い場所に着きますぞ、御安心下され」

 

狭い道を抜け、広間らしき所に出る。

 

「わぁ…!すごい…」

 

見渡す限りの夜空のような壁面と天井。そこに散らばる光る石たち。それはまるで星のようだ。ここが星見の洞窟と呼ばれる理由もわかる。

 

「ここには星見の魔女リレアがいると言います。尤も、選ばれた者以外会えないと言いますが。少なくともワシは会ったことはありませぬな」

 

「ふぅーん、人見知りなのかな?」

 

「彼の魔女は賢者でも知り得ぬ秘術を研究していると言いますが…真相は定かではありません」

 

ナニソレ。かつて封印されし魔女とかいう属性持ちの私もカッコいいけど、星見の魔女とか絶対強くてカッコいいじゃん…!会ってみたいなぁ…!

 

暫く歩いていると、何やら違和感を感じる壁と遭遇した。やけに存在感が薄いというか…いかにも、「見ないでください!」って言われてるかのような…

 

もしかして!ここに星見の魔女がいるんじゃ!?

そうと決まれば善は急げだ!

 

「『開けゴマ!』『オープンセサミ』『アブラカタブラ…扉よ開け!』」

 

知っている限りの解錠の詠唱をしてみたけど、全く開く気がしない。自分で考えろってことかな?うおおお唸れ、私の厨二魂!

 

「『原初の魔女ヘウリスが命ず、見えざる三叉路は真の道を示し、我を王国に至らせ冠を授けよ』」

 

すると、重い音をあげ壁が動いて道が開く。

よしっ!あいたぞ!イグゾー!

 

ズカズカと進んでいると、奥から光の粒が飛んできた。

 

「ヘウリス様!攻撃です!防御を!」

 

「ふふっ!任せて!今の私は深淵の大魔女なんだから!『有象無象、消え失せよ』っ!」

 

詠唱と共に光の粒が消えて無くなる。やっぱりこの能力チートだわ。思い描いた効果をダイレクトに発言できる。

 

奥に進むと、すっかり怯え切ったロリがいた。

銀髪で、深い青を宿した瞳。表情を動揺に揺らしている顔は非常に端正で、神が手ずから作ったかのようだ。かわいい。

 

実を言うと、私はロリコンだ。

 

「な、何よっ!?今更アンタが何の用よ!?ていうか、ワタシしかわからない筈の詠唱を何で知ってるのよ!?」

 

「えーっと……あなたがリレア?」

 

「そうよっ!何か悪いっ!?」

 

「もしかして、リレアの名前って世襲制だったりしないわよね?」

 

「当たり前じゃないっ!リレアといえばワタシしか居ないわよっ!というか、ワタシの名前は忌み名だから誰も使わないわよそんな名前っ!」

 

そうかそうか……

 

「因みに、年齢は…?」

 

「何でアンタにそんな事教えなきゃいけないのよ!?……………120歳よ…」

 

120歳…と言う事は、まさか…!

 

「ロリババアキターーーーーーッ!!!!」

 

「誰がババアじゃーーっ!」

 

 

 

閑話休題。

 

 

「全く…かの有名な始まりの魔女がこんな俗物とはな…ガッカリよ…」

 

「でへへ〜!俗物でも良いもん!リレアちゃん、お姉さんとお茶しない?」

 

「誰がするか!」

 

なんだ、つれないなぁ。でも、そんな所もかわいいね!

 

おっといけないいけない。話を戻さないと。

 

「リレアちゃんは何でこんな所に篭ってるわけ?正直、ここってあんまり環境が良いわけじゃないと思うんだけど。だってほら、外で感じた"力の流れ"みたいなの感じないし」

 

「アンタが……それを言うのね」

 

そう言うと、リレアちゃんは何やら不機嫌になってしまった。どうしたんだろう?

 

「ねえ、リレアちゃん…?どうしたの?私、何か悪い事しちゃったのかな?」

 

「っ!そうだったわね!アンタは異端の魔女だったわね!それなら分かるんじゃない?ワタシと同じく気分ってものをね!」

 

今程、勘のいい自分を恨んだ日は無い。

彼女は恐らく、何らかの特異性やその美貌から恐れられ、排斥されたのだろう。こんな美ロリを虐めるなんて…ユルセナイ。

 

「ヘウリス様、何やら顔色が優れませぬが如何致しましたか?」

 

「いや、何でも…無いわ」

 

「………さっきから黙って見ていたのだけれど、そのヒルチャール、何?物凄い力を感じるんだけど…」

 

「おお!これは失敬。ワシは以前、貴女にもお会いしたことがありましてね。どれ…」

 

お?何やらウォレアスが力を出し始めた。

 

「アンタ、まさか……七曜の…!?」

 

「左様。今はこのような姿だが、かつてはブイブイ言わせておったんだよ」

 

「ウォレアス、そんな凄い人だったの?」

 

「貴女様程ではありませぬよ…ワシはただの魔術師。かつて七曜の魔術師と呼ばれていただけのただの老骨です」

 

何それーーーーっ!!!!!

