オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】 作:D.D.D_Official
私は人間の愛を知らないので書くのが苦手です。
つまり、私は天帝サウザーという事です。
「……様!…ウリス様!お目覚めを!」
「ぅ………ん…?私、は…」
目の前に知らないイケメンがいた。誰だ。
「ワシです、ウォレアスで御座います!」
「でも、ウォレアスは…ヒルチャールで……」
「それが…貴女様の放った黒い閃光の波動を受けたらこのような姿に…ヒルチャールの身体が腐り、死に絶えたと思ったら元の姿に戻っていたので御座います」
黄金の髪に七色の瞳。さしずめ完璧を体現したかのような容姿だ。だけど、そんな事より確認する事がある。
「ウォレアス、皆は…街は?」
「……………生存者は、皆無。今この街に生きている生命体は、ヘウリス様とワシとリレア殿だけでございます」
そうだ、私が、ころした。
そこまで知らない人たちだった。
だから良いじゃないか。自業自得なんだろう?
そんな考えが脳裏を過ぎる。でも、ダメなんだ。
魂が、身体が、この結末を受け入れる事を拒む。
これは、誰の心?
私か、わたしか。いいや、そんな事はどうだって良いんだ。私は、コロした。その事実から逃げてはいけない。
でも。
「うっ…ううっ…ぐすっ、ぁあっ……!ごめんねぇ、ごめんねぇっ!私が、私がみんな、みんな、殺しちゃった…!」
涙は止まる事を知らないかのようにボロボロ溢れてくる。とても、熱い。魂が流れて出ていってしまっているかのようだ。
「ヘウリス様………」
「なに、泣いてんのよ。アンタが殺したんだから、その分笑いなさいよ。アイツらが死んだのは自業自得だけど、笑顔を浮かべる権利を奪ったのはアンタなんだから、笑いなさいよ。バカ」
「ぇぐっ、リレア、ちゃん…ウォレアス…ありがと」
そうだ。リレアちゃんの言う通り、いつまでも泣いている訳にはいかない。私の目的は何だ?思い出せ。ノワールの命令でヴァイスを殺す事、空くんに会う事、ロキを始末する事だ。
涙を拭って立ち上がる。こんな所で折れるわけにはいかないんだ。私にはやらなくちゃいけない事があるんだから。そして、豪快に笑おう。殺してしまった人たちの分まで。
「……クク、ウフ、あははははははは!!!私は、絶対に何者にも負けない最強の魔女、ヘウリス様なんだから!」
「フン、やっと本調子に戻ったわね」
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「そういえば、アンタの目おかしいわよ」
「へ?」
急になにを言い出すんだこのロリ。
私のパーフェクトボディに文句でもあんのかテメー。
「アンタの目、片方だけ黒い十字架がついてるわ。ウォレアス、これどう言う事か知ってる?」
「ふむ……黒い十字架、と言えば悪魔…いや、連中は逆さ十字か…もしかすると、ロキの言っていたノワールとやらの影響なのかもしれませぬな」
ノワール、つまり黒神か。
どう言うつもりなんだろうか。事情説明くらいはしてほしい物である。
全く、説明義務………が…
あれ…?なんか、ねむ、い…
「漸く目覚めたか。待ち侘びたぞ」
うわでた。拉致犯人じゃん。
「ククク…余を拉致犯人呼ばわりとは、随分と偉くなった物だな?ヘウリス…いや、天宮凛音よ」
天宮凛音……?あぁ、私の前世での名前か!どうして今まで忘れていたんだろう?
「それは余が貴様の記憶を封じていたからだ。そして、この先もだ。今は貴様の名前のみの封印を解除しているが、貴様の親や友人の記憶も封印させてもらっている。帰りたいと言われたら面倒だからな」
ハイハイ、丁寧にご説明どーも。
で?なんで私を呼び出したわけ?
