風邪を引いたときは無理をせずに、薬を飲んで大人しく寝ることをお勧めします。
個人差はあると思いますが、作者は一日で治りました。
何故こんな話をするかというと先週風邪を引いたからです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆さんも気を付けてください。
くそぅ……みかどんにこっぴどく叱られたぞ!
違うんです、相手はチート能力者だったんです! 信じてください!
馬鹿なこと言うな、お前は一週間の謹慎だ!
って感じだった。
………いや、こんなではないけど、めちゃ説教されました。
でもなんとか交渉成立だよ。危なかったよ、マジで。
片付けは俺達も手伝わされた。
破壊された戦車、大きくひび割れたアスファルト。
女の子が破壊したものよりクリムゾンハートの破壊したものの方が多いとはこれいかに。
最後のパンチが強烈過ぎたんだよ。
火炎が30m近く放出されるパンチってなんだよ、パンチいらねぇじゃねえか。
まあいろいろあって消化が終わってみんな寝てから、朝方に瓦礫を片付けた。
人件費と修繕費にトルマリンホークで稼ぐはずだった金が半分近く消えたぞ。
なんでこないなってもうたんや……。
しかし嘆いてばかりでは俺は殺される。
ということで現在、戦力増強&武器新調のため宮崎県に来ている。
『どげんかせんといかん』で有名なとこだな。
……古っ! って思うかもしれないけど、宮崎県って言ったらこのセリフか『マンゴー』くらいしか思いつかなかったんだよ、悪いか!
時刻はすでに昼過ぎ。
意外なことにBPからは離れた場所に鍛冶工房はあるらしい。
ソトゥミサ放送局では『大分編』でアームドさんが出てたけど、聞いたところ大分の工房は現在建設中とのこと。
時期が時期だからな。もう少し先の話になるんだろう。
「おお! ここがマイスターの仕事場か。
立派なもんだな」
運転手の基樹が楽しそうな声を上げる。
「そうね。
ここら辺の町も連動してマイスターの武器を売りにした観光地になってるみたいだし、結構有名な場所みたいよ」
「……でかい、熱い、活気がある」
二人も興味深そうに窓から顔を覗かせている。
言葉の通り、この町は人間とマイスターが協力し合い、観光名所になっているようだ。
といっても、他の世界に武器を提供するわけにもいかないから、人間(自衛隊中心)とブレイバーの観光名所らしいが。
説明ばかりじゃ進まないから、さっそく武器の製作を頼みに行こうか!
…
……
…………
数撃ちゃ当たる。
そう思っていた時期が俺にもありました。
なんでだろう……マイスターの皆さんに武器の製作を依頼すると断られます。
ちなみに他の三人はすでに交渉を済ませ、武器の設計に入ってる。
何故だ。
〈刀職人 一刀〉の場合
「お願いします!」
「太刀筋は悪くはないが、腕が細いな。
儂の刀は振れそうにない、諦めろ」
〈大剣工房クレイモア〉の場合
「おねg……」
「論外だな」
〈剣鍛冶グラディウス〉の場合
「お願いします」
「う~ん、ちょっと微妙かなあ」
〈鍛練鍛冶フォージ〉の場合
「お願いします!」
「悪いが、覇王サマの依頼が先だ」
〈戦槍職人ランス〉の場合
「お願いします! なんでもしますから」
「ん? 今何でもするって言ったよね?」
「アーッ!」
〈蒸気機手スチームハンズ〉の場合
「おねがいしm」
「ちょうどいいところに!
今新作出来上がったんだ、ぜひ着けてみてくれ」
「本当ですか! ありがとうございます!」
※機手を着ける音
「なんかこれだんだん熱くなってません?」
「ああ、まだ試作段階なんだ」
「ちょっ、ヤバい! 熱すぎる!」
「ああ! 待ってくれ!」
「離してください!
離してくれ! 離して……HA☆NA☆SE」
――――――
とまあこんな感じで断られたり、逃げたりしてきたわけだ。
やれやれだぜ……。
と言ってられなくなった。
そろそろ交渉成立させないと武器の作成が遅くなる。
誰か作ってくれる人はいないものか……。
「ふふん。
集はまだ終わらないの?」
「うるさいなぁ」
俺がうろうろしていると、アリスがドヤ顔でしゃべりかけてきた。
「私なんてゼクスも捕まえたんだから」
「え、マジで?
てかここにお目当てのゼクスなんていたのか?」
「さっき青い髪のブレイバーが捕まえてきたゼクスを譲ってもらったの。
〈一角兎アルミラージ〉って言うらしいわ」
「ああ、あの兎か。
でもあいつ狂暴なんじゃないの?
他のにすればよかったのに。」
「あのままだったら鍋にされてたんだからしょうがないじゃない。
この子は少し暴れるけどいい子よ?
次のゼクス戦が楽しみね」
アリスはカードデバイスをパタパタさせながら言う。
この様子じゃかなり気に入ってるみたいだな。
「それで、集の話に戻るけどまだ終わらないの?
今日はこっちに泊る予定だけど、早めに済ませないと完成が遅くなるわよ?」
「言われなくてもわかってるっての。
作ってくれる奴がいなくて困ってるんだよ」
「そう?
みんないい人たちじゃない。
好き嫌いしてちゃだめよ。
……そう言えばさっき小さい女の子が集のことを探してたわよ」
「小さい女の子? ……どんな奴?」
「えーと……たしか頭に白いリボンを付けてる……。
あっ。あっちの方から来てくれたみたいよ」
アリスの指さす方を見ると、頭に大きい白いリボンをつけた小柄な女の子が走ってやってくるのが見えた。
「あのー! そこの人……うわぁあ!」
すってーん!
こだちんは綺麗に三日月を描きながら転ぶ。
「だ、大丈夫?」
「てて……大丈夫です、いつもの事ですから」
いつもやってんのかい。
「いつもなの?大変ね」
言っちゃうんかい。
「はは……もうすっかり慣れました。
あ、自己紹介が遅れました。
あたしは〈見習い鍛冶こだち〉です」
「私はアリスよ。
よろしくね」
「俺は荒川集。
よろしく」
「はい、よろしくお願いします!
それで、集さんにお願いがあるのですが……。
もしよかったらあたしに武器の製作を任せてもらえないでしょうか!?」
「え?」
「あのっ、あたしまだ見習いですけど、頑張りますから!
お願いしますっ!」
ぺこりと頭を下げる『こだちん』、もとい『こだち』。
俺を探してたのはそういうことか。
まさかそっちからお願いされるなんてな。
「頭を上げてくれ。
実はこっちからお願いしたいくらいなんだ。
俺の武器の製作、お願いできるかな?」
「はい! 任せてください!
精いっぱいやらせてもらいますっ!」
こだちは嬉しそうな顔をすると、再び頭を下げた。
かわいいなぁ。
「じゃあさっそくこっちに……うわあっ!」
元気よく走り出したこだちは再び盛大に転んだ。
こだちんはかわいい。
こだちんは愛でるもの。
決して結婚相手に選ぶべきではない。
きっと毎日ハプニングに見舞われます。
というかドジっ娘全般は愛でるもので、結婚相手や彼女にするべきではありません。
ご注意を。
次は17に更新します。