Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

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 野営シーンをいちいち書いてると長くなるのでカット。


26話「第一町人発見」

 朝だ。

 外で日の光を浴びてると案外すんなりと起きられるもんだな。

 さてと、今日は第一町人発見できるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……無理でした。

 今は盛岡の近くにいる。

 地図を見ながらだと思ったより進めないな。

 まあ、今日はショッピングモールに行って、食料や服等をもってきたからそこで時間かけたしな。

 多目にとってきてバッグも二つになった。

 折り畳み自転車の荷台に一つと、俺が背負って自転車をこぐことになる。 

 荷物が多くなったせいでペダルが重く感じる。

 もう日も落ちてきたし、今日の野営場所を決めよう。

 

 

 

 

 

 というわけで次の日、雨が降っちゃいました。

 朝の4時くらいから降り始めて強制的に起されることになってしまった。

 しょうがないので雨がやむまでは町でもめぐって時間をつぶそう。

 

 スーパーに来た。 

 折り畳みの傘はあるんだけど、自転車で移動するならカッパとかレインコートじゃないとダメなことに気が付いたためやってきた。

 あたりまえだけど、食べ物が腐っている。

 

 「うわっ、食べ物は無視しよう」

 

 食べ物がヤバい。

 腐って悪臭がする。

 さっさと探して来ようと思ったとき、そいつが動いた。

 

 「ん、今何か動いたか?」

 

 シーンとしている。

 一応、店や家にはいるときは声をかけてから入るようにしている

 人が隠れているわけじゃないだろう。

 

 「……気のせいだな」

 

 食品売り場から離れたが何か動いている気がする。

 

 「誰だ!」

 

 「カサカサ」

 

 …………何か見えた。

 いや分かっている、奴はゼクスじゃない。

 俺が拒絶しているだけだ。

 見た目は黒くてテカテカと光っていて、平べったい体をお持ちの集団。

 ……Gだ。

 

 

 「うわあああああああああああああああああああああ!」

 

 全力で逃げた。

 奴はたぶんチャバネゴキブリだ。

 奴は…………ドン。

 

 足がもつれて商品棚にぶつかってしまった。

 そして下から出てくる奴の家族たち。

 そう、奴らはGの中でも繁殖力が異常に高いんだ。

 

 「ひぃい!!」

 

 俺はレインコートのことなんか忘れ、店から飛び出した。

 

 

 

 

 

 ひどい目に会った。

 まさかテラフォーマーズに出会ってしまうとは。

 奴らいつの間に火星から帰ってきたんだ。

 

 あれから俺は靴と服を全部脱ぎ捨て、新しいのに変えた。

 奴らの卵を持ち帰るわけにはいかないからな。

 月下香のことだから、虫くらいで……とか言うかと思ったら、何も言わなかった。

 つまり男勝りな月下香の姉御でも奴らは脅威だということか……。

 

 

 

 気を取り直して次は図書館にでも行くか。

 図書館には特にゼクスに関することは何も見つからなかった。

 だけど少し気になることがあった。

 桃太郎とかの童話や、卑弥呼や信長、アウグストゥスなどの歴史に関することは特に変わりがなかったが、最近のニュースや流行りの歌などの小さい歴史は俺のいた世界とは若干違いがあるみたいだ。

 歴史、童話はまったく違いがなかったのは元となる世界が一緒だから。

 そして最近のことが違うのはここが近未来の世界だから、俺たちのいた世界とは違うところで分岐した世界だから、ということだろうか。

 

 

 

 その日は結局雨がやむことはなく、図書館に泊ることにした。

 

 

 

 

 そして次の日、雨は止み見事な快晴になった。

 今日は昨日の遅れを取り戻すためにも、頑張ろう。

 いつもは大通りを通って、人がいそうなところがあったら人がいないか確認しに行ってたけど、たぶんこの調子だったら仙台までは誰もいないだろうから道草を食わずに行こう。

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで今日は何の発見もなく100kmほど進んだ。

 今までに比べたらかなり進んでいる。

 今はちょうど岩手県と宮城県の県境のあたりだろうか。

 

 今日はここで野営しよう。

 

 

 

 次の日の昼時、野営したところから40kmくらい進んだ辺りでやっと人を見つけた。

 小学3年生くらいの男女5人だ。

 

 「こんにちは」

 

 「あ、こんにちは」

 

 お、素直に挨拶返してくれた。

 ひねくれたやつじゃなくて助かったぜ。 

 

 「僕たちここら辺の子? 自衛隊の駐屯所ってどこかわかる?」

 

 ああ、なんか幼女趣味の不審者っぽいな、でもどう質問すりゃいいんだ。

 

 「ここら辺に自衛隊はいないよ。

  お兄ちゃんどこから来たの?」

 

 ……どうするかな、まさかBPのある森から来ましたなんて言えないし……。

 例の記憶喪失のやつで行こう。

 

 「……実は俺、記憶喪失みたいでさ、どこから来たかわからないから自衛隊の駐屯所に行こうと思ったんだ。

  だけどそうか、ここら辺にはいないんだね」

 

 はあ、やっぱり。

 自衛隊には頼れないとなるとどうるるかな。

 考えていると、俺が話していた男の子の後ろで、残りの4人が何かヒソヒソ話している。

 

 「ねえ、あの人あやしいよ」

 

 「だよね。なんか大きなバッグ持ってるし」

 

 「きおくそうしつって言ってたのもきっとウソだよ」

 

 「じゃあ、あの人ふしんsy…」

 

 「バカ! 大きな声出すなよ……気づかれたらきっとおそわれるぞ」

 

 

 聞こえてますよー。

 俺と話してた女の子は聞こえてないのかボケーっとしてるけど。

 ……そうか俺は不審者か。

 落ち込むな……。

 めんどくさくなる前にここから離れよう。

 

 「あー……、俺は人がいる方に行きたいんだけど、どこに行けばいいかな?」

 

 「それなら……」

 

 「ちょ、ちょっとまってください」

 

 俺が聞くと後ろの子たちが俺と話していた子もつれて、またひそひそと話し始めた。

 

 「おまえ、簡単に話すなよ」 

 

 「そうだぞ、ふしんしゃを町に入れたらダメだろ!」

 

 「え、あの人悪い人なの?」

 

 「そうよ、あの人大きいバッグ持ってるしなんか汚いし、絶対そうだよ」

 

 き、汚い。

 これでもちゃんと水浴びして、服も替えてるんだぞ。

 確かに何度か迷って、道なき道を来たりしてたけど。

 

 「そうだ! おれたちであいつをやっつけようぜ!」

 

 「いいね!」

 

 「でもどうやるの?」

 

 「それは―――」

 

 どうやら俺を罠にかけて町に入れないようにするらしい。

 子供らしい考えというか何というか。

 子供の考えだし大したことはしないだろう。

 回避するのは簡単だけど、せっかく人と会えたんだ。

 少しくらい付き合ってやろう。

 

 




 子どものセリフを変換してないのはわざとです。
 小学三年生の習う範囲での漢字は使っていきます。
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