なに?クソかっこいいじゃんそれ!?

しかもつよそう!七曜って事は7属性使えるって事でしょ!?

 

「ヘウリス様ほどではありませぬが、7属性全てを使いこなして見せましょうぞ」

 

「へ?待って、それって私にも7属性使えるって事?」

 

「何を言っておりますことやら!ワシは貴女に憧れ7属性を覚えたのですぞ?貴女はその中でも水の力が突出しているが故、水の象徴としてあるのです」

 

何ぃいいいいっ!?そうだったのか!

つまり、それって…!

 

「ウォレアス、試したいことが出来たわ。リレア、ここで魔法使ってもいい?」

 

「何を…?まぁ良いわ。ここを壊さないのならね」

 

「よーし!今なら何でもできる気がする!『原初の七、それ即ち世界。全て我に服従し我が剣、我が具足となるが良い。我は黒神ノワールが使徒ヘウリスである。重ねて命ず。神の使徒たる我に平伏し我が力となるが良い』」

 

「こ、これは…!七つの元素が集まって…きゃっ!?」

 

「これが…!ヘウリス様の真の力…!期待以上だ…!」

 

「『顕現せよ』!【世界統べる七曜の魔剣(ワールドオブセブンエレメントバレル)】ッ!」

 

私の周りに七色の剣が廻り、私を覆うように黒色のオーラが包む。ついでに、服装も普段のアビス着から蛍ちゃんの服装を黒くした感じにしている。

 

私の水色の髪には合ってるんじゃないかな?

今度から服装だけはこっちだけでいこう。

 

 

瞬間、どこか遠くから見られているような、嫌な気配がした。誰だ?

 

得体の知れない不安感を覚えつつ、私はリレアに向き直った。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

ふぅん……あのコ、なかなか面白いね。

 

それに、黒神ノワールと言っていた。

 

ノワールの眷属には散々手を焼かれたからね…

 

あのコを惨たらしく陵辱して殺してやればノワールも苦痛の顔が見られるかな?くひっ、くひひひひっ!

 

あぁ、楽しみだなぁ……

 

 

 

ああいや、でも。

ボクがそのまま殺したんじゃあつまらないな?

 

そうだ!ならこうしよう!

ノワールと敵対しているヴァイスの眷属を利用してやろう!きっと白神ヴァイスの眷属の事だ、清廉潔白で高潔な人物なんだろう。

 

そいつをどうしようもないクズにして上位神二人の歪む顔を見てやろう!一石二鳥って奴だね!

 

ヘウリス…キミは必ずボクが………

 

悪神ロキが、必ず殺すよ。




用語解説 七曜のウォレアス
かつてカーンルイアが栄えていた頃、王都に一人の宮廷魔術師が居た。
その男はかつて詠唱の簡略化に成功した天才だった。
しかし、その心は常に一人に向けられていた。原初の魔女ヘウリスにだ。
初めて彼がヘウリスの寝姿を見た時、彼は初めての絶頂を覚えた。
そしてその偉業を知り、ウォレアスは異端へとのめり込んでいった。
ウォレアスはヘウリスが出来たように七つの属性を使いこなした。
果てには七曜魔術、その禁忌へと至り彼は不死の存在となった。
怪物の姿に甘んじているのは、彼のヘウリスへ犯した淫らな罪の贖罪故か。

用語解説 黒神ノワール
テイワットが産まれる前より存在していた二柱の神の片割れ。
双子の白神ヴァイスとは仲が悪い。その原因は、単純な性癖や趣味嗜好の違いである。
因みに、それを知ったモンドの天才マリウスは謎の怪電波を浴びて死んだ。
基本的には邪神であるが、時々ヴァイスの言動にドン引きすることもある。

間章でどれを挟む?

  • カーンルイア動乱(主人公はロキ)
  • 璃月七不思議、黒い剣士の謎
  • 転生したらアビスだった件
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