関東の風景を考える参考に、かつて軽い中二病を患っていた時によく見ていた幻想的な画像探しにネットサーフィンしてました。
そういう画像は好きなんですけど、なんか寂しくなっちゃうんですよね。
「うーん、ゼクスいないなぁ」
「ねえ
「なにいってんだよ
「見つけたぞ!」
「やっば!」
「きゃあ!」
何とか見つけられた。
2人とも無事みたいだ。
「捕まえた!」
「は、はなせー!」
「たすけてー!」
そんなことを言われても離すつもりはない。
「お前らな、もしゼクスが出たら……「凜ちゃん! 翔君!」……ん?」
ちょっと説教でもしようかと思ったら声がした。
「あ、あなたは誰でしすか! 2人を離してください!」
見ると年は俺と同じか少し若いくらいの女の子が俺を睨んでいた。
「え、ああ、わかりました」
え、俺が悪者なの?
子ども達の保護者的な人なのだろう、子ども達が女の子に集まっていく。
「あなたは誰ですか? ここら辺の人じゃないですね。
子ども達に何をしたんですか?」
女の子が俺に再度問う。
「あ、ああ、俺はここに来たのは初めてだ。
ここには自衛隊の駐屯所を探してきた。
子ども達には道を聞いてただけだ」
「……そんな恰好ですか?」
へ? あ、ああああああああ!
そういえば今の俺は顔に落書きされて、髪の毛はのりで固められてるんだった。
しかも服は薄汚れているし。
そりゃ子どもがこんな格好した奴に捕まってたら警戒するよな。
「い、いやこれは子ども達に……」
「この子達はそんなことしません!
確かにイタズラ好きですけど……でもみんないい子たちです!」
女の子はそう言うが、後ろに隠れている子ども達はばつが悪そうな顔をしている。
「本当にこれは子ども達にやられたんだって。
聞いてみろよ」
「……そうなの?」
子ども達は一瞬迷ったような顔をしたが、みんな首を横に振った。
「……やってないみたいですけど」
くそ、この子が子ども達を信じてる限り、俺の疑いは晴れないか。
「警察を呼ぶしかないですね」
「ちょ、それだけはやめて!」
町に来て早々、警察のお世話になるのは嫌だ。
「こっちに来ないでください!
人を呼びますよ!」
ここは森の中だから叫んだりしても簡単には人は来ないと思うんだが……ああ、携帯があったな。
ということはここはもう電気や電話が使えるのか。
いや、そんな冷静に分析してる暇はない。
「マジでやめて! 本当にやってないんだよ!
顔に書いてある文字見てみろよ!
子どもが考えそうなことばっかりだろ?
そもそも自分で書くわけがないじゃないか」
「……って言ってるけど、そうなの?」
女の子は子ども達に問いかける。
子ども達は嘘がばれそうで困ったような顔をしている。
「わ、若葉姉ちゃん! こいつが俺たちにいじわるしたんだ!
だから…少しやっちゃったけど……」
翔と言われた子が反撃しようとするがだんだん声が小さくなっていく。
「で、でもこいつぜったいふしんしゃだよ!」
「……だいたい分かりました。
ですが、あなたにも一応話が聞きたいのでいったん……「キャーーー」…っ! どうしたの!?」
女の子の後ろにいた凜ちゃんと呼ばれていた子が叫んだ。
その子の視線の先を見るとゼクスがいた。
あれは〈花弁蟻ペタルソルジャー〉だな。
「おれにまかせろ!」
翔がペタルソルジャーの前に出る。
「待て、逃げろ!」
「うるさい、オレだって……キャプチャー! ……あれ?」
キャプチャーは失敗しペタルソルジャーが剣を振り上げる。
「翔君!」
「危ねえ!」
俺は翔を抱きかかえてペタルソルジャーの攻撃を地面を転がり避ける。
「貸せ!」
「あっ!」
「アクティベート! クー子!」
「キュイ!」
クー子はペタルソルジャーに向かっていく。
……やっぱり素じゃきついか。
「リソース・リブート!」
「キュウウウ!」
クー子がペタルソルジャーを押し始め、ペタルソルジャーは倒れた。
「お疲れ」
「キュウ? キュー」
クー子は俺の顔を見て首をかしげたがすぐ俺に抱きついてきた。
みんなも安心した様子だ。
「翔君大丈夫!?」
「「「「しょうくーん」」」」
みんな翔のもとに駆け寄っていく。
「翔君、なんであんなことしたの!」
「ご、ごめんなさい」
「本当、無事でよかった」
「あ、ありがとうございます。
あなた、ゼクス使いだったんですね」
「どういたしまして。
その通り俺はゼクス使いです。
誤解が解けたんなら町に案内してもらえないですかね」
「あ、すいません。
……翔君、立てる?」
「うん、大丈夫」
「じゃ、行こうか」
よかった。
これでやっと町に行ける。