Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

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 ???「おい、Z/Xしろよ」
 よ「リアルの方の都合が合わないんです」
 ???「最近ゼクスがあんまり出てない。ゼクスのSSとは思えんな」
 よ「それは言わないでください。
   オナシャス。センセンシャル」


92話「話をしよう。あれは――」

 「ふう……何とか抜け出してこれたな……」

 

 みんなが飲み始めて一時間位した後、やっとの思いで外に出ることができた。

 全部凌士に任せてだけどな。

 早いとこ戻って援護しないといけないし……。

 

 「なあ集、話したいことがあるんだがいいか?」

 「おう? 別いいよ」

 

 カードデバイスから月下香が真剣な声色で言った。

 たぶんチートとか転移のことかな。

 一応これまでは話が聞こえないように工夫してたけど、チート能力者が現れて少し違和感でも出たんだろう。

 

 「じゃあクリムゾンハートのとこに行きながらでも…」

 「いや、あいつは大丈夫だ。

  何故か分からないけどそんな気がする。

  それに今は離しあうことの方が大切だと思ってね」

 「……そうか。

  じゃ、どこか人気のない場所でも探すか」

 

 今日はホテルをとっているが、三人ともホテルにいるんだろうしどこか探さないとな。

 

 

 ――――――

 

 

 「アクティベート」

 「……今日はホントに月が綺麗だねぇ……」

 

 月下香は月を見てほぅ、と息を吐いた。

 やっぱり重要な話なんだろう、月を見つめるその顔は真剣だ。

 しばらく月を見た後、こちらを向くと口を開いた。

 

 「なあ……疑ってるわけじゃないんだが、お前はアタシ達の仲間だよな?」

 「当たり前だろ」

 「そうか……じゃあなんでアタシ達に隠し事をしてるんだ?」

 「それは……」

 「別に言い辛い事ならいい。

  だけどできれば話してほしい」

 

 どうなのだろうか……。

 別に転移のことを言ったからってどうこうするわけではない。

 ただちょっと話が面倒なのと、関係性に罅が入らないか心配なくらいだ。

 

 「……わかった、話すよ。

  スコルとクー子も聞いとけ」

 「わいもいいんか?」

 「ああ、みんな聞いてた方がいいだろ。

  クー子は?」

 「返事ないんなら寝てるとちゃう?」

 「ならいいか…」

 

 クー子らしいちゃらしいんだが、こういう時は聞いてほしいってゆうか……ま、いいか。

 

 「あー、では、コホン。

  実は俺はこの世界の住人じゃないんだ。

  別の世界から来た」

 「ん? どういうことだ?

  アタシ達みたいに未来の世界から来たって事かい?」

 「そうじゃなくて、ホントに別の世界。

  順を追って説明するよ」

 

 それからゆっくり時間をかけて説明した。

 俺の世界の事と転移した理由。

 そして緑の領土に転移したこと。

 あとは俺が従える神の事は伏せて、俺たち転移者のすることとチート能力の事。

 ゆっくり説明したけど、二人とも半分分かってなさそうな顔してる。

 いや、分からないってよりは、突発的過ぎて理解が追いつかないって感じか。

 

 「―――大体こんなとこかな」

 「自分達が集のいた世界ではカードゲームだっただなんて、なんか不思議な気分だねぇ」

 「でも何かと納得いくとこはあるな。

  わいらが見たことないゼクスの名前も知ってたり、アホみたいに強い人間がいても大して驚いてるようではなかったしな」

 

 自分では驚いてたつもりなんだけどな。

 普通だったらありえない事だし、事前に聞かされてなかったらもっと驚きがあるのか。

 

 「まだ隠してることがありそうだけど、今はこれだけで十分だよ」

 「そう言ってもらえるなら助かるよ」

 「それで、あの三人には言うのかい?」

 「ここまで話したんだ。

  あの三人にも話すよ」

 「そうか。

  では宿に戻るとしよう」

 

 そう言って歩きだす月下香。

 打ち明けて仲間外れにされないかハラハラしたよ……。

 次はあの三人か……心配だけど、関係が一気に悪くなるとは思いにくいし、頑張ろう。

 

 

 ――――――

 

 

 「そうだったの……。

  で?」

 「え? これで終わりだけど……」

 

 え、なにこれ?

 説明したのに「で?」とはなんだ?

 

 「だから――」

 「それよりさ、さっき言ってたロボットアニメ見せてくれよ。

  すげぇ面白いんだろ!?」

 「え、あ、うん。

  俺は見たことないけど面白いらしいぞ」

 「じゃ、一緒に見ようぜ!」

 「おう…?」

 「私は劣等生見てみたい」

 「私は一週間なんちゃらが――」

 「ちょいちょいちょい……。

  なんでみんな俺よりアニメなんだよっ。

  もっと何か反応ないの!?」

 

 俺が勇気を出して言ったってのに、なんで俺よりアニメに興味が行くんだよ。

 基樹なんかもうプレイヤーに手をかけてるし。

 

 「だって別に今までと変わらないんでしょ?

  今まで一緒にいて大丈夫だったんだもの、これからも大丈夫に決まってるじゃない」

 「そうかもしれないけどさ……」

 「集の中では何か変わったのかもしれないけど、私達は変わらないわ。

  それとも仲間外れにしてほしかったの?」

 「そうではないんだけど……」

 「なら良かったじゃない。

  前と関係は変わらず、むしろ隠し事がなくなって仲良くなれたかもしれないしね。

  じゃ、さっそくアニメ見ましょうか」

 

 そう言ってDVDを持ってプレイヤーに近づくアリス。

 なんというか、予想外だったかけど、いい意味での予想外だったな。

 こういう時普通に接してくれると助かる。

 

 「おい、プレイヤー一つしかないんだから邪魔すんなよ」

 「何言ってんのよ。

  そんな男しか見なさそうなのより、こっち見ましょうよ」

 「俺が先に使ってたじゃんよ。

  俺が先に見るのは当然だ」

 「会長権限でこっちを先に見ることにするわ!」

 「こんな時ばっか権力使いやがって。

  このポンコツ会長が!」

 「なにを!」

 「今のうちに……」

 「「させるかぁー!」」

 

 普段通り過ぎて逆にこっちがどう接してけばいいか分かんねぇ……。

 とりあえずこの雰囲気に乗っかろうか。

 

 「お前ら、実はここに少女漫画を原作とした『それでも世界は美しい』というアニメが――」

 「そんなのより男のロマン、ドリルだろ!」

 「劣等生という俺TUEEEの臭いがプンプンするこのアニメを…」

 「タイトルで引かれたこのアニメの方が―――」

 

 ワイワイと夜遅くに騒ぐ俺達。

 こいつらとは長い付き合いになりそうだな。




 ただいま話数を稼いで、ストックを溜める&リアルの方の都合調整中
 次は29日です。
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