「貴様が黒神の絶技について知りたがっていたからな。教えてやろうと思ったのよ」
へえ、私の思いは通じたってわけね。
それなら何で今までしなかったのよ。
「それは順を追って説明しよう。では、説明させて貰おう。まず、黒神の絶技とは余の扱う13の技である。そして、お前のような使徒が使えるものは余の絶技の劣化コピーよ。先程お前が使いベルメスとやらを滅ぼした技の名は【絶死の閃光】だ。効果は…言わなくてもわかるな」
あれはもう使わない。
あんな危ないの絶対打っちゃいけない奴だ。
「ほう?だがいずれ使う時が来るぞ。ヴァイスの使徒を殺す時だ。あの屑の事だ…おそらく、余と同じく白神の戒法の劣化コピーを渡すに決まっておる。故に凛音よ、貴様の誓いは無意味というわけだ」
うるさいな。私を怒らせたいだけなら帰らせてよ
「まあそう焦るな。今回貴様が黒神の絶技を初めて使ったからな、一つ贈り物をさせてもらった。
貴様の左目に宿る黒十字の魔眼だ。
効果は単純、詠唱効果倍増、魔力常時回復、格下への絶対命令権、視力増強、軽度の魅了、見た者への永続状態異常弱化だ。初めて作った割には上手く出来ていてな、自信作だ」
……どえらいチート魔眼を貰ってしまったようだ。
こんなの使いこなせるかな…?
「使いこなせ。それに、元よりお前に有った魔眼を改造した物だ。使いこなせぬ道理など無いだろう?ではな、励めよヘウリス」
ちょっ!?待っ……!
「はっ!ここは!」
目が覚めると、知らない光の中に包まれていた。
いや、意味わかんないから。どゆこと?
「ヘウリス様、お目覚めですか。何やら微熱のご様子でしたので【光の繭】を使用させて頂きました。お調子はいかがですか?」
「え、あ、うん。バッチリ。もう元気溌剌」
「それは良かった。久々に使う魔術ですので、ワシとしても戦々恐々としていたのですよ」
おい。そんな物私に使うなよ。
「あ、そうだ。気絶してる間に黒神に会ってきたよ」
「何とっ!?」「嘘っ!?」
あ、めっちゃ驚いてる。
頼もしい二人が血相を変えてビビり散らかしているのはちょっと楽しい。
「黒神曰く、私の黒十字の眼は魔眼なんだって。なんか、ものすごーい力が沢山宿ってるらしいよ」
「たとえば?」
「うーんとね、見ただけで相手を殺すとかかな?普段は切ってるんだけど、起動したらやっぱり不味いよね」
そう言うと、リレアは顔面蒼白にして「絶対起動しないでよ」と言ってくる。私だって起動したく無いよこんなの。
「ふむ…ワシも、まだまだですな。必ずやヘウリス様に追いついて見せますぞ。しかし魔眼…魔眼か…移植しか……」
何やらウォレアスがブツブツ言い出した所で、私の本来の目的を思い出した。
「そうだ、エデンハーストに行かなきゃじゃん!こんなとこで油売ってる場合じゃないね!さぁ、皆!エデンハーストに行こう!ウォレアス、道案内!」
「了解ですぞ。ここから数刻程歩いた所に、地下大聖堂がございます。そこから真っ直ぐ行けばエデンハーストへ至れるかと…」
「よーし!それじゃあ、地下大聖堂に向けて〜!出発!」
用語解説 地下大聖堂
世界の管理者である二柱の神を祀る聖堂。
これは始まりの王がカーンルイアに辿り着く前にあったもの。
誰が作ったか、その用途すら不明だが、数十年に一度祭壇に何者かが召還されるという。
それは繁栄を齎し、魔導技術に大きな発展を促してきた。
召還される者は大概黒髪黒目であり、中肉中背である事が多い。
活動報告欄に言い訳を投稿しました。
あまり良い内容では無いので、見ない事を薦めます。
純粋に不快になる可能性が高いです。
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カーンルイア動乱(主人公はロキ)
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璃月七不思議、黒い剣士の謎
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転生したらアビスだった件