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修正しました
「ハアハア……何とか逃げられたな」
一瞬のひらめきでクイーンビーに空に持ち上げてもらって避難した。
まだイグニッションオーバードライブはできないのでしょうがなく月下香をしまった。
「しかし、なんだかんだでもう町の近くまで来たんだな」
空から見ると遠くに町が見えた。
いや、今まで来た道も町の面影はあるんだけど、緑に浸食されてたんだよね。
あの町には人は住んでいるんだろうか。
★★★★
「……誰もいねぇ」
一通り町を探索したが人っ子一人いなかった。
月下香の話だとここくらいなら弱いゼクスだったらこれるみたいだし。
まあ緑が少なくなってきたとは言え、ここはBPからそこまで離れているわけでもないし、人がいないのは仕方ないだろう。
だが金がないのはどういうことだ。
途中から自分がお金を持ってないことに気づいて、罪悪感を感じながらレジを開けたが一円もなかった。
災害時に泥棒をする人がいるらしいけどこれもそうなのか。
ガラスが割れているのは最初ゼクスのせいかと思ったけど、案外泥棒の仕業だったりするのかもしれない。
いろんなところを回ってみたけどレジや金庫の中はカラだった。
結局見つかったのは路地裏や物の陰になっているところに転がっていた小銭、全部で五百円ちょっとだけだ。
「はあ……もうそろそろ夜だし、どこか泊まれそうな場所見つけて明日移動しよう」
朝からここまで歩いてきたからもう夕方だ。
誰もいないしホテルにでも勝手に泊めさせてもらおう。
★★★★
「これからどうするんだ?」
月下香が言う。
あれからビジネスホテルに勝手に泊めさせてもらっている。
飯は非常食を見つけたからそれを食べた。
しかし、水と電気が出ないのは困った。
汗を流したかったんだけどな。
しょうがないからマッチと蝋燭を見つけてきて、部屋を明るくしている。
月下香はあんまり気にしてないみたいだけど。
ただでさえ露出の多い服装なんだから気を使ってほしい。
俺のことを男としてみてないんだな。
俺だって健全な男子高校生だし、人並みに、というかそれ以上に性欲がある。
美人が隣にいるのに禁欲生活してたらどうにかなってしまいそうだ。
機械文明が忘れられているみたいだからカルチャーショックとかあるんだろう。
ドライヤーとか使っておろおろしてる月下香を見たかったのにな……。
「うーん……。
とりあえず目指すのは関東なんだけど、よく考えたら友達は東北にいる可能性もあるんだよな。
だから自衛隊か町の人に見つけてもらったら連絡もらえるようにしたいんだけど、自衛隊は北海道に撤退してるはずだから誰か東北の人で連絡してもらえる人が欲しい。」
「そうか、だったら明日も町を目指すのか?」
「そうなるね。
でも移動手段をどうするか……。
自動車の免許なんかなくてもこんな時だから乗ってもいいんだけど、事故った時大変そうだし、ここら辺の地理がわからない。
あと、移動が泊りがけになるかもしれないから、ここら辺で道具一式そろえた方がいいのかもな。
明日は道具をそろえてから出発だな」
「そうか、ならアタシはもう寝るよ」
そう言って月下香は寝てしまった。
おい俺の目の前でそんな恰好で寝ていいのかよ、俺だって男なんだぞ。
……しゃーない、俺の理性を保つためにもカードデバイスに入れておこう。
俺も寝た方がいいんだろうけどあっちの世界では日付が変わるくらいに寝てたからまだ眠くないんだよな。
こっちに来てから早く寝るようになったから九時くらいには寝るようになったんだけどな。
よしクイーンビーと遊んでよう。
「クイーンビー、出てこーい」
「キュウ」
クイーンビーが俺に抱きついてくる。
ああ、癒しだ。最初は加減を間違えて死にかけたけど今はちょうどいい力加減で抱きしめてくる。
「……そういえばまだ名前決めてなかったな」
俺はポケモンとかには名前を付ける派だ。
個体名だとなんかつまんないんだよな。
異世界トリップではネームドモンスターは強くなってたりするもんだけど、ここではどうなんだろうな。
でもどうするか……。
今まではゲームだったからよかったけど、現実でつけるとしたら人前でも恥ずかしくない名前にしないといけないな。
俺はあんまりネーミングセンスないんだよな。
クイーンビー、女王、蜂……蜜蜂……蜜蜂ハッチ…いや駄目だな。
普通にクー子でいいだろ。
「よし、今日からお前はクー子だ」
「キュー!」
うん、何とか大丈夫みたいだ。
本当はもっといい名前を思いつけたらいいんだけどな。
でも喜んでるみたいだしよかった。