Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

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 空想(妄想)を繰り広げていたら、いつのまにか壮大な感じになりそう……。
 最初はのほほんな感じ目指してたのに、規模が世界になったりして収拾がつかない。
 つまり、就職までに終われそうにない!
 いや、仕事始まっても書いてくつもりだったんですけど、2年くらいかかりそうで……。
 まあのんびり書いていきます。


94話「眩暈」

 「ラプターッッ可愛いよおかわいいいよォラプターアアァァア アァッ!!」

 「ピ、ピィィ……」

 「「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」」

 

 さすがの俺でも退くわぁ……。

 正樹はグリグリと頭をラプターに擦り付ける。

 あれ一応鉱石のはずなんだが……痛くないのか?

 

 「ふへへへへ……」

 

 うん、平気そうだな。

 なんていうか、思ったより症状がひどいというか、進行しているというか。

 俺はケモナーだけど、こいつはズーフィリアってやつか。

 まあなににせよ手遅れだ。

 

 「ぐへへ…」

 「おい、お前の友達だろ、何とかしろよ」

 「う、ううむ……。

  俺には無理だ。

  確かに友だが、熱情のベクトルが違うというか……」

 「言い訳すんなよ。

  そういや何で友達になったんだ?」

 

 朝から気になってたんだよね。

 ヒーローオタクとズーフィリアがどうやれば分かり合えるって言うんだ。

 

 「彼は動物が好きらしく、その情熱は俺とも共感できるものがあったんだが……ベクトルが違ったらしい」

 

 なるほど、お互い友達少なそうだしそうなるのか。

 だけどあれは……。

 

 「俺もあれは――」

 「おいお前ら、さっきから僕のことを頭おかしい奴みたいなこと言いやがって!

  僕からしたらお前らの方が異常なんだからな!」

 「いやお前の方がいj」

 「いいや違うね。

  僕からしたらヒトってのは愚かで、醜く、卑劣だ。

  それに比べ動物は賢く、美しく、そして素直だ。

  なんでヒトが美しいものだと言われているのか理解できないねッ!」

 「そこまでいうか」

 

 やべぇよ、こいつマジもんだよ。

 ある意味昨日より厄介だよ。

 

 「あーもう、分かった。

  お前の気持ちはよぉぉぉぉく分かったから、勝手に乳繰り合っててくれ」

 「あ゛?」

 「そんな怖い声出すなよ、お前の愛しのラプターちゃんが怖がっちゃうんじゃないか?」

 「ごめんよぉ、ラプター」

 

 ちょろい。

 

 「ところで大和、こないだの女の子はどうしたの?」

 「あ、ああ。

  このまえの少女は取り逃がした。

  だがお前に因縁があるらしくてな、お前の周りをうろちょろしてる。

  今もそこら辺で見てるんじゃないか?」

 「……え?

  え、ちょ、待ってよ。

  俺監視されてたの!?」

 「ああ。

  監視といってもあの少女は身体強化のチートの持ち主らしく、視力がとてもいい。

  それゆえに普通では気づかないくらいの距離にいるんだと思う。

  正樹と違って冷静だったし、話し合えそうな雰囲気だったから呼べば来るんじゃないか?」

 「んなわけないだろ。

  てか気づいてたなら何とかしてくれたってよかったじゃんよ」

 「探す気になればできるんだがな、警戒されているらしく逃げられるんだ。

  決着をつけたいのなら、話し合いでも決闘でもなんでもやってみるといい」

 「他人事だと思って……。

  チート相手にやりあえるはずないだろ」

 「なに、危険な時は止めに入るさ。

  俺も神に黒の世界のデータを回収するように言われてるし会いたい。

  さ、呼ぶといい」

 「どうなっても知らなぇからな……。

  おーい!

  ……あれ、あの子の名前分かる?」

 「……知らん」

 「マジで適当だな!

  ああもう。

  おーい、俺に因縁ある奴出て来いよー、話し合おうぜー!」

 

 シーン…………。

 

 「……おい」

 「……おかしいな、彼女なら呼べばすぐに来れると思うんだが……」

 「まさかそんな、チート持ちだからって「ドパァァァン!!」……ホンマや」

 

 女の子は俺の目の前に土を巻き上げながら、まるで走り幅跳びをしたかのような姿勢から立ち上がった。

 うわ、クレーターできてんだけど……。

 しかも口に土入ったし。

 

 「こんにちは、どうするの?

  話し合うか……戦うか」

 「ぺっ、ぺっ。

  もちろん話し合いだ、余計な戦いは避けたい」

 「そ、じゃああんたのバックにいる奴を教えてよ」

 「いきなりだな……最初はもっと当たり障りないことから話そうぜ。

  君は俺のこと知ってるかもだけど、俺は君のこと知らないから名前くらい教えてくれよ」

 「あたしは本郷真希(ほんごうまき)

  名前は教えたげるけど、生憎と暇じゃないんだ。

  教える気があるのか、ないのか……あたしとしても戦いたくはないからさっさと教えてほしいんだけど」

 

 そう言いながら真希と名乗った少女は拳を握りしめる。

 やっぱり戦いたくないんだよなぁ……。

 怪我するのやだし、傷つけるのも好きじゃないし……一人くらいなら教えてもいい気がするんだよな。

 

 「分かった、教えるよ。

  俺は―――」

 

 ッ!

 第六の世界の未来を作ろうとしている神の使徒だ、と続けようというところで急に眩暈がした。

 思わず膝をついてしまう。

 気持ち悪い、立ってらんねぇ。

 後悔とか怒りとかの感情がグルグルと俺の中でリフレインする。

 

 「大丈夫か!?」

 

 赤いスーツを着た男が俺に慌てて駆け寄る。

 大和……なんだろうけど、そこに重なるように何人もの人が俺を見ている。

 あまりに多すぎて誰だかわからない。

 

 「だ、大丈夫だ」

 

 しばらく動けずにいたが、次第に眩暈は引いていき普段の調子に戻った。

 まさかとは思うが、言おうとするとなにかしら体調に影響を出す、よく小説やアニメに出てくるあれだろうか。

 だとしたらものすごく厄介だな。

 戦いたくないけど、それ以上にあの感じは二度と味わいたくない。

 

 「大丈夫?

  体調悪いのかもしれないけど、さっさと教えてくれない?」

 「……悪いけど、教えられなくなった」

 

 あんなになったのはあまりにもタイミングが良すぎる。

 たぶんあの神が俺に何かしたんだろう。

 たぶん言うなってことだから、戦うしかないってことだ。

 

 「そう……じゃ、やりたくなかったけど戦うしかないみたいだね」

 「ああ、悪いな。

  一応聞いとくけどさ、君が使徒やめるって選択肢はないの?」

 「………ないね」

 「そうか……じゃいくぞ。

  アクティベート!」

 




 そういや今日はサンホラのシングル発売日です。
 サンホラ入門にぴったりらしいんで、聞いたことない方にもおすすめとのこと。
 私はそれを知ったのが遅かったので、予約はしないで普通に店頭で買ってきます。
 これを期にサンホラ初心者の域を出れるようにしたいなぁ……。

 とりあえず、1日あけて更新ってのをしばらくやっていきます。
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