オリ主が死んで周りが曇る話【新章開幕】   作:D.D.D_Official

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今作におけるカーンルイアはほぼ独自要素で構成されています。
好きなものぶち込んだ感じです。


転アビ 7話

 

 

「やってきました!エデンハーストーーーっ!」

 

という訳で、エデンハーストに到着した。

地下大聖堂は特に何も無くて、案外すんなり着いてしまった。まぁ、行けなくなるよりは全然良いんだけど。

 

「ここが…エデンハースト……ワタシも来るのは初めて…まるで光の都ね」

 

リレアの言う通り、見渡す限りの美しい建物達。また、人や生き物がこれっぽっちも居ない光景も神秘度を高めている気がする。

 

「ヘウリス様、あちらの城に王子様が…」

 

「ホント!?うおおおおーっ!待っててね空くーん!」

 

 

_____________________

 

 

階段を駆け上がり、玉座の間に眠る空くんを見つけた。ああ、やっぱり可愛い…絶対、解放してあげるからね。

 

「あイタっ!?これは…壁!?」

 

急いで駆け寄ると、そこには透明な壁があった。

どうしよう。進めない……そうだ!詠唱で開けちゃおう!

 

「『チチンプイプイ、見えない壁よ、彼方に消え去れ』〜っ!」

 

………無駄だった。

 

と次の瞬間、巨大な衝撃と共に私は下の階に叩きつけられていた。

 

「〜っ!何!?これ………は……」

 

目の前には、大きく大剣…いや、大剣というには余りにも無骨すぎる鉄塊を振りかぶった怪物がいた。

 

「やばいっ!?死ぬ死ぬう!『命の水よ、我が身を包め』!」

 

慌てて一撃絶対耐える防殻を張って応戦する。

 

「なるほどね、こいつが封印の守護者って事か!ウォレアス、リレア!天理の怪物をぶっ殺すよ!」

 

「ちょっと!いきなり落ちてきてそれは無茶苦茶よ!?っ……【異界の流星群】っ!」

 

「ヘウリス様!天理を討つのですね!分かりました!『十三拘束(サーティーン)解除。深淵への詠唱を破棄。解号(コード)ゼロの限定的開放を許可。オプションNo.666完全顕現。』さあ、天を堕とす時が来た!【天鎖抜錨】ッ!」

 

異界からの星々が降り注ぎ、光の鎖が封印の守護者を拘束する。この隙にデカい詠唱をブチ込むぞ!

 

「やるじゃん皆!私も負けてられないね!『汝、天理が奴隷よ。我、水を司る魔女、異端なる無限。ヘウリスが引導を渡そう。王国は崩落し、栄光は既に無く。されど我が勝利に翳りは無し。我は王冠を抱き、我が愛にそれを捧げよう。我が慈愛の一撃、受けるが良い。光を呑め』ッ!

 

天の支配者よ、死に給え(ホロウハート・ラグナロク)】!!!!!」

 

黒色の水属性の波動が封印の守護者を撃滅せんと襲い掛かる。封印の守護者は身じろぎも取れず、ただ苦しみながら死を待つ存在になった。

 

そう、思っていた。

 

「███様……!私は…!」

 

「往生際が悪いのよ!【外神の炎】っ!燃え尽きなさい!」

 

「待ってリレア!何か様子が…!」

 

怪物は全身から血を噴き出し、何かを産もうとしている。何だ。何が生まれようとしている!?神か、悪魔か!?

 

「グォァァアアアアアァァァァァァ!!!!」

 

そして、弾け飛ぶ。血や肉の飛沫が私を汚す。

だけどそれ以上に、目の前の光景が信じられなかった。

黄金の髪に黄金の瞳、しかしそれは狂気に歪んでおり、背中には六対の翼が生えている。頭上には冠のような輪が浮かんでおり、否応なくソレが王である事を認識させられる。

 

「何者だ!貴様は!?ワシは知らん、知らんぞおおお!!!」

 

ウォレアスが泡を食いながら目の前のナニカと誰何する。

 

「………私は、ウリエル。双冠の王が片割れである。汝ら、天理の叛逆者よ。その裁きを受けよ」

 

次の瞬間、光の槍が私の胸を……

 

貫かなかった。

 

「ぐ……ぁ…は…!」

 

「な、なんで…リレア!」

 

私に向かって撃たれた光の槍は私には当たらず、私を庇ったリレアの胸を貫いていた。

 

「そんな、そんな!嫌、嫌だよ!お願い、死なないでリレア!そうだ、詠唱!『水霊よ、かの者に癒しを!』『慈愛の水よ、我が友の傷を癒せ!』なんで、何で効かないの!?」

 

「ね、え…ヘウリス……ワタシ、嬉しかったよ。洞窟で、隠れ住むだけの人生だったけど…最後は、とっても、楽しかっ、た……」

 

「最後なんて言わないでっ!貴女は私と、私とウォレアスと旅をするんだから!死んじゃ駄目!お願い、お願いよ……!神様…!どうかリレアを助けて…!」

 

「……もう、ばか。あんたが、神に…祈って、どうすんのよ…神を、魔神を…殺すん、でしょ?あんたならできる。わたしの、かわりに…まか、せ…た………あぁ、むかえのかねが、きこえる」

 

「待って!嫌、嫌っ!嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「おそら、みた、かっ、た……な……」

 

リレアは死んだ。殺された。

外の世界を知らなかった少女は、空すら知らずにその生を終えた。私が弱いせいだ。私が弱いから、リレアは死んだ。

 

「フン、不浄なる魂が一つ消え去ったか。だが…」

 

「黙れ」

 

「双冠の王に命令する事が出来るのは███様だけだ」

 

「黙れって言ってんだよ。この腐れ外道。よくも、よくもリレアを。私の友達をよくも殺したな。お前、殺す。絶対に殺す。魔眼、解凍…」

 

コロス。コロス。コロシテヤル。

この身が黒に呑まれようとも、必ずコロス。

 

「無理だな。貴様の力では……なっ!?何だ貴様、その悍ましい力は!?」

 

「絶技用意…神前誓約に基づき、目の前の敵を撃滅するまで限定解放。死ね。【絶死齎す絶命の剣】」

 

「なあっ_______」

 

 

 

さようなら。おやすみリレア。




星見は星に、塵は塵に。
空を夢見た女の子はお星様になって、
ぼくたちを見守ってくれるだろうか。

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  • カーンルイア動乱(主人公はロキ)
  • 璃月七不思議、黒い剣士の謎
  • 転生したらアビスだった件
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