Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

32 / 124
 関東編始まりました。


第二章 「裏切りと死の渦巻く世界 関東編」
30話「関東到着」


 俺達は今、バス(自衛隊の人員輸送者?)で関東に向けて移動中だ。

 バスの前後には自衛隊のトラックや軽装甲機動車が走っている。

 高速を使っているが休憩あり、途中で避難者を乗せることも考えて、大体6~7時間はかかるだろう。

 ゼクス使いは今は俺を含めて6人、大学生の男の人とおっさん、そして他3名は自衛隊員がいる。

 これからまた増える予定だ。

 そうそう、自衛隊はカードデバイスを独占したいのか、関西まで無事着いたらカードデバイスを自衛隊に渡すか、入隊することを勧められた。

 入隊しても飼い殺されそうだし、やんわりと断っておいた。 

 

 

 バスは今のところは順調に進んでいる。

 順調すぎて暇だ。

 暇すぎて俺とクー子は子どものおもちゃにされてる。

 クー子はいつも出しているんだが、子どもは全然怖がらないな。

 怖がるどころかむしろ、かわいいって近寄ってくるくらいだ。

 

 

 修造さんに相談を受けた時に言っていた報酬なんだけど、俺は現金と携帯電話をもらった。

 他にもいくつか貰ったものがあるけどそのくらいだな。

 現金はともかく携帯は貰えてよかった。

 俺の友達が来たら知らせもらえるように頼んでおいたし、これで入れ違いになっても大丈夫だな。

 

 

 今の時間は10時、今日の朝6時から出発したからもうそろそろ東京付近だ。

 避難者はゼクス使いと共にBPから少し離れたところにいるらしい。

 ゼクスがうろついていてうかつに外に出れない状況だとか。

 それを俺と自衛隊員で救助しに行く。

 最初はおっさんと自衛隊員1人が行く予定だったんだけど俺が人を探しているということで代わってもらった。

 

 「そろそろ東京だ、準備しておけ」

 

 「…了解っす」

 

 と、もうすぐ到着らしい。

 バスは近づけないので、ここからは自衛隊の人と一緒に移動することになっている。

 

 「じゃ、俺は準備してくるから」 

 

 「えー、集もっとあそぼうぜ」

 

 「そうだよまだあそび足りない」

 

 「帰ってきたら遊んでやるからさ、待ってってくれよ」

 

 こんなやり取りをして準備しているとバスが止まった。

 到着したみたいだ。

 

 「そんじゃ、行ってきます」

 

 「行ってらっしゃい!」

 

 「おみやげよろしく」

 

 「集さん、お気を付けて」

 

 「帰ってきたらあそぶぞ!」

 

 みんなそんないっぺんに言っても聖徳太子じゃないんだから聞き取れないって。

 

 「まあ、怪我なく帰ってくるよ。

  んじゃ、行ってきます」

 

 子ども達と若葉ちゃんに挨拶してから、バスを離れた。

 

 

 

 

 

 

 バスから降りたわけだが、移動手段は自衛隊が持ってきた軽装甲機動車だ。

 戦車はゼクスには効果が薄いし、いざという時、戦車は最高時速70km前後敷か出せないので乗り捨てることになるので今回はないそうだ。

 銃などの武器は自衛隊員が持ち、俺は持っていない。

 救助しに行くのは、ゼクス使いは俺と自衛隊員1人、そして自衛隊十数人だ。

 ゼクス使い2人ってきつくないかなぁ、とは思うが助けに行くだけだし何とかなるだろう。

 ちなみに俺単体での自由行動は救助完了までは許されていない。

 まあ、そこは当然だろう。 

 だが、救助後も自由に動けるのはBPに近づかない、2時間程度で戻るという制約付だ。

 そこからさらに時間が欲しいときは確認をとったのち、自衛隊員の監視のもと動けるようになる。

 これでも俺一人の時間をとるのに苦労したんだ。

 あっちからすれば俺は貴重な戦力だし、見ていないところでよくないことをする可能性もあるからな。

 救助にはゼクスの駆除、救出時間を考えて2時間くらいになるらしいから、一回戻って飯を食ってから、午後に出発って感じになるだろう。

 

 

 「見えたぞ、あそこに救助者がいるらしい」

 

 運転手がそう言って顎で指した。

 見えたのは廃墟ビルだった。

 

 「お前らゼクス使いは外でゼクスの排除、俺たちは陽動、救助を行う」

 

 「了解です」

 

 ビルの周りにはプレデターやノスフェラトゥがうろついている。

 ゼクスに対抗できるのは俺たちだけだ、やるっきゃない。

 ……でも……

 

 「あれはでかすぎるだろ」

 

 高さ10m、全長は20mはあろうかという三つ首の犬、〈三頭の傭兵ドライゼルトナー〉がこちらを見ていた。

 パワー的にはクー子で何とかなるけど、大きさ的に不安があるから月下香に任せよう。

 

 「アクティベート! 月下香」

 

 「やっと出番か……雑魚に用はない」

 

 そう言うと、ドライゼルトナーに駆けて行き一気に斬りつける。

 

 「グォォォオオオオオオ!!」

 

 ドライゼルトナーの断末魔がきっかけとなり、戦いが開始した。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。